鉄也のヒーローアカデミア 磁場鉄也:オリジン 作:そうちゃん
モチベが戻って来たのでまたぼちぼち投稿します。
めり込んだ体を起こしパラパラと瓦礫を落として脳無は鉄也を睨む。再び身体を丸め鉄也へ飛んできた。しかし溜めがあり足が膨らむのでタイミングをはかりやすく脳無の突進をかわすと束ねた砂鉄を脳無の横っ腹に叩き込む。鉄也の攻撃で吹き飛ぶ脳無だがさほどダメージを受けていないのか体を起こし呻き声をあげながら鉄也を睨む。
(脳無は複数『個性』を持っている。他の『個性』を警戒しながら立ち回らないと。)
再び脳無は体を丸め鉄也へと突進して来た。鉄也は脳無の突進の勢いを利用してすれ違いざまに砂鉄を叩きつけた。しかし甲高い音が鳴り少し突進の軌道がズレただけで終わった。
(切島みたいな硬質化も使えるのか。多分あと、1、2個位『個性』は持ってそうだな。はやく倒して避難誘導に戻らないと...)
「イイイイイイア“アアアアア!」
攻撃が当たらなくイラついたのか脳無の背中が盛り上がりそこから音をたて6本の腕が生えた。次は突進ではなく走って鉄也へ向かってきた。大きい体に似合わず速く不意をつかれ距離を詰められた。予想以上の速さに驚いたがこの職場体験で培った経験は鉄也を成長させた。慌てる事なく脳無の振りかざす8つの拳を全て束ねた8つの砂鉄で受けその拳を砂鉄で包み使用不能にした。ここで鉄也は職場体験で新たに身につけた技を試した。
(普通この体のでかい脳無に俺のパンチなんて効くはずがない。けどこの技なら!)
包んだ脳無の腕を左右に開き前面をガラ空きにした。空いた脳無の顔面に向け次は鉄也が拳を振るう。そして振りかざした拳が脳無の当たる直前、『個性』で自身のコスチュームを操り拳を加速させた。
「ウゴア!」
(ヨシ!
脳無の反応で手応えを感じ脳無がダウンするまで続けるつもりだったが数回続けたところで『個性』の出力調整を誤り腰を痛めた。
(クソ、やっぱり慣れないうちは連続で使うもんじゃないな。)
その隙を脳無は見逃さず砂鉄で拘束されている腕を膨張させ拘束から逃れる。すぐに腕を振るうが
(腕が膨らんだ...。体の一部を膨張させて力を上げてるのか?だったら突進の加速もこれか。)
鉄也は頭の中で脳無の『個性』を整理した。『膨張』、「硬質化』、『腕を生やす』。先ほどの脳無の攻撃パターンを思い出し対策を練っていく。
(これ以上『個性』がないなら勝てると思う。万が一を考えながらもこのまま脳無を仕留める!)
方針を決め脳無へ仕掛け様とすると脳無が呻き声をあげながら震えはじめた。脳無の全身が膨れ上がり6本の腕が『硬質化』し先ほどよりも体が大きくなった。
「全身膨らませられるのかよ!」
溜めを必要とする突進程ではないがそれに近い速さで鉄也へ迫る。なんとかかわしカウンターを決めるが硬質化した腕で防がれる。ならばと硬質化していない体に攻撃するものこちらも有効打にならない。最初は脳無の腕1本に対し束ねた砂鉄1本で受け切れたが膨張した脳無の腕を受けきれずにじわじわと追い詰められていく。一度立て直そうと距離を取るとすかさず脳無はあの突進を繰り出して来た。鉄也は反応したものの防ぎきれずに吹き飛ばされしまう。
「ガハッ!」
受け身をとり起き上がるがその衝撃に膝をつき咳き込んでしまう。
(完全じゃないとはいえ防いでもこのダメージ!直に食らうのは絶対にダメだ。)
視線を脳無に向けると脳無は腕を広げ突進して来た。
(こいつ面積を広げやがった!)
なんとか直撃コースか外れたが脳無が鉄也とすれ違う寸前に腕の1本を地面に突き刺しそれを軸に体を回転させ進路を変え再び鉄也に迫る。まさかの急旋回に不意をつかれた。辛うじて避けたが脳無の腕が鉄也に直撃しまたも吹き飛ばされる。あまりの衝撃に体を起こせずその場に嘔吐してしまった。
「ゲホツゲホツ...。まさか旋回するなんて。」
咳き込みながら顔を上げるとお構いなしに脳無は再び腕を広げ突進して来た。横に避けるのは危険と判断し上へ回避する。流石に上へ旋回することは出来ずその勢いのまま建物に激突した。土煙を上げ自分の開けた穴から出て来た脳無。鉄也は先ほどのダメージが残っていて回避した後も膝たちで建物から出てくる脳無を見つめる。
(...あいつ、もしかして自分の突進のスピードをコントロール出来ないのか?)
最初に対峙した時も今も脳無の突進をかわすと脳無は止まらずにそのまま何かにぶつかり止まっていた。
まだ数回しか見ていないが鉄也の中でこの疑問は確証に変わっている。
(だったらそれを利用して...)
脳無の突進を上へ避け
目的のものを見つけ脳無へ攻撃し引きつけながらある場所へ誘導する。距離をとり脳無のとって突進をするには絶好の位置。さらに足を膨張させ今日見た中でも1番の大きさとなった。
鉄也は膝たちになり脳無から視線を外さない。脳無から見れば先ほどのダメージが残っていてまともに立てない様に見える。確かにダメージはあるものの実際には鉄也はタイミングを逃さないよう集中していた。
(タイミングを逃したら終わり。この一撃に全神経を集中させろ!)
「ウ“ウウウウグアアアアア!」
(....今だ!)
脳無が鉄也に直撃する寸前鉄也は『個性』で足元のマンホールを起こした。先ほどのことから脳無が急に止まれないのは知っている。その速度と止まれないことを逆手に取り脳無をこの位置へ誘導した。
鉄也の予想通り脳無はそのままマンホールへ直撃。あの速度で鉄の塊に正面からぶつかっては流石の脳無もひとたまりもなく脳震とうを起こしたのかふらついている。その隙を逃さず
「これだけ隙があれば俺の最高火力を叩き込める!」
操れるだけの全ての砂鉄を一箇所に集めて一つの巨大な鉄塊にする。雄英の実技試験の時にだした鉄也の最初の技。シンプルかつ強力なその一撃に鉄也は名前をつけて脳無へ振るう。
「トールハンマー!」
鉄塊に『個性』での加速と位置エネルギーを乗せて全力で脳無へ叩きつけた。今だふらついている脳無に抵抗も出来るはずもなくすざましい音と共に鉄塊に飲み込まれた。あまりの衝撃に周囲が揺れ脳無のいた所にはクレーターが出来ていた。鉄塊をどけると『個性』が解除されしぼみ静かになった脳無が横たわっていた。念のため破損していたガードレールを脳無に巻き付け拘束した。脳無が動かないことに緊張が解け大きく息を吐きその場に座りこんでしまった。
「イタタタ、脳無の腕が当たった時何か折れる落としたけどもしかして肋骨折れた?漫画だと平気そうにしてるけどめっちゃ痛いじゃん...」
少し休憩し避難誘導を再開しようとするとマスターハンドが息を上げてこちらに向かって来た。
「マグネージ!こっちに脳無が来なかった⁉︎こっちに脳無の目撃したって連絡を受けたんだけど...。まさかあれって...」
「あそこにいるのが多分目撃されて脳無だと思います。目をつけられて逃してくれなっかんで応戦しました。今は意識がなくて拘束してるんで動くことはないと思います。」
「...まぁ詳しい話は後で聞こう。どこか怪我は?」
「多分肋骨が折れてるかもです。けど動けます!手当てなら避難誘導が終わってからでも!」
「落ち着いて。脳無は確認された数全て拘束した。ひとまずこれ以上の被害はない。けど救助するにも人手が足りない。無理しない程度に手伝ってもらうよ?病院はそのあとだ。」
「はい!」
その後救助活動しある程度落ち着いた頃には深夜になっていた。病院に行き治してもらいいつのまにか寝てしまった。
〜〜〜〜〜
「「「「......」」」」
「...え?なんでお前らここにいるの?」
脳無襲撃から一晩がたち病院のベッドで目を覚ますと同じ病室には緑屋、飯田、轟がいた。
「そういう磁場こそなんでここに?」
「確か磁場くんはマスターハンド事務所にいたはずじゃ?」
「それになんで磁場くんまで入院を?」
「マスターハンド事務所に保須市に来て欲しいて他のヒーローから要請があったんだ。」
「ここにいる理由は分かったが何故病院に?」
「その...脳無の衝撃があって避難誘導中に脳無と鉢合わせてなんとか倒したけど肋骨折られちゃってさ。」
「え⁉︎脳無に⁉︎。」
「オールマイトでさえ手を焼いていたのにすごいじゃないか磁場くん!」
「いや、オールマイトの時ほどのやつじゃないよ。『再生』や『超パワー』がなかったから俺でも倒せたんだ。」
「あの脳無を1人で倒したんだ。十分凄いよ。」
「ありがと。...じゃあ次はお前らな?なんでここにいて、入院してるんだ?」
すると3人は視線を交わしながらなんとも言いづらそうにしなかなか口を開かない。
「ん?なんか言えない理由でもあんの?」
「い、いや〜その僕達ステインに遭遇しちゃって...」
「ステイン⁉︎まじか!よく無事だったな!」
「...緑谷がステインと遭遇した時の近くにプロヒーローがいなかったから俺らのクラスのグループに位置情報を送ったんだ。まさかって思ってエンデヴァーを連れて行ってステインを確保したんだ。俺たちが入院してるのはエンデヴァーの到着が遅れてその間俺らで足止めしてたんだ。」
「エンデヴァーが?...あ、轟エンデヴァー事務所だったもんな。じゃあエンデヴァー事務所もステインの為に保須市に来たのか。で飯田は元々保須市だもんな。じゃあ緑屋なんで保須市に?」
「僕は元々保須市の先の街に用があって新幹線に乗ってたんだけど新幹線が脳無に襲われてその脳無を追っているうちステインに...」
「なるほどなぁ、みんな大変だったんだな。けど無事でよかったな。そうだ!どうせならみんな職場体験先でなにやったか教えてくれよ。」
「あ、僕も気になるな。轟くんなんてエンデヴァーのところ...」
コンコン
鉄也達のいる病室の扉がノックされ入って来たには2人のプロヒーローとすーつを着た頭が犬の大人だった。
緑谷と飯田の反応を見るに2人の職場体験先のプロヒーローらしく犬顔の大人は保須警察署の所長らしい。
緑谷たちにステインの事を聞きたいらしく来たらしい。ちょうど鉄也が身体検査で呼ばれたので入れ替わりで鉄也は病室を出た。その後体に異常が無いことを確認し家へ帰った。
次の日、マスターハンド事務所に行くとこっぴどく怒られた。しかし状況が状況だった為仕方ないとされ説教は終わりその日もマスターハンドについて行き長かった職場体験体験は終わった。
『個性』で自身のコスチュームを操作させ擬似的に身体能力を上げる技。
加速のタイミングや出力を間違えると体に負担がかかる。脳無の時に腰を痛めたのは上半身の動きに下半身がついていかなっかたから。
応用で空を飛ぶ事が出来るかが