ハイスクールD×D~転生せし守り手~   作:bridge

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(注)この二次創作を読むにあたって。

ハイスクールD×D~転生せし守り手~は、故・アットノベルスで掲載していた作品あり、私の処女作である、真・恋姫†無双~外史の守り手~の流れを組む作品です。

オリ主は、その世界で天寿を全うした後、そこから新たに転生して始まる為、ストーリー上に、真・恋姫†無双と、その作品のネタや用語が飛び出すことがあります。

前作は規約上、こちらには掲載出来ないので、興味がおありの方は、なろうにて、御覧下さい(宣伝みたいですみません…)

それではどうぞ!



プロローグ ~転生~ 
Life.1~転生、新たなる世界~


 

 

 

今、とある世界の一角で、1人の英雄の天命が尽きようとしている。

 

彼は戦乱の地に生まれ、戦乱の世界を巡り、戦乱を鎮めてきた。

 

彼にとってそれは自身に課せられた役目であり、その命が尽きるまでその役目を全うするはずだった。しかし、とある世界に降り立った時、そこで彼にとって守るべき、そして愛すべき者達と出会った。彼はその世界を守り、守った世界で愛する者達と共に生きた。

 

 

――彼は幸せだった…。

 

 

皆と築いた平和な世界で愛する者達と共に過ごす毎日は戦乱を巡り続けていた彼にとって幸福の限りだった。彼は愛する者達と過ごし、子を成し、幸せな毎日を送った。やがて数十年という年月が経ち、彼の天命が今、尽きようとしている。

 

 

――彼に悔いはなかった…。

 

 

――彼は満足だった…。

 

 

彼の意識が徐々に遠のいていく。彼の頭の中には愛する者達の笑顔と思い出が巡っていた。やがて思い出が全て巡り終えると彼の意識が深い深い闇に落ちた。

 

英雄、御剣昴はたくさんの人達から愛され、惜しまれながらその生涯に幕を下ろした・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           ※ ※ ※

 

 

昴side

 

「――きる……」

 

……ん?

 

「――きる……」

 

声が聞こえる。

 

「――起きる……」

 

何だ? 俺は死んだのではないのか?

 

「むー、起きろ! 御剣昴!!!」

 

「っ!? 何だ!?」

 

俺は耳がキーンとなるほどの大声によりとっさに目を開けた。

 

「……ここは?」

 

目を開けると、そこは前後左右上下真っ白な空間だった。

 

「ようやく目を覚ましたか」

 

「…あなたは?」

 

目を開け、視線を上に向けると、そこには眼鏡を掛け、黒髪を2つに結い、真っ白な法衣なような物を纏った見かけは十代半ば程に見える女性が立っていた。

 

「あたし? あたしは創造主、だにゃん♪」

 

「創造主?」

 

「あらゆる物を創造し、観察する。まあ砕けて言っちゃえば暇人にゃん♪」

 

? ……よく分からないな、だが今はそれはいい、それよりも…。

 

「ここは何処なんだ? 俺は死んだはずじゃ…」

 

「もちろん、死んだよ。ここはあちきのあちきによるあちき為の世界にゃん♪」

 

「?」

 

俺は、この創造主の言葉が理解出来ず、首を傾げる。

 

「あーもう! 要するに――!」

 

創造主とやらの説明によると、ここは創造主の作り出した空間で、俺は死んだ直後にここに連れて来られたらしい。

 

「なるほど。…それで、俺に何の用があってここに連れてきたんだ?」

 

「ふふん♪ 単刀直入に言うにゃん。御剣昴、お前―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――転生する気はないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「転生?」

 

「そう、転生。君には新たな世界に行ってもらいたい」

 

「……何故?」

 

「ん~……強いて言うなら、単純に興味にゃん♪」

 

「興味?」

 

「あちきの趣味は人間観察なんだけど、君という人間はその中でもとりわけ面白いのでね。このまま死なすのは惜しいからここに来てもらったにゃん♪」

 

「なるほど」

 

光栄と言って良いのかどうか…。

 

「それで、勝手に連れてきてなんだけど、転生してくれるかな?」

 

「いいともー! とは簡単には言えないな。1つ聞きたいんだが良いか?」

 

「何なりと」

 

「仮に断ったら俺はどうなるんだ?」

 

「その時は通常の人間と同様に死後の世界に行って生前の罪や記憶を洗い流してまた新たな存在として生まれ変わるだけにゃん」

 

「…ふーん」

 

一般に伝わる輪廻転生という訳か。

 

「それを望むなら構わないよ。けど死後の世界に行ってももう君が愛する者はもう1人も居ないよ? 皆もう輪廻転生を迎えちゃったからね」

 

「…」

 

「もうあの娘達と会える事は限りなく0に近い。仮に会えても互いが互いの事を一切覚えていない。それでも良いの?」

 

「…」

 

「ゆっくり考えると良いにゃん♪ ここはあらゆる場所や次元から切り離された所だからたくさん悩んだら良いにゃん♪」

 

自称神は両手をウサギ耳のようにしてヒョコヒョコさせながら飛び跳ねた。

 

「いや、もう答えは出ている」

 

転生……、これも何かの縁…、いや、運命か。ならば…。

 

「……へぇー、じゃあ聞こうかな?」

 

創造主はニコリとしながら俺の方を見る。

 

「転生、するよ」

 

「良く言ってくれたにゃん♪」

 

再び自称神が両手をウサギの耳のようにして飛び跳ね始めた。

 

「それで? 俺はどんな所に転生するんだ?」

 

「それは行ってからのお楽しみにゃん♪ まあ、一言だけ言うと、君が今まで行った世界に比べてスケールはかなり大きいよ♪」

 

「スケール…、ねぇ……それで、俺は転生した世界で何をしたら良いんだ?」

 

「にゃ?」

 

「何も理由も無しに俺を転生させるとは思えない。俺に何かをさせたいんだろ?」

 

そうでなきゃ、わざわざ俺を転生させるとは思えない。

 

すると創造主は何かを考えるような仕種を見せ…。

 

「ん~……別に?」

 

「は?」

 

「別にないにゃん♪ 第2の人生、君の自由に生きたら良い。また英雄と呼ばれる行いをしても良いし、はたまた悪行の限りを尽くしても良い。何だったら何もせずにひっそり暮らしたって構わない。…まあ、強いてお願いするならあちきを楽しませてほしいにゃん♪」

 

「自由に・・、ねぇ。分かった、ならお言葉に甘えて自由にさせてもらうよ」

 

「それじゃ、話が決まった所で、転生させるよ? 準備は良いかにゃん?」

 

「ああ。いつでも構わない」

 

「了解♪ それじゃ、目を瞑ってー」

 

俺は言われた通り目を瞑る。

 

「それでは、いってらー♪」

 

その声を合図に再び意識が遠くなった。最後に聞こえたのは創造主の『ぐっらーく♪』という何とも間の抜けた声だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

創造主side

 

御剣昴が光に包まれ、新しい世界へと転生していった。

 

「さてさて、これから物語が始まるにゃん♪」

 

創造主はニコニコしながら置かれている水晶を見つめる。

 

「ひっそりと暮らす……ねぇ。…果たして御剣昴にそんな選択肢を選べるかな? 例え望まぬとも、運命が御剣昴を逃がすことはない」

 

クククッと一笑いし……。

 

「楽しませてね、御剣昴。観察、それがあちきの唯一無二の楽しみであり役割なのだから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

 

昴side

 

「ん……」

 

目を覚ますと、そこには見知らぬ天井があった。俺は何やら見知らぬ部屋のベッドで横になっていた。

 

「ここは?」

 

俺はベッドから身体を起こした。

 

「?」

 

俺は自分の身体から違和感を感じた。

 

身体がやけに軽い……、いや、身体から力が溢れてくる。

 

俺はベッドから降り、部屋に備えつけられていた等身大の鏡の前に立った。

 

「!? これは…!」

 

鏡を覗きこんだ俺は驚愕した。何故なら……。

 

「若返って…る…?」

 

そう、身体が若返っていたからだ。俺はかの創造主の元へ行く直前は筋力は衰え、顔は皺だらけ、髪はほとんど白髪の歳相応の老人だった。だが今の俺は見かけは15~18歳くらいで、ヘアカラーは若き頃と同じ黒のロングヘアーで、当然皺もない。

 

「そうか、だから力が溢れているように思えたのか」

 

これはあの創造主の仕業だな。

 

「…さてと」

 

まずは現状を把握しないとな。ここが何処で、どの時代なのか、調べなきゃならない事は山ほどある。

 

「まずはこの建物から調べるかな」

 

俺は部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          ※ ※ ※

 

 

「……広いな」

 

建物の探索をしてみると、意外にこの建物がかなりでかい事が分かった。全部で3階建てで、至る所に空き部屋があった。探索の結果、この建物は生活を目的としただだっ広い屋敷のようだ。

 

「ん?」

 

1階のリビングに入ると、備えつけられていたテーブルの上に1通の手紙があった。中を開いて見ると…。

 

『やっほー! この手紙を読んでるって事は無事に転生出来たみたいだね♪』

 

……何とも軽い文面から始まってるな。

 

「自称創造主か…」

 

続けて読んでみると内容は俺の今の状況に関することだった。

 

この世界は、20XX年の平成の日本という国で、ここでの俺は名前は御剣昴、これは前世と一緒だ。現在の年齢及び身体は15歳で、俺はとある資産家の家に産まれ、両親はすでに他界、親戚もおらず天涯孤独の身。両親の遺産を引き継ぎ、現在はこの家で一人暮らし……、という設定らしい。創造主からの計らいで生活に必要な物はすでにこの家に揃っており、現金なんかは資産家の遺産を引き継いだという名目でとんでもない額の金額が置いてあった貯金通帳に記されていた。

 

「……なるほど」

 

さらに続きを読んでみると、現在は3月で、1ケ月後の4月には学校に進学する事になっているらしい。

 

進学する学校の名は私立駒王学園…。

 

正直、面倒だと思ったんだが、今の俺ぐらいの子供は学校に通うのが通例なので、通っておかないと何かと目立つ上に色々都合が悪いので通う事に決めた。

 

「状況はだいたい理解出来た」

 

手紙を読んでいくと、最後はこう締めくくっていた。

 

『状況は理解出来たかな? それじゃあ最後に、リビングの奥の座敷に君の大切な物を置いておいたよ! では、ぐっら~く♪』

 

「俺の大切な物?」

 

書いてあった通りに奥の座敷に行ってみると…。

 

「!? おいおい…」

 

そこにあったのは俺が前世で共に戦場を駆けた相棒……。

 

 

 

――村雨……。

 

 

 

全長が150センチと普通の刀より長い大太刀で、俺はこの刀と共に戦場を駆け抜けた。

 

「まさかもう1度お前に会えるとはな…」

 

俺は村雨を手に取り、抱きしめた。

 

そしてしばらく前世で共に駆け抜けた想い出に浸った。

 

 

…まあこの時代では刃物を持ち歩けば銃刀法違反で捕まる事に気付いたのはすぐ後の事だったが…。

 

 

「…まあいい、この先、何があるかは分からないが、第2の人生、精々楽しむとするか――」

 

 

 

 

――こうして、俺の新しい物語が始まったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 






本来ならば、前作を投稿してからこちらを投稿したかったのですが、前作がここでの規約に大きく引っかかる為、投稿を断念。

修正作業をしていたのですが、リアルをこなし、さらに黒バスを執筆し、修正作業をしていては、投稿はいつまでたっても無理と判断し、この度、投稿を決意しました。

前作関連の用語が出てきたらその度に解説を入れますので、どうか気軽に立ち寄ってください。

感想、アドバイス、どしどしお待ちしています。

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