鉄也のヒーローアカデミア 磁場鉄也:オリジン 作:そうちゃん
「はぁ〜、もうちょいで受験とか勉強やだなー。」
少し茶色の掛かった髪の少年、磁場鉄也は中学三年生ならではの悩みを愚痴った。
「でもお前あの雄英だろ?その個性で頭もまぁまぁ良いんだからいけるだろ?」
一緒に帰っていいるクラスメイトが鉄也の愚痴に答える。
『雄英高校』
プロヒーローを多数輩出させている超名門校。その中でもヒーロー科は毎年倍率も偏差値も高いにも関わらず全国から受験を申し込む生徒は後を絶たない。
「まぁまぁは余計だ。でもあそこは偏差値今年79で倍率も半端無いしやっぱり勉強はしないとダメだしな。」
「まぁあの雄英に受けるってだけでもすげぇよな。」
「お前も結構良い個性だしお前の行く高校も良いところじゃんよ。」
「いやいや雄英に比べたら低いって。」
しかし鉄也には明確に雄英を目指す理由がない。ただ学年で一番の個性を持っていて少し勉強が出来ると言うだけで雄英を目指す。もしかしたら隣のクラスメイトの方がちゃんとした理由でヒーローをめざしてるも知れない。こんな中途半端な気持ちで雄英へ行っていいのか。そんな事を考えていると学校へ着いた。
おはよー うぃーす おはよ昨日のテレビ見た? やべ宿題忘れた!
教室にはクラスメイトも既に挨拶をすまし話し合っている。すると担任が入ってきて朝のホームルームを始める。
「ハイみんなおはよ。今日は特に行事はないけど今から進路のプリント集めるから前に持ってこいよ。」
今は9月の中旬、受験シーズンで進路は決めなければいけない時期。クラスではプリントを出しながらガヤガヤと話し合っている。
「おい喋るなー。でもどうせみんなヒーロー科希望だろ?お⁉︎やっぱり磁場は雄英か!」
え?まじ⁉︎あの雄英? 本当かよ鉄也凄いな! でもあそこ倍率やばくね?
「おい先生!普通生徒の進路ばらすかよ⁉︎」
「いやいや先生も自分のクラスからあの雄英に行くなんてハナが高いからついな。」
「...それでも教師かよ。」
朝から賑やかな始まりでクラスは笑いながらホームルームは終わった。
キーンコーンカーンコーン
学校も終わり三年は部活もなくそのまま帰宅。鉄也はクラスメイトが進路の相談で遅くなる為1人で帰ることになった。
(偏差値79、今の俺が60だから今から結構追い込んで勉強しなきゃダメだな。考えると憂鬱になって来たけど三年生の宿命だし仕方ないか。本屋に寄って雄英の赤本でも買うか。)
キャーーー。女の人の叫び声が辺りに響いた。声のする方を見るとどうやらひったくりの様だ。
「誰かその人を捕まえて!ひったくりよ!」
「ハッ!誰が捕まるかよ!」
(まじかよ⁉︎こっち向かってきてる!)
ひったくり犯は人混みを掻き分けながら鉄也の方へと走ってくる。
(ここはヒーローが来るのを待つしか...)
「丁度いい付いて来い!」ガシっ
「⁉︎ママァーー」ドサッ
「イヤァァァアーー!その子を返してぇ!」
「‼︎」
犯人は通行人を掻き分けた際目の前にいた少女を人質に取りこちらに向かって来る。
(あいつあんな小さな子を!)
気づくと鉄也はポッケからビー玉程の鉄球を3つ取り出し、それをひったくり犯へと投げた。
「邪魔だガキ!」
すると鉄球は加速し投げただけでは有り得ない軌道を描きながらひったくり犯の腹へと吸い込まれて行った。
「ヴェッ、なん...だ..」
ひったくり犯はその場に膝をつき少女はその好きに母親の元へ戻って行った。
「このクソガキが!タダじゃおかねぇぞ!」
「そこまでだ!」
「「⁉︎」」
誰かが通報したのかヒーローが駆け付けその後ひったくり犯は捕まって事件は解決した。その後軽い事情聴取を受け警察は犯人を連れて行ったが鉄也はヒーローに呼ばれ説教を受けた。
「怪我が無くて良かったものの君やあの子に何かあったらどうするんだ!今度からはヒーローが駆け付けるのを待っている事!」
「...はい。すみませんでした。」
犯人を捕らえたが一歩間違えれば大怪我に繋がる。しかしあの場で鉄也が犯人を足止めしなければ少女は無事では済まなかったかも知れない。鉄也は自分がした事は間違ってるとは思わない。しかしヒーローの言うことも分かる。矛盾した気持ちを押し堪えながらその場を離れ家に変えろとしたその時。
「お兄ちゃん助けてくれてありがとう!」
「娘を助けて頂きありがとうございました!」
人質になった少女とその母親がお礼を言って来た。
「...いや自分は何も。犯人を捕まえたのはあのヒーローです。礼ならあのヒーローに...」
「違うよ!犯人を捕まえたのはお兄ちゃんじゃ無いかも知れないけど私を助けてくれたのはお兄ちゃんだよ!お兄ちゃんは私のヒーローだよ!」
(...そうだ、俺のした事は間違ってなかったんだ。けど俺にはヒーローの資格が無いから人をを助けられない。待つんじゃ無くて自分で助けられる様に俺はなりたい!)
今までは理由も無く雄英を受けるだけだった鉄也に雄英を受ける理由が出来た。この日から鉄也はあの親子の言葉と決意を胸に秘め受験勉強へ打ち込んだ。
そして雄英高校試験当日!
これから少しずつ物語全体を見直して編集して行きます。もう一度目を通して頂けると嬉しいです。近々更新もしていくのでよろしくお願いします。」