ハイスクールD×D~転生せし守り手~   作:bridge

74 / 149
Life.74~作戦会議、好敵手からの忠告~

 

 

 

ディオドラ・アスタロトとのレーティングゲームが決まった翌日の放課後…。

 

「皆、集まったわね」

 

部員全員が集まったことを確認した部長が記録メディアを取り出した。

 

「これは若手悪魔の試合を記録したものよ。私達とシトリー眷属の試合もあるわ」

 

今日の放課後の部活は、皆で各若手悪魔の試合をチェックすることになった。

 

部室に用意された巨大モニターの前にアザゼル先生が立った。

 

「お前ら以外にも若手達がゲームをした。大王バアル家と魔王アスモデウスのグラシャラボラス家が、大公アガレス家と魔王ベルゼブブのアスタロト家が。それぞれがお前達の対決後に試合をした。これはそれを記録した映像だ。ライバルの試合だからよーく見て研究しろよ」

 

『はい!!!』

 

他の若手悪魔の試合か、興味深いな。

 

「最初はバアル家のサイラオーグとグラシャラボラス家の試合からよ」

 

あの屈強の若手悪魔のサイラオーグさんと素行が悪そうな確か……ゼファードルだったっけか? その2人の試合か。

 

俺を始め、部員全員が記録映像を食い入るように見ている。試合が進むにつれて、部員全員の表情がどんどん険しくなっていった。

 

当初は互いの眷属同士が戦いを繰り広げていた。互いに強力な眷属を有しており、戦いは白熱した。だが、問題はこの後だ。

 

全ての眷属を撃破されたゼファードルがサイラオーグに一騎討ちを申し出た。この提案をサイラオーグさんが躊躇うことなく了承した。

 

互いに由緒ある上級悪魔の血族。だが、戦いは一方的だった。

 

ゼファードルが繰り出す攻撃をサイラオーグさんはことごとく弾き返していく。たまにまともに一撃を受けるが、サイラオーグは歯牙にもかけてなかった。

 

その事実にゼファードルはどんどん冷静さを欠いていく。今まで守勢にまわっていたサイラオーグさんがついにその拳を振るった。ゼファードルは幾重にも防御術式を展開するが、それは紙同然にぶち破られ、その拳を腹部に受けた。

 

たった一撃でゼファードルは悶絶する。それからもサイオラーグさんの打撃が続く。一撃一撃が身を震わす程の威力を有しており、打撃が外れた時には周囲が震えたり周辺の建物が半壊したりもした。

 

こんな一撃、一発でもまともに受けたら致命傷になりかねないな…。

 

このゼファードルも決して弱くはない。にもかかわらず、戦いは一方的…。しかも、このヒトの驚愕すべきところは圧倒的な破壊力を持つ打撃ばかりではない。

 

「木場、サイラオーグさんの動き、追えたか?」

 

横で深刻そうな表情でモニターを眺める木場に尋ねた。

 

「うん。普段、昴君と相手しているからなんとか。…でも、実際戦ったらあのスピードについていけるどうか…」

 

木場が素直な感想を呟く。

 

確かに、目で追うのとそれについていけるかはまた別物だ。この映像はロングからの映像だ。だから多少速くても目で追える。だが、至近距離でこのスピードを目の当たりをすれば体感したものには目の前から消えたように見えるだろう。

 

だが、たとえロングからでも目で追えるだけでたいしたもんだよ。俺と木場以外はその動きを全て把握しきれてないだろうからな。

 

「たいしたもんだと思うが、王『キング』というのは本来、自ら動かず、巧みに駒を進軍させて敵を撃破していくのが基本なんだぞ? お前といい、このサイラオーグといい、どうしてこうタイマンを張りたがるかな。これも、バアル家の血筋なのかねぇ」

 

アザゼル先生が嘆息しながら呟いた言葉に部長は顔を赤くする。

 

このゼファードルの強さは夏休みに集まった若手悪魔達の中では順位は一番下らしいが、それに限定しなければかなりの強さだと朱乃さんが教えてくれた。

 

「サイラオーグは怪物よ。『ゲームに本格参戦すれば早々に上がってくるのでは?』と言われているわ。…けれど、逆を言えば彼を倒せば、私達の名を一気に高めることにも繋がるわ」

 

部長の言うとおりだ。強敵ということは、障害も大きいが倒せばその見返りも大きい。シトリー眷属がそうだったように。

 

「昴。お前はこのサイラオーグを見てどう思った?」

 

アザゼル先生が俺に質問してきた。俺は暫し思案し、素直な感想を述べた。

 

「……そうですね。まず、この圧倒的な力は脅威ですね。一撃喰らえば大ダメージ。当たり所が悪ければ致命傷になりかねません。そしてその力に引けを取らないスピード、攻撃をものともしない防御力、こと、接近戦だけなら白龍皇ヴァーリ以上です。ですが…」

 

俺はここで一度言葉を切って一息入れる。

 

「戦って勝てない程の相手ではありません」

 

『!?』

 

俺の素直な感想を述べると、部員全員が目を見開いて驚愕した。

 

「ほう…」

 

アザゼル先生は感嘆の声をあげた。

 

「脅威的な破壊力を持つ打撃ですが、それは当たってこそ意味を持ちます。全て避けきる自信があります。スピードですが、俺はこれより速く動けます。鉄壁を誇る防御力を有していますが、以前のライザーのように不死身なわけではありません。ならば、攻撃が効くまで打ち続ければいい」

 

『…』

 

俺の感想に部員全員が呆気に取られながら聞いている。

 

「もっとも、それはこの記録映像のサイラオーグさんが全力だったら……の話しですけどね」

 

俺はここで椅子の背もたれに身体を預けた。

 

「大した自信だな。だが、お前の推測どおり、このゼファードルとのタイマンではサイラオーグは本気を出していない」

 

……やっぱりね。

 

身体の動きと力の振るい方に違和感を感じたからな。以前に部長お手製の錘を付けてトレーニングした時の俺みたいに、サイラオーグさんも何かしているな。もしかしたら他にも…。

 

「あと、もう1つ気になったことを言うと、このサイラオーグさんは部長やさっきのゼファードルの強さとは違った種類の強さですね」

 

「どういうこと?」

 

部長が俺の言葉を理解できず、聞き返す。

 

「部長やゼファードルの強さは、生まれ持った才能を伸ばした強さ。ですが、サイオラーグさんの強さは、1から練り上げられた強さ、というのが俺の感想ですね」

 

「お前の推測は結構的を射てるぞ」

 

「というと?」

 

「サイラオーグは、家の才能を引き継ぐ純血悪魔が本来しないものをして今の域にまで至ったのさ」

 

アザゼル先生が真剣な面持ちで俺に言う。

 

「血の滲むまでに修行だ。サイラオーグは才能に恵まれなかった。故に生まれた時から何度も何度も打倒され、敗北をし続けた。華やかに彩られた上級悪魔、純血種の中で、泥臭いまでの血まみれの世界を歩んでる野郎なんだよ」

 

なるほど。だからサイラオーグさんの拳が見た目以上に重く見えるのか。敗北の意味も、勝利の味もよく理解しているサイラオーグさんはとてつもなく強い…。

 

記録映像が終わった。結果はバアル家の勝利。

 

圧倒的な力で心を砕かれ、その心身に恐怖を植え付けれたゼファードルは怯えた目をしながら震えている。心に恐怖を植え付けれた者が再度戦えようになるまでどれほど時間よ有するか。ヘタをしたらもう2度と…。

 

「ディオドラとのゲームが終わったら、次の相手はこのサイオラーグだ。全員、覚悟しておけよ」

 

アザゼル先生の言葉に部員全員が息を飲んで頷いた。

 

「サイラオーグのことも脅威だけど、今は目先の試合の方が大事よ。今度戦うアスタロトの記録映像も研究のためにこのあと見るわよ。決して侮れないわよ。大公家の次期当主シークヴァイラ・アガレスを倒したのだから」

 

シークヴァイラ・アガレスというのは若手悪魔の会合時にゼファードルと睨みあっていた悪魔だよな。確か、若手悪魔のランキングではアガレスは2位。アスタロトは5位。グレモリーは3位だという話だ。

 

ゲームとはいえ、実戦。下馬評や実力がそのまま結果に繋がるとは限らないというわけか。

 

「けれど、アガレスが負けるなんてね」

 

部長が呟きながら次の記録映像を再生しようとしたその時!

 

 

――パァァァァァッ。

 

 

部室の片隅に1人分の転移用魔方陣が現れた。

 

何だ? 誰かが転移してくる? この紋様、グレモリーのものではない。もちろん、フェニックスのものでもない。初めて見る紋様だ。

 

「……アスタロト」

 

朱乃さんがボソリと呟いた。一瞬の閃光の後に現れたのは爽やかな笑顔を浮かべた優男。

 

「ごきげんよう、ディオドラ・アスタロトです。アーシアに会いにきました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

部室のテーブルに部長とディオドラ、そして、アザゼル先生が。それ以外の面々は部室の片隅で状況を見守っている。

 

「単刀直入に言います。僧侶『ビショップ』のトレードをお願いしたいのです」

 

 

――トレード…。

 

 

王『キング』同士で同じ駒同士でトレードが出来るんだったっけな。

 

「ギャスパー、御指名だ。行ってこい」

 

「いやん! 僕のことですか!?」

 

俺とギャスパーでそんな掛け合いをする。

 

…まあ、ディオドラの指名する僧侶『ビショップ』はもしかしなくてもアーシアのことだろうがな。

 

「僕はアーシア・アルジェントさんを望みます」

 

案の定、アーシアを指名してきた。ディオドラは爽やかな笑みを浮かべながらアーシアに視線を送る。

 

にしてもこいつ、仮にも求婚した相手をトレードで手に入れようとすんのか。

 

ディオドラは自身の下僕が記載されているカタログらしき物を出そうとしたが、部長は間髪入れずに首を横に振りながら言った。

 

「それを見る前に言っておくわ。私はあなたとのトレードに応じるつもりはないわ。それはあなたの僧侶『ビショップ』が釣り合わないとかではなくて、純粋にアーシアを手放したくないのよ。私の大事な眷属悪魔だもの」

 

部長が真っ向から断ってくれた。

 

部長! よく言ってくれた!

 

「それは彼女の能力を手放したくないから? それとも彼女自身が魅力的だから?」

 

「両方よ。私は、彼女を妹同然に想っているわ」

 

尚も食い下がるディオドラに、部長ははっきりと拒否の意を告げる。その言葉にアーシアは瞳を潤ませていた。

 

「1つ屋根の下で一緒に暮らしているのだもの。情が深くなって、手放したくないという理由では不足かしら? 私は充分だと思うのだけれど。…それに、求婚した女性をトレードで手に入れようとするやり方があまり好かないわ。求婚の意味を理解しているのかしら?」

 

部長が笑顔こそ浮かべているが、怒りを露わにしていた。部長もやはり俺と同じことを思っていたようだ。

 

その言葉を聞いても当のディオドラは笑みを絶やさない。

 

こいつ、腹の中じゃ何考えてんだ?

 

「そうですか。では、今日のところはこれで帰ります」

 

スッと、ディオドラが立ち上がった。

 

「ですが、僕はまだ諦めるつもりはありません」

 

すると、アーシアのいる方に向きを変え、アーシアに歩み寄ってくる。

 

「アーシア。僕はキミを愛している。如何なる存在でも僕達を引き裂くことはできない。どんな障害があろうとも、僕はそれを――」

 

何やら言葉を続けようとしながらアーシアに歩み寄ってきたので、俺はその途中でアーシアとディオドラの間に入っていった。

 

「失礼ながら、あまりしつこいのは如何なものかと思いますが? 紳士なら紳士に相応しい振る舞いをなさるべきではないかと…」

 

俺は皮肉たっぷりの言葉をぶつけた。

 

「…薄汚い下級のドラゴン風情が口を挿まないでもらいたい。耳障りだよ」

 

ディオドラは笑みを一切絶やさずに言ってきた。

 

 

――ちっ、こいつ…。

 

 

以前にも思ったが、こいつのこの目がやけに癇に障る。

 

過去にライザーが俺に向けた視線は、それは上から見下す視線。…言うなれば、侮蔑のこもった視線だ。だが、こいつが俺に向ける視線は、まるでおぞましい汚物でも見るような視線だ。

 

ぶっちゃけ、ライザー以上に腹が立つ。相手が上級悪魔でなけりゃ、一撃ぶち込んでたろうな……いっそのこと、ぶち込むか?

 

そんなことを考えていると…。

 

 

――パチッ!

 

 

俺や他の誰よりも先に動いていた者がいた。それは…。

 

「スバルさんにそんなこと言わないでください!」

 

アーシアだった。アーシアはディオドラの頬にビンタをした。

 

ディオドラの頬はビンタによって赤くなったが、当の本人は相変わらず笑みを絶やさない。

 

「なるほど。…なら、こういうのはどうだろうか? 次のゲーム、僕自らの手で赤龍帝、御剣昴を倒そう。その時は、アーシアは僕の愛に応えてほしい」

 

「やってみろよ。やれるもんならな」

 

向こうからの一方的な要求だが、構わねぇ。俺が勝てば何の問題はないし、何より、そのくらいことのしておかないとこいつはこれからもしつこくアーシアに付きまとうだろうからな。

 

「決まりだね。赤龍帝、御剣昴。次のゲーム、楽しみにしているよ」

 

俺はディオドラと正面から睨みあう。

 

「…リアス、ディオドラ。次のゲームの日取りが決まったぞ」

 

ちょうどその時、アザゼル先生の携帯が鳴り、いくつかやり取りをした後、俺達に告げてきた。

 

「5日後だ」

 

その日はそれで終わった。ディオドラもすぐに帰っていった。正式な魔王からのゲームは通知は後日届くこととなった。

 

負けられない理由がまた1つできたな。

 

向こうにどんな秘策があるのかは知らないが、叩き潰すだけだ。

 

俺は密かに次のゲームの闘志を燃やしてのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

「ズルズルズル…」

 

深夜の悪魔稼業の時間。俺は依頼をばっちり完遂させると、行きに使用した魔方陣を使わず、徒歩で学園に戻っていた。

 

その帰り道、ウォーカー雑誌に載ったという噂のラーメン屋に寄り、そのラーメンを味わっていた。

 

…おお! 噂通り、上手いな、ここのラーメン!

 

実を言うと、このラーメン屋の存在はさっきの依頼主から教えてもらったのだ。場所も依頼主の家から近かったため、寄ることにしたのだ。

 

「へい! らっしゃい!」

 

ラーメン屋の店主の威勢のいい声が店内に響く。

 

「チャーシューメン1つ」

 

「あいよ!」

 

新たな来客が俺の隣のカウンター席に座り、注文をした。

 

「ズルズルズル…」

 

俺は丼のラーメンを全て食べ終えると…。

 

「店主、替え玉」

 

「あいよ!」

 

替え玉を注文した。店主が茹でたメンを俺の丼へと入れてくれた。

 

「ズルズルズル……ふぅ」

 

やっぱり美味いな。…さてと。

 

俺は丼と箸を置いた。

 

「よう。奇遇だな……ヴァーリ」

 

「そうだな」

 

俺は隣の席に座って注文をしたラフな格好したヴァーリに顔を向けずに話しかけた。

 

「2ヶ月ぶりぐらいか。また強くなったみたいだな」

 

「お前もな」

 

以前にも増して身に纏うオーラが強い。ヴァーリ自身は隠しているようだが、俺にはわかる。こいつ、かなり強くなってやがる。

 

「こんなところでどうしたんだ?」

 

「偶然近くまで来たら、キミを見つけたのでね」

 

ヴァーリはそう言って注文したラーメンを啜った。

 

 

――偶然ねぇ…。

 

 

俺も同様にラーメンを啜った。ひとしきりラーメンを食べると、ヴァーリは一旦箸を置いた。

 

「アスタロト家の次期当主とレーティングゲームをするそうだな」

 

「随分と耳が速いな」

 

ヴァーリはテロリストの中でも特別な立ち位置にいるらしいが、それだけに独自の情報網でも持っているんだろう。

 

「気を付けた方がいい」

 

「何の事だ?」

 

「アスタロト家と大公の姫君との一戦の記録映像は既に見ているのだろう?」

 

「……あぁ」

 

確かに、ディオドラが帰った後に、皆でディオドラとアガレスの記録映像を見た。

 

結果は、ディオドラの勝利。内容は、途中まではアガレス側が優勢に戦いを進めていたのだが、突然、ディオドラが一騎当千の如く戦い始め、アガレスとその眷属を撃破した。

 

そのことにその場にいた全員が怪訝そうな表情していた。ディオドラがあまりにも急激にパワーアップをしたからだ。

 

『ディオドラはあそこまで強い悪魔ではなかった』

 

と、部長も、実際その試合を観戦していたアザゼル先生も同じ感想をもらした。

 

ディオドラの実力は部長よりの多少魔力が劣るウィザードタイプらしい。だが、あの記録映像でのディオドラは明らかに部長を上回っていた。

 

短時間でああも強くなれるもんかね? あのディオドラ、俺の目から見て、汗水垂らして修行に励むタイプには見えなかったんだがな。

 

「にしてもお前、わざわざそれを伝えるためだけにここまで来たのか?」

 

だとしたらこいつもなかなかおせっかいな奴だな。

 

「…俺を倒したキミの無様な姿を見たくないだけだ。キミを倒すのは俺なのだからな」

 

そう言って、メンを啜った。

 

「ふーん。なるほどな」

 

俺は丼をカラにし、丼を置いた。

 

「あの程度の奴に俺が負けるわけがないだろ」

 

俺は席から立ち上がった。

 

「だが、まあ、忠告はありがたく受け取っておく。ありがとな。……店主、お会計を」

 

俺は会計を済ませるためにレジに向かった。財布から5000円札を出し、そのまま店を後にしようとした。

 

「お客さん! お釣り!」

 

店主が慌てて俺を呼び止めた。

 

「あそこに座ってる兄さんの分も一緒に頼む。余った分はまた後日に食べにくるからその時に…」

 

俺はそう言って店を出た。

 

「……ん?」

 

俺と入れ替わりに店に入った奴、ありゃ美猴だな。あいつも来てたのか…。

 

夜道を歩いていると、ドライグが話しかけてきた。

 

『お前のライバルは随分と変わった奴だな』

 

「全くだな」

 

『まあ、それはお前にも言えることだがな』

 

「うるせい」

 

『だが、俺は楽しい』

 

「そりゃ、何よりだ」

 

『お前は過去の赤龍帝の中で一番俺に話しかけてくれるからな。こうも楽しく会話できる宿主は初めてだ』

 

「そうなのか?」

 

『お前は俺を道具ではなく、1つの存在として扱ってくれる』

 

…過去の赤龍帝は力に溺れた奴が多かったというが、ドライグを道具扱いする奴ばかりだったのか?

 

「ふっ、当たり前のことを言うな。ドライグは俺にとって、共に戦いを潜り抜けた相棒だろ? そして、これからもな」

 

『…ふっ、やっぱり、お前は面白い。そして変わった奴だ』

 

俺とドライグは笑いながら学園へと帰っていったのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。