超次元ゲイムネプテューヌ 光の量子を操りし者(凍結) 作:熾天 冥夢
悠斗「うわっ、珍しい。明日は槍かな」
冥夢「ちょっ!?そこまで言わなくても…」
悠斗「まぁ、アホ作者はほっといて、第十二話、始まります」
冥夢「ほっとかないでええぇぇ!!」
「…え?私と戦ってみたい?」
「えぇ、悠斗はモンスターにおいてはかなり強いけど、私達女神においては手合わせした事ないでしょ?その場合の強さを知りたいのよ」
「それに、悠斗さんの戦い方を見て、参考にしたい部分もあると思いますし…なので、私達を手合わせして下さい!」
「いいよ。でも、容赦しないからね?」
☆ ☆ ☆
「さて、今から手合わせするわけだけど、まずはユニからだよね?」
「は、はい!お手柔らかにお願いします…」
「ユニにはフォトンアーツも使いこなして欲しいし、昨日のように武器を貸すね。出でよ
悠斗の手には、現代のアサルトライフルに加え、アタッチメントとしてスコープとサプレッサーが取り付けられたアサルトライフルを持ち、それをユニへと渡す。
「ユニはこれを使って。そして私は…出でよ
再度悠斗の手には、金色と黒色が象徴とし、銃口には折り畳まれているような形跡があるアサルトライフルを持っていた。折り畳まれている形跡があるといったが、それもそのはず…
「フォトンウィング、展開」
そう唱え、アサルトライフルを構えた瞬間、折り畳まれていた場所が四方に広がり、黄金の翼のような装飾が展開される。
「ユニの装備がアサルトライフルなら、私もアサルトライフルでやらなきゃね。それじゃあユニ…いくよ。」
「は、はい!(うぅ…プレッシャーが凄い…)」
悠斗対ユニの手合わせが始まった。だが、どちらも静止したままだった。
「……(さて、ユニにフォトンアーツを使うわけだけど…ちゃんと覚えられるかな?)」
「……(さっきから悠斗さんのプレッシャーがはっきりしすぎていて、いつ仕掛けてくるかも解らないし、どうすれば…)」
そして、数秒の沈黙の後、最初に仕掛けたのは…
「ユニが来ないのなら、私から行かせてもらうよ。まずは…フォトンアーツ『グレネードシェル』!」
悠斗だった。炸裂弾を装填し、ユニに向けて放つ。 しかし、発射して即着弾ではなく、直線状に飛んでいっているため、ユニに避けられる。
「まぁ、これは避けるのも当然だよね。でも、これはどうかな?フォトンアーツ『ワンポイント』」
今度は、高速の十二連射が放たれる。さっきのグレネードシェルと違い、発射されてから即着弾の為、十二連射の全てがユニに直撃する。
「きゃああぁぁっ!?」
「まぁ、ロックオンしてたし、十二回全部当たっちゃうよね。今度はユニから仕掛けてきていいよ。このままだと、私がフォトンアーツを放ってばっかで、全部ユニに当たってボロボロになっちゃうだけだしね」
「悠斗さん…自分の事までじゃなく、しっかり私の事も考えてくれて…ですが、仕掛けるには容赦しませんよ!フォトンアーツ『インパクトスライダー』!」
ユニは少し後退した後、四発の銃弾を前方にスライディングしながら放つ。着弾速度がかなり早く、流石の悠斗でも当たるかと思っていた。しかし…
「着弾速度が早いフォトンアーツを使ったのは良いと思うよ。…けど甘い。フォトンアーツ『ホーミングエミッション零式』」
瞬時に六発の誘導弾が発射される。その誘導弾は、ユニの放った四発の銃弾を“掻き消した”。
「今度は銃弾を掻き消した!?」
悠斗の人間離れが続いて、今度は“銃弾を掻き消す”という芸当をやってのけた。その為、ノワールが驚愕の表情になる。…それが普通なのだが。
「ふふっ、悠斗さん。銃弾を掻き消したのは驚きましたが…甘いのはどちらでしょうか?はぁっ!」
しかし、ユニも負けてはいなかった。インパクトスライダーには、発射した後に回し蹴りがある。それを油断していると思われる悠斗に放ったのだ。
「いや、解ってるよ?この後回し蹴り来るなぁってね。それっ」
だが、悠斗はインパクトスライダーの性質を解っていた為、ユニの放った回し蹴りをバク転して回避した。
「さて、今度はちょっと重いのいくよ…!」
しゃがみ体制を取り、そのまま…
「目標捕捉、射程範囲指定、範囲縮小…最大出力確認!フォトンアーツ『サテライトカノン』、照射!!!」
悠斗はレイガンバレルのトリガーを引く。すると、上空から衛星が照射攻撃したような光の束が、ユニに向かって降り注ぐ。
「ユニ!上!」
「え…上?…っ!?」
ユニは咄嗟に躱そうとした。だが、時既に遅し。その光の束は瞬時にユニを包み込んだ。
「きゃああああぁぁぁぁっ!!」
「ユニーーーー!!」
☆ ☆ ☆
「はぁ…はぁ…」
先程、サテライトカノンが直撃し、ユニは肩で息をしていた。それもそのはず、かなり威力が高い為である。しかし、悠斗の方は…
「あちゃぁ…流石にサテライトカノンはやりすぎたかなぁ…」
息の一つも乱れていなかった。前世でよっぽど鍛えたのだろう。それか、ただ単純に戦闘時間が短かったのか。
「やっぱり…悠斗さんは強いですね…私の負けです…」
「うーん、何だろ、勝っても嬉しくないような感じがする。あんな事言ったのにほぼ一方的だったし…ユニ、サテライトカノンに関してはごめんね。やっぱり威力が強すぎたよあれは」
「いえ…大丈夫です…」
「さっきの、サテライトカノンといったかしら?上空から一点集中照射って…まるで衛星攻撃みたいね…」
「範囲はかなり狭いけど、その分、威力が結構高いんだよね。それをユニに当てたんだから…まぁこうなっちゃうよね…さて、テクニック『レスタ』」
悠斗が右手を掲げると、緑の粒子の領域が展開される。その粒子がユニの体内に吸い込まれる。
「すみません…回復ありがとうございます…」
「いや、いいよ。元々私がやった事なんだしね。それじゃ、次はノワールだね?出でよ
レイガンバレルを仕舞い、今度は機械のような剣身に青い粒子の刃を纏った剣をどこからともなく呼び出した。
「ノワール、これを使って。ふふっ、私の使ってる武器を使えて嬉しいんでしょ?」
「っ!?///あ、ありがとう…///(やっぱり、勘がかなり鋭いわね…嬉しい事には変わりないけど…///)」
「さて、私の武器は…出でよ『アウラヴォルザーク』の片方」
悠斗の手に持っている剣は黒く、持ち手の周りに棘のような装飾が施され、剣の中央の蒼く流動している部分は全てフォトンで作られた一振りだった。
「行くよ、ノワール!」
「えぇ!私はユニみたいに甘くないわよ!」
二人の手合わせの幕が切って落とされる…その時だった。
――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!
『!?』
大きな地響きが起こったのだ。エス〇ークじゃないんだから…
―― ~♪ ~♪
突如、誰かのNギアが鳴る。どうやらノワールのようだ。
「もしもし?ケイ?どうしたの?」
あ、伝え忘れていたけど、通話の相手はラステイションの教祖の“
(それマジでシャレにならないからやめて!?悪かったから!?)
「今何処かから声がしたような…いや、それは兎も角三人とも、大至急で戻ってきてくれ!」
「敢えて理由は聞かないけど、解ったわ!」
ノワールは通話を終了し、私達に呼びかける。
「そんな事だから、急いで戻るわよ!」
「うん、お姉ちゃん!」
「言われなくても、ね」
地響きの原因を探るため、私達は全速力で教会に戻った。
――ラステイション教会
「待ってたよ、三人とも。呼び戻してすまない。要件は先程起こった地響きについてだ。ラステイション全域まで起こったものだから、詳細までは解らないが巨大な何かが引き起こしていると考えられる。」
「ラステイション全域!?そんな規模を起こせる相手って…」
「そんな規模の相手に戦うってなっても、私達に勝てるの…?」
「(巨大…?そう言えば、ラステイションは“重厚なる黒の大地”…そして機械が多い…それに、一昨日のトランマイザーもあるし…もしかしたら…)」
ノワールとユニが驚愕する中、悠斗はいつもの冷静さを欠ける事なく考えていた。
何か思い当たる節があるようだ。
「…もしかしたらだけど、地響き起こした相手解ったかも」
『えっ!?』
「私の予想なんだけどね。相手は“陸上戦艦型機甲種 ビッグヴァーダー”だと思う。全長数十メートルあるから、それが地面の中から出てきて地響きを起こしたんだと思うよ」
「数十メートルの機甲種…なるほど、それならラステイション全域に地響きを起こしたのも納得できるね。でも、悠斗さんは何故知っているんだい?」
「何せ(ゲーム内でだけど)戦った事ありますので。それに、地面から出てきた時に地響きが起こりましたし。…まさか予想とはいえ現実になるかもしれないとは思ってなかったですけど…それで、その地響きの震源地は何処ですか?」
「震源地は、以前三人でミッドカンパニーに行っただろう?その地下らしい。巨大な生体反応が一つ存在するからね」
「ミッドカンパニーの地下?そんな所あったかしら?」
「私達が気付いてないだけで、あるんじゃないかな?」
「そうですね…見落としている所もあると思いますし…」
「それじゃあ、その原因を潰しに行こっか」
「えぇ。ラステイションで好き勝手させないためにもね」
「は、はい!(潰しにって…)」
「くれぐれも気を付けて行ってくるんだよ?特に、悠斗さんはね。フォトンを宿して、戦えるといっても一般人と変わらないのだからね」
「勿論、それは解っています。でも、皆と戦えるのが嬉しいので。だから頑張りたくなるのですよ」チラッ
『…っ!?///』
悠斗の言葉でノワールとユニの顔が赤くなる。その肝心の悠斗は、二人に笑顔を向けていた。ある意味敏感である。
☆ ☆ ☆
――異世界ゲイムギョウ界 ミッドカンパニー
「地下ねぇ…何処にもそんな形跡ないわよ?」
「それどころか、地下があった事すら初耳よ…」
「二人とも、聞いた事すらないということは、巧妙に隠してあるんじゃないかな?まぁ、そういう物は衝撃を与えれば出現するってよくあるし…それじゃ出でよ
どこからともなく、赤と黒が象徴とされ、レールガンに似ている大砲を呼び出した。
「さてっと…どこか怪しいとこは…ん、あそこに扉があったような形跡が…よし、二人とも離れててね、爆破するから。フォトンアーツ『ディバインランチャー』!」
悠斗が力を込めると、シューティングドライブの中央部分のコアから、一回り大きい炸裂弾が発射される。そして
――ドゴオオォォン!!!
炸裂弾が壁に当たり、小規模な爆発が起こる。爆発での煙が晴れた先には、人が通れそうな空間が空き、その先には何処かに繋がっている階段があった。
「やっぱりね。でも、少々荒っぽかったかな」
「でも、そのおかげで道が開かれたでしょ?さぁ、原因を叩くわよ!」
私達三人は、何処かに繋がっている階段を降りる。数秒後、目の前に物凄くだだっ広い空間が現れる。それと同時に…
〈ヨクゾココヘ来タ。待チ侘ビテイタゾ〉
悠斗が言っていた、数十メートルで複数の装備が取り付けられた“陸上戦艦型機甲種 ビッグヴァーダー”が鎮座していた。
「(で…でっか!?)貴方が悠斗の言っていたビッグヴァーダーね!ラステイション全域に地響きを起こすとはいい度胸じゃない!」
〈済マナイナ。我ノ存在ヲ気付カセルタメニハ、コノ方法シカナカッタノダ。〉
「随分荒っぽいわね…でも」
「これ以上、ラステイションに被害を及ぼされては堪らないから」
「討伐させて貰うよ?私の戦力アップという意味も込めてね」
〈…イイダロウ。我ハビッグヴァーダー、戦艦型機甲種ノ恐ロシサ、見セテヤロウ!!〉
こうして、悠斗&ノワール&ユニVSビッグヴァーダーとの戦いの幕が、切って落とされた。
「さて、ノワール、ユニ、さっきの武器を貸すよ。出でよ
「あの、武器を貸してくれるのは有り難いのですが、相手…流石に大きすぎないですか…?」
「それは最初の私も同じだったよ。けど、もう慣れちゃったからねぇ…まぁ、破壊箇所が四十九ヶ所あるのはちょっと骨が折れるけどね」
「「四十九ヶ所!?」」
「うん。四十九ヶ所。前のレーザー砲門四ヶ所、前のレーザー砲門の下の機銃が計四ヶ所、側舵機銃が計六ヶ所、側舵の移動するロケット砲が計六ヶ所、ヴァーダーのデッキ上では、本体の腕のコアが計六ヶ所、下部機銃が計四ヶ所、肩部ミサイルポッドが二ヶ所、中央のレーザー砲、本体の後ろの火炎放射器が計四ヶ所、ミサイルハッチが計十二ヶ所…ざっとこれで四十九ヶ所だね」
「多すぎ…それを全部破壊するのね?」
「一見そう思うけど、実際はデッキ上に登っちゃえば、下の部位は機能しなくなるから、さっさと左右どちらかの部位を破壊して登っちゃった方がいいね。それじゃあお先に。フォトンアーツ『ロデオドライブ零式』」
悠斗は、シューティングドライブの持ち手に跨ると、コア部分から炎が噴き出し、そのままバイクみたいに突進する。
「「大砲をバイクみたいにしてる!?」」
〈フム…ソウキタカ…ダガ、簡単ニハ近ヅカセナイゾ!!〉
ビッグヴァーダーは、正面の四つのレーザー砲のチャージし、即座に発射される。
「「っ!?」」
レーザーの射程範囲にいたノワールとユニには直撃するかと思われた。だが、間一髪で避ける。 肝心の悠斗はというと、突進の角度を四十五度曲げ、強引な転換をしたのだ。その事により、レーザー砲を回避し、機銃まで辿り着く。
「はい、ドーンとね」
機銃に向かって前方宙返り後、砲門を下向きに叩き付け、爆風を起こす。その爆風で、一ヶ所の機銃が破壊される。
「流石は悠斗ね…あっという間に一ヶ所破壊して…私達も負けてられないわよ!フォトンアーツ『ディストラクトウィング』!」
一歩踏み込んだ後、高速で突進し、レーザー砲門に斬り上げを浴びせる。
「援護するわ!フォトンアーツ『パラレルスライダー零式』!」
ユニがフォトンアーツの一つの名前を唱えた瞬間、スッと浮き上がり、無数の射撃を移動しながら浴びせる。
「まだまだ!トルネ―ドソード!」
信仰の力で虹色の剣を作り出し、砲門に向かって一閃する。先程のディストラクトウィングでの一閃も合わさり、砲門の四ヶ所の内一ヶ所を破壊する。
「私も!エクスマルチブラスター!」
銃口から、一本のビームが発射される。そのビームは、無数の射撃で傷付いた一ヶ所の砲門を貫き、破壊する。
「これでやっと三ヶ所なのね…本当に骨が折れるわね…」
「骨が折れる?なら、破壊は私にお任せあれ!フォトンアーツ『ゼロディスタンス』!」
“骨が折れる”の言葉に反応し、フォトンアーツの名前を唱えたのは悠斗であった。ゲームでの経験上、現実になるとノワールとユニが苦戦すると思い、即座に飛んできたのだ。そしてその悠斗は、左に回転した後一気に距離を詰め、ゼロ距離で爆風を浴びせる。
「まだだよ?ゼロディスタンス“x2”」
一回だけではやめない。追撃として二回のゼロ距離爆破をお見舞いしたのだ。その爆破で砲門の一ヶ所を破壊する。
「…あははっ♪」
ビッグヴァーダーの装備を次々に破壊していく3人であったが、悠斗に変化が訪れた。突如として含み笑いをし始めたのだ。それは即ち…
「ゆ、悠斗?」
「悠斗さん…?背後から物凄い黒いオーラが出ているのですが…」
「だって…ヴァーダーの部位を壊してくの、楽しいんだもの♪だから…どんどん壊してあげる♪」
『悠斗(さん)が狂ったあああぁぁぁっ!?』
“戦闘狂モード”の始まりだ。特に、破壊部位が多いエネミーに関しては発動確率が高くなり、ビッグヴァーダーの場合は確実に100%になるので、性質が悪いものである。
〈ム…?我ノ部位ヲ壊シテイクノヲ楽シンデイル…?我ヲ壊スノガソンナニ楽シイノカ!?〉
「楽しいよ?どんどん壊れていくのを見るのも、自分から壊していくのも…すっっっごく楽しいよ♪だから、壊れていく様をその目で見て行ってね♪」
その瞬間、二人は確信した…悠斗は“ドS”だって事を…
「ほら…ノワールもユニも、ヴァーダーをどんどん壊して行こう?後四十五ヶ所ぜーんぶ…フフッ♪」
『こんな悠斗(さん)は嫌だ!!』
「いいよ?やらないのなら、私が全部やっちゃうから♪さぁヴァーダー、覚悟しててね?」
〈ハァ…モウ何モ言ウマイ…ダガ、抵抗ハサセテモラウカラナ?〉
ヴァーダーも諦めるという、悠斗の戦闘狂モード…恐ろしいものである…
「そーれ♪『コンセントレイトワン』!『クレイジースマッシュ』!」
最後に残った砲門に向かって、三発の炸裂弾を発射する。それだけでは砲門は壊れず、追撃とばかりに自身の大砲をゴルフクラブみたいに思いっきり振り上げ、殴りつける。
「それそれそれそーれ♪」
一回だけでは終わらず、五~六回も殴りつける。俗に言う“大砲(物理)”である。六回目を殴り終えたら、砲門は粉々になっていた。
『うわぁ…』
ノワールとユニは最早ドン引き状態である。
「もう、悠斗はこのまま放っておくわよ…多分、倒さない限りずっとあんな感じだろうしね…」
「う、うん…解ったわ…」
「さぁ、武器変更♪出でよ
シューティングドライブを粒子として消滅させた後、濃い紫で外側に殴打の威力を強める尖った装飾、魔方陣のような模様が回転しているナックルを出現させ、手にはめる。
「行くよ…♪何度も何度も殴りつけてあげるから♪」
ここから、ほぼ一方的な蹂躙が始まった…
「フォトンアーツ『バックハンドスマッシュ』!」
右側の側舵に行き、三ヶ所の内の一ヶ所の機銃に向けて全力の裏拳をかます。その一撃だけで機銃の一ヶ所が破壊される。
「『ハートレスインパクト』!」
もう一ヶ所の機銃に向かって、旋回した後右ストレートをかます。また、一撃だけで二ヶ所目の機銃が壊れ
「『サプライズナックル』!」
身体を捻り、三ヶ所目の機銃に向かって裏拳を三発当てる。
バックハンドスマッシュより威力が低い為、三発目で三ヶ所目の機銃が壊れ、右の側舵機銃が全て破壊される。
「おっと、レーザー砲門の下の取り残された一ヶ所の機銃も壊さなくちゃ♪『ダッキングブロウ』!」
身を屈め右手を引き、一歩踏み出すと同時に右フックを当て、破壊する。
――一方ノワール達は…
「『ディスパースシュライク』!」
「『ディフューズシェル』!」
ノワールは無数のフォトンブレードを展開し、飛来させながらレーザー砲門の下の機銃二ヶ所、左の側舵機銃の一ヶ所を切り刻みながら破壊する。 ユニはショットガンの弾を連射し、的確に機銃を破壊していく。
〈チッ、小賢シイ!〉
ノワールとユニを定め、ロケット砲を発射するが、軽く躱され、
「『イモータルダーヴ』!」
「『エンドアトラクト』!」
フォトンブレードで作られた巨大な剣、巨大な貫通弾で悉くロケット砲三ヶ所が破壊される。
「これで左側は全て破壊したわね?なら、デッキ上に登るわよ!」
「うん、お姉ちゃん!…悠斗さん大丈夫かな…」
ノワール達はデッキ上にジャンプで登り(高い為)、デッキ上に登ると、右側の全てを破壊したのか、悠斗も登ってきていた。
「結局、全部破壊してるじゃん♪」
「気が付いたら、左側全部破壊してたわ。悠斗は…言うまでもなさそうね」
「全部壊すもの♪さっきは登っちゃえばいいって言ってたけど、やっぱり全部壊す方が楽しいしね♪」
「はぁ…何時になったら戻るのよ…」
「全部壊したらだよ?さぁーて、破壊は終わらないよ?『ストレイトチャージ』!」
力を溜め、一気に右腕を前にし、本体の機銃へと拳を叩きこむ。
〈ヌゥ…我ノ装備ガ次々ニ壊サレテイク…ダガ、責メラレテイルママデハナイゾ!〉
ビッグヴァーダーは、三人に向けて赤い照準を合わせる。そう、肩部ミサイルポッドと十二ヶ所のミサイルハッチ、全てのミサイルが飛んでくる合図なのだ。
「あ、ノワール、ユニ、いっぱいミサイル飛んでくるから気合で避けてね。」
「ちょっ!?気合でって無理があるわよ!」
「大丈夫、一度ロックオンしたら他のミサイルは追尾しないから」
「そういう問題じゃ…って来たっ!?」
「うわあぁぁぁ!?」
ノワールとユニは飛んでくるミサイルを間一髪で避けていく。因みに、悠斗の方はというと…
「よっ、ほっ、はっと」
バク転、前方宙返りを駆使し、華麗に躱していた。“経験者(ゲーム内でだが)は違う”という事がはっきりと表れている。
「うーん、あの肩部のミサイルポッドどうしよ。ここはまた射撃武器で行きますか♪出でよ
デスティムアリオンを粒子として消滅させた後、赤と黒を象徴とされた機械で作られた武器の先端に、緑のフォトンが流動してある二つの銃を握る。
「行くよー♪フォトンアーツ『エリアルシューティング』!」
腕を右に交差させ、即座に蹴り上げる。二回目の蹴り上げでは、“自身も上空に飛び上がる”。
「『メシアタイム』!」
悠斗自身がスローモーションとなり、肩部ミサイルポッドの一つに向かって、飛び込みと同時に三十発の銃弾を浴びせる。流石に三十発の銃弾に耐え切れなかったのか、ミサイルポッドの一ヶ所が破壊される。
「『バレットスコール』!」
前方宙返りと同時に蹴り上げ、逆さまの体制になり、弾丸の雨をもう一ヶ所の肩部ミサイルポッドに浴びせる。“塵も積もれば山となる”という
「あっという間に…しかも更に人間離れしているわね…私達も、狂化した悠斗に負けてられないわよ!『スターリングフォール』!」
くどいようだが、戦闘狂モードである。狂化モードではない。…“戦闘狂化モード”と言われたらそれまでなのだが。
十二本のフォトンブレードを展開し、辺りに四散させる。本体の二ヶ所の機銃に当たるが、それだけでは壊れない。
「うん!悠斗さんの方が経験者だし、私も!『ホーミングエミッション』!」
ビッグヴァーダーの本体の機銃二ヶ所、火炎放射器二ヶ所、ミサイルハッチ二ヶ所にロックオンし、誘導弾を放つ。だが、元々威力が低いのか、何一つ壊れなかった。
「威力が低いのなら…!『グローリーレイン』!」
ユニは一気に機銃に近付き、上に向かってばら撒きながら撃つ。すると、遅れて上から雨のように銃弾が降ってくる。ダメージを蓄積していたのか、十回目の銃撃で機銃二ヶ所を破壊する。
「やるじゃないユニ!やっぱりフォトンの力って強いわね…」
「それに加え、簡単に人間卒業できるって特典付きだよ♪ノワールは女神だから人間じゃないけどね。それじゃ『エルダーリベリオン』!」
左側の火炎放射器、ミサイルハッチに向かって高威力の銃弾を浴びせる。悠斗は火炎放射器とミサイルハッチが脆い事を知っている為、二回の高威力射撃を浴びせたら、いとも容易く破壊する。しかし、エルダーリベリオンは九連射撃の為、ミサイルハッチの一部がまだ残っている。
「ノワール、ユニ、火炎放射器とミサイルハッチはかなり脆いから、想像以上に簡単に壊せるよ」
「想像以上にって…やってみるわ。『ジャスティスクロウ』!」
五角形を描き、星形の弾を形成し火炎放射器に向かって打ち出し、爆発する。その爆発だけで火炎放射器の一ヶ所を破壊する。
「本当だわ…でも、流石に脆すぎない?」
〈済マナイ。サッキノ地響キヲ起コシタ時ニ、少シ装備ニ傷ガ付イタノダ…〉
「ドジっ子かっての…まぁいいや。『グリムバラージュ』!『シフトピリオド』!」
回転しながら間合いを詰め、ミサイルハッチに辿り着くと、六発の追撃を行う。その追撃で左側のミサイルハッチ四ヶ所の内の一ヶ所が破壊される。その後にジャンプし、辺りに銃弾をばら蒔き球体状の壁を作り、両腕を広げると一斉に弾き飛ばす。その銃弾で三ヶ所のミサイルハッチ全てが破壊され、左側は全て破壊した。
「左側は全て破壊されたから、こっちはこっちで壊すわよ!『ヘブンリ―カイト』!」
フォトンブレードを形成し、回転させながら斬り上げる。その斬り上げは見た目よりもかなり範囲が広く、火炎放射器とミサイルハッチ一ヶ所を同時に破壊する。
「『ワンポイント』!」
十二連射の銃撃をミサイルハッチ全てに浴びせる。その銃撃で残りのミサイルハッチ全て破壊され、右側も全て破壊した。
「さぁーてヴァーダー?残りはこっちから見て左の二ヶ所の機銃と腕のコアと中央のレーザー砲だけだよ?」
〈グヌヌ…我ノ装備モ機銃トレーザー砲ダケカ…ナラ、セメテモノ報イダ!喰ラウガイイ!!〉
ビッグヴァーダーは本体を開くと、中央のレーザー砲のチャージをする。極大範囲のレーザーを撃つ合図だ。
「ノワール、ユニ、一旦ここから降りて。レーザー飛んでくるから。私は避けるから心配しないでね」
「解ったけど、どうやって避けるのよ!?」
「確実に悠斗さんを覆いかねないような気がするのですが…」
「大丈夫、私を信じて。…来るよ!」
ビッグヴァーダーは、悠斗達に向かって極大範囲のレーザーを発射する。ノワールとユニは咄嗟にデッキ上から降りた為避けれたが、悠斗は…
「残念だけどヴァーダー、経験者には効かないよ。リングスキル『ジャンピングドッジ』!」
高く飛び上がり、レーザー砲を回避する。ゲーム中では“スタイリッシュロール”というスローモーションバク転でも回避できたのだが、如何せん現実なので、無難な回避法をしたのだ。
「高く飛び上がって、レーザー砲自身を回避した!?」
「これが避け方としては普通だね。それじゃあヴァーダー、覚悟してね?『ヒールスタッブ』!」
上空から踵落としを二発与え、追撃に六連射の銃撃を行う。二回の踵落としで一ヶ所の機銃、六連射の銃撃でまた一ヶ所の機銃を破壊し、残るは腕のコア六ヶ所、中央のレーザー砲、本体コアのみとなった。
「ノワール、ユニ、一気に畳みかけるよ!!」
「えぇ!相手はもう満身創痍だろうしね!!」
「はい!悠斗さん!」
「『バレットスコール零式』!」
「『ディスパースシュライク』!」
「『パラレルスライダー零式』!」
技のバーゲンセールである。悠斗は中央のレーザー砲に銃撃の雨、ノワールはフォトンブレードで作り出した刃で右側の腕のコアを飛来させながら切り刻み、ユニは浮き上がり左側の腕のコアに無数の銃撃を与え、次々に破壊する。
「残りはコアだけ…そうだ、ユニ!ちょっとポケットの中を見てみて!」
「ポケットの中…ですか?」
ユニはポケットの中にあった何かを取り出す。それは“赤い銃弾”だった。
「…?これは何ですか?」
「一昨日、“ウィークバレット”の話をしたよね?その弾こそがウィークバレットの弾でね、それをそのアサルトライフルに装填してあのコアに当てて!」
「は、はい、解りました」
アサルトライフルにウィークバレットの弾を装填し、コアに向かって放つ。
「当たって!」
無事にコアに当たり、“赤い照準”が出現する。
「さぁて、ラストスパートだよ。私は威力を更にかさ増しするために、ちょっと細工を施すよ。スキル『チェイントリガー』!」
悠斗がビッグヴァーダーのコアに攻撃すると、ウィークバレットの赤い照準の他に“青い照準”が出現し、同時に『CHAIN』という文字も浮かび上がる。
「ノワール、ユニ!このCHAINって文字、数が上がれば上がる程、後から与える技の威力が遥かに上がるから、私が合図したら今の最大技をコアにぶっ放して!」
「今の最大技…となれば“あれ”ね。解ったわ!」
「私も、悠斗さんが使っていた“サテライトカノン”を…解りました!」
悠斗が“チェイントリガー”を発動してから数十秒後、横のCHAINが“100”になる。
「今だよ!」
「えぇ!喰らいなさい!『ケストレルランページ零式』!」
ノワールは、フォトンで作り出した巨大な刃を自身の武器(悠斗から借りているが)に宿し、縦横無尽に切り刻む。
「解りました!堕ちなさい!『サテライトカノン』!」
数秒のチャージを踏み、上空から光の束がコアに向けて降り注ぐ。あれかなりの技術が必要なのに…
「さぁて、年貢の納め時だよ♪超ド級の一撃、喰らってね♪『インフィニティファイア零式』!」
空中での回し蹴りから、銃を前に突き出し、フォトンを集約し、コアに向けて解き放った。その一撃がトドメとなったのか、ビッグヴァーダーの全ての機能が停止する。
「よし、ノワール、ユニ、一旦降りよう。このまま粒子になったら落ちちゃうしね」
『あ、戻った』
三人は、ビッグヴァーダー本体から降りる。
〈流石ダ…我ノ恐ロシサヲ見セツケヨウトシタラ、逆ニフォトンの恐ロシサヲ見セツケラレルトハナ…ダガ、オマエノフォトンノ扱イ、フォトンヲ使エナイ女神達デモ、フォトンヲ流動サセ、一時的ダガ使用可能ニシタ…ドウヤラ、心配八イラナイヨウダ。オマエナラ、我ノ力ヲ使イコナス事ガ出来ルダロウ…我ノ力、受ケ取ルガイイ…〉
ビッグヴァーダーがテレパシーでそう言うと、身体が光り出し粒子となる。悠斗は即座に写本を取り出すと、その粒子を吸い込み、写本に“ビッグヴァーダー”と項目が追加される。
「受け継ぎ…完了。さて、終わったし帰るとしよっか。ケイさんの報告も含めてね」
私達三人は、速攻で教会へ戻り、ケイさんに討伐報告をした。
余談だけど、写本で倒したエネミーをケイさんに見せると、「こんなモンスターをも自分の力にするなんて…」と物凄く驚いていたのはまた別のお話。
悠斗「アホ作者は、途中で吹っ飛ばしたのでいません。まぁ、フラグ回収しなくて良かったとは思いましたが。それと、アホ作者からの伝言で、次回こそは私の性別を…?だそうです。フラグですかね…」