~ Border Break another ~ その瞳は、何を見る? 作:白銀之鴉
「鴉さん!行きましょう!!」
「あー……ちょっと待ってな。」
鴉は、端末を取り出すと、メールを素早くうち端末をしまい。通信機を取り出す
『こちら、マグメル。どうかしましたか?』
「こちら、鴉。エイジェンの施設らしき物への入り口を確認した。今から潜入する。どうぞ」
『分かりました、応援を呼びますね』
「嫌、その心配はいらない。」
『で、ですか!?』
「いいから、じゃ」
『ちょ、ちょっと!』
鴉は、一方的に通信を切り、ゼクスと共にエレベーターに向かう
「あ、あの鴉さん。大丈夫なのですか?あんな事しちゃって…… 」
「何、大丈夫だろ、多分」
「た、多分って!」
「ほら、着くぞ」
エレベーターが、止まり二人は、武器を構える
エレベーターの扉が、開くとそこには…………
「ビンゴだな」
「うわぁ……これは……」
大量の小型兵器と、エイジェンが使うブラストランナーが揃って並んでいた
ブラストランナー
ニュードをエネルギーとして、体長五メートルの人間形のロボットである
どうやら、格納庫らしく、随分と広い作りになっており、部屋の四方に向けて、キャタピラ?らしき物があり、それぞれの部屋にブラストランナーを運べる様になっている
「行くぞ」
「は、はい!」
鴉が、先頭にゼクスは、後方を確認しながら、辺りを進んで行く
「随分と広いな」
「ですね…まさか、地下がこんなに広いとは……」
「ゼクス、周囲を警戒してくれ」
「は、はい!」
鴉は、近くのパソコンを触り、キーボードでこの施設の事を知ろうとするが
「やはり、パスワードが必要か……」
「か、鴉さん!誰か来ます!」
ゼクスは、慌てた様子で鴉に言うと、鴉はゼクスに、物影に隠れるように指示を出し、鴉も近くの物影に隠れる
すると、右側の扉のランプが赤から、緑に変わり、扉が開き、マスクを付けたエイジェンの戦闘員らしき者達が、三人程現れる
「探せ!ここに居るはずだ!」
「「は!」」
三人は、散開しながら、周りを探し出す。鴉とゼクスは、細かく、音も無く動きながら、三人からの目を逃れる
だが、鴉は、三人の探す場所に疑問を感じる
三人が探しているのは、機体のコックピットや、武器が入ってる木箱や人一人入るのがやっとな所ばかり探している
(妙だな……俺等を探すなら、そんな所探すとは思えん……まさか…)
鴉の予測は、当たっていた。三人が探していたのは二人では無く
「見付けたぞ!! 」
「やだ!離して!お家に帰りたいの!!」
エイジェンの戦闘員が探していたのは、子供だった。
しかも、五歳位の
(やはりか……まぁ、それなら好都合だ。このままやり過ごして………)
鴉は、隠れてやり過ごそうとゼクスに合図を出そうとするが、ゼクスは子供を見ながらうずうずとしていた。
目付きも、今にも子供を捕まえた、戦闘員を殺す勢いである
(はぁ…あいつが連れてきた奴はどうしてこうも……)
ゼクスを見ながら、鴉は頭を抱える
だが、すぐに切り替え、鴉はゼクスに「こいつらを始末するぞ、俺が一人を片付ける。お前は子供を掴んでない奴を殺れ」と合図を出す
ゼクスは、その合図を見るとニヤリと笑い、頷く
「見付かったか?」
「あぁ、こいつ暴れやがって!」
「離してよぉ!!」
「あ、悪い俺トイレ行ってくるわ」
「早くしろよ」
「あいよ」
鴉は、それを見ながら、トイレに向かう戦闘員を追い、ゼクスは、子供を掴んでいない戦闘員を睨み付ける
「ふぃ~♪スッキリするぜ~」
戦闘員が、流した瞬間、音に紛れ鴉は戦闘員の口を塞ぐ
「ん!?んん!!」
戦闘員は、咄嗟の出来事に困惑しながらも、抵抗をしようとするが、鴉は片手を首に回し、そのまま勢い良く、首を回す
ゴキッと鈍い音がすると、戦闘員は脱力した見たいに崩れ落ちる
ちょうど、水が流れるのが終わった、ほんの少しの時間で、戦闘員は即死だった
鴉は、戦闘員の遺体を運ぶとそのまま個室に連れ混み、戦闘員の服を脱がせると、自分の服を遺体に着せ、戦闘員の服を着る
「いまいちだな、この服」
そう、悪態を付きながら、マスクを付ける
その頃、ゼクスは二人の戦闘員を見張っていた
(こう言う場合は、どうすれば良いんだ…銃を使えば、恐らくバレる。かと言って誘き寄せても、バレてしまう……どうすれば…… )
ゼクスが、悩んでいると、トイレに行った戦闘員が戻ってきて、二人の戦闘員に話しかける
「おい!侵入者だ!」
「何だと!?」
「どこにいるんだ!?」
「今、トイレに監禁している。襲われたのだが、何とか応戦して、捕まえられた。」
「良くやった!なら、俺が連れてくる。おい、お前等は、子供を見張ってろ」
「「了解!」」
戦闘員の一人が、武器を片手にトイレに向かうのを確認すると、待っている戦闘員の一人がゼクスに向く
(鴉さんが、捕まった!?
不味い!)
ゼクスは、ビクッとしながらも、武器を構えようとするが、トイレから出てきた戦闘員は手で「待て」とゼクスに合図を出す
(気付かれた!?)
ゼクスは、慌てるが、戦闘員は、続けて、ゼクスに「トイレに向かった奴を仕留めろ」と合図を出すと、ニヤリと笑う
ゼクスは、頷くと、その指示に従い、戦闘員の後を追って、トイレに向かう
「おい、何をしているんだ?」
「嫌、何、仲間に合図を送っただけだ 」
「ん?仲間?何言って……」
すると、トイレから帰ってきた戦闘員は、子供を捕まえてる戦闘員の心臓にサイレンサー付きの銃を突き付ける
「俺の"クランメンバー"にだよ」
「な、貴様!!」
戦闘員は、避けようとするが、間に合わず、戦闘員は引き金を引く
撃たれた戦闘員は、掴んでいた子供の手を離し、その場に大の字になり、倒れる
撃たれた所から、おびただしい量の出血。撃った戦闘員は、首元に手を当て確実に死んだ事を確認すると、マスクを外す
「全く、エイジェンってのは全員バカなのか?…ん?」
近くには、怯えた様子の、子供が居た
戦闘員に扮していた、鴉は満面の笑みで子供に笑いかけ、頭を撫でる
「良く、頑張ったな」
すると、子供は、鴉の胸飛び込む
「後は、ゼクスか」
鴉は、抱きついてる子供を少し離し、戦闘員の遺体を隠す
「さぁてと、どこにいるんだ~曲者~?」
トイレに来ていた、戦闘員は、ゆっくりとした口調と歩きで個室を一つ一つ開けて行く
ゼクスは、その近くで息を荒げながら、見ていた
(お、俺があの人を殺すのか?)
戦闘員は、最後のトイレを開けると、そこに居る者に驚く
「な!お、おい!大丈夫か!?」
戦闘員が、慌てた様子で、座っている死んだ戦闘員に駆け寄る
(俺が、殺らないと……!!!!)
「くそ!死んでる!殺られたか!
だとすると、さっきのは………
まさか!?、くそ!騙された!」
戦闘員は、慌てた様子で出てくると、ゼクスが銃を構えた状態で立ちはだかる
「う、動くな!!」
「な!まだ居たのか!?」
ゼクスは、照準を戦闘員に合わせようとするが、肩が震えて、上手く合わない
それを見た、戦闘員は、ニヤリと笑い、ゼクスに襲い掛かる
「何だぁ!まだヒヨッ子かぁ!!」
戦闘員の反逆に、ゼクスは、怯み。後ろに後退するが、何かに躓き転んでしまう
「し、しまっ!!」
「我々!エイジェンをナメるなぁ!!」
戦闘員が、ゼクスにナイフを振り下ろす
(く!殺られる!)
だが、一向にどこにも痛みが無い。
ゼクスは、恐る恐る目を開くとそこには、戦闘員の降り下ろす手を掴む鴉の姿があった
「鴉さん!!」
「はぁ、あんまり、手をかけさせるなよ。ゼクス」
「く、くそ!やっぱりさっきの奴!!」
戦闘員は、手を振り払おうとするが、鴉の握力が戦闘員より、強く全く離れない
「おいおい、何だ、こんなもんか、エイジェンの戦闘員って奴は」
「く、この!!」
鴉は、手を離すと戦闘員は、距離を取ろうとするが、鴉は、直ぐ様、戦闘員の腹を思いきり蹴り飛ばす
「グハッ!!」
「さてと、後は、ゼクスがやれ」
「え?」
「ほら、起き上がるぞ」
「は、はい!」
ゼクスは、ナイフを取りだし、戦闘員に向き直る
「くそぉ!舐めやがって!!」
戦闘員は、ゼクスに向き直り襲い掛かる。だが、ゼクスは怯んでしまう
「ゼクス!!しっかりと敵を見ろ!!」
ゼクスは、鴉の言葉にハッとすると、戦闘員を良く見る
(右下から、来る!)
ゼクスは、戦闘員の攻撃を見切り、避ける
「はぁ!!」
「クソォ!!」
戦闘員は、さっきと違う、ゼクスの動きに怯み、倒れ込む
「まだまだぁ!!」
ゼクスに、倒された戦闘員は、起き上がろうとするが
「そろそろ、不味いな。ま、こんな所か」
鴉は、ゆっくりとした様子で、戦闘員に近寄る
「な、何だぁ!おま…」
戦闘員を蹴り飛ばし、そのまま、後ろに回り込み首をしめる
「あ……あぁ…………!!」
鴉に、首を絞められた戦闘員は、泡を吹き、気絶する
「ま、こんなもんか」
「す、すげぇ……」
「ゼクス、お前は上に戻って、マグメルに連絡して、応援を呼べ」
「え?」
「このガキ連れて、あの入り口に戻れ。俺はまだここを探索してみる」
「で、ですが……」
鴉は、ゼクスの態度に苛つき、声を荒げる
「行け!」
「は、はい!!」
ゼクスは、鴉の言うことを聞き、子供の手を引き、エレベーターを目指す
鴉は、気絶させた、戦闘員を縛り上げると、物影に隠す
すると、エレベーターの方角から二人の声が聞こえる
「鴉さん!お気をつけて!」
「お兄ちゃん!頑張ってね!」
二人の声を聞いた鴉は、ガッツポーズを取り二人に答える
エレベーターが、閉まる音がすると、鴉は気絶した戦闘員の懐を探る
「さてと、確かこいつが……やはりか、合ったな」
鴉は、戦闘員が、持っていたIDカードを取り出すと、マスクを付け、IDカードで戦闘員が入ってきた扉を開く