超次元ゲイムネプテューヌ~異世界からの鋼糸使い~ 作:三代目エリオット
ゲイムギョウ界
ここは四人の女神という存在が大陸を司り、現実とは異なる世界の一つ。
このゲイムギョウ界は、下界と呼ばれる人々の住む四つの大陸と、その遥か空の彼方にある女神の住む天界によって構成されている。
女神ブラックハートが治め、守護する“重厚なる黒の大地ラステイション”
女神ホワイトハートが治め、守護する“夢見る白の大地ルウィー”
女神グリーンハートが治め、守護する“雄大なる緑の大地リーンボックス”
女神パープルハートが治め、守護する“革新する紫の大地プラネテューヌ”
四つの大陸を治め、守護する女神たちは、このゲイムギョウ界の統一をめぐり、終わりのない闘争に身を焼かれながら戦いを続けていた。
ゲイムギョウ界 プラネテューヌ バーチャルフォレスト
俺、
「くそっ!まさかモンスターの巣を刺激するなんて…………!」
背後から迫りくる大量のモンスターに追われながら、森の中を逃げていた。
だが、森を抜け辿り着いたのは崖だった。
「崖かよ!?」
後ろはモンスターの大群。
前は崖で落ちたら絶対に死ぬ。
「これ詰んだかも………」
生を受けて約19年。
そして、この世界、ゲイムギョウ界に来て4年。
今まで何とかやって来たけど、流石にコレ無理ゲーです。
「スライヌの分際で…………人を馬鹿にしてるようなツラしやがって。そんなに面白いか?スライヌ程度に追い掛けられ死に掛けてる人間がそんなに面白いか?テメーらなんざな!いつもの武器さえあれば瞬殺なんだよ!」
スライヌがじりじりと迫って来る。
スライヌで人間死亡とか嫌な情報が街に流れたりしたら一生モノの恥だ。
なら………………
「崖から投身自殺の方がマシだ!」
スライヌに背を向け、崖を飛び降りる。
重力に従い、そのまま真っ逆さまに下に落ちて行く。
そして、俺の目に見えたのは綺麗な水だった。
あ、下…………川だったのね………
そんなことを思いながら、俺は川の中へと落ちた。
???SIDE
「せいやっ!」
私は目の前のスライヌを斬り倒し、辺りを見渡す。
「こんなもんかしらね」
私はアイエフ。
ゲイムギョウ界に吹く一陣の風よ。
って、私は誰に説明してんのかしら?
それは置いといて、今日私はギルドからの依頼で、バーチャルフォレストで大量発生したスライヌの討伐のクエストを受け、たった今三十匹目を倒した所だ。
「こんだけ倒せば当分は大丈夫よね」
最近、ここプラネテューヌではモンスターの大量発生が増えており、民間の被害が増えつつある。
まぁ、私みたいにギルドのクエストの報酬で生活してる者からすれば、仕事があるのは良いことなんだけど、あまりいい気ではないわね。
「そろそろ戻ろうかしら。あんまり遅くなっても嫌だし」
武器を仕舞い、来た道を戻ろうとする。
その時、喉が渇いたので水を飲もうと水筒を出すが、中身が無かった。
「空?ちょっと飲む配分間違えたわね」
そう言いながら、私は川へと向かう。
いくらモンスターが多いとは言え、川の水は綺麗だ。
沢山飲むのは余り良くないけど、少量なら大丈夫よね。
コップに川の水を掬い一口飲む。
「うん、程よく冷たくて美味しいわ」
残りの水を一気に飲み、水筒を仕舞う。
「ん?」
その時、私は有り得ない物を見た。
それは川の上流から人が流されている光景だった。
「ちょ、な、何よアレ!?」
私は慌ててコートを脱ぎ、川に飛び込み、その人間を助ける。
引き上げた人間は男で、黒いコートを身に着けていた。
「おーい。ちょっと大丈夫?」
頬を叩きながら起こそうとするが、男は一向に目を覚まさない。
「息は………してるわね」
生きてるならいいけど、流石にこのままモンスターのいる森の中で放置は出来ないし………………
「仕方ないか。一先ず私の宿に連れて行くか」
アイエフは男を背負い、そのまま森を抜け、現在宿を取ってあるプラネテューヌの街へと向かった。
次回は主人公について色々説明していきます