超次元ゲイムネプテューヌ~異世界からの鋼糸使い~   作:三代目エリオット

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第4話 終わる一日

「後は俺に任せとけ。この中ではまだ動ける」

 

ネプテューヌを下ろし、刀を構え走り出す。

 

鋼糸を使い、おばさんとの距離を詰めて行く。

 

鋼糸は指先の動き一つで、相手を拘束するのにも使えるし、相手を切り裂くことも出来る。

 

「くっ!貴様!」

 

おばさんは槍を手に、攻撃してくるが、鋼糸を巻き付け、槍の軌道をずらすと、そのまま腹部に蹴りを入れる。

 

「ぐあっ!?」

 

「これで終わると思うなよ!」

 

鋼糸を操り、手と足を拘束する。

 

「くっ!………この程度で封じられると思ったか!」

 

おばさんは腕に力を込め、無理矢理動かす。

 

「思ってないさ。でも、動きを制限することは出来る」

 

刀に風を纏わせ、おばさんに向かって振るう。

 

「空剣・旋風乱舞!」

 

風が刃となっておばさんに襲い掛かる。

 

「がああああああ!!?」

 

鋼糸を解くと、全身を切り刻まれたおばさんは力なく、地面に倒れる。

 

「終わりだな」

 

そう言って一歩近づく。

 

「ふっ……甘いんだよ!」

 

おばさんは立ち上がると、手を地面に置く。

 

すると、頭上から雷が俺目掛け落ちて来る。

 

「がっ!?」

 

「油断をしたな、馬鹿め!」

 

槍を手に襲い掛かって来る。

 

身体が痺れて動けない……………!

 

死を覚悟した。

 

だが、その直後金属音が響いた。

 

「紅眞は……やらせない!」

 

変身したネプテューヌが剣でおばさんの槍を受け止めていた。

 

「ネプテューヌ!」

 

「ありがとう、紅眞が時間を稼いでくれたお陰で体力も少し回復したわ。せいっ!」

 

おばさんの槍を弾き、ネプテューヌが剣を構える。

 

「“クリティカルエッジ”!!」

 

ネプテューヌの必殺技が炸裂し、おばさんを吹き飛ばす。

 

「ぐあっ!!?」

 

吹き飛ばされ地面を転がるおばさんはそれでも尚、立ち上がろうとする。

 

「まだだ!まだ終わらん!」

 

「いや、もう終わりさ」

 

俺は左手の鋼糸を構えながらおばさんに言う。

 

「何?」

 

「足元を見て見な」

 

「……こ、これは!?」

 

おばさんの足元には螺旋の模様があった。

 

それは俺が仕掛けた鋼糸。

 

「食らえ!」

 

鋼糸を手繰り寄せ、操る。

 

「天空剣・螺旋刃!」

 

「ぐああああああああ!!?」

 

回転しながら身を切り裂かれ、おばさんは絶叫し、とうとう倒れた。

 

その時、おばさんの手からネプテューヌが持っていた鍵の欠片とやらが落ちたので拾って置く。

 

「こいつは返してもらうぜ。これはネプテューヌの物だ」

 

「くっ!おのれ……!」

 

おばさんは俺を憎悪の籠った目で見て来る。

 

「先程から気になっていたのだけど貴方、私の事を知ってるの?」

 

「あぁ、知っているさ!貴様は知らなくとも、私は貴様をよーく知っているよ!」

 

「なら教えて。私が誰なのかを」

 

「何を訳の分からないこと言っている。頭でもぶつけたか?」

 

「違うです!ねぷねぷは記憶喪失なんです。だから、お願いです!ねぷねぷの事を知っていたら教えて欲しいです」

 

懇願するようにこんぱが言う。

 

「ハーッハッハッハ!まさか貴様が記憶喪失になったとはな!貴様を見失った時はどうしたものかと思ったが…どうやら、まだ運命は私の味方のようだ!鍵の欠片は暫く貴様等に預けておいてやろう…さらばだ!」

 

そう言うと同時におばさんの姿が消えてゆく

 

「待って!…いない」

 

「逃げられたみたいね…けど、あのおばさん何者なの?ねぷ子を狙ってたみたいだし…」

 

「分からないわ…こんな時こそ、いーすんと話せたら………」

 

「ねぷねぷ…」

 

「ともかく、紅眞のお陰でなんとかなったわね。ありがとう」

 

ネプテューヌが俺に向かってお礼を言ってくる。

 

「どういたしまして。それで三人に悪いんだけどさ」

 

「「「ん?」」」

 

「………後は任せた」

 

そう言って、俺の意識は無くなり、俺は倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイエフSIDE

 

「ちょっ!?紅眞!」

 

「紅眞!?」

 

「コウくん!?」

 

紅眞が急に倒れ、そのまま起き上がらない。

 

私は慌てて、紅眞に駆け寄り、心臓を確かめる。

 

少し鼓動が早いけど、徐々に遅くなっていってるのが分かる。

 

「まさか……!」

 

嫌な予感がし、紅眞のコートのポッケを探ると空の注射器が見つかった。

 

「まったく!このアホは………」

 

「アイちゃん、紅眞は大丈夫なの?」

 

「心配しないでねぷ子。薬の副作用よ」

 

空になった注射器を見せ、私は言う。

 

この気付け薬は心臓に直接打つことで通常の数倍の効果が出るが、副作用として、使用後、猛烈な睡魔に寄って意識を失う。

 

そのため、心臓に直接打つことはあまり推奨されていない。

 

「前にも一回、同じことして気を失ったのよ。心配しなくても翌朝には目が覚めるわ」

 

「そう……よかった……」

 

「よかったですぅ」

 

ねぷ子もコンパも安心しきった笑みを浮かべる。

 

まったく、心配掛けさせるんじゃないわよ…………

 

「それと、こっちも何とかしましょ」

 

先程、モンスターが出て来たディスクを取り出す。

 

「えぇ…念のために壊した方が良いかもしれないわ…」

 

「そうね…えい!」

 

思い切り地面に、ディスクを叩き付ける。“パキッ”と軽い音が鳴り、ディスクは割れた。

 

「さて、おばさんも何とか追い払ってディスクも壊したし…一先ず此処をでて休まない?紅眞も運ばないと出し」

 

私の言葉に二人は頷き、私は紅眞を背負い、洞窟を後にし、こうして私達の一日は終わりを告げた。

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