鉄也のヒーローアカデミア 磁場鉄也:オリジン 作:そうちゃん
【屋内】
バリイイイィン‼︎
「さっさとお縄に付け敵共!」
外から窓を割り豪快に屋内に潜入した鉄也。予想外の出来事に轟達は驚いたが冷静さは失わず即座に対処した。
「どけ障子!」
轟の合図と共に障子は轟のそばから離れた。轟は直様鉄也に向けて氷結を行うが砂鉄の横振りで遮られてしまう。
「それは聞かねぇよ!次はこっちの番だ!」
轟達に向け上から砂鉄が振り下される。轟達はそれを避けるが鉄也の攻撃はこれだけでは終わらず次々と仕掛けてくる。
「チ、手数は向こう方が多いか。障子、葉隠に動きはあるか?」
「いや、今の所は無い。だがどうする、このままじゃジリ貧だぞ。」
「喋りながらとか余裕だな轟、障子!」
【モニター室】
「磁場の奴一旦外に出て何するかと思ったらまさか外から入って来るとか予想外だな。」
「葉隠ちゃんはどこかに隠れて磁場ちゃんが2人を相手にしている隙を見て核を回収するのかしら。」
「しかしこうやって見ると轟君達が少し押され気味のように見えるが。」
「いや飯田少年、そうとも限らないぞ。轟少年達も常に核と磁場少年の間に自分達が入り核に手を出し辛い状態にしている。障子少年も常に葉隠少女を警戒している。」
「あ、ムッシュ障子が。」
【屋内】
「轟。俺が磁場の気をひく。その隙に磁場の動きを止めろ。いざとなったら俺ごとやってくれ。」
「分かった。だが捕まりそうになったら引いてこい。」
「どうした轟!こんなもんか?...ん?」
轟が一歩下がると障子が鉄也に向けて走ってきた。鉄也は砂鉄で障子を攻撃するが以外にも動きが速く避けられる。轟は鉄也が障子に構っている間に鉄也の死角に周り背後を取った。鉄也はそれに気付くが轟の方が一歩早かった。
(貰った!)
鉄也に向けて氷結を放った。しかし先程とは明らかに速い速度で氷結を避けた。鉄也の移動したところを見ると砂鉄がレールのように敷かれていた。
(50m走の時の応用か。目の前で見るとここまで速いのか。)
「クソッ...障子一旦下がるぞ。」
「悪い抑えきれなかった。あれを回避されるとなると流石に厳しいか。」
「いや、あれは磁場が一枚上手だった。それよりも葉隠はまだ動かないのか。」
「あぁ、さっきの位置から動きはない。」
「そうか。次は俺が前に出る。障子は核を守っててくれ。」
【モニター室】
「凄いな磁場の奴あの轟相手にここまでなんて。漢だなあいつ」
「確かに凄いけどなんで轟ちゃんは炎を使わないのかしら?」
「きっと何かまだ策があるのでは?」
(ふむ、轟少年が前に出るか。轟少年の個性は確かに強力だが範囲も広い為仲間を巻き込みやすい。確かにここは轟少年が前に出たほうが得策か...)
「!轟君が前に出たぞ!」
【屋内】
「...次は轟が来るか。一層気引き締めないとな。」
轟が静かに前へとでてきた。障子は轟の個性の範囲外まで後ろに下がり核の前へと移動した。少し静かな時間が流れたがその時間もすぐに終わった。先に仕掛けたのは轟だった。さっきよりも速い速度での氷結。
「⁉︎、あぶね!あんな速く氷結出来んのかよ。」
だが鉄也も先程同様レールの上を滑るように避ける。しかし轟は避けられる事を読んでいた。鉄也が移動してある先に氷結をして鉄也の退路を塞ぐ。
(あの移動方は速いがレールの上を移動する。レールの先を見れば動きは読める。)
「何度も避けれると思うなよ。」
(やっぱり移動先を突いてくるか。こうなったらそろそろ。)
レールでの移動を止め轟へ攻撃を仕掛ける。轟はそれを壁を作るように氷結でガードする。さらにその壁を登り上から鉄也へ飛び込んできた。一瞬轟の姿が壁で隠れて反応が遅れたがどうにか体を転がし避ける。その一瞬を逃さず着地と同時に鉄也の方へ氷結が迫る。
「クソ!一息つく時間もくれないってかよ!」
ビル内の鉄筋に磁力で自分の体を引き寄せさギリギリ回避する。
「...これも躱すか。本当に便利な個性なんだな。」
「自慢の個性なんでね。そっちも炎使わずともお強い事で。」
「...そろそろ時間も近えから終わらせるぞ。」
「お?核譲ってくれるなんて優しいじゃん。」
「...障子も来てくれ2人で畳み掛けるぞ。」
「いいが葉隠の方はどうする。」
「葉隠は無視していく。」
そう言うと轟はこの部屋のドアを凍らせた。
「これでもう葉隠は入ってこれない。」
「この野郎。」
「「...」」
パキィィン!さっきと同じく速い氷結で轟が仕掛けた。それを砂鉄の横振りで破壊すると氷結の影から障子が鉄也へ接近してきた。
(こうも近いと無闇に砂鉄が使えない!)
鉄也の個性は中距離がメイン。相手が余りに近すぎると個性を十分に発揮できない。障子の大きな身体と6本の腕で鉄也を捉えようとする。
「あぁ!鬱陶しい!」
自分身体を反発させ距離を取るとそこにまたもや轟の速い氷結か襲ってくる。それを間一髪で躱すが砂鉄が半分ほど氷結に巻き込まれた。
(危ねぇ、”一緒に“凍らされてたらアウトだった。だけどこれじゃ2.3本分位しか作れないな。手数は減ったけど時間も無い。もうここしか無いな。)
鉄也は砂鉄を使わずに轟達に向かって走り出した。轟が氷結してくるが砂鉄で破壊する。破壊されて飛んできた破片を顔を覆って反射的にガードしてしまった。その隙に轟の”左足“を砂鉄で掴み部屋の端へと投げた。
(しまった!)
(これで障子と一騎打ち。行ける。)
残りの砂鉄を1つに纏めそれを障子へと向けて振るう。まるで大蛇が這うように障子に向かってくるがそれを6本の腕と巨体で受け止める。
「まじかよ⁉︎」
「ぐぅ!今だ轟!やれ!」
障子もろとも最速の氷結で鉄也を捉えた。
「クソ、やられた。」
(勝った。これで後は葉隠だけだ。もし葉隠を捕まえられなくても磁場を捕まえれば時間切れでも俺たちの勝ちだ)
「やったな轟。これで後は葉隠だけだ。」
「あぁ、思ったよりも手こずったけどな。どうせもう時間切れになんだから葉隠らいいだろ。だけど念のために残りの砂鉄も凍らせ「やったよ磁場君‼︎核回収したよー!」
「「⁉︎」」」
【モニター室】
「いやー凄い戦いだったな、磁場の奴轟相手によくやったな。」
「だけど葉隠ちゃんがまだ捕まってないわよ。」
「だがこの残り時間では磁場君達の勝利は難しいだろう。」
「うむ、流石にこの状況じゃ磁場少年も厳しいだろう。確かに時間も切れることだしヒーロー組の勝利は厳しいが『やったよ磁場君‼︎核回収したよー!』
「何⁉︎」
「ん?どうしたんだ先生?」
「見てください。なんだか轟さん達の様子が変ですわ。」
【屋内】
急に室内に葉隠の声が響きハリボテの核をバンバン!と叩く音がする。
「まさか本当に成功するとは思わなかったよ!凄いね磁場君!」
「まぁ少し危ないところはあったけどね。」
「いつの間葉隠がこの部屋に入ってきた⁉︎」
「...葉隠が動いたら俺がすぐに察知する。一体いつどこから葉隠は入ってきたんだ。」
「いつも何も始めから俺と葉隠はこの部屋にいたぞ。」
「始めから磁場と⁉︎じゃああの足音は...!」
すると轟は何かに気づいたのか扉の方へと歩き出しドアの氷を左で溶かし廊下へと出た。そこには葉隠の靴がちゃんとあった。しかしそれを持ちあげると靴の中から砂鉄がサラサラと出てきた。
「どうした轟?」
「チッ、この葉隠の靴はダミーだ。靴の中に砂鉄が入ってた。多分この部屋に入って来る前に磁場の奴が歩いてるように見せ掛けるためにやったんだろ。」
「流石轟。当たってるよ。」
「でも葉隠がどうやってこの部屋に入ってきて障子にバレず核まで行って回収したが分からない。」
「まぁネタバラしはモニター室でやろう。」
『ヒ、ヒーロー組!WIIIIIIN!』
【モニター室】
「先生どうゆう事だ⁉︎あの状況で磁場達の勝ちなんて!」
「うーむ、実は私にもよくわからないが磁場少年が轟少年に凍らされた後、葉隠少女が核を回収したんだ。その証拠に核には誰も触れてないのにバンバン!と叩かれていてね。」
「葉隠ちゃんいつの間に部屋に入ったのかしら。」
「扉は轟さんが凍らせていたのでは。なのにどうやって」
「あ!磁場達が帰ってきたぞ!どうやって核を回収したか教えてくれよ!」
「そんなに知りたいなら教えてやろう!あれは...」
【屋内:ヒーロー組】(まだ轟達と会う前)
「実は考えてる作戦があるんだ。...葉隠さんには俺と一緒に居てもらいたいんだ。」
「え?私の個性だったらこっそり潜入みたいな感じじゃないの?」
「普通はね。今回はその考えの裏をかいた作戦なんだ。葉隠さんには俺が操る砂鉄にくっ付いてもらいたいんだ。そしたら俺が砂鉄を核の近くまでもって行ったら葉隠さんが砂鉄から離れて核を回収して欲しいんだ。」
「でもその作戦だと磁場君は砂鉄での攻撃ができないんじゃ無いの?」
「それは大丈夫。この位の砂鉄の束なら6本まで操れる。その内の1本に葉隠さんがくっ付くんだ。極力葉隠さんのくっ付いてる砂鉄は動かさないけど怪しまれない程度には動かさなきゃね。どうかな?大丈夫そう?」
「任せて!頑張ってくっ付いてるよ!けど私が居なかったら怪しまれるんじゃ無いの?」
「それもちゃんと考えてあるさ。葉隠さんの靴に砂鉄を入れて俺が離れて部屋の前まで操って持っていく。そっちに目がいってる内に窓から進入する。」
「お〜、凄い作戦だね。でも窓から侵入は少し怖いかな。でも私砂鉄になったぐらいの思いで頑張るよ!」
「ありがとう。じゃ作戦開始だ!」
【モニター室】
「...って感じで葉隠さんは核を回収出来たっていう訳。砂鉄を凍らされた時は焦ったけどどうにかなって良かったよ。どお?結構いい作戦だったろ?」
「...」
「あれ?みんな?」
「すげぇな磁場!まさか葉隠か磁場と一緒に居たなんて思わなかったぞ。」
「私も騙されたわ。凄いのね磁場ちゃんって。」
「俺も葉隠さんは後から潜入して来ると思ったぞ。」
「透ちゃんも良くしがみ付いていられたね!」
「あの短時間で良くそのような作戦が思い付きましたわね。」
「今回のmvpは磁場少年達だな!轟少年達も良かったが磁場少年達のほうが個性の使い方が一枚上手だったな!」
「いやぁ、ありがとうございます。けど一度轟の戦い方を見たおかげだけどね。」
「轟してやられたな。」
「...うるせぇ。」
「うわ!怒ってるからって普通人の手凍らすかよ!」
「お疲れさん‼︎緑谷少年以外は大きな怪我もなし!初めての訓練にしちゃ上出来だったぜ!私は緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室にお戻り!」
「なんかいつも急いでるなオールマイト。」
みんな着替え終わると教室へと戻る。緑谷が遅れて教室へと戻るとそこには数人の人溜まりが出来た。
「いやー最初からあんな凄いの見れるなんて思わなかったぞ!しかも個性使わずにあそこまで出来るなんて凄いな!あ、俺磁場鉄也。よろしくな!」
「え⁉︎あ、あぁ。うん。」
一度に話しかけられ少し戸惑っている緑谷。
「そういえばみんなかっ...爆豪君知らない?」
「爆豪なら先に帰ったぞ。」
緑谷は爆豪が帰ったと知ると後を追うように教室を出て行った。
「どうしたんだ緑谷?」
「訓練中にも爆豪となんか言い合ってたし、なんかあんだべ。じゃ俺も疲れたし帰ろ。じゃあなみんな。」
「じゃあな磁場〜。」
家に帰ると今日は母親が遅くまで出かけている為家には1人だ。夕ご飯と風呂を済まし何時もより早く布団へと入る。
(今日の戦闘訓練は面白かったな。だけど流石に疲れたわ。少し早いけどもう寝よう。)
今日の溜まっていた疲れが一気に溢れ出しすぐさま眠りに入ってしまった、
鉄也の戦闘服設定。
全体的に軽く丈夫な磁力に反応する素材で出来ている。腕には鉄球が入っていて戦闘服がレールの役目をするのでそのままで発射できる。全身に痺れを緩和する仕組みが備わってる。
次回は人面救助訓練編に行きたいと思います。感想お願いいたします