あいつらがやってることはさっぱり理解できねぇが……。
優秀なモノを作ってることだけは確かだ。
その善悪も、現場がどうなるかも、考慮しないまま、な。
――”光線”に近しいとある部隊長
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AD21XX/09/21
魔導技術の導入により軽巡ホ級試験個体『姫』のバイタルが安定してきた。
発作的に周囲を深海化する現象も3日に1回のペースに収まってきている。
これで実験室破損の始末書の頻度が減る。
AD21XX/09/27
『姫』のベッドの周囲に霊場と感情値をマイナスに寄せた海水を設置した。
8機のシリンダーで濃度を調節している。
心なしかこわばりが減ってきたように見えた。深海棲艦に住みやすい住居が提供できていれば良いのだが。
今はただ配管工事の申請書が憎らしや。
AD21XX/10/29
『姫』が活性化状態に移行できるまでになった。
この一ヶ月は監視映像ばかり見ていて目が乾燥気味だ。
何も無かったら明日の経過報告書はテンプレを使って書いてやる。
AD21XX/10/30
フラグ自体は立ててみたが今日は特に何も無かった。口惜しい。
無かったんだが、『姫』の活性化実験が近く行われることが決定した。
観察員として私が参加することになっている。
バイタル記録をまとめて資料を作るのが非常に面倒だ。
AD21XX/11/15
つかれたねる。
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軽巡ホ級試験個体『姫』
概要:
第1240回実験実験によりサンプル『ホ-12』から作成された深海棲艦。
人型をしており自立歩行が可能。眼球は存在するが、常に目を瞑っていた。この状態で周囲の把握は行えているため(添付01)、眼球由来の視力は有していないものと推測される。現在、実験時に生成した装甲のため眼球活動については外観からの判断が出来ない。
深海状況下(添付02)を抜けると弱体化を開始し、海上状況下(添付03)から抜けることで著しいバイタルの低下を見せる。地上状況下では人間相当の性能(添付04)である。
成分:
基本は第1240回実験実験を参照。
経過観察時に紫外強化AF-HO多能性幹細胞(添付05)を注射しているため、体の大部分が他個体(赤・黄オーラ)より強化されたAF細胞化している。
傾向:
陸上生物に対し強い攻撃性を示す。死刑囚を用いた[削除されました]
活性化当初は言語活動が見られなかったが、雑音を拾い学習をしていることが判明。
現在では単語を用いた意思の疎通が可能な知能レベルにあると思われる。
ただし、こちらの質問には答えず自身を解放するよう訴える場合が多い。
口癖は「口惜しや」と「憎らしや」。
特性:
周囲に素材がある状況下で、装甲と火器を製作することがわかっている。
装甲・主砲・副砲・魚雷・光源(恐らく探照灯か)は着脱可能であり、現在第07不時研究所でそれぞれを分割して非活性化処理を施した後収容している。
仮面・服・靴相当の装甲も同時に製作している。こちらは対象の活性非活性を問わず、分離を試みる際に特に強い抵抗を受ける。
現在、素材を与えるあらゆる行為は禁止されている。