鉄也のヒーローアカデミア 磁場鉄也:オリジン   作:そうちゃん

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今回は戦闘シーンはなしです。それにあんまり原作と変わらないと思います。


第6話 初めての『悪』

「ふぁ〜あ。まだ寝足りないや。」

 

屋内戦闘訓練の翌日。まだ昨日の疲れが少し残っていて眠気が抜けきれない。雄英が見えると校門の前に何やら人だかりが出来ている。雄英の制服ではないので気にはなったが通り過ぎようとするとその集団に呼び止められた。

 

「君雄英の生徒だよね?オールマイトの授業を受けられてどう思う?」

(あーマスコミのやつらか。めんど。)

「さすがなんばーわんひーろーってかんじですね〜」

「え?なんか凄い棒読みな気が。」

「じゃ、先急いでるんで!」

「あ、ちょっと!」

 

マスコミの質問はさらっと受け流しさっさと教室へと向かう。

 

「お?磁場おはよ!お前も校門のとこで質問されたか⁉︎もしかして俺らテレビデビュー?」

「テレビじゃ僕は輝きは写しきれないさ!」

「オイラの格好良さが全国民に知れ渡って大変だな」

「峰田ちゃんはカッコ良くないから心配ないわ。」

「いや〜俺あぁゆうの嫌いだから適当に流してきたよ。」

「せっかくのテレビなんだからもっと「おはよう」」ピタッ

 

話の途中だが相澤先生が入ってきた為、朝の賑やかだった空気が一気に収まりみんな大人しく席に着いた。

 

「昨日の戦闘訓練のお疲れ。Vと成績見せてもらった。磁場。個性の使い方は良かったがあんまり個性に頼りすぎるなよ。」

「分かりました。」

「さてHRの本題だ。急で悪いが君らに...」

(何だ?また臨時で何かやらされるのか?)ゴクッ

「学級委員長を決めてもらう。」

「「学校っぽいのきたー‼︎」」ホッ

「リーダー!やるやるー!」

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30㎝‼︎」

「私がこのクラスを纏めますわ!」

「私も学級委員長やりたいわ。」

(学級委員長かぁ。面倒いし俺よりもあいつの方が...。)

 

普通の高校なら積極的に立候補するものは少ないがヒーロー科では人を導く力が鍛えられる為人気がある。

 

「静粛にしたまえ‼︎多をけん引する責任重大な仕事だぞ!周囲の信頼あってこそ務まる政務。民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら...これは投票で決めるべき議案!」/

「とか言いつつ手上げてんじゃん⁉︎」

「いやいや飯田よぉ。まだこのクラスになってばっかなのに信頼なんてまだ無いだろ。」

「だからこそここで複数票を獲った者こそが真にふさわしい人間という事にならないか⁉︎」

「確かにそれも一理あるな。」

 

飯田の説得もあり学級委員長は投票で決める事にした。結果、緑谷と八百万が3票獲得し更にその2人に投票し緑谷が学級委員長。八百万が副員長になった。残りの時間で他の委員決めを行い昼休みになった。

鉄也は弁当を持ち中庭へと向かう。普段は上鳴や瀬路達と食べているが今日は二人共弁当なしなので購買にパンを買いに行っている。

 

「彼奴ら遅いな。先に食ってるか。」

 

2人の戻りが遅いので先に弁当を食べる。鉄也は食べるのが遅いのでこれ位のフライングをしても2人と同じくらいに食べ終わる。今日は天気が良く平和だなと思いながら箸を進める。校門の方に目をやるといつもとは見慣れない壁が校門を塞いでいた。その向こうからはおそらくマスコミ達であろう声が聞こえる。よくやるなと思いつつ箸を進める。すると急に校門を塞いでいた壁が真ん中からボロボロと崩れ始めた。

 

「何だあれ?壁が急に崩れ始めた?」

 

崩れ始めてから30秒と経たないうちに壁が全て崩れ落ちた。そして崩れた壁からずっと雄英の校門にはっていたマスコミ達が一気に雄英の校内へ侵入してきた。

 

『セキュリティー3が突破されました。』

 

マスコミ達が校内に押し寄せると警報と共にアナウンスが校内に響いた。警報が鳴ると食堂の方が騒がしくなり大勢の生徒達が我先にと出口へ向かって混雑している。人混みに飲まれ押しつぶされてる生徒や中には転んでしまっている生徒もいる。

 

「おいおい上鳴達大丈夫かよ。にしても何で急に壁が...」

 

すると鉄也の携帯に上鳴から電話がかかってきた。

 

『あ、鉄也!何だこの警報⁉︎それにセキュリティー3とか何なんだよ!』

「いや、俺にも何が何だか。でも急に校門の壁が崩れてマスコミ達が侵入したきたから多分それが原因だと...」

 

セキュリティー3は何のことだが分からないがおそらくこの警報の原因は崩れた雄英の校門が関係している。それは見てわかるが壁が崩れ原因はまだ分からない。上鳴と電話をしつつ視線を校門の方へ戻すと雄英に入っていったマスコミ達の中に1人の気になる男がいた。全体的に細くお世辞にも健康体とは言えない体だった。眼はボサボサの髪で隠れてよく見えない。だがその男は何かをボソボソと呟いてる。ここからじゃ何を言っているかよく聞こえずその男をじっと見ていた。口の動きが止まると男は口を三日月の様に開きニタァと笑った。その瞬間冷や汗が止まらなかった。そこら辺にいるかチンピラやテレビで見る敵とは違う、憎悪や邪悪さが滲み出ていた。根拠や確信はない。だか直感的に彼奴が雄英の校内の壁を破壊した犯人と理解できた。

 

(何だ彼奴⁉︎根拠はないけど多分彼奴が雄英の壁を...。早く先生達に報告しないと!)

 

『〜〜...也!オイ鉄也⁉︎』

「!ご、ごめん。それよりも近くに先生はいるか!多分この騒ぎの犯人が『大丈ーー夫‼︎』

「な、何だ今のは?」

『おぉ!飯田が非常口になってこの騒ぎ止めたぞ!』

「非常口?それよりも早く先生を見つけて早く校門に...」

 

もう一度校門の方に目をやるとそこにはあの犯人と思わしき男は消えていた。、

 

「...いや先生はもういい。それより今から職員室行ってるから切島と飯食っててくれ。」

『ちょ磁場?おい』プツっ

 

半ば強引に上鳴の電話を切り職員室に向い相澤先生に先程見た男の話をした。

 

「じゃあそのボサボサ頭の奴が雄英バリアを壊したのか。」

「いや壊したところは見てません。ただあの状況だとそう見えましたしそれに...」

「それに?なんだ。」

「彼奴からは何かやばい感じがして。上手く言えないですけど。」

「...そうか。ありがとう磁場。先に教室戻ってろ。」

「はい。失礼しました。」

 

相澤先生に先程の状況を話した後教室に戻った。だがどうにもあの男の男の事が気になり午後の授業はあまり身が入らなかった。

 

そして翌日の5時間目。

 

「今日のヒーロー基礎学は俺とオールマイト。そしてもう1人の3人体制で見ることになった。」

「せんせー。今日のヒーロー基礎学は何やんですかー。」

「災害水難なんでもござれ【人面救助訓練】だ‼︎」

「救助かぁこれまた大変そうだな。」

「コスチュームの着用は個人の判断に任せる。訓練場は離れたところにあるからバスに乗っていく。以上だ。」

 

 

 

「救助ってなると戦闘とはまた違った難しさがありそうだよな。」

「そうですか?私はこちらの方がやりやすそうですが。」

「八百万の個性はなんでも作れて便利だよな。薬とか作れるんだろ?なんか八百万雑貨店とか開けそうだけどな。」

「けれど磁場さんの個性も救助に役立てる便利な個性なのでは?」

「そんなんだけど裏を書くと俺の個性は磁力に反応するもんが無いと何もできないからな。今の世の中なら困らないとは思うけど万が一って事があるからな。そう考えたら何でも作れる八百万と俺って結構相性良く無いか?何なら卒業したら2人でヒーロー事務所でも立てるか?ハハハッ。」

「冗談はやめてください///」

「え?あぁごめん。」

「バスの席順でスムーズに行くよう番号順で二列で並ぼう!」

「飯田も委員長様になってるな。」

「こういうタイプだったくそぅ!」

 

訓練場までは少し時間がかかるため寝ようと思い目を閉じると切島達の話し声が聞こえてきた。

 

「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪。それに磁場だな。」

「お?切島わかってんじゃん!」

「あれ、お前寝てたんじゃねぇの?」

「俺の個性話してたら参加せざるを得ないだろう。」

「どんだけ自分の個性好きなんだよ。」

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそ。」

「んだとコラ出すわ‼︎」

「ホラ。」

「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだ様な性格と認識されるってすげぇよな。」

「アハハハハっ!クソを下水で煮込んだ性格とかどんだけだよ!」

「てめぇのボキャブラリーは何だコラ!それにオメェも笑ってんな殺すぞ!」

「さらに口も悪いとか救いなしだな。」

 

バスで走ること20分。そこはまるで遊園地の様な訓練場だった。

 

(なんかUSJみたいだな。)

「水難事故、土砂災害、家事...etcあらゆる事故や災害を想定して僕らが作った演習場。その名も『ウソの災害や事故ルーム!』」

(USJじゃん!)

13号と言う災害救助で活躍しているヒーローが今回の演習を見てるくれる3人目の先生らしい。その13号から改めて個性について教えてもらった。自分の個性がどうゆうものでどれだけ危険かを。忘れていたわけでは無いが個性を使う上で基本の事について話してもらった。紳士口調でとても分かりやすく心に響いた。

 

「そんじゃまずは...」

 

途中で先生が言葉を止めこの演習場の中央の広場を見た。

 

「⁉︎一かたまりになって動くな!」

「え?」

 

急な先生の言葉に皆訳が分からずみんな?を浮かべていた。

 

「13号生徒を守れ!」

「⁉︎」

 

相澤先生の視線の先には黒い霧からゾロゾロと沢山の人が出てきた。その中に見覚えのある奴がいた。

 

(何で彼奴がここにいるんだ⁉︎)

 

その男とは先日鉄也が昼休みの騒ぎの時に校門で見たボサボサ頭の不気味な男。

 

「何だありゃ?また入試の時みたいなもう始まってんぞパターンか?」

「動くな!あれは敵【ヴィラン】だ!」

「先生!彼奴だ!あの体に手が沢山付いてる男!彼奴が昨日見た校門の壁を壊したかもしれない奴です!」

「何⁉︎あいつが...」

 

命を救う訓練に現れた命を脅かす者共。。ヒーローが何を相手にしているのが初めてわかった。それは俺たちが目指す対局の存在。【ヴィラン】

 




今更ですが鉄也の戦闘スタイルのイメージは東京グールの金木を想像してもらえればいいです。

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