超次元ゲイムネプテューヌ 光の量子を操りし者(凍結) 作:熾天 冥夢
第九話 三国への体験入国 まずはラステイション
「私が他の国へ体験入国?」
「はい、そうなんです」
私が仕事を終えて片付けているところ、イストワールに呼び出された。その内容は、“私がプラネテューヌ以外のラステイション、ルウィー、リーンボックスに体験入国をする”という物だった。
「それは解ったけど、何故いきなり?」
「悠斗さんはプラネテューヌの事はネプテューヌさん達に色々教わって地形も把握していますが、他の国の事はあまり知らないと思いましたので。そこで、他の国に体験入国という形で勉強できたらと思ったのです」
うん、確かに私はプラネテューヌ以外の国の事はあまり知らない。ラステイションとルウィーにはたったの一度しか行ってないし、リーンボックスにおいては一度も行ってないしね。
それに、他の国でも私が知っているエネミーがいるかもしれないしね。これは良い経験になるし、私の火力アップという一石二鳥だね!
「理由としては、二つありますが、まずはノワールさん達からの希望で、もう一つが、悠斗さんはこの世界では見た事がないモンスター…もといエネミーと戦闘しましたね?そのエネミーが世界各地に出現するようになり、それを討伐して頂きたいのです」
「えーと、確か三国には別称があったよね?それを教えて貰えないかな?」
「はい、ラステイションは“重厚なる黒の大地”、ルウィーは“夢見る白の大地”、リーンボックスは“雄大なる緑の大地”です」
「ははは…何だろうね、今の別称で何のエネミーが出てくるのか大体予想できたよ、うん。でも、何でノワール達が?」
ノワール達自ら希望?何で?私何かしたっけ?
と、私が頭を抱えていると、イストワールは笑いながら教えてくれた。
「プラネテューヌだけでなく、“自分達の国の事”も沢山知って貰いたいという気持ちがあるのだと思います。それに、悠斗さんは半年も経たずにこの世界の女神全員と友好を結ぶことができた。その結果ですよ」
「思い当たる節しかない…」
ノワールには“私の事も頼っていい”、ブランには“女神が無理だって言葉、絶対に有り得ない”、ベールには“ベールの事も助けたいんだ&ベールの事も守りたい”、と。今思い返しても、物凄いキザな言葉を使ってるなぁ…と頭を掻きながら思う私。
で、この用件を受けるか受けないか?答えは勿論、
「うん、解った。この用件、受けさせて頂くよ。他の三国で勉強になるし、エネミーを討伐して危険が迫る事が少なくなって、一石二鳥だしね」
「悠斗さんなら受けてくれると思いました。ノワールさん達には私から連絡しておきます。出発日は明日の正午から、出現したエネミーが複数体いるので、滞在期間は五日間となっています。何か解らない事、困った事がありましたら私に連絡を下さいね?」
「ん、了解」
出発は明日、早いね。でも、心なしかワクワクしている自分がいる。待ってて、pso2のエネミー達!
☆ ☆ ☆
そして、翌日の正午―――
「まさか、貴方が空を飛べるなんて思ってもいなかったわ…」
「ん?これ?いざという時になったらミサイル発射できるよ?」
「いや、どんな兵器よ!?」
私はライドロイド(改良型)を呼び出しラステイションに向かって飛び立つ。女神化したネプテューヌも込みで。
「まぁ、それはホントに“いざという時になったら”だしね。後、もう一つ能力があって、それじゃ『オーバーブースト』!」キュイイイイイイイン!!!
と、ネプギアを乗せてユニを探しに行った時と同じようなスピードで加速する。
「ちょ、ちょっと!?待ちなさいよ!」
☆ ☆ ☆
私は久々のラステイションに着く。あ、ネプテューヌ置いてきちゃった。大丈夫だよね?ネプテューヌの事だし…そう考えていると遅れてきたネプテューヌが追い付く。
「もう…悠斗ったら早すぎよ…」
「ごめんごめん。でも、見送ってくれてありがとね」
「ええ。それじゃ、私はここら辺で帰るわ。…お土産忘れないでよ?」
「解ってるよ。それじゃあ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃい!」
と、笑顔を向けてくれたネプテューヌ。そして彼女は空高く飛び立ちその場を後にした。さて、私も行きますか。待ち合わせ場所にいないって事は許されないしね。
☆ ☆ ☆
「確か、指定された場所はここだと思うけど…」
そう、悠斗はネプテューヌと別れた後もライドロイドで待ち合わせ場所に移動していた。Nギアを見ながら。
え?何時の間にそんな物持ってたのかって?ネプギアから貰いました。
「あ、いた」
色々飛び回っていたら探していた人物の姿があった。そこで私は、ライドロイドから“乗り捨てるように”飛び降りた。
「ユニぃぃぃぃぃぃ!!」
「えええっ!?ゆ、悠斗さん!?」
ユニが驚くのも無理はない。何せ、待ち合わせていた人物が“空から”やってきたのだから。
とはいっても、そんなに高くなく、精々4m程から飛び降りたんだけど。え?充分高い?
それでも悠斗は“普通に”着地したので、人間らしさがどんどんと薄れていっている今日この頃である。
Q.何で人間とかけ離れていってるの?
A.フォトンを有して人間業ではない動きをするようになったから。
☆ ☆ ☆
「いやぁ、ごめんね?いきなり空から来て、目の前で着地して」
「いえ、大丈夫です…少しびっくりしただけなので…それじゃあ、行きましょうか」
私は、ユニに着いて行く形でラステイションの教会へ向かう事となった。
☆ ☆ ☆
私達は教会に着き、ノワールの居るところへ行き、ノワールの部屋に入るが、目に飛び込んできた物は、“書類の山”。え?この状態で通したの?助けを求めようよ…
取り敢えず、書類の山に埋まっているノワールを引っ張り出す。案の定、ノワールは目を回していた。
「た…助かった…」
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「仕事熱心なのは解るけど、まさかここまでだったなんてね」
逆に考えよう。あの書類の山をノワールはこなしていたのだ。え?凄くない?
☆ ☆ ☆
それから私達は、バラバラに散ってしまった書類を片付ける。私の手伝いもあって、片付けは直ぐに終わった。
「ごめんなさいね、悠斗。仕事が立て込んじゃってて迎いに行けなくて」
「気にしてないからいいよ。それよりも、本来の目的があったんじゃないかな?」
「ええ、そうね。それじゃ悠斗、ラステイションへようこそ!歓迎するわ!」
「ありがとう。これから五日間お世話になるよ」
と、私も挨拶をする。見知った人とはいえ、挨拶なしでは、失礼に値しちゃうからね。
「でも、私は何をすればいいの?イストワールからは女神の手伝いが主だって言ってたけど」
「それもそうだけど、早速明日に突如出現したモンスターを討伐しに行くわ」
「いきなりだね。でも、ノワールが知らないってのが気になるんだけど?」
「知らないどころか情報もサッパリだわ…でも、放ってはおけないでしょ?」
「…そうだね。もしかしたら、私が知ってるエネミーかもだけど」
私は、明日討伐するエネミーに心躍らせながら、ノワールから教会で泊まる場所を案内して貰った。
冥夢「さて、次話はラステイションでエネミー討伐ですが、閲覧者様はどんなエネミーが出るのか、想像してみて下さい」