ハイスクールD×D~転生せし守り手~   作:bridge

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Life.89~主神訪日、親子の確執~

 

 

 

「ほっほっほっ、来てやったぞい」

 

場所は変わり、俺の家の最上階に設けられたVIPルームにオーディン様をお迎えした。

 

もともとは日本に用事があり、そのついでにこの街に来たらしい。

 

まあ、この街は悪魔、天使、堕天使が協力体勢が強固に整っている。ある意味で、一番安全とも言える場所とも言えるからな。

 

「…(チラッ)」

 

にしても、北欧の主神、オーディン様…、直接お会いするのはディオドラと旧魔王の騒乱以来だ。改めて拝見すると、底が知れないな。さすがは主神、と言ったところか。

 

現在、俺の家にはグレモリー眷属の全員が集合しており、当然ながら、アザゼル先生も顔を出している。

 

朱乃さんとのデートも当然中断となり、近くにいた部長と合流し、オーディン様を俺の家へとお連れした。

 

…その際、部長に笑顔でほっぺたつねられたことはご愛嬌…。

 

「…」

 

朱乃さんの表情にいつもの笑顔はない。俺達に後方に控え、あまり前に出ないようにしている。原因は言うまでもなく…。

 

「…」

 

バラキエルさんだろう。

 

同じくこの場に同席しているバラキエルさんに朱乃さんは会話はおろか、視線すら交わそうとせず、とにかく無視を貫いている。

 

この2人の間にある確執はそれだけ根深いのだろう。

 

「お茶をどうぞ」

 

現在、オーディン様を応対しているのは部長だ。ティーカップに紅茶を注ぎ、オーディン様にお出ししている。

 

――本来、この手の役目は朱乃さんの仕事のなのだが…、あの調子では仕方がないだろう。

 

「かまわんかまわん。連絡も無しに突然こちらがやってきたのじゃからな。もてなしは不要じゃ」

 

オーディン様は手で制する。

 

「…にしてもデカいのぅ。ほっほっほっ。ええもんじゃ」

 

オーディン様は部長と朱乃さん…の胸を顎に手を当てながら交互に見比べている。

 

……どうにもこの主神様はスケベ心で溢れているらしいな。…威厳が台無しだ。

 

「オーディン様! こちらはルシファー様の妹君なのですから、いやらしい目線を送ってはなりません!」

 

お付きのヴァルキリーがどこからか取り出したハリセンでオーディン様の頭をはたいていた。

 

……このヒトも苦労が絶えなさそうだな。ていうか、ハリセンしばいても構わないんだな…。

 

「全く堅いのぉ。べっぴんさんで有名なサーゼクスの妹が傍に居ればわしだって乳の1つぐらい見たくもなるわ。と、紹介がまだじゃったのぅこやつはわしのお付きのヴァルキリーじゃ。名は――」

 

「紹介が遅れました。私はロスヴァイセと申します。この日本に滞在する間、お世話になります。以後、お見知りおきを」

 

オーディン様の紹介で彼女…ロスヴァイセが挨拶をした。以前に見かけた時は鎧で完全武装していたから気付かなかったが…、意外に若いな。見かけだけなら俺達とそう変わらない。この若さで主神のお付きを任されているということは、それだけの手練れだということだ。

 

「生まれてこの方、彼氏のいない哀れな生娘じゃ」

 

「彼氏は関係ないじゃないですかぁぁぁっ! 私だって好きで……、うぅぅっ!」

 

オーディン様の(どうでもいい)追加情報でその場に崩れ落ちて床を叩き出したロスヴァイセ。

 

…不憫すぎるな。

 

聞くところによると、戦乙女業界も厳しいらしく、勇者や英雄の数が減ったこともあり、器量が良くてもなかなか芽吹かないらしい。このロスヴァイセはオーディン様が直々に見出したらしい。

 

「この爺さんが日本にいる間は俺達が護衛にあたることになる。バラキエルは堕天使側のバックアップ要因だ。俺も忙しくてずっといられるわけではないからな。バラキエルはその代わりだ」

 

「よろしく頼む」

 

言葉は少なくバラキエルさんが挨拶をする。

 

主神の護衛か…責任重大だな…。

 

「それじゃ、本題だ。…爺さんの来日の話しは聞いていたが、随分と予定より早いな。ミカエルとサーゼクスの仲介で日本の神々と話を付けるのが今回の来日の目的だったはずだ。…そっちでなにか厄介事でも起きたか? 大方、爺さんのやり方にケチを付ける輩でも現れたんだろう?」

 

お茶を口にしつつ、アザゼル先生が尋ねた。

 

「ま、概ねそんな感じじゃのぅ」

 

オーディン様は白髭をさすりながら嘆息した。

 

…なるほど。基本的に、神話は他神話に干渉しないのが一般的らしいから、今回のオーディン様の決定に異を唱える者が現れた。…というところか。それも、相当な厄介相手。いつの時代、革新的、斬新的な改革は旧体制の猛烈な反発を受けるものだ。それは、人間に限った話じゃないんだな。

 

「ま、今この話をしていても仕方がないからのぅ。そんなことよりも、ここのところ、カオス・ブリゲートは禁手(バランス・ブレイク)の使い手を増やしておるようじゃのぅ。怖いのぅ。あれは稀有な現象なんじゃろ?」

 

『っ!?』

 

オーディン様のその言葉に、俺達は目を見開く。つい最近、俺達も体験したばかりだからな。

 

「そのとおりだ。しかも、何処かのバカが、てっとり早く、それでいて恐ろしく強引な手段でそれを乱発させようとしている。俺も一度は思いついたが、実行しようとは露程も思わなかった方法だ。なんせ、成功のメリットに対し、デメリットが異常に大きいからな」

 

「…それは、各勢力の、それも強者が集う重要拠点に神器の所有者が禁手(バランス・ブレイク)に至るまで送り続ける、ということですか?」

 

俺が思わず意見を述べた。

 

これは、先の倉庫で戦いの後で話し合って導き出した結論だ。

 

「リアスの報告にもあったことだが、そのとおりだ。お前らが戦った影使いが途中で逃げたのも、禁手(バランス・ブレイク)に至ったか、至りかけたからだろうよ」

 

…案の定か。

 

「この方法は限りなく邪道な方法だ。協定前に俺がこれをやっていたなら、即その場で戦争秒読み段階に突入してだろうよ。ま、俺達はそれを望んでいなかったらやらなかったが……奴等はテロリストだ。だから遠慮なくやれんだよ」

 

厄介だな。テロリスト故に、邪道も外道も躊躇なく選べる。しかも、あの分じゃ、自ら志願してやってる奴もいるんだろうが、中には脅迫されていたり、場合によっては洗脳されてやってる奴もいるんだろうな。

 

「それをやっている連中はどういった輩なんです? 少なくとも、旧魔王派ではないのでしょう?」

 

カオス・ブリゲードには、いくつかの派閥が存在するらしい。この間のシャルバやカテレアは旧魔王派らしい。

 

「それは英雄派と呼ばれる奴等で、正メンバーは伝説の勇者や英雄の子孫が集まってやがる。身体能力は天使や悪魔にもひけを取らない。伝説の武具の所有者や、禁手(バランス・ブレイク)に至っている神器の所有者。果ては、神をも倒せるロンギヌスの使い手も存在する。報告では、英雄派はオーフィスの蛇に手を出さない方向らしいから、今では実力がどこまで底上げしているか分からんがな」

 

アザゼル先生が淡々と説明していく。

 

…英雄か。

 

本来は世界を正しい方向や平和に導くの一般的なのだろうが、それがテロリストに与するとはな。皮肉なものだな。

 

ま、ある意味で英雄らしい姿とも言えるが…。

 

「一番問題なのが、禁手(バランス・ブレイク)の使い手を増やして何を企んでおるのか、じゃがのぅ」

 

オーディン様がそう危惧するものの、別段深刻な様子は見られないな。これも、神故の余裕なのか…。

 

「ま、それも含めて現在調査中だ。ここでいくら話しても推察の域を出ないだろうよ。それよりも…、爺さん、何処か行きたいところはあるか? 案内してやるぜ」

 

アザゼル先生がそう提案すると、オーディン様はいやらしい顔つきで両手をワシャワシャさせ始めた。

 

「なら、キャバクラとやらに連れていってくれんかのぉ!」

 

「いいねいいね! ちょうど、俺んところの若い娘っこどもがVIP専用の店を開いたばかりなんだ。招待してやるぜ!」

 

「うほほほほっ! さすがアザゼル坊! 話が分かるのぅ! ならば、胸のでっかい娘をしこたま用意しておくれ!」

 

「いいぜ、付いてこいクソジジイ! 和の国日本の神髄を見せてやるぜ!」

 

2人だけで盛り上がり、部屋を飛び出していった。

 

…しょうがねぇ2人だ。これは苦労が絶えなそうだ。

 

俺は額を押さえて溜め息を吐いた。部長も同様の様子だ。

 

お付きのロスヴァイセが同行も申し出たが、オーディン様はそれは却下した。それでも彼女は強引に付いていったようだ。

 

『…ハァ』

 

部屋に残された部長を始め、グレモリー眷属とバラキエルさんは溜め息を吐いたのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

アザゼル先生とオーディン様が部屋を飛び出した後、キッチンで片付けを済ませると自分部屋へと向かった。

 

「…久しぶりだな、朱乃」

 

「?」

 

廊下の角を曲がる直前、バラキエルさんの声が聞こえてきた。

 

「……気安く名前を呼ばないで」

 

朱乃さんの表情は険しく、その声色はいつもと打って変わって低い。

 

「壮健そうで何よりだ」

 

「…」

 

それに対してバラキエルさんは表情こそ硬いが、朱乃さんを心配する気持ちが窺える。朱乃さんはその言葉に対して不機嫌になるばかりだ。

 

「あなたと話すことは何1つありません。失礼するわ」

 

朱乃さんはバラキエルさんの脇を抜けて歩いていく。

 

「…待て」

 

そんな朱乃さんの腕を掴み、制止する。

 

「……放して」

 

「年頃の娘があのような所をうろつくものじゃない」

 

「あなたには関係ないでしょ」

 

「関係はある。私はお前の父だ。お前がそんなことでは朱璃も悲しんで――」

 

「っ!」

 

 

――バッ!!!

 

 

朱乃さんが掴まれていた腕を力一杯振りほどく。

 

「あなたがその名前を口にするな!」

 

怒りの形相で睨みつける。

 

「あなたのせいで…あなたさえいなければ、母様は死ぬことはなかった。あなたが見殺しにしたせい母様は…!」

 

「朱乃…」

 

その言葉を聞き、バラキエルさんの表情が僅かに苦悶に歪む。

 

「帰って! あなたなんて大嫌い! 母様じゃなくて、あなたが代わりに死ねば――」

 

「っ!」

 

俺は思わず姿を現してしまった。

 

「す、昴君…」

 

俺が現れたことで、一連の会話を聞かれたことで朱乃さんがバツの悪い表情する。

 

俺は黙って朱乃さんのところまで歩み寄り、目の前まで寄ると…。

 

 

――パン…。

 

 

朱乃さんの頬を張った。

 

突然のことに、朱乃さんは状況が呑み込めず、茫然とする。

 

「…俺は事情を詳しく知らない。口出しをする権利なんてない。…けど…、朱乃さんの今の言葉は、父親に対して言っていい言葉じゃない」

 

俺は朱乃さんの目を見据えながら言った。

 

朱乃さんの瞳にみるみる涙がこみ上げていく。

 

 

――パン!

 

 

右手を振り上げると、怒りの形相で俺の頬を力強く張った。

 

「…昴君は、私の味方だと思っていたのに…、昴君なんて、大っ嫌い!!!」

 

朱乃さんは涙を流しながらその場を駆けていった。

 

「…」

 

俺は張られて頬に触れる。

 

 

――あんなこと言えば、朱乃さんがああなると分かっていたのに…。

 

 

それでも俺は、言わずにはいられなかった。バラキエルさんの瞳は、それは娘を愛し、見守るものであったし、その言葉は、娘を心配する気遣いが窺えたからだ。

 

それ故、俺は黙っていられなかった。

 

心から愛してくれる父親を憎む娘の姿は、とてもじゃないが、見ていらなかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

あれから時間が過ぎ、外はすっかり日が暮れていた。

 

「…」

 

1階の縁側に、バラキエルさんが外を眺めながら腰掛けていた。

 

「お茶をお持ちしました。よろしければどうぞ」

 

俺は湯呑にお茶を注ぎ、バラキエルさんに差し出した。

 

「ああ、すまない」

 

それを受け取ると、一口すする。

 

「…」

 

「…」

 

暫しの間、その場に沈黙が支配する。

 

「…先程はすまない」

 

俺が渡した湯呑を置くと、バラキエルさんは謝罪の言葉を述べた。

 

「いえ、こちらこそ、事情も知らない身でありながら出過ぎた真似を致しました」

 

俺も過ぎた行為だという自覚があるので同じように謝罪した。

 

「君が気を咎めることはない。…本来、あれは私が言わなければならない言葉だった」

 

そう言うと、顔を険しくしながら俯いた。

 

「君のことは総督から聞いた。昼下がりの時のことも、私の早とちりであったようだ」

 

昼下がり…ホテル街でのことだろう。

 

「誤解が解けて何よりです」

 

朱乃さんとその父君であるバラキエルさんとの間にある確執…。今ここで尋ねるのは不躾ではあるだろう。でも、それを知らなければ朱乃さんを救うことはできない。

 

「…不躾ではありますが、1つ、お尋ねしたいことがあります」

 

「なんだ?」

 

「私は詳しい事情は存じておりません。断片的な情報を繋ぎ合わせて仮説を立てた程度です。朱乃さん…お嬢様があなたを憎む理由…、それはお嬢様の母君…あなたの奥様が関わっているのでは?」

 

「…」

 

俺の質問に。バラキエルさんは否定も肯定もせず、ただただ沈黙を貫く。

 

「先程…、失礼ながら盗み聞きをする結果となってしまったのですが、お嬢様が口にした『見殺し』という言葉…」

 

「っ!」

 

俺がそう口にすると、バラキエルさんは僅かに顔を歪ませる。

 

「私には、あなたが望んでそのようなことをすると思いません。何か、そうせざるを得なかった事情があったのでは? そして、そこでお嬢様と何か行き違いがあるのではないかと、自分は思っています」

 

断片的な情報と、さっきの会話から、大筋の推測は立てることはできた。俺が知りたいのは、事実ではなく、その奥にある真実。

 

「……いや、あの娘の言ったことは正しい。あの娘の母…、私の妻は私のせいで死んだ。私が見殺しにした。それは事実だ」

 

「…ですが」

 

「妻は……私のせいで…、私と出会ってしまったせいで、不幸になってしまった。堕天使である、私と出会ってしまったせいで…」

 

「…」

 

「私は、彼女と出会うべきではなかった。情に駆られず、とっとと彼女の下を去っていれば、彼女は不幸にはならずに済んだ」

 

「っ! …そんなことは――」

 

ない、と、言おうととすると、バラキエルさんはスクッと立ち上がった。

 

「私は、立場上あの娘の傍にはずっとはいられない。…だから、君に頼みがある」

 

こちらへと向き直る。

 

「娘を…、朱乃を守ってやってくれ。君になら、安心して任せられる」

 

真剣な瞳と表情で、俺に頼んだ。

 

「…朱乃さんは大切な仲間です。自分の頼れる先輩です。頼まれるまでもなく、命を賭けてお守りしますよ」

 

俺がそう言うと、バラキエルさんは安堵の表情を浮かべながらニコリと笑みを浮かべた。

 

「ありがとう。君のような男が朱乃の傍にいてくれた良かった。やはり君は、総督の言ったとおりの男であったな。朱乃を、頼む…」

 

そう言うと、バラキエルさんはその場から去っていった。

 

「さてと…」

 

俺はバラキエルさんを姿を見届けると、その場で仰向けに寝転んだ。

 

任されたものの、朱乃さんとはさっき喧嘩してしまったばかりだ。どうしたらいいか…。部長に橋渡しを頼むか…。

 

俺は悩むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

夜も更け、自室に戻ろうとすると…。

 

「ん?」

 

俺の部屋の扉の前で人影が見えた。

 

朱乃さんだ。

 

部屋へと近づいていくと、俺の姿に気付いた朱乃さんが俺の下に駆け寄ってきた。

 

「…さっきはごめんなさい。昴君は悪くないと言うのに、私ったら、最低だわ」

 

朱乃さんは先程のことを詫びてきた。

 

「いえ、俺も、さっきは言い過ぎました。だから、朱乃さんは謝ることは――」

 

すると、朱乃さんが俺の胸に飛び込んだ。

 

「…お願い、私を嫌いにならないで…。私の前からいなくならないで。悪いところがあったら直すから、だからお願い…!」

 

朱乃さんは悲痛の表情を浮かべる。

 

それは、心からの懇願であった。今、朱乃さんは、俺に嫌われまいと必死なのだろう。

 

「嫌いになるわけないだろ。俺は、いなくなったりしない。だから、安心して」

 

俺が努めて笑顔で優しくそう告げると、朱乃さんはホッとした表情を浮かべ、その頬に涙が伝った。

 

「ありがとう…ありがとう、昴君…」

 

朱乃さんは俺の胸に顔を埋めた。

 

…彼女は今、俺にすがろうとしている。俺にすがることで、心の均衡を保とうとしている。

 

彼女はとても脆い。学校では二大お姉様などと呼ばれているが、そのメッキが剥がれると、精巧な氷細工のように儚く、脆い…。

 

「?」

 

俺は視線に気付き、そちらに視線を向ける。すると、そこには部長の姿があった。

 

「…(フルフル)」

 

「…(コクン)」

 

俺がそっと首を横に振ると、部長は頷き、その場から翻して戻っていった。

 

何か俺への用事があったのだろうが、今は朱乃さんのことを優先してくれたのだろう。

 

「…今日はもう遅いです。休みましょう」

 

「…1人は嫌。私が寝るまで、傍にいてくれる?」

 

「ええ。もちろんです」

 

俺は笑顔でそう答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

一緒に俺の部屋、俺のベッドに入る。

 

朱乃さんは俺の胸を抱くように眠り入る。しばらくすると、今日の疲労心労もあり、眠り着いた。

 

「…」

 

俺の横で眠る朱乃さんを見て考える。

 

 

――真実を知る必要がある……。

 

 

朱乃さんと、バラキエルさんと、その奥様を繋ぐ真実を…。

 

それを知らずして解決はあり得ない。

 

誰からそれを聞き出すか…。

 

バラキエルさんは……ダメだな。これ以上、あの方に尋ねるのは酷な話だ。となると、他にも詳細を知りうる人物…。

 

「アザゼル先生しかいないな…」

 

あのヒトなら事の詳細を知っているはずだ。明日にでも尋ねて――。

 

「う…ん…、すば…る…」

 

俺は朱乃さんの頭をそっと撫でる。朱乃さんは嬉しそうな寝顔を浮かべた。

 

「このヒトを…、このヒトとバラキエルさんを、悲しみから救ってあげたいな…」

 

俺は、そのまま眠りについたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 





これでストック切れです。これから更新がかなり遅くなると思います…(^-^;)

まぁ、ゆっくり執筆を続けて更新をしていきます。

感想、アドバイスお待ちしております。

それではまた!
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