投稿します!
本格的に寒くなって来た…((+_+))
それではどうぞ!
激しく激突する昴とサイラオーグ…。
圧倒的なパワーとスピードで押すサイラオーグとその激しい攻撃を掻い潜りつつ打撃を打ち込む昴。
リアスがレグルスに手傷を負わされ、その後、サイラオーグがレグルス…
※ ※ ※
「…っ」
全力の拳を打ち込んだにも関わらず、微動だにしないサイラオーグを見て、表情には出さないが、胸中では動揺する昴。手応え確かにあった。何かに阻まれたり、勢いを殺されたなどもない。にも関わらず、一切のダメージを与えられなかった。
「…」
サイラオーグがその場で右拳を構え、力を込める。
「っ!?」
直感で危機を察知した昴がすかさず右方向へと飛ぶ。
――ドォォォォォッ!!!
サイラオーグが右拳をその場で打ち込むと、前方に膨大な衝撃波のようなものが発せられ、突き出した拳の遙か先まで抉り取り、吹き飛ばした。
「…」
咄嗟に避けた昴。もし、直撃していれば、致命傷は必須だった。
「…」
サイラオーグはその場からゆっくりと歩き出し、昴へと向かい始める。
「…っ」
――ドォッ!!!
昴は右手に直剣である七星餓狼を発現させ、サイラオーグ目掛けて赤龍砲を放った。
――バシィッ!!!
赤龍砲はサイラオーグに直撃するが、鎧の表面で弾かれた。
「おぉっ!!!」
続けて昴は赤龍砲を連続して打ち込む。しかし、赤龍砲が直撃してお構いなしに足を進める。
――ドォッ!!!
赤龍砲を受けながらサイラオーグは昴目掛けて加速、突っ込んで行く。
「…っ」
――ガギィン!!!
昴は七星餓狼をサイラオーグに投げ付ける。サイラオーグは飛んで来た七星餓狼を腕で払いのけ…。
――ブォン!!!
そのまま射程内に踏み入り、昴目掛けて拳を振るう。
「…っ」
この拳を昴は紙一重でかわす。しかし、サイラオーグの攻撃はこれで終わらず、その後も絶えず、拳を打ち込んでいく。
「…ちっ」
身の毛もよだつ程の威力を誇るサイラオーグの連続攻撃を昴はかわし続けていく。
『鎧を纏ったサイラオーグ選手の波状攻撃! 昴選手は防戦一方か!?』
『いや、昴はこれまで通り、隙を見て反撃している』
アザゼルの言葉通り、凄まじいサイラオーグの攻撃の隙間を縫い、サイラオーグに攻撃を加えている。しかし…。
『全く効いていませんね。それどころか、問題にすらなっていない』
ディハウザー・ベリアルの言葉通り、サイラオーグにはダメージを与える事はおろか、意にも返してなかった。
『これまでは多少なりともダメージが通っていたので、反撃にも影響が出ていました。ダメージが通らない今、彼のパワーとスピードを以てすれば、捉えるのは時間の問題でしょう』
続けて断言した。
「…っ」
間髪入れず、昴に打撃を打ち込み続けるサイラオーグ。
――バチィッ!!!
時折、反撃の一撃を繰り出しているが、サイラオーグには全く効いている素振りが見えない。
「むん!」
もはや、恐れる事がなくなったサイラオーグはどれだけ反撃を食らってもお構いなしに昴に攻撃を加えていく。
――ドォォォォォッ!!!
サイラオーグが拳を振るう度にその一帯を吹き飛ばしていく。
「…っ」
昴は胸中に、少しずつ焦りが占めていく。
――ダメージを与えられない。
その事実が、昴を追い詰めていく。
「ハァッ!!!」
咆哮を共に、サイラオーグが自身の攻撃をかわす昴に追撃をかける。
「…っ!?」
何かに気付いた昴は顔の前で両腕をクロスさせ、サイラオーグの打撃に備えた。
「…」
サイラオーグの拳が昴のクロスさせた両腕に直撃する寸前で止まる。
「…っ」
昴はすぐさまサイラオーグから距離を取った。
「リアス、もっと俺達から距離を取れ。巻き添えを食らうぞ」
視線を昴に向けたまま、サイラオーグがリアスに告げる。
「…っ」
この言葉に、罰の悪い表情をするリアス。
昴がサイラオーグの攻撃に備え、サイラオーグが直前で拳を止めたのは、拳の先に、リアスがいたからだ。もし、あのまま拳が打ち込まれれば、リアスがその衝撃波に巻き込まれ、最悪、
「…部長」
「…っ、このままでは私は邪魔みたいね」
悔しさを噛みしめながらリアスは2人からさらに離れていった。
「…ふぅ」
ここで昴は一息吐く。サイラオーグが獅子の鎧を纏ってからここまで、一瞬たりとも集中を切らす事が出来なかった。
「…っ」
至る所に傷の付いた昴の纏う駒王学園の制服。サイラオーグの攻撃は全て避け切っている。だが、凄まじ過ぎる攻撃故、その衝撃波や風圧で制服が傷だらけになり、僅かその威力は身体にも伝わっていた。
「…」
現状、昴の攻撃はサイラオーグに効かない。今の攻防をこのまま続ければジリ貧になる事は必至。ならば…。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!!!』
一気に倍化をさせ、昴の全身に力が沸き上がる。
『やるのか、相棒』
ドライグが声を掛ける。
「このまま続けても埒が明かない。今出来るのは、攻めるか守るか。守るは論外。だったら、攻勢に出るまでだ!」
――ドォッ!!!
地を蹴った昴は一気にサイラオーグへ向けて突進する。
「行くぞ!!!」
「…っ」
咄嗟にサイラオーグは胸の前で腕をクロスさせる。
――ゴッ!!!
拳を握った昴がサイラオーグに向けて打ち込み、拳はサイラオーグの構えた腕に直撃。
「おぉっ!!!」
ガードされてもお構いなしに腕を振りぬくと、サイラオーグは後方に吹き飛ぶ。
「…っ!」
吹き飛んだサイラオーグに追撃をかけ、距離を詰め、再度拳を打ち込んだ。
――ゴォッ!!!
「…やはり、これまで戦ってきた他の誰とも違うな。逃げ回るでも、守りを固めるでもなく、あくまでも攻め立てるか。面白い! そうでなくてはな!!!」
「っ!?」
左腕で拳を受けたサイラオーグ。空いている右拳を昴に対し、打ち抜く。昴は咄嗟に上半身を後方に逸らし、かわす。
「おぉっ!!!」
ここから再び、昴とサイラオーグの激しいぶつかり合いが始まった。
「…っ」
「…っ」
各地を飛び回りながら打撃を交換し合うように打ち込む両者。再び戦いは激しさを増していくのであった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
『おーっと!? 再び両選手の激しい戦いが始まりました!!!』
『確かに激しくはある。だが…』
『ええ。互角とは到底言えませんね』
アザゼルの言葉に被せるようにディハウザー・ベリアルが続ける。
『と言いますと?』
『一見、激しい打撃の応酬だ。なんなら、これまでと同じ、攻撃を当てているのは昴だ』
アザゼルの言葉通り、激しくぶつかり合う両者だが、攻撃を受けているのはサイラオーグだけであり、昴はこれまで通り、かわしている。
『最大倍化させて一気に力を増加させ、攻撃力も増した。だが、それでもサイラオーグにはまだ有効じゃない』
『それに加え、昴選手のかわし方が徐々に危うくなってきております』
ディハウザー・ベリアルの解説を受け、実況が2人に視線を戻し、注目する。
「ふん!」
「…っ」
サイラオーグの拳が昴の頬を捉える…直前に昴は首を捻り、いなしていた。
『確かに、後少しでサイラオーグ選手が捉えそうな予感がしますね!』
『やはり、受けるダメージを気にしないと言うアドバンテージは大きいですね。ゆっくり、確実に打撃を打ち込むタイミングを計る事が出来る』
『それだけじゃねえ。昴の動きが少しずつ落ちてきている。倍化して戦い続けてきたツケが少しずつ来てやがんな』
このアザゼルの解説に、再び実況が視線を2人に移す。
「おぉっ!!!」
――チッ…。
サイラオーグの気合いを込めた一撃が、昴の頬を掠め、僅かに頬が裂ける。
『確かに! 今にもサイラオーグ選手が昴選手を捉えそうです! いや、これはもう時間の問題か!?』
『サイラオーグは失速する気配が見えねえ。対して、昴はここからどんどん動きは悪くなるだろう』
『ええ。均衡が崩れるのは、時間の問題です』
アザゼルに続き、ディハウザー・ベリアルは断言したのだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「…」
愚直に攻撃を打ち続けるサイラオーグ。
「…っ」
対して、昴も同様に打ち込んで行く。だが、確実に手数は減っていた。
「おぉっ!!!」
再びサイラオーグが気合いを込め、昴に拳を打ち込む。
「…っ」
昴は上半身を後ろに逸らし、この拳を何とか避ける。
「(ここまで近距離で打ち合っているのにも関わらず、ここまで俺の攻撃をかわすか!)」
昴の回避性能に畏敬の念を抱くサイラオーグ。
「(だが、遅い! 先程までの動きに比べれば、止まって見えるぞ!)」
――バキィッ!!!
「がっ!」
更に踏み込み、追撃の為に打ち込んだサイラオーグの拳が昴の頬を捉えた。
『捉えたぁっ!!! 遂に遂にサイラオーグ選手が昴選手を捉えたぁっ!!!』
これを見た実況が盛大に騒ぎ立てる。
「(まだだ! 拳に手応えが薄い!)」
実況に続き、観客も大きく騒ぎ立てている。だが、捉えたサイラオーグ本人だけは冷静だった。捉えた拳のインパクトが薄かったのだ。昴は拳が直撃する直前、ギリギリで首を捻り、威力を殺した。
「(だが、完璧ではなくとも、捉えた事には変わりはない。ダメージはある!)」
さらに追撃をかけるべく、サイラオーグが踏み込む。
「これでどうだ!」
拳を握り、昴の腹部を目掛けて打ち込む。
――ドォォォォォッ!!!
「がっ…は…!」
その拳は昴の腹に突き刺さると、身体がくの字に折れ曲がり、口から血を吐き出し、苦悶の声を上げながら倒れた。
「……ぁっ…!」
声にもならない声を上げる昴。あまりの圧倒的な威力を誇る拳を受けてしまい、立ち上がる事はおろか、起き上がる事も出来ない。
「――ばる、昴!」
必死に自身に声を掛けるリアスの声を聞きながら昴の意識は、遠退いていったのだった…。
※ ※ ※
「…っ!?」
気が付くと、昴は白い空間にいた。ハッと上半身を起こし周囲を見渡すと、そこは見覚えがある場所だった。
「ここは…、
すぐにそこが、
何故、自分がここにいるのか? 意識を手放した事で無意識にここへ来てしまったのか…。
「…っ、そうだ、まだ戦いは…!」
レーティングゲームはまだ終わっていない。その事を思い出し、昴は慌てて立ち上がった。
『
その時、昴の周囲から声が発せられた。
「っ!?」
すぐさま昴が周囲を見渡すと、歴代の赤龍帝達が黒いオーラの立ち昇らせ始めた。表情も、無表情であったのが、怨恨に染まっていた。
『
『あの男を倒すには、
言い方、言い回しは違えど、しきりに繰り返し唱える歴代の赤龍帝達。
すると、白い世界の上空に、口元を血で汚し、倒れ伏す昴と、そんな昴を抱きかかえるリアスの姿が映し出された。
「…っ」
必死に昴にすがりながら声を掛けるリアス。映し出された自分自身の姿は、一目で致命傷なのが見て取れた。
『
『あの男が憎いだろう?』
『あの男が許せないだろう?』
『
『あの男はそれを求めている』
次々と立ち上がる歴代の赤龍帝達。黒いオーラを纏わせ、不気味に笑いながら昴を誘う。
「…俺は」
そう呟くのと同時に、歴代の赤龍帝達同様に、黒いオーラが昴の身体を覆い始めた。
――怒り…。
――恨み…。
――辛み…。
――怨嗟…。
――憎しみ…。
これらの負の感情が昴の内面から蝕み始める。
『そうだ、それだ…』
『己の心を解放するんだ…』
『奴を壊してしまえ…』
歴代の赤龍帝達の怨嗟の囁きをし、昴を支配しようとする。
「…」
俯きながら黙り込んでしまう昴。
『さあ、存分に暴れよう、現赤龍帝、御剣昴。
耳元で、昴を
「――下らない」
「突然、口を開いたかと思えば、耳障りな事を呪文のように…、下らないんだよ」
歴代の赤龍帝達の言葉を一蹴する昴。次の瞬間、昴に覆い被さろうとしていた黒いオーラが霧散していった。
『…っ!?』
自分達の言葉をいとも容易く振り払った昴に驚く歴代の赤龍帝達。
『何故拒む? 覇王こそが、
「――アッハッハッハ!」
その時、笑い声を上げ、拍手をしながら刃が現れた。
「いやいや、君は相変わらず俺を楽しませてくれるよ! 実に愉快痛快だ!」
満面の笑みで大笑いをする刃。
『何だ貴様は!? どうやってここに!?』
この
「何しに来やがった、この忙しい時に」
「あちこちでお祭り騒ぎとなれば、気にならない訳がないと、思わないかい?」
迷惑そうに刃に尋ねると、刃は含みのある笑み浮かべながら答えた。
『何なんだお前達は!? 怨嗟と憎しみに塗れたこの空間に晒されながら、何故正気を保っていられる!?』
更に昴、刃共に、未だ、怨嗟や狂気に飲まれる事無く、自我を保ち続けている事に動揺を隠せないでいた。
「
「怨嗟と憎しみから生まれた俺からすれば、居心地が良過ぎて眠ってしまいそうだよ」
毅然とした表情で昴が、不敵な笑みを浮かべながら刃が返答をした。
『もう立てないのか? そんな訳がないだろう!? お前の力が、お前の想いが、この程度で終わる訳がない! 立ち上がって見せろ、御剣昴!!!』
外でサイラオーグが倒れている昴に檄を飛ばしている。
『そうだ、あの男を壊してしまえ』
『己の憶測にあるものを解放しろ』
『覇道の力を…』
『
その後も歴代の赤龍帝達が昴に怨嗟と憎しみの囁きを聞かせる。
「…全く、馬鹿の一つ覚えのように、芸のない。もう飽きて来たよ」
「生憎と、取り込み中でな、今は相手をしている時間はない」
「「
2人のその言葉と同時に歴代の赤龍帝達が纏っていた黒いオーラを吹き飛ばされ、赤龍帝達は何事もなかったかのようにいつもの無表情に戻ったのだった。
「やれやれ…」
嘆息しながら昴は踵を返した。
「待った」
そんな昴を刃が呼び止める。
「取り込み中って言ってんだろ。用なら後にしろ」
「まあまあ、そう言わずに」
邪見に返事をする昴。
「代われ」
「……なに?」
その言葉に、昴は刃の方へ振り返る。
「
「…」
「奴は所詮、力押ししか出来ない男だ。俺ならあの男を倒す事なんて造作もない」
「…」
「
「――冗談じゃねえ」
刃の提案を、昴は一蹴する。
「これは俺の戦いだ。俺の手で決着を付ける。誰にも邪魔はさせねえ」
そう言って、再度、昴は踵を返す。
「どうやって決着を付けるつもりだい? 奴と同じ、力押ししか出来ない、最大倍化して戦ってもあの様じゃないか。万策尽きた君に何が出来ると――」
「――まだ策はある」
刃の言葉を遮るように昴が口を挟む。
「正直、1度は彼女を泣かせる事となったあの力、2度と使うつもりはなかったが…」
「ハッタリはよしなよ。そんなものがある訳――っ!?」
言いかけて、刃はハッとした表情をする。
「まさか君は……本気かい? いや違う、正気かい?」
昴の言う切り札に思い至り、苦笑しながら皮肉交じりに刃は尋ねる。
「当然だ。サイラオーグさんは強い。今のままでは勝ち目はない。だったら、覚悟を決めるだけだ」
尋ねられた昴は決意に満ちた表情で返した。
「…理解出来ないな。これは戦じゃない、たかがゲームだ。仲間だって死んだ訳じゃない。何故そうまでして戦う?」
表情を真剣なものに戻した刃が続けて尋ねる。
「何故? そんなの――」
解答しようとした昴。
「(ハハッ、そうか、そういう事か…!)」
口から出そうとした言葉を反芻し、昴は理解した。深く考えた訳じゃない。条件反射の如く出た答えに、昴は思わず笑みが零れそうになった。
「何故? そんな決まっているだろう――」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「昴!」
「っ!?」
ふと我に返ると、眼前にはリアスの顔があった。
「ぐっ…!」
立ち上がろうとする昴。意識が表に戻った事で、サイラオーグから受けたダメージを実感する。
「昴、大丈夫!?」
心配そうな表情で尋ねるリアス。
「心配はいらない、俺はまだやれる」
そんなリアスを余所に、昴は立ち上がり、足を前に進める。
「…昴?」
傍目から見てもダメージが重そうな昴を見て、悲痛な面持ちだったリアスだったが、何処か昴に違和感を覚える。
「少し離れていてくれ、これから少し無茶をする。巻き込む恐れがあるから」
「昴…」
「大丈夫、俺は絶対に勝つ。だから――」
昴は振り返りニコリとさせ…。
「見守っていてくれ、
「っ!?」
その言葉を聞き、目を見開くリアスだった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「そうでなくてはな」
待ちかねたとばかりにサイラオーグが告げる。
「その顔付き、無策でもなく、捨て身でもなく、まだ何かあるのだろう?」
「ええ、もちろん。……スー、フー…」
昴を大きく深呼吸をし、その後、両腕をクロスさせ、額に当てる。
「…むっ」
唸り声を上げるサイラオーグ。昴が何をしようとしているのか分からないが、自身の予想を超えた何かをしようとしている事は理解し、身構える。
『相棒!』
その時、ドライグが話しかける。
『戻ってきたか! お前の意識が
「(ああ、とりあえず、歴代の赤龍帝達は思念は一旦黙らせた。一応、
代わりに戦わせろと提案を出してきたり、煩わしい事もあったが、懲りずに昴に
『所で相棒、使うのだな? かつて、俺を目覚めさせるきっかけとなったあの技を…』
「(知っているのか? 話した事はなかった気がするが…)」
『当然だ。あれで目を覚ましたのだからな。…分かっているのか? あの技は――』
「(――無論だ。リスクは承知。危険を冒さずして、倒せる相手じゃない。この戦い、何としてでも勝ちたい。だから…!)」
昴の周囲に風が集まり始め、そして、止まる…。
「七星閃氣、…武曲、解放」
――ドォォォォォッ!!!
同時に、昴を中心に、衝撃波が広がる。
「ぐっ!」
衝撃波を浴びたサイラオーグ。顔の前を両腕で覆うも、ジリジリと後ろへと飛ばされていく。
「きゃっ!」
距離を取っていたリアスにも衝撃波が襲い、両腕で庇うも、そのあまりの衝撃に後ろへと飛ばされてしまう。
「っ!?」
衝撃波が治まり、サイラオーグが腕を下ろすとそこには、黄金色のオーラに包まれた昴の姿があった。
「それは――」
状況を把握しようとサイラオーグが呟いた瞬間、昴の姿が消え失せ、次の瞬間…。
「っ!?」
サイラオーグに眼前に昴の拳が迫っていた。目の前で自身に起ころうとしている事を把握したのと同時に…。
――ゴォッ!!!
拳がサイラオーグの顔面に激突する。すると、サイラオーグは超高速で走るトラックにでも撥ねられたかのように吹き飛ぶ。
――ドォッ!!!
数十メートルに渡り、何度も地面に打ち突かれ、転がり、やがて勢いがなくなり、止まる。
「がはっ!!!」
口から血を吐き出すサイラオーグ。
「…っ!」
すぐさま正気を取り戻し、立ち上がる。
「誇りを捨て、獅子の
「…っ」
口元の血を腕で拭うサイラオーグ。
「行くぞサイラオーグ。これが俺の持ち得る全ての力だ」
昴はサイラオーグに告げた…。
――これは戦じゃない、たかがゲームだ。仲間だって死んだ訳じゃない。何故そうまでして戦う?
――何故? そんな決まっているだろう。愛する
続く
年始に掲げた目標、結局達成出来なかったなorz
反響がなさ過ぎて、モチベーションが大きく低下したのが主な理由です。…まあ、その程度の話しか書けない、自分が悪いんですが…(;^ω^)
感想アドバイスお待ちしております。
それではまた!