ハイスクールD×D~転生せし守り手~   作:bridge

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投稿します!

ゴールデンウイークなんてなかった…(>_<)

それではどうぞ!



第十一章 ~進級試験のウロボロス~
Life.137~二大お姉様の朝、最凶~


 

 

 

「ハァ…ハァ…!」

 

息を切らしながら、リアスが1人、何かを追いかけながら走っている。

 

「待って!!!」

 

リアスは、前方を走る、1人の男の背中を追いかけている。

 

「昴!!!」

 

前を歩く昴は、リアスの声が聞こえていないかのごとく、ただただ前へと足を進めている。

 

「待って、行かないで、昴!!!」

 

悲痛な面持ちと声を上げながら、最愛の男の名を叫ぶリアス。必死に走って追いかけているにも関わらず、その距離は縮まらず、むしろ、少しずつ開いていく。その時…。

 

「…」

 

これまで、一心不乱にただただ前方を歩いていた昴が足を止め、振り返った。

 

「…っ、昴!!!」

 

再度昴の名を呼び、最愛の男の胸に目掛けて走るリアス。

 

「――」

 

その時、昴はリアスに向け、何か言葉を発した。

 

「…えっ? 何を言って――」

 

その言葉は、リアスの耳には聞こえず、ただただ戸惑うリアス。

 

「…」

 

当の昴は何処か悲し気な表情を浮かべた。少なくとも、リアスにはそう見えた。

 

「昴!!!」

 

ようやく昴に追い付いたリアスがその胸に飛び込んだ。しかし…。

 

「っ!?」

 

その手が昴に触れようとした瞬間、昴はまるで、その姿が蜃気楼であったかのように消え失せ、その手が昴に触れる事はなかった。

 

「……昴?」

 

起き上がったリアスがその名を呼び、周囲を見渡す。だが、周囲には、昴の姿は何処にもなかった。

 

「昴…、昴ぅぅぅぅっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

「――ッ!?」

 

飛び起きるリアス。

 

「…っ、今のは…、夢…?」

 

徐々に意識が覚醒し、今し方、自分が見ていたのが夢であった事を理解する。

 

「…どうしてこんな夢――っ!?」

 

悪い夢を払うように頭を振り、リアスが自身の横に視線を向けると、眠る前に確かに横にいたはずの昴の姿がなかった。

 

「昴…、昴!」

 

さっきまで見ていた悪い夢が重なり、慌ててベッドが飛び降り、リアスは部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

「ふぅ、良い汗掻いたな」

 

額の汗をタオルで拭う昴。昴は日課である早朝のトレーニングを木場とゼノヴィアと共にしていた。

 

「ゼノヴィアの奴がようやく自覚を持ってくれたのは良好だが、まだまだ足りないな」

 

先のサイラオーグチームとのレーティングゲームにて、ゼノヴィアは自身の未熟さを痛感し、これまでの破壊力任せの戦いを一新する為、昴に剣術の基礎から戦い方の指導を改めて受け始めたのだ。

 

「元々が雑だから、木場のようになるには時間がかかり過ぎる。さて、いったいどうやって――ん?」

 

ゼノヴィアの指導方法を考えながら汗を流すべく、風呂場に向かっていると、前方からリアスが駆けて来た。

 

「昴!」

 

「うぉっ!?」

 

自分に飛び込んで来たリアスを咄嗟に抱き留める昴。

 

「良かったわ。確かに昴だわ」

 

「…? いったいどうしたんだリアス?」

 

レーティングゲーム後、昴とリアスの関係性は大きく変わった。以前から昴に対するスキンシップはあったのだが、今回のはこれまでとは何処か様子が違った為、昴は戸惑いながらも優しく問い掛ける。

 

「……悪い夢を見たの」

 

目に涙を浮かべ、悲痛の表情で語り始めるリアス。

 

「私にとって、とても耐えがたい、悪い夢を…」

 

恐る恐る話すリアス。夢の全容を語らないのは、口にしてしまえば、それが現実になってしまいそうだから。昴は、そんなリアスをそっと抱きしめ…。

 

「…そんなに怖い夢を見たんだな。けど、大丈夫。俺はここにいるから」

 

リアスを安心させるように背中をポンポンと赤子をあやすかのように優しく語り掛けた。

 

「…ホント? 何処にもいなくならないわよね?」

 

不安がりながら恐る恐る顔を上げ、尋ねる。

 

「ああ。俺は君が望む限り、ずっと傍にいるよ」

 

優しくニコリとしながらリアスに告げた。

 

「…っ、良かった…!」

 

その言葉で胸の内で蠢く不安が消し飛び、再度、昴の胸に顔を埋めた。

 

「トレーニングでかいた汗を流しに行くので、話は朝食の時にでも――」

 

「私もちょうどシャワーを浴びようと思っていた所だったの。どうせなら一緒に行きましょう」

 

名案とばかりに昴の腕に自身の腕を絡ませるリアス。

 

「あらあら、朝駆けを狙って来てみれば、一足遅かったみたいですわね」

 

その時、朱乃が2人の前に現れた。

 

「あら? 朱乃。残念だけど、これから私、昴とシャワーを浴びに行くの」

 

勝ち誇った表情を朱乃に向けるリアス。

 

「あらあら、これが正妻の余裕と言うものなのですわね。…けれど、忘れていないかしら?」

 

「? 何の事よ」

 

「本日の夜に、サーゼクス様がこちらへお出でになる事を、ですわ」

 

それを聞き、リアスの表情が引き攣る。

 

「…いっけない、そうだったわ! …ごめんなさい、お兄様を出迎える準備をしなくてはならないから、この埋め合わせは明日に――ん」

 

そう言って、リアスは昴の頬にキスをし、その場を後にした。

 

「うふふ、初々しいわね」

 

リアスを見てクスクスと微笑ましく笑う朱乃。

 

「一時はギクシャクしていたけれど、吹っ切れたみたいで良かったですわ」

 

「いつものリアスに戻ってくれて、何よりですよ」

 

レーティングゲーム終了後、リアスとすれ違う事が多かったが、学園祭での告白により、関係性が戻り――いや、それ以上になり、昴も喜んでいた。

 

「ねえ昴君」

 

「何でしょう?」

 

「私もあなたとのトレーニングに参加させてもらっても良いかしら?」

 

表情を改めた朱乃が昴に尋ねた。

 

「……それは構わないですが…」

 

了承はしたものの、歯切れの悪い返事をする昴。

 

トレーニングする事自体は問題ない。だが、昴が普段、行っているトレーニングは、武器や無手による、近接戦闘のトレーニングが主であり、実際、木場やゼノヴィア、時折小猫も参加するが、基礎トレーニングの後は、手合わせが多い。朱乃は、女王(クイーン)の駒を有してはいるが、その戦闘スタイルは、雷光を主軸としたウィザードタイプ。戦闘スタイルが噛み合わない為、朱乃のトレーニングにならない可能性があるのだ。

 

「もしかして、この前のレーティングゲームの事を気にしてるのか?」

 

「……ええ」

 

昴から目線を逸らしながら朱乃が返事をする。

 

先日行われたレーティングゲームの折、朱乃はクイーシャ・アバドンと戦い、敗北した。その事を気にしている事を昴も察していた。

 

「あれは相手が悪すぎただけで、そこまで気にする事は――」

 

「あなたは彼女を難なく打倒したわ。対して私は、昴君が事前にあそこまで対策を立ててくれたのに…」

 

先の敗北を思い出し、朱乃は思わず唇を噛んだ。

 

「あれは相性の良し悪しと、それ以上に、朱乃がクイーシャを追い込み、情報を引き出してくれたからであって…」

 

慰めるように昴が続ける。

 

これは事実であり、朱乃はクイーシャを手負いにし、さらにクイーシャの情報をかなり引き出してくれた。もし、昴がいの一番に戦っていたら、負けないにしろ、かなり苦戦と消耗を強いられていただろう。

 

「リアスも、更に力を付ける為、滅びの力の研究を始めたわ。私も、雷に光を加える事で攻撃力の向上を果たす事は出来ましたわ。けれど、先のレーティングゲームで、私は自分の欠点を思い知ったわ」

 

胸の所をキュッと握る朱乃。

 

女王(クイーン)騎士(ナイト)戦車(ルーク)僧侶(ビショップ)の3つの特性を併せ持つ駒。私は、騎士(ナイト)、特に戦車(ルーク)の特性を生かし切れていなかった。この先の戦いやレーティングゲームの事を考えると、もっと自身の特性を生かせるようになる必要があるわ。だから…」

 

「雷光を纏った近接戦闘を強化する。と言う事か?」

 

「ええ」

 

返事を聞いた昴は顎に手を当て、思考し、口を開く。

 

「話は分かりました。その上で俺の考えを言わせて貰うと、女王(クイーン)の駒の特性をフルに生かしきる。それは賛成だ。…けど、雷光を近接戦闘に用いる方向で伸ばすのは、賛成出来ないな」

 

「どうして?」

 

「朱乃は、あくまでもウィザードタイプだからだ。同じ、ウィザードタイプと戦うなら有効な戦法になり得るだろうが、俺や木場のような相手に近接戦闘を挑むのは自殺行為に等しい」

 

「…それは重々承知しているわ」

 

戦車(ルーク)の特性を生かすなら、魔法を習得する事で生かすと言う手段もある。近接戦闘を伸ばす事自体は否定はしないが、まずは、そっちから始めて見てはどうだ?」

 

昴は代案を出した。

 

「…やっぱり、あなたもアザゼルと同じ事を言うのね」

 

実は、朱乃は恥を忍んでアザゼルに同じ相談をした。返って来たのは昴とほぼ同じ回答であったのだ。

 

「俺だって、自在に魔法を操ってみたいと考えた事はある。便利だし、何より、あのヴァーリは、自身の膨大な魔力を活かしてあらゆる魔法を使いこなすみたいだしな。…けど、そっちの適性が限りなく薄い俺には向かないから習得は諦めてる」

 

肩を竦める昴。

 

「無謀な事は百も承知よ。それでも、強くなるために、…お願い、協力してもらえないかしら?」

 

窘める昴に対し、改めて真剣な表情で朱乃は頼み込む。

 

「…」

 

朱乃の真剣な表情と頼みを受け止めながら熟考する昴。

 

「……分かりました。そこまで決意が固いなら、俺に出来る範囲で協力させてもらうよ」

 

この言葉を受け、朱乃の表情がパーッと明るくなった。

 

「ありがとう! うふふ、やっぱり昴君は優しくて頼りなるわ」

 

そう言って、朱乃は昴の胸に手を当てながらスッと寄り添った。

 

「ただし、条件として、アザゼル先生の意見も聞く事と、自分本来の持ち味も伸ばす事も忘れない事。良いですね?」

 

「ええ、もちろん! …また昴君に手鳥足取り、楽しみだわ」

 

そのまま自身の腕を昴の背中に回した。

 

「はぅぅっ! 朱乃さんに先を越されてしまうなんて!」

 

ちょうどその瞬間、アーシアが現れた。続けてグレモリー眷属の女子達が現れ、てんやわんやとなったのはご愛好…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、昴宅にサーゼクスが、グレイフィアを伴い、改めて、昴、朱乃、木場に昇進の話しが通達されたのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

「よし、始めるぞ」

 

その夜、昴は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の深奥に潜り、日課である歴代の赤龍帝達の解放を始めて。

 

「刃、頼む」

 

「フフッ、了解」

 

1人の男の前に昴が立ち、刃に声を掛けた。

 

「……こ奴か」

 

その瞬間、ドライグが低い声で呟いた。その声色は何処か不機嫌そうなものが混じっていた。

 

「どうかしたのか?」

 

ドライグの様子が気になった昴が思わず尋ねる。

 

「…先にこれだけは言っておこう――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

「…着いたか」

 

内部に到達した昴が周囲を見渡す。

 

「……しっかし、これまで幾人かの赤龍帝達の内部に入って来たが、ここはその中でもひと際異質だな」

 

これまでにも、赤龍帝達の内部に潜り込んで来た昴。個人差はあれど、過去の赤龍帝達は、何処か鬱屈した世界であった。しかし、この世界は…。

 

「…ホントに内部に潜り込んだのか怪しみたくなるな」

 

思わずそんな感想が漏れる。

 

昴の周囲には、過去の時代の賑わう街並みのような光景であり、昴の周囲には、幾人もの人が行き交っており、暗い雰囲気どころか、むしろ明るく、活気づいてさえいる。

 

「…」

 

咄嗟に昴は自身の横を通り過ぎようとしている1人の手を伸ばす。

 

 

――スッ…。

 

 

その手が触れた瞬間、まるで幻や幽霊にも触れたかのようにその手は身体をすり抜けた。

 

「…どうやら、この世界の住民? は、俺を認識出来ていないみたいだな」

 

周囲の人間は昴の事等見向きもせず、時に立ち塞がる昴もお構いなしにすり抜けながら通り抜けていった。

 

「……この世界の主を探さないとな。さて、何処にいるやら…ドライグ、分かるか?」

 

この世界を構成している赤龍帝を探すべく、その居場所をドライグに尋ねる。しかし…。

 

「ドライグ?」

 

一向にドライグからの返事がなかった。

 

「……仕方ない、地道に探すとするか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

「…」

 

この世界にやって来てから1時間程が経過した。しかし、赤龍帝は一向に姿を現さない。

 

ドライグ曰く、内部の世界はその赤龍帝の深層心理を反映しているらしい。それ故に、これまでの赤龍帝達は様々な理由で闇落ちした者ばかりであった為、それを反映して内部の世界も薄暗かった。しかし、この世界はその真逆と言っても差し支えない。

 

「(何の後悔もなく、真っ当に生きたって事か? だがそれの割に――)」

 

「昴君!」

 

その時、背後から昴を呼ぶ声が届く。

 

「?」

 

現れたのは木場だった。

 

「君が心配になって、追いかけてきたんだ」

 

「…」

 

「目的は聞いたよ僕も手伝わせてもらうよ」

 

「…そうか」

 

「あの高い塔は調べたかい?」

 

目測にして、1キロ程離れた場所にある一際目立つ塔を指差す木場。

 

「いや、まだだ」

 

「なら、あそこを目指そう」

 

2人は、塔に向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

塔の前に辿り着いた2人。

 

「…行くか」

 

昴が塔の入り口に向かって足を進める。

 

「…」

 

その時、背後の木場が剣を構えていた。

 

「…じゃあね♪」

 

その言葉と同時に昴の背中に剣を突き立てた――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで出し抜いたつもりか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――おや?」

 

昴に剣を突き立てようとした瞬間、背後を振り向く事無く、逆手に構えた村雨を木場の喉元に突き付けた。

 

「なーんだ、気付いてたんだ♪」

 

木場の姿をした少年は、木場が普段しないような下卑た顔で笑った。

 

神器(セイクリッドギア)の内部に木場が入れる訳ねえだろ」

 

呆れた表情で昴が告げる。

 

「事前にドライグに聞いていた通りの奴みたいだな」

 

逆手に構えた村雨を持ち直し、肩にかけながら振り返る昴。この世界に飛び込む前にドライグに言われた事を思い出す昴。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

内部の飛び込む前にて…。

 

『エルシャとベルザードは覚えているな?』

 

「ああ」

 

『あの2人を最強と称するなら、こ奴は『最凶』。歴代の赤龍帝の中で、もっとも凶悪で、最悪と言っても過言ではなかった』

 

横で刃が昴を内部に送り込む為の術式を構築している間、ドライグが説明をする。

 

『以前にも言ったが、歴代の赤龍帝達は、何処かの過程で歪んでいった者が大半だったが、こ奴は違う。こ奴は生まれついての悪党だった』

 

少しずつ、声色の不快感が現れるドライグ。

 

『目的の為なら手段を選ばず、己の醜い野望と野心の為なら、如何なる犠牲をも躊躇わない。…いや、むしろ、もっとも最悪の手段を進んで選ぶ奴だったよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

「歴代最凶の赤龍帝…か」

 

「始めまして♪」

 

にこやかに挨拶を交わす最凶と称された赤龍帝。

 

「…いただけないなー。出し抜けるとは露程も思ってなかったけど、良い表情(かお)してくれる事くらいは期待してたんだけどなー♪」

 

手を広げながら肩を竦める依然として木場の姿をした赤龍帝。

 

「どうせ化けるなら――」

 

赤龍帝が自身の顎に手を当て…。

 

「こっちの方が良かったかしら♪」

 

まるで被っているマスクを剥ぐような素振りで手を動かすと、その姿から木場から駒王学園の女子制服を纏ったリアスへと変貌した。

 

「…っ」

 

これに不快感を覚えた昴は村雨をリアスの姿をした赤龍帝目掛けて振るった。

 

「おっと♪」

 

しかし、赤龍帝は背後に宙返りをしながらその一撃をかわす。

 

「いやん♪ やっと良い表情(かお)になってくれたー♪」

 

嬉しそうにケラケラ笑うリアスに化けた赤龍帝。

 

「聞きしに勝るとはこの事だな。そりゃ、ドライグが毛嫌いする訳だ」

 

嘆息する昴。

 

『聞こえるか!』

 

その時、ドライグの声が響き渡った。

 

「ドライグか」

 

『ようやく届いたか! …この世界そのものが特殊な結界が張られているようでな、それを掻い潜るのに時間がかかってしまった』

 

「おひさー、私の元相棒ドライグ♪」

 

現れたドライグに軽やかに手を振りながら声を掛ける赤龍帝。

 

『…相棒などと気安く呼ぶな。俺は貴様を相棒と一瞬たりとも思った事はない。例え一時であろうと、お前の中にいたと思うと反吐が出る』

 

不快感丸出しのドライグ。

 

「あっはは♪ …さてさて、それじゃ、可愛い後輩ちゃんに自己紹介させてもらおうかな♪」

 

そう言って、制服の裾を掴み、カーテシーのように片足を斜めに引き、もう片方の曲げながら頭を下げた。

 

「おはこんばんにちは! 愉快痛快、皆大好き、歴代でもっともハッピーな赤龍帝♪ その名はー! ……っと、私って、あちこちでいろんな名前名乗ってたから、そうだなー、うーん…」

 

体勢を戻し、顎に手を当てて考え込む赤龍帝。

 

「…そうだ。私が付けた訳じゃないけど、1番気に入ってたのにしよう♪ コホン…!」

 

咳ばらいをし、改める赤龍帝。

 

「改めまして、私の名はー――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ジャック・ザ・リッパー。今後とも、よろしく♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 





と言う訳で、新章開始です!

とは言っても、大筋の内容は決まってるんですが、その中身の構築がまだなので、少々、お茶を濁します…(;^ω^)

率直に、先行きの展開にかなり迷いがあるので、原作を読み直しているのですが、…マジでどうしよう…(>_<)

感想アドバイスお待ちしております。

それではまた!
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