ハイスクールD×D~転生せし守り手~   作:bridge

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投稿します!

とりあえず、申し訳ありません…m(_ _)m

それではどうぞ!



Life.94~作戦会議、二天龍の会話~

 

 

 

「……ふむ」

 

転移が終えるとそこは、白い空間だった。恐らく、ここはレーティングゲームに使われる空間なのだろう。ここで、ミドガルズオルムを呼び出すわけか。

 

「時間ももったいねぇし、さっさと始めるぞ」

 

アザゼル先生がそう促し、俺を始めとするドラゴンを有する者、ティアマットは指定の位置に付いた。

 

指定の位置に立つと、足元から淡い光の魔方陣が走り出した。俺のところだけ赤く光った。ちなみに、ヴァーリは白で、匙は黒。アザゼル先生は金色で、ティアマットは青。この色は、各ドラゴンの特徴を反映した色らしい。

 

ここにいない、タンニーンは紫で、玉龍(ウーロン)は緑だとドライグが教えてくれた。

 

これより、この空間にミドガルズオルムの意識を呼び出す術式が発動される。

 

暫し待っていると、魔方陣から徐々に巨大な何かが投影し始めた。

 

「……デカいな」

 

魔方陣から投影された者はとてつもなく大きく、その規模は、空間を埋め尽くす程のものであった。

 

…大きさだけなら、以前に見たグレートレッドを遥かに凌ぐな。

 

姿形はタンニーンやティアマットとは異なり、蛇に近い姿だ。

 

その、あまりの大きさに、匙なんかは口をパクパクさせている。

 

…さて、このドラゴンからロキとフェンリルのことを聞いて――。

 

「……………ぐごごごごごごごごぉぉぉぉおおおおん…………」

 

みようかと思ったら、俺の耳に大きないびきが聞こえてきた。

 

「……やれやれ、こやつは相変わらずだな…おい寝坊助、目を覚ませ」

 

大きな溜息を吐くと、ティアマットは耳元で声を掛け、ミドガルズオルムを起こした。

 

『……んん? ………懐かしい龍の波動がいっぱいだぁ。ふあああああっ…』

 

目を覚ましたミドガルズオルムは寝ぼけまなこに辺りを見渡すと、大きなあくびをした。

 

…でっけぇ口だな。人間はおろか、これならタンニーンすら丸呑みに出来そうだ。

 

『…ん~、あぁ、誰かと思えば、ティアマットじゃないかぁ。人間の姿をしていたから気付かなかったよぉ。久しぶり~』

 

少しづづ覚醒してきたのか、依然としてゆったりとした口調であるが、意識がはっきりしてきたようだ。

 

『あれれ~? ドライグにアルビオン、後は……ファーブニルにヴリトラまで。……世界の終焉?』

 

「違うぞ。今日はお前に聞きたいことがあってな。意識だけを呼び寄せた次第だ」

 

『……………ぐごごごごごん……』

 

「ええい寝るな! 全く、お前といい玉龍といい、少しは私やタンニーンを見習わんか」

 

再び寝だしたミドガルズオルムを、ティアマットは再び耳元で怒鳴り、起こした。

 

『も~うるさいな~。ティアマットはいっつもプンプンしてるなぁ。……それでええっと、聞きたい事があるんだっけ?』

 

「お前の父と兄弟。ロキとフェンリルの対策を聞きたいのだ」

 

ティアマットが本題を切り出す。

 

…父と兄弟? そういや、先のフェンリルも、このミドガルズオルムもロキが産みだしたんだっだな。父や兄弟という表現をするのはその為か。

 

『なるほどぉ、ダディとワンワンのことかぁ。…いいよー、教えてあげる~。僕にはどっちもどうでもいいし~。……それにしても、そこにいるのドライグとアルビオンだよねぇ? 戦わないのぉ?』

 

どうやら答えてくれるらしいが、俺とヴァーリのことが気になるらしい。

 

「やらんようだ。私にも理解出来ぬがな」

 

そう言って、ヴァーリを睨み付けた。

 

『ティアマットはぁ? あんなにドライグドライグ言ってたのにぃ』

 

「昔の話だ。既に和解はしている。それよりも、ロキとフェンリルのことを早く話さんか」

 

『へぇー、寝ている間に色々あったんだねぇ。…えぇっと、ダディとワンワンのことだね』

 

軽い世間話的なものが終わると、ロキとフェンリルの対策の話になった。

 

フェンリルに関しては、魔法の鎖、グレイプニルをダークエルフの長老に強化してもらい、それで捕らえることとなった。

 

ロキに関しては、基本は普通に攻撃をし、トドメにミョルニルを刺す形となった。ただ、ミョルニルは元来、神族が扱う武器である為、その持ち主のトールが貸してくれる可能性が皆無の為、先ほど同じく、ダークエルフからミョルニルのレプリカを借り受けることとなった。

 

「貴重な情報、感謝するぜ」

 

一通り話が終わると、アザゼル先生が礼を言った。

 

『こっちも久しぶりにお喋りが出来て楽しかったよ。…ふあぁ、眠くなってきちゃったからもういいかな?』

 

「ああ。呼び出して悪かったな」

 

『また何かあったら起こしてね。それじゃあ、お休み~』

 

それだけ言って、ミドガルズオルムは消えていった。

 

変わり者の龍王だったが、おかげでロキとフェンリル対策のメドが付いた。これで対等に戦うことが出来る。

 

俺はミドガルズオルムから受け取った情報をアザゼル先生に伝え、各々、打倒ロキ・フェンリルに動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ ※ ※

 

 

翌日の早朝…。

 

朝食を済ませた後、グレモリー眷属とシトリー眷属が我が家の地下の大広間に終結した。

 

「オーディンの爺さんからミョルニルのレプリカを貰ってきた。ったくあの爺、こんのもん隠し持ってやがって」

 

軽く悪態を吐きながら俺にミョルニルのレプリカを渡してきた。

 

「これがミョルニルの…」

 

大きさ自体は日曜大工等に使われる普通のハンマーだ。だが、豪華な装飾が施されており、何やら紋様が刻まれている。

 

「このミョルニルのレプリカは、赤龍帝であるあなたにお貸しするようオーディン様から仰せつかっております。そのハンマーにオーラを流せば使用出来るはずです」

 

言われるがまま、渡されたハンマーにオーラを流し込んでみた。すると、ハンマーは大きさを変え、どんどん強大化していき、ついには10メートルを超す程になった。

 

「…すごいな。これがミョルニルのレプリカの力か」

 

このハンマーからはとてつもない力を感じる。こいつを振り下ろしたらなら、とんでもないことになるだろう。

 

「それにしてもお前、そんなデカいハンマーをよく軽々持ってられるな」

 

強大化したハンマーを見て匙が近くまで寄ってきた。

 

「全然重さを感じないぜ。何なら、羽根でも持っているみたいだ」

 

「マジかよ…」

 

実際、重さは毛ほどにも感じない。これほど質量を誇れば、どんな素材を使っていてもそれなりに重さになるはずなんだがな。

 

「お前も持ってみろよ。ほれ」

 

疑っている匙にハンマーをひょいと放り投げた。

 

「おいおい、そんな大事なもんを投げるな――ぐぇっ!」

 

 

――ドコォォォォン!!!

 

 

ハンマーを掴んだ匙がハンマーもろとも床にめり込んだ。

 

「ぐぇぇっ、は、早く、こいつをどけてくれぇっ!」

 

床とハンマーに挟まれた匙が必死に助けを求めてきた。

 

「そんな大袈裟な…」

 

俺はハンマーを柄を持って再び持ち上げた。うん、やっぱり軽いな。

 

「気を付けろよ。レプリカとは言え、そいつは本物に近い力を持っている。無暗に振るって下手をすれば、ここら一帯雷で消え失せるぞ」

 

…そんな危険な代物なのか。気を付けないと。

 

「そいつは純粋な心の持ち主には重さを一切感じないらしい。そういう意味じゃ、お前の心は純粋みたいだな」

 

「…」

 

純粋…ね。そうは思えないんだがな。

 

「そんじゃ、そいつも届いたことだし、作戦の確認をするぞ」

 

ミョルニルのレプリカが届いた所で、アザゼル先生が本題を切り出した。

 

作戦として、会談の会場でロキ達を待ち受け、シトリー眷属の力で採石場跡地にロキ達を転移させる。そこで迎え撃つ。

 

ロキは俺とヴァーリ、二天龍で戦い、フェンリルはその他のメンバーで例の鎖を使って捕縛。その後撃破。大雑把に言うとこんな感じだ。

 

前提として、最重要任務は、オーディン様の守護し、会談を成功させること。

 

「以上だ。鎖はダークエルフの長老に依頼して、完成次第持ってくる。後は……匙」

 

説明を終えると、アザゼル先生が匙を呼ぶ。

 

「今回の作戦、ヴリトラの神器を持つお前が要となる」

 

「えっ!?」

 

突如言われた匙は目を見開いて驚いていた。

 

「お前には味方のサポートに回ってもらう。だが、今のお前では力はもちろん、心構えから何まで足りない。そこでだ。当日まで、グリゴリの研究施設で俺直々に鍛えてやる」

 

「俺を……アザゼル先生が直々に…」

 

当の匙は軽くビビッてるようだ。俺はそんな匙の肩に手を置いた。

 

「アザゼル先生の指導を受ければお前はかなり強くなれる。それは俺が保証する。…生き残りさえすれば」

 

「……最後の一言が怖えよ」

 

「覚悟を決めな。ソーナ会長の自慢の眷属でありたいならな」

 

「っ! …そうだよな」

 

俺の一言に、匙は覚悟を決めたようだ。

 

「そんじゃ行くぞ。時間には限りがなるからな。付いてこい」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

匙は緊張した面持ちでアザゼル先生に頭を下げ、そのまま転移魔方陣で転移していった。

 

「さて…」

 

話し合いが終わったので、俺は大広間を後にしようとした。

 

「何処へ行くの?」

 

「決戦まで時間がありませんので、トレーニングルームで修行をしてきます」

 

「そう。けど、ほどほどにしておくのよ」

 

俺は部長に一言告げ、部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

トレーニングルームに着いて早々、俺は鍛錬を始め、数時間が経過した。

 

『随分と、根を詰めて鍛錬をしているな』

 

膝を床に付いて息を切らしていると、ドライグが話しかけてきた。

 

「……ふぅ。まあ、次の戦いは激戦は必至だからな」

 

『確かにな。ロキも強敵だが、フェンリルは、封印される前の我ら二天龍と同格の力を有している。いや、神を屠れる牙が持つ分、向こうの方が上かもしれん』

 

…かつて、三大勢力が手を組んでようやく封印出来た二天龍より上ときたか。

 

「正直、ロキの方は俺とヴァーリと二人でかかれば倒せるかもしれないが、フェンリルはどうなるか分からない」

 

『フェンリルは、グレイプニルで封印を施すのだろう?』

 

「ああ。一応、ヴァーリチームとティアマットが加わったとはいえ、どうなるかは分からない。ロキとて、無策では来ないだろうからな」

 

頭の切れそうなロキの事だ。必ず何か奥の手や秘策を持ってくるだろう。

 

「万が一、フェンリルを相手にすることになった場合を想定して、あいつに決定打を与えられるだけの力か技が欲しい」

 

生半可な攻撃じゃ、フェンリルを倒すどころか、禄にダメージすら与えられない。

 

「なるほど、だからさっきから、力ばかりに偏った一撃ばかり打っているわけか」

 

突如、俺の後方から声が聞こえてきた。

 

「そういうことだ」

 

俺は動じることなく淡々と返事をした。ま、途中からこっそり入って来てたのは気付いていたからな。

 

「ロキはともかく、フェンリルはお前がどれだけ攻撃を仕掛けてもさほど堪えている様子は見られなかったからな」

 

「……ちっ、やっぱお前、俺達が戦っていたのをどこかで見ていたな?」

 

今の口振り…、薄々気付いていたが、ヴァーリは俺がフェンリルの牙の餌食になるかなり前から戦いを観察してやがったな。どおりでタイミング良く助けに来たわけだ。

 

「フェンリルは俺が打撃を加えてもダメージが通らなかった。限界以上に倍化してようやく通ったくらいだ」

 

フェンリルはその牙の一撃も厄介だが、それ以上に面倒なのは、あの耐久力だ。

 

「ダメージを通すには、少なくとも最大限倍化する必要がある。だが、最大限倍化するには僅かなれど時間がかかる」

 

禁手状態のブーステッドギアは、一瞬で最大限まで倍化することが出来るが、それでもそこまで倍化するまで時間をかけてしまうと、フェンリルに逃げられてしまう。フェンリルは、耐久力に加え、さらにとんでもないスピードを有していやがるからな。

 

「かと言って、最大限倍化したまま戦えば、あっという間にガス欠だ」

 

「確かにな」

 

「俺は未だ、お前のように神器を使いこなしているとは言い難い。今までは基礎能力向上と戦術に目を向けてきたが、今度は神器にも目を向けなきゃならない」

 

細かいテクニックだけで戦うには難しい相手が現れたしまった。大振りで一撃必殺の攻撃は俺の矜持に反するが、そう言ってはいられなくなった。

 

「俺とて、完全にディバイン・ディバイディングを使いこなしている訳ではないが、…ふむ、フェンリルを打倒する容易ではないということか…」

 

何かを考え込むようにヴァーリは顎に手を添えた。

 

「…ふぅ。そういえば、お前とこうやって落ち着いて話をするのは初めてだったな」

 

「言われてみればそうだな」

 

強いて言うなら、駒王学園で軽く話はしたが、あの時はあの後いろいろあったからな。

 

「…何故カオスブリゲード側に付いた?」

 

「そっちに付いた方が戦いを楽しめるからだ」

 

俺が率直に質問したら、思ったとおりの答えが返ってきた。

 

「こっち側のまま、カオスブリゲードと戦うことではダメだったのか?」

 

「それでは本当に戦いたい相手と戦えない。何より俺は、行動を制限されるのは嫌いでね」

 

「…我が儘で迷惑な奴だ」

 

俺も武人気質だから強い奴と戦いたいという欲求は理解出来る。だが、戦いによって起こる結果を無視して過程を楽しむ。そいつに力があればあるほど迷惑な話だ。

 

「長生き出来ないタイプだな」

 

「そんなものに興味ないな」

 

力に恵まれた故なのか、それともこいつ性格故なのか…。

 

「そういや、ドライグはアルビオンと話はしないのか? 一応は旧知の仲なのだろう?」

 

封印される前も後も戦い合った間柄なのだろうが、改まって話くらいはあるんじゃないだろうか。

 

『…』

 

当のドライグは無言のまま。

 

『………ドライグよ、1つだけ言っておく』

 

アルビオンの方は何か話があるのか、暫しの沈黙の後、喋り始めた。

 

『遥か昔、お前を封印し、異世界への無作為転移を施したことだ。あれは――』

 

『――言わずとも良い。お前があのようなことを提案するとも了承するとも思っていない。あれは、あの白龍皇の独断によるものなのだろう?』

 

このやりとり、確か、ドライグがこの世界から消える最後の赤白の戦いの時の話か。

 

『フッ、分かっているなら良い。勝ち逃げをした等と言いがかりを付けられてはかなわんからな』

 

ふーん、一応はアルビオンも、好敵手として気にはしていたんだな。

 

「互いに話は終わったようだな。ではまた後でな」

 

ヴァーリは踵を返し、トレーニングルームを後にしようとする。

 

「なんだ、せっかく来たんだから、手合わせの1つでもしていけばいいじゃないか」

 

「…遠慮しておくよ。確実に手合せの域を超える。君との戦いは、然るべきその日まで楽しみにとっておくよ」

 

そう言って、ヴァーリはトレーニングルームを出ていった。

 

「同感だな」

 

確実にどっちかが倒れるまでやり合うことになる。最悪、どっちも死ぬだろう。

 

「さて…」

 

鍛錬を続けよう。とりあえず、何かを掴めるまで…。

 

俺は、動けなくなるまで鍛錬を続けたのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 





原作と変わり映えのない展開で申し訳ないです。

一応、もう1つの二次と交互で投稿しているのですが、現在、こっちのモチベーションが低く、もう1つの方が高いという状況の為、投稿が遅く、内容に捻りがない上、文章も短くなってしまっています。

……どうしよ…Orz

感想、アドバイスお待ちしております。

それではまた!
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