予め定められた調子の和まない話   作:真神 唯人

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今ある世界だけが、1つじゃ無い。
世界は、整然と横並びに配列されている。

これは、今ある世界の「隣の世界」での話。
もしかしたら、の、「並行世界」での話。


何度目かの自覚と 再認識

「ねえ、ジェノスくん。ジェノスくんにとって、サイタマさんは何(・)?」

「....カナ。それは、20字以内でまとめたほうがいいのか?それとも」

「んー。サイタマさんじゃないから、語ってもいいよ。長(・)話(・)、平気だから」

「....そうか。ならば存分に聞かせてやる。先生は如何なるお方なのか、か(・)ら(・)、な」

「(しまった。確かに長話、平気だけどコレは。....長すぎる展開な予感がするよ)」

 

ジェノスくんに、以前から聞いてみたかった事を、聞いてみた。

案の定、ものすんごく長かった。よくそれだけ、サイタマさんを見てるねと感心さえする。

でもジェノスくんにとってのあの人は、命の恩人であり、強さを目指す師匠であり。

その生き方に感銘を受け、慕い、生きていく指針である事がよく分かる。

 

そして。最初こそ、どう扱っていいのか分からないまま同居を始めたと、あの人は言っていた。

けれど、日を重ね共に暮らす月日は....案外、悪くないと思うようになっていったと。

巡る季節を、移り変わる何でもない風景を、通り過ぎていく日々を、彼らは歩いてきたのだ。

 

今までも、これからも。様々な事が、あの人を一人にさせかけても。

その手を離すどころか引っ掴んででも、ジェノスくんは共に在るだろう。

 

「....?。カナ、どうした?」

「ん。ジェノスくんがいるなら、大丈夫だなって思っただけだよ」

「???。言っている意味がわからないが....カナの心配の種が、減ったということか」

「まあ、そんなトコかな。ありがとね、ジェノスくん」

「ただいまー...おっ?。カナか。ヒマなら手伝え、食ってくだろ?」

「ご相伴に預かりまーす。勿論、手伝いますよーう」

 

何気ない日常を、彼らと共に在れる幸福はこの上も無く、私を充たす。

うん、大丈夫だ。この先何が起こっても、私は今さら揺るがない。

 

私は私の闘いをするだけだ。私(・)の(・)為(・)に。けして彼(・)ら(・)の邪魔は、しない。そして。

 

「....ねぇサイタマさん。白菜の量が、半端なくない?。安かったってレベルなの?」

「安かったってレベルなの。なに、何か文句あるか?ん?」

「無い無い。寧ろこれくらい無いと足りないかも。いただきまーす」

「今日も美味しいです、先生!!」

「感動はいいから、さっさと食えよー。でないと無くなるぞー」

「....うん。そんなに早くは無くならないと思うよ、さすがに」

 

今は、このままでいられる事を享受していたい。時は止まらないけれど。

 

....打てる手は、全て打つ。思考を巡らせることを、止めない。

....皆がみな、思い通りになんか、ならないことを。

 

 

間違わない。惑わない。願う事は、1つだけだから。その為なら、私は。

 

 

「カナ?。眉間にすっげえシワ寄ってる。マズイのか?」

「....ううん。美味しすぎてヤバいよ、困ったなぁって」

「先生の作るものは、何でも美味しいです!!」

「2人とも、なに示し合せたみたいなノリなんだよ」

 

違うよーと棒読みで言ったら、かなり手加減されたデコピンをくらった。

....それでも、かなり痛いんですけど。あーもう、これで手加減とか無いでしょ。

あ、ねぇ。ジェノスくんとか煙出てるよ、大丈夫なの?。....ああ、そう。

 

「たまにはいいかもね、怪人が出ないこんな日があっても」

「出ないんじゃねえよ。帰る途中で、ブッ倒してきたんだよ」

「....そ、そうなの。それはそれは、お疲れ様でしたって事で」

 

 

 

この世界の「仕組み」と、怪人出現の「因果律」。

全ては繋がる、たった1つの「真実」へと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ア(・)イ(・)ツ(・)の、手のひらで踊っているだけなのは。もう終わりにする。

 

 









....続けてます、何とか(笑)。
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