~ Border Break another ~ その瞳は、何を見る?   作:白銀之鴉

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エイジェン施設奇襲作戦 七話

ゼクスは、エレベーターを使い、施設の地下に着くと、物陰に隠れながらも、鴉が入ったであろう、入り口に入ろうとするが、カードを持ってないため、入れない

 

「ど、どうしよう……」

 

ゼクスが、悩みながら、部屋を見渡すと、カードを使わない入り口を見付け、隠れながら、入っていく

 

(ここは?格納庫の通路か?)

 

ゼクスが、通っているのは、他の通路と違って、少しうす暗く、人の気配も全くしない

通路も、少し埃を被っているし、カメラも一台もない。

しばらく、一本道が続いており、歩いていると、明るい通路にあたる

 

ゼクスは、警戒しながらも、明るい通路に出ると、辺りを確認する

 

(恐らく、ここが、エイジェンの施設か……)

 

辺りに、誰も居ないことを確認すると、ゼクスは、手当たり次第の部屋に入る

 

(ここは、ロッカールーム。ここは、トイレか。ここは、何の部屋だ?)

 

ゼクスは、三つ目の部屋に入ると、他の部屋と違って雰囲気が違うことに気付き、探索を開始する

 

(何か、フェートの部屋みたいだな…でも何か、違うな……)

 

「キャアアアア!!!」

 

すると、外から女の子と叫び声が聞こえる

 

「外から!?」

 

ゼクスは、部屋から飛び出ると、声のする部屋へと走り出す

 

走っている途中も、女の子の、叫び声は聞こえ、徐々にその声が断末魔に変わっていくのを感じ、ゼクスは更に急ぐ

 

(頼む!!間に合ってくれ!!)

 

ゼクスは、曲がり角を曲がろうとすると、近くの部屋が開く音が聞こえ、たち止まり、隠れる

 

廊下を覗くと、二人の研究員が、ある部屋から出てくる

 

「ちょっと、調整が厳し過ぎたか?」

 

「いやいや、あれ位が良いんだろ。てか、あいつの叫び声良いよなぁ……そそるぜ」

「それな!俺もそう思うわ~」

 

二人の研究員は、談笑しながら、廊下を歩いていくのを見て、ゼクスは唇を噛みしめ、我慢する

 

(我慢しろ……ゼクス……)

 

二人が、見えなくなると、ゼクスは大急ぎで、二人が入った部屋に入る

 

部屋に入ると、一人の若い女の子が、実験台の上に拘束され、実験器具に繋がれて居た

 

「おい!君!大丈夫かい!?」

 

ゼクスは、心配しながら、声をかけるが、全く返答が無い

急いで、全ての実験器具を取り、女の子を起こし、首元に手を当て、生死を確認する

 

(トクン…トクン…)

 

静かだが、女の子は、脈をうっており、生きてることを確認すると、ゼクスはホッとする

 

(良かった……間に合ったか!)

 

ゼクスは、女の子の頬を軽く叩き、目を覚まさせる

 

「おい、起きてくれ!」

 

女の子は、「ん、んん?」と嫌がりながらも、目を覚ます。

目を覚ました瞬間に、ゼクスの顔を見た瞬間に叫びそうになるが、ゼクスが瞬時に女の子の口を塞ぐ

 

「ん!んんん!!!」

 

「静かにしてくれ!俺は、君の味方だ!」

 

女の子は、その言葉に、ハッとすると、ゼクスの顔と髪をまじまじと見て、納得する

 

ゼクスは、静かに口から手を退かすと、女の子に自分の上着を着せて、実験台から降ろし、説明する

 

「今から、君をこの施設から連れ出す。良いかい?」

 

女の子は、静かに頷くと、ゼクスは「良し」と言い笑顔になる

 

ゼクスが、手を繋ごうとするが、女の子は、手を払う

 

「触らないで」

 

女の子は、目付きを変え、ゼクスを睨み付ける。だが、ゼクスはその目に覚えがあった、前に鴉に初めて話しかけた時の目付きと似ており、ゼクスは納得する

 

「分かった、でも離れないでね?」

 

ゼクスの言葉に、女の子は静かに頷き、部屋を出ようとすると、廊下の研究員とばったりと会ってしまう

 

(しまっ!)

 

「な、何だ貴様!!」

 

研究員は、すぐに何かを押そうとするが、ゼクスは、それを蹴り飛ばし、研究員を押さえ込み、押し倒し、スタンガンで気絶させる。

 

「ぐぁ!!」

 

ゼクスは、そのまま研究員を縛り上げようとするが、廊下の奥から、また、別の研究員が現れる

 

「貴様!!そこで何をしてる!!」

 

「クソ!!」

 

研究員に向けて、ゼクスは銃を構えて撃つが、弾は外れ、研究員は逃げ出す

 

「不味い!君、急いで!」

 

「え!ちょ、ちょっと!!」

 

ゼクスは、急いで女の子を連れて逃げ出すが、施設内のスピーカーから「ビー!!ビー!!ビー!!ビー!!」と、警告音が響き渡る

 

「侵入者を確認!!特徴は、金髪の男!!実験体の小女を連れている!!二人を捕獲しろ!!」

 

「くっ!予想以上に、伝達が早い!」

 

「ちょ、ちょっと、どうするのよ!!」

 

「とりあえず、こっちへ!」

 

女の子は、慌てているが、ゼクスも少し慌てながら、逃げようとするが

 

「居たぞ!!撃て!!」

 

「くっ!」

 

目の前の廊下から、戦闘員が現れ、銃撃戦になる。

ゼクスは、女の子を庇いながらも、通路の遮蔽物を利用し、銃弾を避ける

 

「こっちへ!」

 

「逃がすな!!」

 

ゼクスと女の子は、別の通路に、逃げ込むが、戦闘員はしつこく、後ろから容赦なく撃ってくる

 

「ドローン部隊!!奴等を捕縛しろ!!」

 

戦闘員が、命じると、ゼクスの目の前に小型のドローンが3機、通路の奥から出現し、ゼクス達へ銃を構えながら、向かってくる

 

「くそ!」

 

ゼクスは、銃を構えて、ドローンを撃ち二機を行動不能にするが、一機は、銃撃を掻い潜り、ゼクス達へ接近する。

 

「この部屋に入って!」

 

「はい!」

 

ゼクスは、女の子をある部屋に入れると、ガス弾をドローン目掛けて撃つが、ドローンは撃ち落とそうと、弾丸を当てるとガス弾は、爆発し廊下一体に大量のガスで充たされる

 

「ガス弾か!ガスマスクを付けろ!」

 

戦闘員達は、同時にガスマスクを付け、ドローンが銃を向けている部屋に入る

戦闘員達は、一斉に入ると、警戒しながらも、部屋を探索する

 

部屋は、どうやら脱衣場だったらしく、どこかに隠れる様な所はない。だが、念のために、辺りを念入りに捜索する。すると、一人の戦闘員が天井を指さす

 

「奴等は、通風口だ!!」

 

戦闘員達が、一斉に通風口に目をやると、通風口が空いてあり、近くには登った後の様に物が置いてある

 

「よし、BとAは通風口の中を調べろ!他の奴は、通風口の出口を全て塞ぐぞ!」

 

「「「了解!」」」

 

一人の指示に、全員が頷き、それぞれバラバラに動く。 そして、脱衣場が静かになると、二つのあるロッカーが、ひとりでに開く。

 

「行った様だな。大丈夫かい?」

 

「え、えぇ」

 

実はゼクスは、脱衣場のロッカーに隠れる前に、一度通風口に登ろうとしたが、鴉のアドバイスを思いだし、近くのロッカーに隠れたのだ

「流石は、鴉さんだ。簡単に敵がひっかかったよ」

 

身を整え、再び銃を構えつつ、ゼクスは、女の子を連れて部屋を後にする。

 

先程の事が、あり、やはり施設内は厳重警備体勢になっており、上手く動けない

 

(どうするか……)

 

すると、ゼクスはさっき通った暗い通路を思い出す

 

(そうだ!あそこなら、カメラも人も居ないはず!)

 

「きみ、付いてきて!」

 

ゼクスは、そう思うと、女の子を引き連れて、最初に通った道に向かっていく

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