ハイスクールD×D~転生せし守り手~   作:bridge

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投稿します!

梅雨が明け、クソ暑い…(;^ω^)

それではどうぞ!



Life.141~中級試験、昇格に向けて~

 

 

 

オーフィスが来訪し、幾ばく過ぎ、遂に、進級試験の日がやって来た。

 

進級の対象者である昴、木場、朱乃の3人は、駒王学園の制服に身を包み、試験に必要は物を持ち、中級悪魔の進級試験の会場である。グラシャラボラス領にある、昇級試験会場へとやって来た。(ちなみにリアスを含む、他の者は近くのホテルで待機している)

 

「ようこそお出で下さいました。リアス・グレモリー様のご眷属の方々ですね? お手数ですが、身分証をご提示願いますか?」

 

受付のスタッフに促され、昴達はグレモリーの紋様の入った印と推薦状を提示した。

 

「…ありがとうございます。では、こちらへどうぞ」

 

身分の確認を終えたスタッフが昴達を案内する為、歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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受付に案内され、昴達は、そこで必要事項を説明を受けながら受験会場へと向かう。

 

「色々慌ただしかったが、あっという間だったな」

 

会場へと向かう途中、昴がポツリと呟いた。

 

「確かにね」

 

「同感ですわ」

 

同じ感想だったのか、木場と朱乃を頷いた。

 

「しっかし、会場の外は随分とヒトが集まっているみたいだな」

 

3人は冥界のグレモリー領から転移で直接会場にやって来たのだが、会場の外は、中にも聞こえるくらいの声がしたのだ。

 

「当然だよ。僕達…いや、特に昴君はマスコミの注目の的だからね」

 

「注目? 別に、進級試験を受けるのは俺達だけじゃないんだろ? 悪魔に転生してから速攻で進級の話が来たからか?」

 

いまいちピンと来ない昴。

 

「それもあるけれど、1番の理由は、昴君とリアスの関係ですわ」

 

朱乃が説明をする。

 

「今、巷では、『身分を超えた大恋愛』と、2人は大注目なのよ。うふふ、羨ましい限りですわ」

 

クスクスと笑う朱乃。

 

「あー、そうなんだ」

 

頬を掻きながら照れ笑いをする昴。

 

昴とリアスの関係は、サイラオーグチームとのレーティングゲームを機に、一気にその距離を縮めた。2人は、傍から見ても近しい関係だ。そんな2人の関係が、何処から広がったのか、冥界の一般市民にまで広がり、今では注目の的なのだ。

 

「っと、着いたな。…へぇ、そこまで受験者はいないんだな」

 

スタッフが試験会場の入り口まで案内し、会釈をして去っていき、会場内に入る3人。

 

「基本的に、大きな契約でも取るか、レーティングゲームで印象に残る程の活躍でもしない限り、進級は出来ないからね。三大勢力が争っていた頃は戦果を挙げて進級した者は多かったみたいだけど、今は禍の団(カオス・ブリゲード)が現れてはいるけど、今の所は寡勢によるテロ活動が多いから、偶然、目の前に現れたり、ましてや、戦って戦果を挙げるなんてなかなか出来る事じゃないから、僕達のように進級をする悪魔は特に少ないよ」

 

平時より、戦時の方が、危険を伴うが、出世出来るチャンスは多い。だが、現状、禍の団(カオス・ブリゲード)は各勢力の危険分子が集まっているとは言え、規模で見ればそこまで大きいものではなく、三大勢力及び、その同盟と正面切って戦う戦力を有していない為、自ずと出来る事はテロ行為が主になる為、戦果を挙げて出世を狙うのは難しいのだ。

 

「それもそうか。…そんじゃ、3人揃って進級出来るよう、頑張ろうぜ」

 

後ろ手で手を振りながら受付に向かう昴。

 

「あっ、ちょっと待って!」

 

「?」

 

そんな昴を木場が呼び止め、振り返る昴。

 

「ありがとう、昴君」

 

表情を改めた木場が、昴に感謝の言葉を述べる。

 

「君がいなかったら、僕はここにはいなかった。…いや、もしかしたら、生きていなかったかもしれない」

 

「…」

 

「僕がここまで強くなれたのも、こうやって進級のチャンスを貰えたのも全て君のおかげだよ。だから、ありがとう」

 

「…ハハッ、嬉しい事言ってくれるねえ。ま、お前なら、俺がいなくても結局はここに辿り着いてただろうよ。お前には、それだけの才があるからな」

 

「そんな事――」

 

「お前がいてくれて助かった事は1度や2度じゃなかった。それはこれからもそうだ。だから…」

 

昴は木場の肩に手を置き…。

 

「これからも頼りしてるぜ、相棒」

 

「…っ!? うん!」

 

その言葉に、木場は歓喜し、頷いたのだった。

 

「うふふ、熱い友情…いえ、師弟愛かしら?」

 

笑みを浮かべながら朱乃が2人の間へてやってくる。

 

「私も、昴君に救われた1人。昴君がいなかったら、私は今でも過去に囚われたまま、お父様とも仲直りする事も出来なかったわ」

 

昴の胸元に歩み寄り昴の胸にそっと触れるように手を当てる。

 

「ありがとう。…それと、愛してるわ♪」

 

「っ!?」

 

軽く背伸びをした朱乃は、そっと触れるように昴と口付けをした。

 

「…っ、大胆だな。ここは俺達だけじゃないんだぞ」

 

まさかの朱乃の行動に軽く動揺しながら周囲を見渡す。幸い、誰かに見られた心配はなかったようだ。

 

「うふふ。進級試験、頑張りましょう♪」

 

人差し指を自身の唇に当て、ウィンクをする朱乃。

 

「部長も大変そうだ」

 

苦笑する木場だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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受付を済ませ、受験票を受け取ると、筆記試験が行われる試験会場へと足を踏み入れた。

 

『っ!?』

 

昴達が会場入りをすると同時に、既に会場で席に座っていた受験者達がざわつき始めた。注目を浴びながら、昴達は、持参したレポートを提出すると、受験票の受験番号が記された席にそれぞれ座った。

 

「…」

 

席に座った昴。筆記試験が始まるまでまだ幾ばくかの時間があるので、何気なく周囲を見渡す。

 

「(席は疎ら。今の悪魔業界は本当に進級するのは狭き門みたいだな)」

 

100人は座れる規模の会場だが、埋まっている席は半分以下。先の木場が言ったように、今の悪魔業界の出世事情が垣間見えた。

 

「(ざっと見た感じ、何らかの力、あるいは技術に特化した悪魔も見当たらない)」

 

膨大なオーラ、氣、魔力を有した者、武術、魔術を研ぎ澄ませた者が持つ特有の空気感を持つ者も見当たらない。

 

「(強力な神器(セイクリッドギア)…それこそ、神滅具(ロンギヌス)使いでも紛れてなけりゃ、実技試験もどうにかなりそうだ。…ま、一応、気は引き締めてはおくか)…ん?」

 

その時、試験官がやってきて、受験者の前に試験用紙を配り始めた。やがて、全ての受験者に試験用紙が渡ると…。

 

「時間です。開始して下さい」

 

時計で時刻を確認した試験官が促した。

 

「(さて…)」

 

試験用紙を表にし、筆記用具を持つと、昴は解答に取り掛かるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「お疲れ」

 

筆記試験が終わり、食堂でコーヒーを1人、嗜んでいると、そこへ木場と朱乃がやってきた。

 

「お疲れさん。手応えの方がどうだ?」

 

コーヒーカップを置いた昴が尋ねる。

 

「うん。事前に充分勉強したから、だいたいの所はバッチリだよ。…だけど、1ヶ所だけ自信はないかな」

 

ここで 何かを思い出した木場が苦笑する。

 

「…ああ、あれか」

 

木場が苦笑した理由に思い当たった昴も同様に苦笑する。

 

試験は概ね、事前に予習とした箇所が出題された為、問題なく解く事が出来たのだが…。

 

「まさか、『マジカル☆レヴィアたん』の問題が出るとは私も思いませんでしたわ」

 

まさかの出題に朱乃も困り顔であらあらとしている。

 

「何気にあの問題、配点高かったよな」

 

その問題は、他の一般的な問題の2倍の配点となっていた。

 

「あの問題だけは私も自信がありませんわ」

 

「昴君はどうだった?」

 

「んーまあ…」

 

言葉を濁す昴。

 

実は、昴はその問題は難なく解けていた。と言うのも、以前に、政務を抜け出し、お忍びで昴の下へ押しかけたセラフォルーが一緒に視聴する為にDVDBOXを持ってきており、視聴済みだったからだ。…ちなみに、セラフォルーはすぐさまソーナに連れ戻され、その際、DVDBOXを置いていった為、さすがに魔王の1角であるセラフォルーの勧めるものを観ないのも悪いと思ったので、1回だけ全話視聴したと言う経緯がある。

 

「セラフォルー様に感謝って所だな。ま、他をしっかり抑えとけば、試験は問題ないだろ」

 

そう言って、残ったコーヒーを一気に口に入れた。

 

「それより、お次は実技試験だ」

 

筆記試験の次に行われるのは実技試験、つまり、実戦だ。

 

「筆記試験で座りっぱなしだったからね。身体の調子を上げておかないと」

 

「着替えてグラウンドに行こうぜ。…軽く手合わせでもするか?」

 

立ち上がった昴が木場を誘う。

 

「…今日は止めておくよ。調子崩しそうだから」

 

その誘いを断る。

 

「付き合い悪いなー。せっかく調子を上げておこうと思ったのによー」

 

ブーブーと非難する昴。

 

「そこまで気を張る必要あるの? もちろん、油断は禁物だけど」

 

「もしかしたら、凄腕の武道家や魔術師とか、強力な神器(セイクリッドギア)使いがいるかも――」

 

「いたの?」

 

「……ストレッチした後、軽く走るとするか」

 

昴は問答を止め、一般的は運動にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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時間になり、実技試験が実施される屋内会場へと向かった。

 

会場では他の受験者もあり、やがて、試験官達がやってきて、点呼をすると、受験者達に受験番号のバッジを付け始めた。

 

「それでは、次の試験である、実技試験についての説明を始めます」

 

バッジが配り終えると。試験官から実技試験の説明が始まった。

 

 

・実技試験は実戦形式であり、対戦相手は抽選で決められる。

 

・合否の有無は、戦闘の総合力で決まるので、負けたとしても合格の可能性はあり、当然、勝った方が点数は高い。

 

・武器の使用は可。

 

・対戦相手を死亡させた場合は基本的には失格となるが、事故や不可抗力の場合は試験官の審議が行われる。

 

兵士(ポーン)の者は、特例でプロモーション承認カードが配られ、試合中にプロモーションが可能。

 

 

他にも細々としたルールもあるが、これが大まかなルールだと説明がなされた。

 

「ま、要するに、相手を殺さない様に実力を示せって事だな。案外、単純なんだな」

 

大きな制約や、達成条件等もなく、シンプルな戦闘結果だけが査定の対象であり、少し拍子抜けをする昴。

 

「上級悪魔の進級試験は戦術も考慮するから多少は複雑らしいけど、中級悪魔の試験だとそうでもないみたいだね」

 

「となると、上級悪魔の進級を視野に入れるなら、今後は戦術だけじゃなくて、戦略の訓練もしておく必要がありそうだな」

 

そんなやり取りを木場としているとやがて、試験官が抽選番号が記載されたボールが入った箱に手を入れ、抽選が始まる。

 

「試合は2組ずつ行います! まずは、『1』の方と『2』の方! 『3』の方と『4』の方、試合から始めさせてもらいます!」

 

「おっ、俺からか」

 

昴の番号は4。最初の試合の抽選に選ばれた。

 

「んじゃ、行ってくる」

 

「頑張って」

 

「応援してますわ」

 

後ろ手に手を振りながら昴は、木場と朱乃の声援を受けながら魔力で円形に描かれたバトルフィールドに向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・・・・

 

 

バトルフィールドに立つと、少し遅れて昴の対戦相手が現れた。

 

「(大きなオーラや魔力を感じられない…)」

 

対戦相手は中肉中背の男。昴は、相手を見据え、分析を始める。

 

「これより、対戦を始めます。準備はよろしいですね?」

 

試験官が両者を見据えると、昴とその対戦相手は静かに頷いた。それを確認すると、試験官は手を上げ…。

 

「それでは、始めて下さい!」

 

上げた手を振り下ろし、対戦が始まった。

 

「…っ」

 

試合開始がコールされると、対戦相手は昴と距離を取った。

 

「(開始と同時に距離を取ったか。あの雰囲気と佇まいから見てあの男は…)」

 

男は掌を昴に向けて翳し、魔力を集め出す。

 

「…ウィザードタイプ」

 

そう呟くのと同時に、男は昴に向けて火球を撃ちだした。

 

「…」

 

迫る火球。昴はその場から微動だにしない。

 

「っ!?」

 

何らかの対応して来ると踏んでいた対戦相手はその行動に戸惑いの色を見せる。

 

 

『全然動かないぞ!?』

 

『反応出来てないのか!?』

 

これには、試合を見守っていた他の受験者達も思わうどよめいた。

 

 

火球はグングン迫り、やがて、昴に直撃――。

 

 

――カチン…。

 

 

する瞬間、この音と共に火球は消え失せた。

 

「なっ!?」

 

直撃を確信していた男は突然、撃ち込んだ火球が消失した事に驚愕する。

 

昴は微動だにしていない。だが、1つ変わった事と言えば、昴の腰に村雨が鞘に収まった状態で発現されている事だ。

 

「…っ」

 

ならばと男は再び火球を昴に向けて撃ち込む。…が、やはり、火球は昴に当たる直前で消え失せた。

 

 

『? 何をしてるんだ?』

 

『おいおい、緊張して魔力の制御が出来てないんじゃないのか?』

 

依然として動きを見せない昴。そして消失する火球を見て、観戦している受験者達は疑念の声が言葉が飛び出る。

 

 

「…」

 

昴はここで、対戦相手に向けて、ゆっくりと歩き出した。

 

「…っ!」

 

男は動揺するも、両の掌を昴に翳し、火球を連発で撃ち出した。しかし…。

 

「…ひっ!」

 

思わず悲鳴のような声が男から飛び出る。

 

結果はこれまでと同じ、火球はどれだけ撃ち込んでも昴の目前で消え失せていった。

 

 

『…っ』

 

ここで、試合を観戦していた者達も気付いた。男が魔力の制御を怠っているのではなく、昴が何らかの方法で火球を消し飛ばしている事に。しかし、昴が何をしているか、見えている者、理解している者はいなかった。

 

「さすがだね」

 

同じく、試合を観戦していた木場が感心しながら頷く。

 

「祐斗君は見えていますの?」

 

「ええ。普段、昴君の相手をしているので。…朱乃さんは?」

 

「何をしているのかは、理解は出来てはいますけど、正直、見えてはいませんわ」

 

苦笑しながら木場の問いに答える朱乃。

 

「(前にも見せてもらった事はあるけど、相変わらず凄いね。…彼の居合は)」

 

冷や汗を流す木場。そう、昴がやっているのは至極単純で、火球が昴に直撃する瞬間、目にも止まらない居合で火球を斬り裂き、納刀しているのだ。しかし、その一連の動作があまりに速過ぎる為、他の受験者にはその目で捉えられず、朱乃でさえ、何をしているか理解する程度に留まっている。

 

 

「ひっ! 来るな!」

 

パニックになる男。相手が何をしているのか理解出来ず、得体の知れない相手がゆっくりと近付いて来る状況に、恐怖が隠し切れないでいた。

 

「…っ、だったら…!」

 

ここで男は戦法を変える。火球を撃ち出す手を止めると、これまで熱していた空気が一転し、男の周囲が冷気で包まれ始めた。

 

凍結なる霊鳥(フリージング・アーキオプテリクス)!」

 

その言葉と同時に強大な氷の鳥が創られた。

 

「これで、どうだ!!!」

 

男が叫ぶと、氷の巨鳥が昴に向かって飛び交った。

 

「(やっぱり神器(セイクリッドギア)を持っていたか。ここでこれを出して来たって事はこれがあいつの切り札だな)」

 

グングン迫り来る氷の巨鳥を目の当たりにしながらそんな感想を抱く昴。

 

やがて、氷の巨鳥は昴へと直撃する。

 

「やったか!?」

 

回避の様子は見られず、直撃を確信した男が思わず叫ぶ。次の瞬間…!

 

「っ!?」

 

男の目が大きく見開かれる。停止した氷の巨鳥に、無数の線が走り始めたのだ。

 

 

――ガッシャァァァァァッ!!!

 

 

直後、氷の巨鳥は壮大な音を立てながら粉々に砕け散った。

 

「そ、そんな――っ!?」

 

呆然とする男。同時に、氷の巨鳥が砕け、その破片や冷気が治まると、その先に昴の姿がない事に気付いた。

 

「っ!?」

 

動揺し、周囲を見渡しながら昴の姿を探す男。

 

 

――トン…。

 

 

「…うっ!」

 

その時、男が呻き声を上げると、同時にそのまま糸の切れた人形の様に前方に倒れた。男の後ろには、右手を手刀に構えた昴の昴の姿があった。

 

「…」

 

男が倒れたのを確認すると昴は、審判役である試験官に目配せをする。

 

「…っ」

 

ハッとした試験官が倒れ伏した男の下に駆け寄り、確認する。

 

「…『4』番、御剣昴選手の勝利です!」

 

試験官が勝ち名乗りをしたのを聞き届けた昴は踵を返し、戻っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・・・・・・・

・・・・

 

 

『強い! 赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)すら使わずこの強さ…!』

 

『それだけじゃない、プロモーションすらしていなかったぞ!?』

 

『3番が弱いんじゃない。赤龍帝が強すぎるんだ!』

 

他の受験者達が戻ってきた昴に対し、驚嘆の声を上げている。

 

 

「お疲れ様。昴君」

 

戻ってきた昴を木場と朱乃が出迎える。

 

「随分と時間を掛けたんだね」

 

木場が続けて声を掛ける。

 

その気になれば、昴の実力なら試合開始と同時に戦いを終わらせる事も可能である事を理解していたからだ。

 

「これは昇格試験だろ? 勢い任せの奇襲じゃ、アピールにならないと思ったんでな。何より…」

 

肩を竦める昴。

 

「(何の見せ場もなく終わらせちまうのはさすがに可哀想だからな)」

 

胸中で呟く昴。負けても昇格のチャンスがある為、相手の昇格の芽を摘まないよう、敢えて相手の手の内を曝け出させたのだが、さすがにこれは、見方によって相手を侮辱する行為なので、言葉を飲み込んだ昴。

 

「これで俺のやれる事は終わった。後は結果を待つばかりだ。…続けよ」

 

「もちろん」

 

「うふふ、当然ですわ」

 

2人に激励すると、木場と朱乃は笑顔で応えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

続けて、木場と朱乃も実技試験に臨み、問題なく相手を降した。

 

これにより、昴達の昇格試験が終わった。

 

3人は、連絡用の魔方陣で試験の手応えをリアスに報告し、リアスの待つホテルへと帰還したのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 





先々週、体調が悪くなり、「これ、ヤバくね?」と、感じ、翌日、病院に行った結果。ちょっとした夏バテでした…(>_<)

いやー、活動報告を見ていただいた方には随分とお騒がせ致しました…m(_ _)m

不思議な事に、お医者様の診察後、身体の不調が嘘のように快方に向かい、数日後にはほぼ完治しておりました。病は気からってのは本当ですね…(;^ω^)

皆さんも、身体に不調にはお気を付け下さい…(^_^)v

感想アドバイスお待ちしております。

それではまた!
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