ハイスクールD×D~転生せし守り手~   作:bridge

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投稿します!

猛暑が厳しい中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。自分は暑くてアイスを食いまくったら見事に腹を下しました0rz

それではどうぞ!



Life.115~激突、二条城での決戦~

 

 

 

「着いたな…」

 

京都駅の地下のホームで影使いを退け、二条城へと向かった昴と九重。道中、アンチモンスターの襲撃もあったが、それを始末しながら進み、ようやく辿り着く事が出来た。

 

「悪い、遅くなった」

 

二条城の城門前に着くと、既に全員が到着していた。

 

「全員、無事のようだな」

 

「うん。途中、刺客の襲撃が何度かあったけど、この通り、問題ないよ」

 

無事をアピールする木場。

 

「体調はどうだ、ロスヴァイセ?」

 

「ええ、お陰様で問題ありませんよ。…お陰様で」

 

軽く拗ねながら答えるロスヴァイセ。元々の体調不良の一端に昴が関わっている為、素直になれないのであった。

 

「しっかし、グレモリー眷属は相変わらずの強さだな。俺、ほとんど何もしなかったぜ」

 

木場とロスヴァイセと共に行動していた匙が肩を竦める。

 

「いやいや、君の後方からの援護があったから僕も戦いやすかったよ」

 

「私の魔術では手の届かない所を補っていただき、感謝の限りです」

 

そんな匙を木場とロスヴァイセがフォローする。

 

「アーシアも、無事で何よりだ」

 

昂はアーシアの方へ視線を向ける。

 

「はい、お二人がいてくれたのでとっても心強かったです!」

 

「なに、当たり前の事をしたまでさ」

 

「アーシアの回復があってこっちも心強かったわ!」

 

教会トリオも刺客を退けながら無事に二条城前に辿り着き、昴は安堵していた。

 

「さて…」

 

そう言って、昴は二条城の城門に振り返る。

 

「敵さんがこの中でお待ちかねだ」

 

「この程度の城門、私のデュランダルで木っ端微塵に吹き飛ばしてくれる」

 

ゼノヴィアがデュランダルの柄に手をかける。

 

「止めとけ、お前じゃ城門どころか中の本殿まで壊しかねない。それに…」

 

 

――ゴゴゴゴゴゴゴッ…!

 

 

「向こうが招待したんだ。今更門前払いはないだろ」

 

城門が独りでに開き始めた。

 

「曹操は本丸御殿で待っていると道中の刺客が言っていました」

 

ロスヴァイセから説明が入る。

 

「この中に、母上が…っ!」

 

逸る九重の肩に昴が手を置く。

 

「奴らにとっても君のお母さんは重要な存在。それに、人質ってのは無事でなければ意味がない。焦って飛び出すな」

 

「…うむ!」

 

この言葉に九重は落ち着くを取り戻した。

 

「…行くぞ」

 

昴の号令と共に中へと足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

敷地内に足を踏み入れた昴達はそのまま二の丸庭園を抜け、本殿に続く櫓門を潜り抜けた。そこを抜けると、古い日本家屋が建ち並ぶ場所に辿り着いた。

 

「待ちかねたよ、グレモリー眷属一行」

 

その時、建物の屋根の上から曹操の声が響いた。

 

「…っ、ようやくお出ましか…!」

 

現れた曹操を見て匙が僅かに表情を竦ませるもキッと睨み付ける。

 

「…」

 

昂は何も返す事無く曹操…及びその横に並ぶ者達を観察する。

 

「(ジークフリート…、その横に並ぶ金髪の女、それとあの巨躯の男、出来るな…)」

 

曹操の横に並ぶ者達の佇まいと気配を見て強者であると断ずる昴。

 

「…っ!? 母上!」

 

周囲をキョロキョロとして目的の人物を探す九重。その待望の者を見つけ、叫んだ。

 

「…」

 

しかし、当の八坂姫は何も反応しない。その目は虚ろで無表情であった。

 

「母上に何をしたのじゃ!?」

 

様子がおかしい事を悟った九重は曹操を睨み付ける。

 

「実験ですよ。小さなお姫様。たった今からそれをご覧に入れましょう」

 

トン! っと曹操が聖槍の石突きで足元を突いた。

 

「っ!? うぅぅ、ああああぁぁぁぁっ!!!」

 

次の瞬間、八坂姫が苦悶の表情を上げながら悲鳴を上げ始めた。同時に身体が光り輝くと、その身をどんどん変貌させていった。

 

『オオォォォォォォォォォンッ!!!』

 

その身体を大きな強大な金色の九本の尾の生えた狐の姿に変え、天高く大きな咆哮を上げた。

 

「…あれが九尾の狐の姿か…!」

 

その咆哮から発せられる殺気を感じ取った昴は軽く目を見開いた。それは先の戦いでのフェンリルに劣らないものであったからだ。

 

「…っ、母上…!」

 

その姿を見た九重は泣き出しそうな表情になる。

 

「曹操、この京都を模した疑似空間と八坂姫を使って何を目論むつもりだ?」

 

真意を曹操に尋ねる昴。

 

「この地、京都が強力な気脈で包まれた大規模な術式発生装置である事はご存じかな?」

 

曹操が昴の問いに答え始めた。

 

「この都市の気脈をこの二条城に集中させ、さらに九尾の力を利用する事でここにあるものを呼び寄せる。…グレートレッドを」

 

『っ!?』

 

その曹操の言葉にグレモリー眷属とイリナと匙は表情を驚愕のものに変えた。

 

「呼び寄せてどうするつもりだ? まさか倒そうなんて考えているのか?」

 

「さすがにそれはね。まずは捕らえて、それからだ。龍喰者(ドラゴン・イーター)がどこまであの赤龍神帝に影響を及ぼすか。全ては我らがボスの為の実験さ」

 

「…ふん」

 

ここで昴はかつて、1度だけ垣間見た禍の団(カオス・ブリゲード)のトップであるオーフィスの姿を思い出した。

 

「説明どうも。何はともあれ、俺達のやる事は変わらない。八坂姫を救い出し、お前達の計画を阻止する」

 

そう言い、昂はブーステッド・ギアを発現させた。

 

「先手は私に打たせてもらおう」

 

1歩前に躍り出たゼノヴィアがデュランダルを鞘に納めたまま頭上に掲げると、鞘の各部位が変形を始め、大質量の聖なるオーラを放出し始めた。

 

「お前達が何を企んでいるかまでは分からない。だが、危険な存在である事には変わりはない。ならばお前達を屠るだけだ」

 

「少し暴論だけど、異論はないね」

 

「同意見よ!」

 

ゼノヴィアの言葉に木場とイリナが同意した。

 

「やれやれ、グレモリー眷属の戦いはいつでも死線ばかりだな」

 

嘆息する匙。同時に腕、足、肩に黒い蛇が複数現れ、這い始めた。更に足元から黒い大蛇が出現し、とぐろを巻くと、匙の左目が赤い蛇の眼へと変貌した。

 

『待ちかねたぞ、我が分身。…で、どれが得物だ? 聖槍使いか? それとも九尾の狐か? いっその事、目に付く全ての者を我が黒き炎で燃やし尽くすのも悪くない』

 

現れた黒い大蛇、ヴリトラが言う。

 

全員が臨戦態勢に入ると、聖なるオーラを高さ15メートル以上の高さにまで集めたゼノヴィアが曹操達の方へ振り返った。

 

「挨拶代わりだ。貰っておけぇっ!!!」

 

 

――ザッバァァァァァァァァァァァッ!!!

 

 

叫ぶのと同時に曹操達目掛けて高めた聖なるオーラの柱を叩きつけた。その瞬間、大爆発と同時に本丸御殿を中心に、周辺の建物や公共物ごと吹き飛んでいった。

 

「ふー」

 

爆発が収まると、ゼノヴィアは汗を拭い、一息吐いた。

 

「えっぐ。なんつう破壊力だよ…」

 

吹き飛んだ一帯を見て匙が冷や汗を掻く。

 

「なかなかの塩梅だ。エクスカリバーとの融合は伊達じゃないな」

 

その威力を確認した昴が称賛の言葉を贈る。

 

「これでもまだ本気ではないけどな。ゆくゆくは、昂をも超える破壊力に進化させるつもりだ」

 

「俺としては、破壊力じゃなくて、斬れ味を上げてテクニックを身に着けて欲しいんだが……さてと」

 

そう皮肉った昴は先程曹操達がいた方へ振り返る。

 

「戦いの前の狼煙としては冗長。こっからが本番だ」

 

「…やっぱり、これで終わってくれるほど、甘くはないよな」

 

匙が同様の方向に視線を向けながら尋ねる。

 

「ああ。気合い入れろよ」

 

すると、先程建造物があった跡地の地面から腕が突き上がると、曹操を始めとした英雄派のメンバーが現れた。

 

「あれで終わりだとは露程も思っていませんでしたが、無傷ですか…」

 

現れた英雄派のメンバーを見てロスヴァイセが呟く。所々汚れはあるものの、英雄派のメンバーは至って無傷であったのだ。

 

「大した破壊力だ。純粋な実力はもう、上級悪魔のトップランカーの眷属に匹敵…いや、超えているかもしれないね」

 

うんうんと頷きながら曹操が評価する。

 

「無傷で言われては皮肉にしか聞こえないな」

 

苦笑するゼノヴィア。

 

「余興としては充分だ。…では、本格的に祭りを始めようか」

 

そう言って曹操が再度石突きで地面を叩く。すると、八坂姫が輝き始めた。

 

「ゲオルク、九尾の狐にパワースポットの力を注ぎ込め。グレートレッドの呼び出しの準備を始めよう」

 

「了解」

 

指示を受けたローブを着た青年、ゲオルクが手を突きだし、多種多様な魔方陣を出現させた。

 

「北欧式、悪魔式、堕天使式、黒魔術に白魔術、精霊魔術ですか…。これだけの術式…なるほど、相当の使い手のようですね」

 

発現させた魔方陣を見て目を細めるロスヴァイセ。

 

すると、八坂姫の足元から大きな魔方陣が現れると、大きな雄叫びと共に双眸を大きく見開く。その全身の毛は逆立ち、その瞳はもはや危険なものを孕んでいた。

 

「魔方陣及び配置は良好。後はグレートレッド次第。…最も、この場には九尾の狐だけでなく、龍王に天龍がいるから確率は上がるかもな。…曹操、自分は魔方陣の制御があるからここを離れられない。そっちの事は任せたよ」

 

「了解了解。…あぁ、待たせてすまない。こちらもそろそろ始めよう。既に待ちきれない者もいるようだしね」

 

そう言って曹操は周囲をチラリと見渡す。ジークフリートは鼻を鳴らし、金髪の女はニコリと笑みを浮かべ、巨躯の男は豪快に拳を鳴らした。

 

「自己紹介をしておこう。隣のジークは既にしているから省略するとして、右からジャンヌダルク、ヘラクレスの魂の受け継いだ者達だ」

 

「よろしくね♪」

 

「がっはっはっはっ! よろしくな!」

 

紹介された2人は挨拶をする。

 

「それぞれ好きな者とやるといい。ああでも、赤龍帝はダメだからねジーク?」

 

「分かっている。皆まで言うな。…あの2人とやる」

 

曹操のからかいの言葉に僅かに苛立ちながら腰から左右1本ずつ魔剣を引き抜き、木場とゼノヴィアに切っ先を向けた。

 

「なら私は天使ちゃんね。可愛い顔しているし」

 

「と言う事は俺の相手は残った銀髪の姉ちゃんだな。良いぜ、派手にやろうじゃねえか!」

 

敵方がそれぞれ相手を指名し、木場とゼノヴィアはジークフリート。イリナはジャンヌダルク。ロスヴァイセはヘラクレスが相手となった。

 

「…」

 

『…(コクッ)』

 

昂がそれぞれ視線を向けると、匙を除く4人は頷く、その場を離れ、それぞれの相手との戦いに向かって行った。

 

「匙、お前は八坂姫を頼む」

 

「…ま、そうだよな。分かった、任せてくれ。…龍王変化(ヴリトラ・プロモーション)!」

 

その言葉と同時に匙の身体が黒い大きな炎に包まれた。その炎を徐々に肥大すると、形を成していき、やがては細長いドラゴンへと姿を変えた。ヴリトラの姿となった匙は巨大な九尾へと姿を変えた八坂姫の下へと向かって行った。

 

「アーシア、九重を」

 

「分かりました」

 

「九重はアーシアを頼むな」

 

「うむ! それと赤龍帝――」

 

「分かってる。必ず君のお母さんは助ける」

 

ニコリと笑顔を九重に向け、安心させるとアーシアと九重は下がっていった。

 

「さて、こっちも始めるか」

 

「そうしよう。既に周りは派手に始めているからね」

 

昂と曹操以外の戦いは既に始まっており、各所で激しい激突音を鳴り響いている。

 

「今度は最後まで付き合ってくれるんだよな?」

 

「もちろん。…と言いたいが、周囲の抑えに回っているレオナルドにも限界があるから時間は有限かな。だが、一応は時間内に決着を付けるつもりではあるよ? 想定通りグレートレッドをこの地に呼び出す事に成功した後にその後の予定の邪魔をされたくないからね」

 

「充分。…それなら遠慮なく本気で行かせてもらう。…禁手化(バランスブレイク)

 

Welsh(ウェルシュ) Dragon(ドラゴン) Balance(バランス) Breaker(ブレイカー)!!!!!! 』

 

ブーステッド・ギア・ライトアーマーに身を包み、戦闘態勢に入る。

 

「いいね。この肌に突き刺さる龍の波動。やはり二天龍はこうでなくてはね」

 

禁手化と同時に周囲に放たれたオーラを身に浴びながら曹操が笑う。

 

「ヴァーリも俺と戦っていた時は笑っていたっけな。だが、最後にはそんな余裕はなかったけどな。お前はどうなるんだろうな」

 

「笑っているさ。この槍で君を突き立てね」

 

2人は同時に動き、激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・・・・・・・

・・・・

 

 

――ギィン!!!

 

 

木場とゼノヴィア対ジークフリート。2人が振るう斬撃をジークフリートが魔剣で受け止める。

 

「「っ!?」」

 

受け止められた剣。ジークフリートの肩から生えた手に持つ剣が周囲を薙ぎ払う。すかさず2人はその場を飛び退いて斬撃をかわす。

 

「…っ、2人がかりでこうもあしらわれるとはね」

 

「強い。実際に手を合わせると想像以上だ。…これほどの戦士を子ども扱いしたスバルに今更ながら驚きを禁じ得ないな」

 

戦いが始まり、木場とゼノヴィアの2人を悠々といなすジークフリートに冷や汗を掻く2人。

 

「言い訳がましくてあまり言いたくはないけど、先の戦いでは油断していた上に頭に血を昇らせてしまっただけだよ。平静を以て戦えば今の君達2人ならこの程度、訳ない」

 

先の失態を出されて僅かに不快感を覚えるもジークフリートは自身を落ち着かせながら言い放つ。

 

「2人がかりなのに構える剣の本数で負けているのはどうもな」

 

デュランダルの鞘の一部に手を触れると、そこから剣の柄が現れ、引き抜くと、引き抜いた柄から刃が生えてきた。

 

「これで互いに3本。改めて仕切り直すとしようか」

 

ゼノヴィアはデュランダルと今の剣の2本を構えた。

 

「これはこれは面白い。便利な鞘だ」

 

一連の鞘のギミックを見てそんな感想を述べるジークフリート。

 

「今のままでも充分楽しめそうだけど、油断は良くないからね。面白いものを見せてくれた礼も兼ねて、僕も見せてあげよう」

 

そう言ったジークフリートは一息吐く。

 

禁手化(バランスブレイク)

 

同時にジークフリートの殺気が高まり、その背中から新たに3本の銀色の腕が生えた。

 

「「っ!?」」

 

「僕の持つ神器(セイクリッドギア)龍の手(トゥワイス・クリティカル)の亜種たる禁手化(バランスブレイク)阿修羅と魔龍の宴(カオスエッジ・アスラ・レヴィッジ)。能力は腕の分だけ倍化する単純な能力であり、僕の魔剣と技量を存分に生かせる代物だ」

 

「「…っ」」

 

ジークフリートから放たれる殺気を一身に受けて息を飲む2人。

 

「これで剣の数は倍だ。…さて、どこまで楽しめるかな?」

 

ニヤリと笑みを浮かべるジークフリート。

 

「ゼノヴィア、構える剣の数は半分でもこっちは2人だ! 僕は正面から行くから君はジークフリートの背後を! 2対1の利を存分に生かすんだ!」

 

「了解だ!」

 

指示を受けたゼノヴィアが動き、それに連動して木場も動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

「それ! やあっ!」

 

イリナ対ジャンヌダルクの戦い。イリナは純白の翼を羽ばたかせながら空中からジャンヌダルク目掛けて光の槍を放つ。

 

「わおっ♪ 素直な天使ちゃんの攻撃にお姉さん感激!」

 

その光の槍をジャンヌダルクは軽々避け、時に手に持つレイピアで弾いていた。

 

「当たらない!? だったらこれならどう!?」

 

次々と避けられる光の槍に業を煮やしたイリナは両翼を真っすぐ後ろの伸ばして一気に滑空。ジャンヌダルク目掛けて急降下し、その勢いのまま剣を振り下ろした。

 

 

――ギィィン!!!

 

 

「…っ」

 

その一撃もジャンヌダルクに容易く受け止められてしまう。

 

「うふふ。迷いのない良い一撃よ。ただ少し素直過ぎるかな? …聖剣よ!」

 

「っ!?」

 

同時にジャンヌダルクの足元から剣が生える。イリナは虚を突かれるも咄嗟に後ろに飛んでその聖剣をかわす。

 

「あはっ! 隙あり♪」

 

直後、イリナがジャンヌダルクの方へ視線を向けると彼女は既に自身の目の前まで来ており、そのレイピアの切っ先が眼前に迫っていた。

 

「…くっ!」

 

咄嗟に上半身を倒してその突きをかわし、2度バク転しながら距離を取ると上空へと飛び、翼を開いて退避した。

 

「良い反応よー。やるわね天使ちゃん♪」

 

「み、見くびらないでほしいわね。これでも私はミカエル様の(エース)なんだから!」

 

キッと睨み付けるイリナ。

 

「なるほどミカエルさんの…。どおりで筋が良いはずだわ」

 

それを聞いてうんうんと頷くジャンヌダルク。

 

「あなた、きっともっと強くなるわ。お姉さんが保証しちゃう。…けどそれは、ここを生きて切り抜けられたらの話。素直で可愛いあなたに見せてあげる。お姉さんのとっておき♪」

 

そう言ってイリナにウィンクするジャンヌダルク。

 

聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)。さっきもちょっと見せたから分かってると思うけど、様々な属性の聖剣を創れるの。けどやっぱり、本場の聖剣にはどうしても敵わない。…例外を除いてね。 禁手化(バランスブレイク)♪」

 

微笑みながら唱えると同時にジャンヌダルクの足元から大量の聖剣が現れ、重なり始めた。

 

「っ!?」

 

重なった聖剣はやがて、大きなドラゴンの形となった。

 

「うふ♪ これが私の禁手(バランスブレイク)断罪の聖龍(ステイク・ビクテイム・ドラグーン)。ジー君と同じ、亜種よ」

 

言いながら微笑むジャンヌダルク。

 

「…まさか、聖人の魂を引き継ぐ人と戦う事になるなんてね。だけど、全てはミカエル様の為、平和の為、皆の為! 行くわよ!」

 

覚悟を決めたイリナは光の剣を構えなおし、ジャンヌダルクに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

――ドォォォォォン!!!

 

 

幾度となく鳴り響く爆発音。

 

「おらおら! どうしたどうしたぁっ!?」

 

ロスヴァイセに対して拳を振るい続けるヘラクレス。その拳が何かに接触する度に爆発が巻き起こる。

 

「…くっ! ハァッ!!!」

 

拳をかわし、距離を取ってはヘラクレスに対して魔法攻撃を撃ち込むロスヴァイセ。

 

「ハッハッハッ! 良いもん撃ち込んでくれるじゃねえか!」

 

自身に身に迫る魔法の砲撃をヘラクレスは嬉々として拳で撃ち落として迎撃していく。…いくつか落とし損ねて直撃しているのだが、お構いなしに距離を取るロスヴァイセに対して突っ込んで行く。

 

「…っ、確かに魔法が当たっているのに、呆れた頑丈さですね!」

 

「ハッハァッ! それが俺の取り柄の1つだからな!」

 

褒め言葉と取ったヘラクレスは嬉しそうに笑う。

 

「…おっ? 何だ何だ? ジークの奴もジャンヌも禁手(バランスブレイク)してるじゃねえかよ。だったら俺も見せてやらねえとな!」

 

そう言ってヘラクレスは全身の力を溜めるポーズを取る。

 

「俺の神器(セイクリッドギア)巨人の悪戯(バリアント・デトネイション)。攻撃と同時に爆発させる能力だ。そしてこれが…! 禁手化(バランスブレイク)ゥゥゥゥッ!!!」

 

叫ぶのと同時にヘラクレスの全身が輝き始め、腕、足、背中から無数の突起物が生え始めた。

 

「…ふぅ。これが俺の禁手(バランスブレイク)超人による悪意の波動(デトネイション・マイティ・コメット)だ!」

 

「っ!?」

 

その形状から何かを察したロスヴァイセはその場を飛び退き、ヘラクレスから距離を取った。

 

「良い勘してるぜ銀髪の姉ちゃんよぉっ! その通り、この能力はぁっ!」

 

生えた突起物をロスヴァイセに照準を合わせ、ミサイルのように発射した。

 

「くっ!」

 

そのミサイルを魔法でいくつか迎撃。迎撃出来なかった分は防御魔方陣を形成して防御する手段を取るロスヴァイセ。

 

 

――ドォォォォォン!!!

 

 

発射されたミサイルが直撃、爆発する。

 

「…ぐっ!」

 

迎撃、防御し切れず、身体から煙を巻き上げながら地面に落下していく。地面スレスレで体勢を立て直し、何とか着地する。

 

「…くっ、いくつか迎撃し、残りは魔方陣で防いだのにこの有様ですか…!」

 

更に戦車(ルーク)でもあるロスヴァイセは素の防御力も上がっている。それでもかなりのダメージを受けていた。

 

「ロスヴァイセさん!」

 

これを目の当たりにしたアーシアがロスヴァイセに回復のオーラを飛ばし、回復させる。

 

「アーシアさん。…ありがたい限りです」

 

回復によってある程度、傷が癒えたロスヴァイセは立ち上がる。

 

「回復か!? 構わねえぜ? 折角禁手(バランスブレイク)までしたんだ。簡単にくたばってもらっちゃ困るからな!」

 

ヘラクレスは回復は寧ろ望む所とばかりに笑う。

 

「…これは、一筋縄では行きそうにありませんね」

 

背中に冷たいモノを感じながらロスヴァイセは魔術を形成し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

二条城にて…。

 

英雄派に招かれたグレモリー眷属とイリナと匙との戦いが始まった。

 

次々と発動される禁手(バランスブレイク)に劣勢に立たされるグレモリー眷属達。

 

京都の妖怪を束ねる八坂姫を救出の為の戦いは、激化していった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 





あまり原作と代わり映えのない話でも申し訳ないです…m(_ _)m

もう少し先まで進める予定でしたが、想像以上に長くなってしまった為、一旦ここで筆を置きます…(>_<)

最近はこっちの二次が捗るので、とりあえず京都での話は終わらせようかなと思っています。…自分のモチベーションが持てばの話ですが…(;^ω^)

感想、アドバイスお待ちしております。

それではまた!
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