先輩達が可愛いって言ってくれてるけどお世辞だって事くらいは弁えてる…
それでも可愛いって言ってくれたらお世辞ってわかってもやっ張り嬉しいから僕も
「有難うございます…母さんが作ってくれた中で一番のお気に入りだから大野木先輩みたいにオシャレな方に誉めてもらったら喜んだと思います…」
そう言って小さく微笑むと頭を撫でる大野木先輩は
「少し聞きますけど他にはどの様な服が持っているのですか?」
そう聞かれた僕は
「無いです、後は母さんの高校生の時の制服にデニムのワンピ以外短パンとTシャツ、寝間着代わりのジャージしか無いです…皆燃えちゃいましたから…」
そう苦笑いしながら言う僕に
「新しいのは買わないのですか?」
大野木先輩聞かれた僕は
「父さんと母さんが死んじゃって生命保険って言うんですか?それで生活してるからあんまし無駄遣いは…
だから今はお裁縫のスキルアップして自分で作ろうって思ってます
その意味からも演劇部に誘っていただいたのはありがたいです、いろんな衣装に触れられますからね」
そう話してると大野木先輩が呼んだハイヤーの運転手さんが到着したから三人でお出掛け
最初に入ったお店は高級ブティックで僕のサイズは有るわけ無いけど一応後学のため同行
何軒か廻ってから今日のお目当ての甘味処に入り餡蜜をご馳走になってから寮に帰宅して夕ご飯の仕度に掛かる僕は何だかんだで忙しい週末を過ごした
月曜日から一年の新入部員はまず演劇部で何をしたいのかアンケートに答えその後に部長さんと面談して現時点での方向性決め
勿論僕の希望は衣裳方で舞台に立つ意思は全くと言って良いほど無い
まぁ人手が足りなきゃ台詞の少ない…むしろ無いくらいの端役なら足を引っ張らなくてな済むと思うけど翌日からの発声練習は全部員強制参加のため渋々参加する
不幸なことに母さんの趣味でボイトレに通ってたから小学校じゃ余り知られて無かったけど歌は結構得意(アニソン限定)
もっとも授業は気乗りしないからボソボソ歌うから音楽の成績も悪かった…
部長さんとは来年度の部長、副部長候補をつれて大学、高等学部の演劇部との共演舞台の打ち合わせに行って留守中
まぁ僕達一年生には関係ないからどうでも良いんだけどね
寮の調理場のお手伝いするからか一足先に帰る僕だけど理由が理由だけに反感を買う事無い
今夜の主菜は豚カツでコールスローに菜花のおひたし、アサリのおすまし
で、う~ん…俺様先輩、凄い食べっぷりですねぇ~っ♪でも…おかず全然足りなさそうだよね?うん、仕方無いから…
「俺様先輩、おかず足りないよね?僕豚カツ一枚も食べきれないから…手伝ってください」
そう言ってカツを二切れ小皿に取り分けて残りを先輩に差し出すと驚きの表情で受け取るのを躊躇ってるから
「しっかり食べて来週の練習試合(対戦相手は高等部軟式野球部の一年生チーム)頑張って下さいねっ♪」
そう言ってご飯のおかわりをよそい手渡すと大野木先輩達に向かってニヤリと笑い
「おう、わりぃな…有り難く頂いておく」
そう言っなてもりもり食べてもらったんだけど何か皆さんの視線がスッゴく痛いんですけど…何でかな?まぁいっか…
「そう言えば俺様先輩って、今日はお弁当までもちました?お腹空きませんでしたか?朝ご飯は練習前だから結構押さえてましたよね?」
そうズバリ言われて
「我慢出来る…」
むっつりしながらそう答えるから
「練習の後におにぎりの一個位お腹に入れときます?お弁当の他に用意しますよ?」
そう聞いたら
「あーっ、お前が用意してくれんなら持ってくが?」
そう余り素直でない答えを返す俺様先輩に
「海苔巻きますか?具は梅干し、鰹節、コンブ、鮭のどれにしますか?」
そう問い掛けたら
「あ、あーっ…海苔巻いて鮭で頼む…」
だってさ…全く素直じゃないよね?
そんな感じのやり取りしてたら女子バスの皆さんがジト目で僕を見ながら
「私達も朝練有るんだけど…」
そう呟くから
「ご希望でしたらご用意しますよ?」
そう言って笑い掛けると皆さん各々に具のリクエストをされるから笑顔に苦味が混じり
「あ、あの皆さん…覚えきれませんから後で誰が何が良いか書いて渡して貰えませんか?」
そう頼んで取り敢えず収集をつけてもらった
翌朝リクエスト通りにおにぎりを用意してお弁当と一緒に持っていってもらい僕も朝食を済ませ登校したんだ