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第一話
バゼットサイド
油断した。
聖杯戦争に参加するなら、常に気を張っておけば良かった。
いや、気を張っていたとしても、あの言峰相手に勝てたかどうか解らない。
魔術協会の封印指定執行者でも、やはり元代行者には敵わないという事なのだろうか。
ランサーの令呪も腕ごと持っていかれ、意識が遠のいていく。
このまま死ぬのだろう。
聖杯戦争で死ぬのは覚悟はしていた。
しかし、参加する前に死ぬとは、正直悔しく感じる。
「せめて死ぬなら、聖杯戦争で戦いたかった……」
フッと呟いてしまった。
これが私の最後の言葉となるのだろう。
我ながら、無様な最後だと思った。
残った腕に、強烈な痛みが襲いくるまでは。
「なっ!」
強烈な痛みと共に、目の前に記した状態の魔方陣が光り輝く。
だが、何よりこの痛みには覚えがある。
令呪が現れた時と同じだ。
それはつまり、
「問います」
魔方陣から現れたそれは、静かに私の目の前に現れた。
170くらいの背丈に多少幼さが残る顔つき。
頭に鎧、両手には盾と鎌に、両足には羽の生えたサンダル。
その者、サーヴァントの少年は、私に向かってこう訊ねる。
「貴方が僕のマスターですか?」
その言葉を聴くと共に、私は意識を失った。
何か下手だな。自分で言うのもなんだけど。
あれ? この場合自分で書く? それとも言う? どっちだろ?