超次元ゲイムネプテューヌ~異世界からの鋼糸使い~ 作:三代目エリオット
装備やアイテムを揃え、俺たちは旅を始める。
手始めとして、プラネテューヌの隣の大陸のラステイションへと向かうことにした。
プラネテューヌから余所の大陸へと移動するには、プラネテューヌの教会、プラネタワーで渡航許可証を発行してもらう必要がある。
一度手続きしてもらえば、その後はいつでも好きな時に渡ることは出来るのだが、俺とアイエフは一年に一回の更新をし忘れていたため、もう一度手続きし直さないといけない。
「おおーっ!何か大地が割れてるよ!まさかこれが、古の戦いの傷痕!?」
接岸場に着くなり、ネプテューヌが騒ぎ出す。
「きっと遥か昔に、ここで女神と邪神が互いを無数の剣で封印し合ったと言われてる戦いがあったに違いないよ!」
「…何言ってんの?あの子」
そんなネプテューヌを見て、アイエフが呟く。
「すみませんです。ねぷねぷは少し記憶が抜け落ちちゃってるですから、根気強く付き合ってあげて欲しいです」
「たまに記憶喪失が疑わしく感じるのは私だけかしら…」
「安心しろ、俺もだ」
「あ、あははははぁ…」
そんな俺達にコンパは苦笑するしか無かった。
「アイちゃん、コンパ、紅眞!早く来てよー!大地の端っこ、良い眺めだよー!」
「ネプテューヌ、落ちたら危ないし、こっちに来い」
「あれ?もしかして紅眞、怖いのー?怖いんだー!」
「誰が高い所が怖いって言った!?上等だ!そっち今から行ってやるよ!」
怖いのかと揶揄われ、俺は声を荒げて近づく。
「あのバカ………」
「あ、あははは………」
ネプテューヌの隣に立ち、一緒に割れ目を覗き込んでいると、ネプテューヌが思い出したようにアイエフの方を向く。
「でもこれってどうやって渡るの?やっぱりジャンプ?イヤッフー!とか言った方が良いかな?」
「オーバーオールに赤い帽子でも被れば、ねぷ子でも渡れるかもね。けど、他の大陸に渡るには教会での手続きが必要なの。手続きさえ済めば、今後は自由に通れるようになるわ」
「んじゃ、早速行きますか」
プラネタワーへと向かい、中に入る。
「こんにちはー!」
「ようこそ、プラネテューヌ教会へ。当教会に何の用だい?」
ネプテューヌが元気に挨拶をすると、人当たりの良さそうなプラネテューヌ教会の職員が対応してくれた
「ラステイションへ渡りたいんだけど。許可を貰えるかしら」
「ラステイションへは君達四人で?」
「はいです」
「なら、この書類に必要事項を記載したあと、ここにサインをお願いします」
職員に書類を手渡される。言われた通りに全員が名前を書き、職員へと返す
「えーとアイエフさんとコンパさん、紅眞さん、そしてネプチューヌさんだね」
惜しい、一文字違う。
「お兄さん、わたしの名前間違ってるよ。ネプチューヌじゃなくてネプテューヌだよ」
「あぁ、すまない…僕としたことが君の様な可愛らしいロリッ子の名前を間違えるなんて…」
こいつ、ロリコンかよ………
ロリコンと言えば、アイエフも見ようによってはロリになりそうだな。
「紅眞、今私に対してなんか失礼な事思わなかったかしら?」
「いや、別に」
俺は素知らぬ顔で言う。
こんなこと言った日には、俺は明日の朝日を拝む前に死ぬな…………
「ネプテュースさん…いや、ネプティーヌ…ネプチュー…テュー…」
必死でネプテューヌの名前を言おうと頑張るロリコン職員。
「うぅ…もしかしてやっぱり、私の名前って言いづらいのかなぁ…」
ショボンとして呟くネプテューヌ。
「そ、そんな事は断じて無いさ。今日は滑舌の調子が悪かっただけなんだ…」
「ところで、コンパはネプテューヌって言える?」
「実は私も言えないんです。だからねぷねぷって呼んでるです」
成る程、確かにそっちの方が言いやすいしな
「じゃあ、プラネテューヌって言ってみて?」
「プラネテューヌ、ですか?」
………どうしてネプテューヌが言えなくて、プラネテューヌは言えるんだ?
「うぅ……紅眞ぁ……紅眞は私の名前言えるよね……?」
ネプテューヌが若干涙目で聞いて来る。
ネプテューヌの頭を撫でてやりながら、俺は言う。
「ネプテューヌだろ。別に言いにくくないから泣くなって……」
「泣いてないもん………」
そう言ってそっぽを向くネプテューヌ。
「まぁともあれ、これで君達四人の手続きは終わり。これでラステイションとプラネテューヌが自由に行き来できるようになった筈だ」
「ありがと」
「そうだ。お兄さんに聞きたいんだけど、女神様って今居るの?」
思い出したようにネプテューヌが問い掛けた
「すまない。パープルハート様は天界にいるみたいで、まだプラネテューヌには降りてきていないんだ」
「そっかぁ…もしかしたら居ると思ったんだけどなぁ…」
「風の噂では、他の大陸の女神様達はそれぞれが守護する大陸に降りて来ているというのに…パープルハート様の身に何も無ければ良いんだけど…」
どこか不安そうに言うお兄さん。
ロリコンでも女神様への忠誠心?信仰心?が高いのは良いことだな。
「
「まさか。パープルハート様が他の女神様に敗れるなんて、そんな事有り得ないよ」
熱を込めてお兄さんは断言する。
随分心酔してるんだな。
「ねぇねぇ、
ネプテューヌが俺の袖を掴んで聞いて来る。
「知らないのか?って記憶喪失なんだったな。もう随分昔から行われてる戦争だよ。もっとも戦ってるのは女神同士で、戦争って言うより闘争だな」
「その戦争で勝った女神様はゲイムギョウ界を統べる神様になれると言われているんだ」
俺の後に続いて、お兄さんが言う。
「で、女神様は天界って場所で長年戦い続けてるって訳」
「へぇ…なんだか良く分かんないけど皆で仲良くすればいいのに…その方がきっと楽しいと思う」
「確かにそうね。けど昔から戦ってるんだし、引っ込みがつかなくなってるのかもしれないわね…」
さて、いつまでも此処に居ちゃ邪魔になるだろうし、そろそろ行こうか?」
「そうだね、そう言うことだから、お兄さんバイバーイ」
「あぁ、気を付けて」
そして俺達はラステイションへ向けて歩き出した。
「久しいな、イストワール」
「…マジェコンヌ。何度来ても無駄です。私は貴女に協力するつもりなどありません」
「分かっているさ。貴様に聞きたいのはネプテューヌの事だ」
「まさか、ネプテューヌさんと会ったのですか!?」
「やはりイストワール…貴様だったか。ネプテューヌに入れ知恵をしたのは」
「さて、何の事でしょうか。私は貴女に封じられている身…それは貴女が一番よく知っているはずです」
「ふん。よくもまぁ白々しい嘘を吐けるものだ…まぁ良い。所詮奴は記憶喪失、次で仕留めてやる…私の定めた女神の運命は変わらぬ。さぁ女神共よ、再び戦い合うのだ!ハーッハッハッハ!!」