~ Border Break another ~ その瞳は、何を見る?   作:白銀之鴉

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エイジェン施設奇襲作戦 四話

鴉は、扉を通ると隠れる様子も忍ぶ様子も無く堂々と、通路を歩いている。

まるで、家の中を歩く様に

 

だが、一つ違うのは、その手には先程エイジェンの戦闘員から拝借した、銃を構えている

 

(随分と綺麗な通路だな)

 

すると、前方から戦闘員らしい二人組が、鴉に向かって歩いてくる。向こうは、鴉の事に全く気付いていない様子だ。

近づくに連れ、二人の話声が聞こえる

 

「おい、聞いたか?」

 

「あぁ、あのガキを始末するんだろ?エグいよな……」

 

「まぁ、仕方ないさ。」

 

「でも、あいつ13歳だろ?殺すなら、あいつ欲しいわー」

 

「何だ、お前ロリコンなのか?」

「はぁ?何言ってんだよ、あいつ胸中々大きいじゃん?それにあれ位が一番美味しいじゃんかよ!」

 

鴉は、二人の話を聞きながら、心の中で呆れる

 

(こんな、話。あいつらが聞いたら、ぶちギレて暴れそうだな……)

 

そんな事を思っていると、鴉と二人はすれ違うと戦闘員の一人が立ち止まる

 

「おい、お前……」

 

(バレたか?)

 

鴉もその声に、立ち止まり戦闘員に向き直る

 

「は、はい……ゴホッゴホッ」

 

鴉は、瞬時に体調を悪そうにしながらも、真っ直ぐ戦闘員に向き直る

 

「見たこと無いと思ったら、お前もしかして、俺とシフトが違う奴か。体調悪いなら、変わって貰えば良かったのにな。大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫です……すみません…そろそろ薬を飲まないと……」

 

「お、おぅ……お大事にな…」

 

戦闘員は、再び談笑を始めると、鴉も前を向き、歩き始める

 

(チョロいな、ここはどうやら、警備が甘いみたいだな。そろそろ廃棄されるからか?)

 

鴉は、思考を巡らせながら、歩みを続け、端末を見ると納得したような顔をすると、周りを警戒しながら、歩みを続ける

 

しばらく、歩くと通路の壁に地図が表示されている

 

「中枢部は…ここか」

 

マップを、端末に移すと鴉はそれを頼りに進んでいくが、前方から小型の丸いドローンがこちらに向かってくる

 

(ま、まずい!)

 

鴉は、少し慌てるが、真っ直ぐ歩いて行くと、ドローンが鴉の目の前に止まる

 

「くっ!」

 

『ピピ、認証が必要です、IDカードとナンバーを提示してください』

 

ドローンは、提示する様に鴉をみる。鴉は、戦闘員から奪ったIDカードとナンバーカードを提示する

 

鴉の持っている、カードをドローンがスキャニングすると、再びピピと音を出す

 

『承認中です、その場でお待ちください…』

 

鴉は、緊張のあまりごくりと喉をならす

 

すると、ドローンのスキャニングが終わったらしく、再びピピと音を出す

 

『認証が終わりました、ナンバー115248番のイーグル様ですね。お仕事中に失礼致しました』

 

ドローンは、それを言うと鴉の横を通り過ぎる

 

鴉は、しばらくすると「はぁ」と安心すると先程奪ったカードをマジマジと確認する

 

「成る程な、ここではこれが全てなのか……」

 

 

 

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