エロいはんたーはんたー   作:矢柄

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最近暑いですね。冷やしオナホール入荷しました


冷やしエロトラップダンジョンはじめました

 

 

「どうして分からないのよ! そんなジョークグッズではなく、もっと普遍的なアイテムをね!」

 

「いや、私のは効果が副産物だから。メインはオナホール、Do you understand?」

 

 

私たちは今、同じ地球からの来訪者たち、曰く転生者らの別のグループとの会合をもっていた。

 

彼らの団体名は…なんだったっけ? 冨樫仕事しろ団だったか? まあ、名前なんてどうでもいいか。

 

私は彼らの代表に視線を向け、

 

 

「そもそも今日の会合は私の件ではないだろう、アナニーさん」

 

「アシュリーよ! 私を変な呼称で呼ばないで!!」

 

「はは、すまない。アナニーさん」「天牙先生、女の人の名前を間違えちゃいけませんよ。アナニーさんが可哀想じゃないですか」「そう間違いやすい名前じゃないだろう天牙、なあ、アナニーさん」

 

 

しまった、また彼女の名前を間違えて呼んでしまった。

 

彼女はピンク髪で長身の、スタイルの良い気の強そうな美人のお姉さんなのだが、私の同僚が彼女について「ア○ル弱そう」と発言したせいで、どうにも間違えて呼んでしまう。

 

ああ、アナニーさんがあんなにプルプル震えて怒りをこらえている。こらえて…? おや、アナニーさんの様子が…。

 

 

「アンタら……、殺す、絶対に殺すぅぅぅ!!」

 

「うわぁぁ、落ち着いてくださいアナニー様!!」「お気持ちは分かりますが、どうかここは抑えてアナニー様!!」

 

「あ、アナタたちまでっ…!! うう……」

 

 

怒鳴り声をあげて立ち上がる美人さんを、御付きの人たちが必死に宥める。いやあ、誰があんな美人さんをこんなになるまで怒らせたのか。

 

しかし、さすがは御付きの人たち。2、3の言葉をかけるだけでアナニーさんを落ち着かせてしまった。

 

長い付き合いというのは伊達ではないんだろうなぁ。アナニーさんはぶつくさと文句を言いながらも、再び席につく。

 

とはいえ、流石に落ち込んでいるようだ。どうにか元気づけないと。

 

 

「いいもん、いいもん。誰も私のこと、分かってくれないんだ…。私、アナニーなんて下品な名前じゃないのに、酷いよみんな。うう、ふぇぇぇ」

 

「元気だすんだ、アシュリーさん」

 

「いい加減その名前で呼ばないでよ! 私はアナニ…、あぇ?」

 

「じゃあ、本題に入りましょう」

 

 

さて、アナニーさんが落ち着いたところで、本題に入ろう。今回の議題は、私たち《ソレナンテ・エ・ロゲ》が総力を結集して生み出した作品についてだ。

 

 

「こほん。そう、私たちが今日、ここに集まったのは他でもないわ。アナタたちが悪ふざけで作った、あの二つの塔のことよ! あの、卑猥な形をした!!」

 

「悪ふざけとは酷い言い方だな」

 

「あれが悪ふざけじゃなくて、何だというのよ!」

 

「そもそも、どこが卑猥な形だというのだ。もう少し詳しく話してもらおう」

 

 

まったく、酷い言いがかりだ。私たちは私たちの目的を果たすため、あの塔を建造したのだ。

 

 

「か…か、形、を?」

 

「そうだ。もっと具体的に、なにがいけないのかを、その口で語れ」

 

「お…男の人の、アレの形の、その、震える……」

 

「うむ」

 

「バ……」

 

「バ?」

 

「ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ああ、アナニーさんが泣きながら席を立って部屋を出ていってしまった。

 

うむ、しかし、彼女もまだまだウブだな。生娘でもあるまいに、バ○ヴとエネマ○ラぐらい、声に出して話せるだろうに。

 

 

◆ "Steely Dan" ◆

 

 

「あむ、あむ…、アナタたちは、あむ、もっとデリカシーを、あむ、もって行動すべきよ。あむ。いいわね?」

 

「アッハイ」

 

 

大量のケーキを頬張り機嫌を直したアナニーさん。まったく、そんなユルユルだからアナ○弱そうだなんて評されるのだ。

 

 

「つか、お前もドSだよな天牙」

 

「最初に彼女を○ナル弱そうなんて評したお前が言うなサイトー」

 

「いや、だってピンクは淫乱…」

 

 

それはともかく、すごい勢いでケーキが減ってるな…。流石は生粋の強化系か。でも、このヒト、グルメハンターじゃなかったような…。

 

 

「あむあむ、で、結局、あの2つの塔は何だったのかしら? あむ」

 

「ああ、あれは、エロトラップダンジョンだ」

 

「は? もう一回言ってくれないかしら?」

 

「エロ、トラップ、ダンジョン」

 

 

楕円形のテーブルの向かいに座る、彼らの表情が固まる。いや、中の事は聞いているだろうに。

 

 

「西側のバ○ヴ型地上10階の女性用タワーダンジョン、東側のエネ○グラ型地上6階地下4階の男性用タワーダンジョンから構成されていた」

 

「え、あ、はい」

 

「女性用タワーは男子禁制、男性用タワーは女人禁制。中に入るためには、一定条件を満たさなければならない。女性用タワーに入るには、《ヒトを違う意味でダメにするソファ》に女性が座る必要があった」

 

「違う意味…?」

 

「男性用タワーの入り口は公衆トイレになっていて、表のベンチに案内人である青いツナギを着たいい男の試練を受ける必要があった。男しか受け付けない」

 

「いい…おとこ…、阿部氏か、阿部氏なのか!?」

 

「女性用タワーの中身は、そう特殊なものではない。エロマシーン、媚薬スライム、エロい触手、性欲持て余したオーク、レズサキュバスetc」

 

「特殊じゃない…?」

 

「男性用タワーも、マシーンや触手、スライムがあるのは変わらない。違うのはノーマルなサキュバスや性欲持て余したスライム娘などの魔物娘、あと、いい男」

 

「いい男、やっぱりいるのか」

 

 

おや、特定のワードに引っかかっているな。と、ここで今まで黙っていた、私の右となりの女性が顔を上げた。

 

 

「そう、あなたもそうなのね?」

 

「え、何?」

 

「あなたも、こちら側の人種なのね、アナニーさん」

 

「私、アシュリー……」

 

 

右となりの女性が、下がった眼鏡をクイッと中指で上げ、ニヤリと笑い、そして、

 

 

「隠さなくっていいわ。アナタも、そうなんでしょう。男性同士の熱いぶつかり合い(意味深)に心をトキメかせる乙女なのでしょう!?」

 

「はっ!? 違うっ、私、そうじゃない!」

 

「隠さなくっていいわっ!!」

 

 

おお、我らが同志、お超腐人が念獣を顕現させた! あの姿は! 純白の丸っこい神々しい胴体、そこから横に無造作に生える美しい手足、あの姿はまさしく!!

 

 

「天牙! ホモォに手をだすな! 呪いをもらうぞ!」

 

「鎮まれ  鎮まりたまえ! さぞかし名のある山の主と見受けたが、なぜそのように荒ぶるのか!?」

 

「汚らわしいノンケどもめ! わが悶絶とトキメキを知るがいい! そして、男子どもはお互いもっとプロレスごっこをするがいい! 薙ぎ払え! ホモになるビーム!!」

 

「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」

 

 

 

《公共の場では不適切な行為が実行されています。しばらくお待ちください》

 

 

 

「尻が…痛い」

 

「ふふ、はかどるわぁ。筆がすすむわぁ。新刊、期待していてね、アナニーさん」

 

「……帰りたい、おうち帰りたい。……話を戻すわ。ええ、もう、アナタたちの作った塔の設備は問題にしないわ。ええ、問題にはしないわ」

 

 

いろいろと、いろいろとあった後、アナニーさんが様々な事象に目を背けて、本題を切り出してきた。

 

しかし、分からない。

 

 

「そもそも何が問題なのだ。あの塔はもはやもぬけの殻だろう?」

 

 

そう、私たちが理解できないのはその点だ。彼らが何を問題にしているのかが理解できない。

 

あの塔は、来るべき最高のエロゲを造るべく、その準備段階の1つとして生み出した体験型エロアトラクションだった。

 

ダンジョンには我々の作品を景品として最奥に設置し、挑戦者を広く一般から公募して、多くの人たちにアトラクションを楽しんでもらったわけだ。

 

しかし、斬新な遊びというのはいつの時代も強い批判にさらされる。ハンター協会と他の転生者の団体のクレームにより、我々はデータ取を完了した後、この施設を引き払ったわけだ。

 

今ではあの塔は、往年の御立派な外観を残し、中身は完全な空っぽになっているはず。

 

 

「ええ、そうよ。私たちはこの世から一つ、邪悪が消え去ったと喜んだわ」

 

「邪悪とは酷いいいかただな」

 

「だけどっ、なんで今度は私たちに非難が集中するのよ!!」

 

「ん?」

 

 

アナニーさんは語る。ハンター協会と彼ら良識ある転生者の団体により、超絶エロいダンジョンは外観だけを残し廃止された。

 

だが、これにより、《ソレナンテ・エ・ロゲ》の高価な芸術作品を、貧しい人々が手に入れる機会が奪われてしまったのだ。

 

私たちの作品は、こういっては何だが、芸術作品であるが故に値が張る。

 

私は直接、営業や販売には関わっていないが、例えば私の作品であるオナホールなどは、末端価格にして1億ジェニーはくだらないとか。

 

つまり、富豪やプロハンターといった実力者以外には手にする機会はほとんどない。

 

 

「ええ、でも、アナタたちの作品には、癪だけれども素晴らしい効果を持つものが多いわ。形はどうかと思うのだけれど」

 

 

かけられた念を抜くオナホ、そして、それを女性でも使えるようにするペニバン《ミルクポンチぉ》。

 

五大厄災である『人飼いの獣パプ』に囚われた人間を解放できる数少ない手段、彷徨える念獣《青いツナギを着たいい男》。

 

死に瀕した男性を、健康で可愛らしい男の娘として再生する不思議な力を持つ絵本《ジョソーサンミャク》。

 

どれもこれも業が深い。

 

 

「つまり、我々の作品を一般の人々が手に入れる機会を、君らが奪ったというクレームがあったわけか」

 

「そうよ! だから、健全な形状の、健全な効果のあるアイテムを作って、健全なダンジョンに設置してほしいのよ! 資金ならハンター協会と折半して出すから!」

 

「いや、それは無理だ」

 

「なんでよ…。まさか、誓約なの?」

 

 

それもあるが、

 

 

「いや、だから最初も言っただろう? 効果は副産物なんだ」

 

 

最高の快感で昇天できるオナホが、何故か、除念の副作用をもっていた。

 

《青いツナギを着たいい男》がアナ○をぶち抜くと、何故かトコロテン方式で『人飼いの獣パプ』が破裂した。

 

最高に可愛い男の娘を望んだら、結果として健康体になっていた。

 

それだけなのだ。私たちは、そう、ただ、エロいだけなのだ。

 

 

「なんてこと…、やはり、エロは世界を救うとでもいうの……」

 

 

私の言葉に、アナニーさんは力なくうなだれた。

 

 

 




最近、流行りのエロトラップダンジョン。最高のエロゲには必要な施設ですよね!
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