投稿します!
遅筆で申し訳ない…(;^ω^)
それではどうぞ!
「あなたにとって、私は何?」
リアスの口から発せられた問い。
「…」
悲痛を帯びたリアスの表情。だがその目は真剣身を帯びていた。
「…」
その瞳を一身で受け止める昴。リアスの表情から、この問いを、誤魔化したり無回答ではぐらかす事は出来ないと、してはならないと感じ取る昴。
「…」
「…っ」
いつまでも解答をしない昴に、リアスの瞳が揺れる。暫しの沈黙の後、昴が口を開く。
「俺にとって、あなたは――」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「…」
場所は変わって、旧校舎の屋上にて、昴1人佇んでいた。
「……ふぅ」
晴天の青空の下、昴が思わず溜息を吐く。
※ ※ ※
『俺にとって、あなたは、同じオカルト部の部長であり、守るべき主です』
昴はリアスの問いに、そう答えた。
『……そう。あなたにとって私は、そうなのね。…っ!』
答えを聞いたリアスは昴に背を向け、部屋を後にしていった。その時、リアスの頬を涙が伝っていた。
『ひどいです! どうしてスバルさんは、お姉さまの気持ちに分かってあげないんですか!?』
その瞳を涙で濡らしながらリアスを追いかけていくアーシア。
『君はそんなに鈍感ではないと僕は思っていたんだけどね』
抗議交じりの目を向ける木場。
『リアスの涙と、アーシアちゃんの涙の意味。あなたは理解しているのでしょう?』
表情こそいつものものだが、その瞳に若干の怒りが帯びていた。
『ふむ、私も今のはさすがにどうかと思うぞ、スバル』
『…最低です』
ジト目を向けるゼノヴィアと、冷たい視線を向ける小猫。
「…」
そんな非難の目を一身に受ける昴。昴は何も答えないまま、部屋を後にする。
『…っ、あ、あの…』
部屋の外には、気まずそうな表情のギャスパーがいた。
「…」
昴はそんなギャスパーの頭を撫で、その場を後にしていった。
※ ※ ※
「…ふぅ」
一連のリアスとのやり取りを溜息を吐く昴。
「……分かっているさ」
そう1人呟き、手を駆けていた手摺をギュッと握りしめる。
木場の指摘通り、昴は他者の好意にそれほど鈍感ではない。リアスが自分に友愛や愛する眷属以上の好意を向けている事には気付いていた。そしてあの時、リアスがどんな言葉を求めていたのかも…。
「…」
だが昴は、その言葉を言う事は出来なかった。リアスに向けて伝えた言葉はもちろん本心ではある。だが全てでもない。
「…」
あの時、先の言葉を伝えてしまえば、リアスが傷付く事は昴も分かっていた。…だがそれでも、昴はそれしか言えなかった。
「…っ」
その時、昴の目の前に1本の剣が現れた。
「…」
目の前の靖王伝家を見つめる昴。意図して昴が発現させた訳ではない。剣は、何かを語り掛ける事はないが、何を伝えようとしているように昴は感じた。
「俺は…」
「スバルさん」
その時、背後から何者かに話しかけられる。
「…アーシア」
声の主はアーシアだった。アーシアだけではなく、朱乃と小猫もそこにいた。
先程のリアスとのやり取りの一部始終を聞いていたアーシア。さっきはすぐにリアスを追いかけていったが、リアスの想いを知っているアーシアからすれば、あれだけでは言い足りないであろう。
「…」
昴は、アーシアの言葉を全て受け止めるべく、黙ってアーシアに向き直った。
「…ごめんなさい!」
だが、アーシアの口から出たのは、抗議の言葉ではなく、謝罪の言葉だった。
「先程は、リアスお姉様の事だけを考えてしまって、思わずあんなひどい事を…!」
「…いや、アーシアの言葉はもっともだよ。謝る事はない」
続けて詫びるアーシアに、昴は手で制した。
「私はリアスお姉様の事ばかりで、スバルさん事を全く考えていませんでした」
「アーシア…」
そこへ、朱乃がやってくる
「思えば私達は、昴君の事も何も知らないわ。知り合ってまだ、1年にも満たないけれど、私達は何も知らない。昴君が何を考えているか…」
「…」
「…スバルさんが何を考え、何を思っているか…」
「…っ」
この言葉に、昴はバツの悪い表情をした。
「昴君は、これまでも辛い時にはそっと傍にいてくれて、迷っている時は一緒に考え、そっと肩を押してくれたわ。…けれど、決して昴君自身には踏み込ませてはくれない…」
悲し気な瞳で言葉を紡ぐ朱乃。
「教えて下さい。昴先輩の事を」
懇願する小猫。その瞳は真剣なもので、好奇心のような下世話なものは一切なく、昴の抱える痛みを分かち合おうとしようしている事が窺えた。
「…」
暫し沈黙をする昴。
「スバルさんは、お姉様の気持ちには気付いていますよね?」
「……ああ」
アーシアの問いに、暫しの沈黙の後、そう答える昴。
「だったら――」
「もし…」
アーシアが言い終える前に昴は口を開く。
「もし、前世の記憶を全て覚えているとしたら、どうする?」
おもむろに、昴が尋ねる。
「前世で自分が何をして、どう生きたか…」
そう言って、目の前の靖王伝家を握り…。
「誰を愛したかを、覚えていたら…」
「…途方もない話です。けど、スバルさんがおっしゃるなら…、スバルさんがリアスお姉様の想いに応えないのは、その、前世で愛した方を忘れる事が出来ないからですか?」
荒唐無稽な話。だが、アーシアはその話を信じ、その上で昴に尋ねた。
「愛している、と言えばそれは間違いない。忘れる事も出来ないと言うのもだ。長いと言われる悪魔の寿命。俺はそれが尽きる時まで生きたとしても、忘れる事はないだろう。だが、それが理由ではない」
昴は嘘偽る事もなくアーシアの質問に答えた。
「では、その愛するお方の想いを裏切る事になるから?」
続けて朱乃が尋ねる。
「…いや、それも違う。もし、今の俺を見ていたのなら、『今、目の前にいる者達と幸せになってほしい』と、言ってくれるだろうから」
「だったら――」
「俺には、部長の気持ちに応える資格がないからだよ」
表情を僅かに歪ませながら昴がそう言った。
「どういう、意味ですか?」
昴の言葉に真意が分からず、尋ねる小猫。
「俺はかつて、この命尽きるまで、戦い続ける事が俺の使命だと思っていた。それが、俺が行ってきた事に対する償いであると…」
『…』
「危険はもちろん、命を落としかける事も何度もあった。…だが、戦いに身を投じる事を止めようとは思わなかった。考えもしなかった」
ここで持っていた靖王伝家をスッと下ろす。
「そんな考えに凝り固まった俺を変えてくれたのが、彼女達だった」
『…』
3人は黙って昴の言葉に耳を傾ける。
「幾人も人を殺め、幾人に死ねと命じ、幾人の運命を捻じ曲げて来た俺を受け入れ、愛してくれた…」
前世での事を思い出しながら言葉を紡ぐ昴。
「部長や、皆が俺に想いをぶつけて度に、思い出すのは彼女達の事だ。何処かへ出かけたり、デートをしている時に、ふとすると思い出してしまう。彼女達の想い出を…」
『…』
「こんな俺だから、部長の気持ちには応えられない。いや、応えてはいけない。それは部長の真剣な想いを侮辱する事になるから」
これまで話す事がなかった昴の、リアスや他の者達への気持ちを吐露した。
「失望しただろ? 俺はこういう男だ。だから――っ!?」
言葉を続けようとしたその時、アーシアが昴へと抱き着いた。
「…スバルさんは、真剣にお姉様や私達と向き合おうとしていたんですね。本当にごめんなさい。スバルさんの気持ちを無視して、自分の想いばかりを一方的にぶつけてしまって」
昴をきつく抱きしめるアーシア。
「失望なんてしません。先輩は、部長や私達に対して、真剣に、そして誠実に向き合ってくれました。そんな先輩が、私達は大好きなんです」
続いて歩み寄った小猫が昴の腰に腕を回しながら抱きしめる。
「例え、あなたがかつての女性を忘れる事が出来なくとも、私はずっとあなたの傍にいるわ。あなたが愛した女性の事、忘れろとも忘れさせるとも言わない。いつか、あなたがリアスや私達の想いに向き合えるようになるその日まで…」
昴の背後に回った朱乃が背中から抱きしめた。
「私もだ!」
その時、屋上への扉から、ゼノヴィアが姿を現した。
「不躾ながら、話か聞かせてもらったぞ。他にどれだけ女がいても構わん。自分自身を磨いてお前を振り向かせてやるさ!」
「ちょ、ちょっとゼノヴィア!? っと、コホン。わ、私もゼノヴィアと同じ気持ちかな。…待ってるよ」
そう言って、2人も昴に駆け寄った。
「…皆、すまない…いや、ありがとう」
自身の情けない気持ちを吐露しても尚、自分への想いをぶつけてくれる皆に感謝の言葉を述べる昴。
「(逃げるのもはぐらかすのも、もう終わりにしなければならないな。ここにいる彼女達、そして、部長の気持ちに応える為にも…)」
これまで曖昧にしていたリアス及びグレモリー眷属の女性達とイリナへの気持ち。昴は改めて真剣に向き合う覚悟を決めたのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「…」
物陰に隠れているリアス。大筋の昴の話を偶然に聞いてしまった。
「昴……っ」
胸の辺りをキュッと握りしめるリアス。
昴の想い、気持ち、過去を聞いてしまったリアスの心には、様々な感情が入り混じる。
「……ごめんなさい」
様々な想いが駆け巡った結果、リアスは、一筋の涙を流したのだった…。
※ ※ ※
時は進み、遂に、サイラオーグとのレーティングゲームの日がやってきた。
「おぉっ! ここがそうなのか!」
視線の先に浮かぶ空中都市を目の前にしながら感嘆の声を上げるゼノヴィア。
場所はアガレス領にある、旧魔王時代に作られたされる都市、アグレアス。此度のレーティングゲームが行われる会場であり、グレモリー眷属達はゴンドラに乗り、空中都市へと向かっていた。魔方陣を介して一瞬で都市内へと向かう事も出来たのだが、リアスの口から、ゴンドラへの景色は格別だと聞かされ、ゴンドラでゆっくり向かう事となったのだ。
「…とは言え、会場を決めるのにもひと悶着あったんだがな」
頭を掻きながらげんなりとした表情をするアザゼル。
グレモリー領での開催を望む現魔王派と、バアル領での開催を望むバアル派で、泥仕合の如く話が揉めた事をアザゼルの口から説明された。結局、大公アガレスが間に入り、仲裁した事で、アガレス領での開催となったと補足される。
「…過去にも旧魔王絡みで散々揉めたってのに、よくまあ、そんなつまらない事で盛り上がれるこった」
一向に学ぶことをしない悪魔の上層部達に呆れる昴。
「ただ、そうなると、今回のレーティングゲーム、現魔王と大王の代理戦争になってしまうのだろうか」
木場が訝しげに呟く。
「表向きはどうであれ、裏ではそう見る政治家連中はいるだろうよ」
「まあ、俺達はそんなどうでもいい事は考えなくていいだろうさ。そういう面倒な事は、政治家や貴族達にやらせておけばいい」
「そういうこった。お前達はただ自分達の為に全力で戦えばいい。仮に今日負けたとしても、政治的にサーゼクスが不利になる事はねえからな。ただ、大王家の連中が少し甘い汁が吸えるってたけの事だ」
昴の言葉にアザゼルがニヤリとしながら同意した。
「(…ただ、俺達が勝てば、サイラオーグさんの立場に多少なりとも影響は出るかもしれないな。少なくとも、サイラオーグさんに群がる連中の一部は手の平を返していなくなるだろう。最悪、次期当主の座の剥奪……と、さすがにこれは考え過ぎか?)」
胸中で懸念する昴。ゲームの前に士気が下がる可能性があるので、敢えて口には出さない。
「余計な事は考えなくてもいい。今、自分で言った事だろうがよ」
昴の表情から、何を考えているかを察したアザゼルが昴の肩に手を乗せる。
「分かっていますよ。俺達は歩みを止めない。例え、その結果がどうなっても…」
「…ああ、それでいい」
アザゼルは昴の言葉を聞き、満足した表情で肩から手を放した。
「後の心配は、この会場の警備態勢、ですかね」
『っ!?』
ポツリと昴が呟くと、ハッとした表情でリアスを始めとするグレモリー眷属達が振り返る。
「…そうね。先のアザゼルの話が本当なら、名だたる悪魔達が集まるこの会場はテロリストの英雄派にとっては絶好の場所」
『…っ』
リアスの言葉に、周囲の者達は一斉に息を飲む。
「ま、可能性は充分にある。
可能性を示唆しつつも心配はないとするアザゼル。
「…その根拠は?」
怪訝そうに尋ねるリアス。すると、アザゼルは昴の方へ向いてニヤリとする。
「ヴァ―リから個人的に俺に連絡が来てな。どうやら、あいつは昴とサイラオーグとのぶつかり合いを特に注目しているようでな。『つまらん邪魔は入れさせない』だとよ。お前、愛されてんな」
バシバシと昴の背中を叩くアザゼル。
「った! あいつがねえ…。そういう事なら、遠慮なく頼りにさせてもらおうかな」
ヴァーリの実力と性格を良く知る昴は、これで後顧の憂いを断てたとばかりに満足気に頷くのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
やがて、ゴンドラが到着し、降りると、大量のフラッシュと共に、大勢のファンとマスコミが出迎えた。
事前に準備を進めていたレイヴェルの先導の下、用意されていたリムジンに誘われ、待機場所であるホテルへと移動した。
リムジンがホテルに到着すると、内部へと移動する。ホテル内は、豪華絢爛な造りとなっており、高級感を漂わせたものとなっていた。
「こちらへ…」
ホテルのボーイの案内の下、ゲームが開催される時間までの待機する事になる専用ルームへと移動する。
『っ!?』
その道中、不気味な一団が正面からやってきた。黒いフードを深く被り、足元が見えない程のローブを身に纏う一団。僅かにフードの下から覗かせるそこには、あるはずの顔は無く、骸があった。
「(あれが噂に聞く…)」
以前から話には聞いていた昴は、その正体を察した。
《ファファファ。噂に聞く紅髪のグレモリーとこのような所で出会うとはな》
集団の後ろから、声が届くと、正面の一団が道を空けるように左右に散らばる。すると、祭服に身を包み、杖を携えた位の高い者が現れた。
「これはこれは、冥府に住まう、死を司る神、ハーデス殿が、
皮肉交じりの挨拶を交わすアザゼル。
《相変わらずの口の利きようだな。カラス風情が》
同様に皮肉で返すハーデス。
「…ギリシャ側で、あんただけが勢力間の協定に否定的なようだが、考えは変わったかい?」
《ファファファ。愚問を。今日は頭上でコウモリやカラスがピーチク鳴いているのでな。視察に来ただけだ》
アザゼルの問いに、明言はしないが、事実上のNOを突き付けるハーデス。
「ったく、あんたもオーディンのエロオヤジを見習ったらどうだ? いい加減、黒い噂ばかり付き纏うのは煩わしいだろう」
《ファファファ。死神とはそういう者であろう? それに、騒ぐのは所詮、コウモリとカラスだけだ。考慮にすら値しない問題よ》
アザゼルの言葉にも意に介さないハーデス。
「…っ」
その時、ハーデスの視線が昴へと移る。
《
ハーデスは昴…その中のドライグに興味を示した。
『…』
当のドライグは特に言葉を交わす事はなく、沈黙している。
《ファファファ。久しいものが見られて愉快愉快。…礼に1つ、冥府の神としてのありがたいお告げでもくれてやろう》
突然、ハーデスが満足気に笑う。
《死相が見えるのう。お前達の中で1人、近い内に死ぬ》
『っ!?』
突如として、ハーデスの口から発せられた言葉に、リアスを始めとするグレモリー眷属達は驚きを隠せなかった。
《ファファファ、せいぜい気を付ける事だな。今日は仕事に来たのではないのでな》
そう言い残し、ハーデスは
「す、凄い迫力ですぅ! 思わう、心臓が口から飛び出そうでしたぁ!」
ハーデス達がいなくなり、深い溜息を吐くギャスパー。
「…それより、さっきの言葉」
小猫がポツリと呟く。
――お前達の中で1人、近い内に死ぬ。
去り際にハーデスが言い残した不気味な言葉。
『…っ』
死を司る神の言葉だけに、皆の心に深く突き刺さっていた。
「気にする事はねえ」
不穏な空気が包む中、アザゼルがその空気を払拭させるかのように言い放つ。
「あの骸骨ジジイのよくやる嫌がらせだ。俺も昔、あいつに同じ事を言われたが、300年以上過ぎた今でもこうしてピンピンしてるぜ」
溜め息交じりに告げるアザゼル。
「…なら良いのだけれど」
その言葉に、幾ばくか不安が薄れたリアス達だが、それでも払拭するまでにはいかなかった。
「デハハハハッ! 来てやったぞアザゼルゥッ!!!」
「こっちも来てやったぞアザゼル!!! 出迎えくらいせんかぁっ!!!」
その時、豪快な声と共に上半身裸の、逞しい体躯をした2人の来訪者がやって来た。
「…ハァ。ゼウスのオヤジとポセイドンのオヤジ。…来やがったか」
先程のハーデスの時とはまた違う、溜息を吐くアザゼル。2人はアザゼルの肩に豪快に腕を回し、話し始めた。普段はヒトを振り回す事が多いアザゼルがかなりげんなりとしていた。
「お久しぶりですね」
そこへ、また新たに来訪者がやってきた。
「カッシュ様!」
それは、以前、夏休みを利用して冥界に足を運んだ際に会談したカッシュ・マルバスであった。カッシュは執事であるバロウズを伴いやってきた。
「ここ最近、あなた達の話題は良く耳にしております。ご活躍のようですね」
「いえ、もったいない言葉です」
カッシュの賛辞の言葉に、照れながら返すリアス。
「今日は微力ながら会場の警備に助力する為、アドバイザーとして足を運んだのですよ」
「カッシュ様直々に…! ありがとうございます!」
予知能力を持つカッシュ。そのカッシュがアドバイザーとして帯同してくれるなら、これ以上に心強い存在はない。リアスは頭を下げながら礼の言葉を述べた。
「そんなに畏まらなくてもいいのですよ。…本当の目的は、特等席であなた達のゲームを観戦する事ですから」
イタズラっ子のような笑みを浮かべるカッシュ。
「楽しみにしておりますよ」
そう言って、カッシュはその場を去っていった。その後、タンニーンもやって来て、リアス達に激励をしていった。
「これだけたくさん者達に期待されているのだから。今日の試合、是が非でも勝たないといけないわね」
「当然です。勝ちましょう」
リアスの言葉に、昴が笑顔で応える。様々な来訪者が来た事により、先程、ハーデスが去った直後の暗い雰囲気が嘘のようになくなっていた。
「行くわよ皆。私達の力、見せてあげましょう!」
『はい!!!』
リアスの檄に、グレモリー眷属達は大声で応えたのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「…ところで、ロスヴァイセの姿が見えないのだけれど?」
グレモリー眷属の中で唯一ロスヴァイセの姿なく、周囲をキョロキョロとしながらその姿を探すリアス。
「…その、ロスヴァイセさんなら、オーディン様が姿を見せたの同時にその…、凄い剣幕で追いかけて行って…」
おずおずと答える木場。
「……昴。連れ戻してちょうだい」
「りょーかい」
額に手を当てながら命令するリアス。昴は返事をしてロスヴァイセの下へと向かったのだった……。
※ ※ ※
遂にやってきたサイラオーグとのレーティングゲーム…。
様々な神々と邂逅するリアスとグレモリー眷属達。
同時に知人から期待の言葉をかけられ、士気を上げていく。
冥界及び、三大勢力からの大きな話題と期待を寄せたレーティングゲーム。
その火蓋が切られる時が、刻一刻と、近付いていくのだった……。
続く
今年に入って、本当に体調崩しまくってるな…(>_<)
2月にはコロナに感染して、そこからちょこちょこ体調を崩し、先月には喉の調子が悪くなり、一時は38度近くまで熱が上がったりしました…(T_T)
マジでもう一生風邪をひきたくはありませんねorz
感想アドバイスお待ちしております。
それではまた!