~ Border Break another ~ その瞳は、何を見る? 作:白銀之鴉
突如、人類を襲った
大気汚染ーーーーーー
西暦20××年
軌道ステーション
【エイオース】の爆発事故により世界中に降り注いだ未知の物質【ニュード】
ニュードに含まれる毒が
地表を蝕む
『ボーダー』と呼ばれる、
ニュード汚染に
耐性を持つ人々が
現れる
そして今、
また1人のボーダーが
戦場に赴く……。
ここは、とある戦場になってしまった密林の中
一人の男が木陰で休憩を取っていた
「ふぅ…………暑いな…」
時期は夏、しかも周りには川も無く、三日も雨は降っておらず、水筒の水も残り僅かである
「あの、鴉さん。」
「ん?何だよ?」
鴉と呼ばれた男は、先程から木陰で休憩を取っている男である
髪は真っ黒で、右目には十字の刀傷に真っ黒なサングラスをかけており、身を迷彩服を着ている、若い男。
彼もニュードの毒に犯されたボーダーである
そして、先程、鴉に話かけた男は、鴉が所属している、クランのメンバーであり、今回の作戦に同行している仲間、名前を ゼクス マーキス
見た目は、金髪の髪に、今回だけ、服を鴉と合わせて迷彩服を着ている
「本当に、この辺りにエイジェンの施設があると思いますか?」
「さぁな、それは分からん」
「分からんって……」
「まぁ、フィオナさん達が調べた確かな情報だ、あるんだろ」
「な、何かなげやりですね……」
エイジェン
謎の軍事組織であり、各地のニュード採掘施設を破壊し始めた。巨大兵器・強化機体・大量の無人機といった規格外の戦力を率いる彼らの目的は、地球環境をニュード汚染によって改変し、ニュード耐性を持たない全生命を根絶する事だと言うのだ。
「まぁ、兎も角」
鴉は、ため息を付きながら立ち上がり、水筒をしまい。
銃を構える
「早く、見付けるか。このままじゃ、こっちがダウンしそうだ」
「はい!」
鴉とゼクスは、汗を拭いながら、密林を駆け抜ける
「ちょっと待て、ゼクス」
しばらく進んだ所で、鴉が足を止める
「どうかしたんですか?鴉さん?」
「耳を棲ませてみろ。聞こえるか?」
「聞こえるって何が……」
耳を棲ませていると、微かにだが、水の流れる音がする
「!!!この音って!水ですか!?」
「あぁ、恐らく近くに川があるな………」
二人とも、ここ三日間で、相当の汗をかいてる為喉がカラカラに渇いていた
その為、この状況での水は、相当嬉しい
「でも、気を付けろ……敵が居るかもしれな…… 」
鴉が、ゼクスに振り向くと、そこにゼクスは居なかった
「ゼクス?どこいった?」
辺りを見渡すと、近くから大きな声が聞こえる
「鴉さーん!!川ありましたよー!!」
鴉は、その声を聞いた瞬間ため息を付く
「………はぁ、全く」
呆れながらも、声のする方に歩いていく
しばらく歩くと、広い川が見えてくる
川の幅は、とても広く、川の近くには、苔が生えており、水も澄んでおり、とても綺麗だ
近くの岩には、ゼクスの武器や服が乱雑に置いてあった
「まだ、餓鬼だな」
鴉は、脚だけを、川に浸かると、ゼクスが上半身裸で川の中から飛び出て来た
「あぁ!!鴉さんも泳ぎましょうよ!気持ちいいですよ!!」
ゼクスは、気持ち良さそうにしながら、川を泳いだり、潜ったりしている
「俺は良いよ。ゼクス楽しみな」
「はい!」
鴉は、バックからニュード検査機を取りだし、水を組み検査にかける
反応が緑になれば、川の水はニュードが溶け出してる証拠だ
「……変わらないか。」
ニュード検査機をしまうと、通信機を取りだし、定期連絡をマグメルにする
『はい、こちらマグメル作戦本部』
「こちら、鴉。どうぞ」
『はい、何かありましたか?』
「嫌、無いな。エイジェンの影も建物も見付かってない。今は、とある川で休憩中だ」
鴉の言葉を聞いた、マグメル職員は頭を傾げる
『川?今、川と言いましたか?』
「あぁ、川だ。随分と広い川だ。珍しくニュード汚染の無いな」
『その密林には、川何て物はありませんよ?』
「何だと!?」
鴉は、マグメル職員の声を聞いた瞬間声を荒げ、急いで端末を取りだし地図を確認する
「ど、どうかしたのですか?鴉さん?」
鴉の声に反応した、ゼクスが泳いで、鴉に近付く
端末に表示された、地図には確かに鴉達が居る所には川何て物は無く。
あるのは、木のみであった
「……おい、この端末は間違ってないよな?」
『少々お待ちください、確認してみます』
鴉は、しばらく待つとマグメル職員からの通信が来る
『三日前の衛星写真には、そこには川何て物はありません。 』
「了解した」
通信機をしまい、端末で地図を拡大しながら、確認すると、川の上に広いエリアがあることを確認出来た
「成る程な、ゼクス、川遊びは、終わりだ。」
「え、何かあったのですか?」
「あぁ、見つけたぜ…………エイジェンの施設とやらをな」