緋弾のoutlaw   作:サバ缶みそ味

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飛行機に乗りたい、ただそれだけ

*注意!

この物語にはオリ主がいます!

独自展開があります!色んなキャラがいます、ごめんなさい!

戦闘描写はうまくないです、ごめんなさい!

『それでも私は一向に構わんっっ‼』という方、ありがとうございます!


8話 踊る羽田線

チンピラAさんside

 

「うぅ…」

 

 痛みに目が覚める。ここはどこだ?暗くて蒸し暑い部屋だ。身体を動かすが動けない。歯科治療の椅子に手錠や足かせ、鎖が巻き付かれている。

 

「おはよーございますッス」

 

 部屋がわずかに照らされる。椅子のすぐそばにふわりとした金髪の少女が立ってこちらを見ていた。ぎざぎざの牙がちらつく。

 

「な、なんだてめえは…」

「はーい、今からあなたに尋問するッス」

 

 その少女は楽しそうに笑いながらそばに焚いたお香を置く。このきついニオイ、まるで腐った海のようだ。

 

「正直に答えてくれれば助けてあげるッスよ?」

「…はっ、面白いことを言うぜ。」

 

 無駄だ。俺達がそう簡単にペラペラしゃべると思うなよ?

 

「知ってるぞ?武偵は犯人を殺しちゃいけないんだってな。どんな尋問をしたってむださ」

「…ふーん」

 

 そんなことも気にせず少女は両手にゴム手袋をはめてメスとニッパーを取り出す。そしてゲスな笑みでこちらを見た

 

「貴方の言う通りッス。武偵は殺しちゃいけない決まり‥‥でも、死ななきゃ構わないッスよ?」

 

 ゾクリ、自分の背筋に冷や汗が垂れた。やばい‥こいつは脅しじゃあない、ガチだ…。身体をふるわして暴れようとするが身体がピクリとも動かない

 

「あ、このお香、ウチの特性のお香ッス。意識はあるけども動かすこともできず、痛覚もさほどないっス。なのでしゃべってくれるまで拷問にかけるッスよ」

「な、なにをするんだ…っ!?」

 

 少女の笑みから恐怖を感じてしまった。少女は絵に描いたようなギザギザの歯を見せて笑う。

 

「去勢手術って知ってるッスか?」

 

_____

 

ノブツナside

 

「ぬー…次の犯行がわからんなぁ…」

 

 あれから2日経つ。バスジャック事件以降、さっぱりと爆弾犯の事件はなくなってしまった。マッドギアが関連してそうな件もなく、ただ暇な時間が過ぎるばかりだ。

 

「後は鳰からの情報を待つだけか…」

 

 部屋でごろごろすんのも飽きた。コーヒーを淹れて啜りながらパソコンを開いて情報をまとめる。爆弾犯は女性、一年前の豪華客船沈没事故と関連、仕掛けるところは乗り物、ターゲットはキンジ…

 

「…いや、キンジがタゲなのはおかしいな」

 

 改めて考えると少々おかしい。言っちゃ悪いがあいつは腑抜けている。女絡みになると強いが…武装組織などに狙われるほどでもねえ。一年前の豪華客船沈没事故で死亡したあいつの兄、遠山金一と関連性があるかもしれないからピックアップしてたが、それ自体がフェイクの可能性がでてきた。

 

「と、なるとターゲットは別。本当の狙いはなんだろうな…」

 

 そんなことを考えている間に携帯が鳴る。鳰か、いいタイミングだ。

 

「ずいぶんと長かったな」

『もー、ウチの苦労を知らないからそんなこと言えるッス!全員あっさりゲロッた後、潜入捜査して、情報操作、証拠採取そして整理するなどして結構かかったんっすよ!』

 

 電話越しじゃあたぶんものっそい怒ってらっしゃる。まあ俺推理すんの得意じゃないし?突撃バカだし?

 

「で、どうだった?」

『残りのマッドギアの残党のアジトに行ってみたけどもぬけの殻ッス。何処かへ移動したッスね。』

「殴り込みはできないか…後は?」

 

 アジトへ殴り込みしてトリガーハッピーしたかったけどなー、残念だ

 

『幻覚を使っての尋問は大成功ッス!爆弾犯が誰かとは最後まで言わなかったけど爆弾犯が狙っている人物は即ゲロったッスよ」

 

 鳰は相手に幻覚や暗示をかけるのが得意な元暗殺者だからな。奴さん、そうとう嫌な幻覚でも見せられたんだろう…

 

「そのターゲットは?」

『オルメス。そう言ってたッスよー』

 

 …オルメス、ねえ。俺でもわかるわ。あいつが祖国に帰るとか教室で話題だったようだし、時間も場所も明かしていた。だとしたら…急がないとまずいな

 

「ありがとうよ。鳰、悪いけどもうひと頑張りできるか?」

『やっぱりノブちゃん人使い荒いっす!…一応、準備はできてるッスよ』

 

 プンスカと鳰は言いながら電話を切る。さてと、俺は黙々と支度をすませた後、電話をかける。

 

___

 

キンジside

 

 __もし俺の推理が正しければ…アリアが危ない!

 

 理子のおかげでヒステリアモードになり、頭の中で整理ができた。過去の武偵殺し、兄さんの事件、そしてチャリジャックやバスジャック…次に狙うとすれば飛行機、アリアが乗る7時のチャーター便だ。

 

「急がないと…」

 

 今から乗り換えで走っていければぎりぎり間に合うか…いや、武藤に車を借りていくか…

 

\カメーンライダーブラァッ‼/

 

 …特撮ヒーローの曲を大音量で垂れ流しながら道路を走行するバカはたった一人しかいない。音が聞こえる方を見ればノブツナが大型バイク スズキ_HAYABUSA(隼)に乗って俺の近くに止まった。

 

「よっ、探したぜキンジ。乗れよ」

 

 なんで俺を探してたのだろうか。聞く前にヘルメットを投げ渡される。

 

「羽田空港まで行きたいんだろ?連れてってやるよ」

「!?どうしてそれを…」

「お前、アリアと組んで『武偵殺し』の真犯人を追ってんだってな。やるなら最後まで芯を通せ」

 

 ノブツナはニシシと笑いながら俺を見る。…こいつの言う通りだ。俺は頷いてヘルメットを被り、ノブツナの後ろに乗る

 

「いいか、国際線までぶっとばしていくからな。放すんじゃねえぞ!」

 

 そういった途端、ノブツナはバイクを猛スピードで飛ばす。赤信号、遮断機が下りる線路、車が行き交う交差点、高速のインターを全部無視して強引に突っ切る。

 

「の、ノブツナ!?飛ばしすぎじゃないのか!?」

「バーロー、こちとら急いでんじゃい!神風だこらぁ‼」

 

 ああ、やっぱり乗るんじゃなかった…。警察沙汰どころではない、この事件終わったら絶対に先生たちに怒られる。そんな時、バイクに搭載していたのか無線機がかかる

 

『こちら、ジーク‼応答せよ、オバカ』

「おバカじゃなくてオーバーだ、オーバー」

『HAHAHA、そうだったなオーバーダオーバー』

「いやそういうのじゃなくてオーバーな!?オーバー」

『あ、これが所謂オーバーリアクション?』

「やかましいわ!」

 

 なんでこんな時にこいつらは変なコントをしているのか。…突っ込むのはやめておこう

 

「で、どうなんだ?」

『指示通り、湾岸線を封鎖はすでに完了した!もちろん我が社ハワコネの力でな‼』

「ナイス。さすがはハワコネ」

 

 は!?首都高速湾岸線を封鎖しただって!?なにしてんだこいつらは。さらに別の無線がつながる

 

『犬塚、警察に頼んで国道の交通規制をやっておいたぞ!』

「いやー、渋川さん、助かります‼」

 

 渋川さんって誰!?というより警察使って道路規制するとか本当に何考えてんだ!?

 

「気になるか、キンジ?」

「いやというほど気になるんだが」

「お前の邪魔をしようとしている輩をふるいにかけて誘き寄せているのさ」

「俺の邪魔…?」

 

 そんなやついたのか?と問いかけようとした時、俺達の両サイドに黒いハイエースバンが2台並行する様に走ってきた。窓が開いた途端、HK416の銃口が覗かす。

 

「なっ!?」

「しっかりしがみつけよぉっ‼」

 

  乱射される寸前にノブツナがアクセルを強く握って回し猛スピードで切り抜けた。2台のバンは俺達を追いかけるようにスピードを上げる

 

「何だあいつ等は!?」

「えーと、お前とアリアをぶちのめす武偵殺しの下っ端…だったけど、今はそうじゃなさそうだな」

 

 ノブツナはミラーで様子を見て、すぐさま腰のポーチからM24型柄付手榴弾を取り出す。何事かと気になって後ろを振り向くと、一台のハイエースバンの屋根が開いて、そこからRPG-7を撃とうとする男の姿が見えた

 

「マジかよっ…‼」

 

 RPG-7が発射される寸前にノブツナは手榴弾を投げる。RPG-7が放たれて俺達の所へ飛んでくる途中に手榴弾は爆発を起こす。爆風によって軌道が反れ、RPG-7は京浜運河の方へ落ちていき大きな水柱を上げて爆発を起こす。

 

「ほ、本当に危なかった…」

「どうやら武偵殺しと仲間割れを起こしたようだね。連中、飛行機ごとぶっ飛ばす様子だ」

 

 仲間割れって…しかも連中もアリアを狙っているのか。このままじゃ追われるままで埒が明かない

 

「レキ、2台ボッシュート」

 

 ノブツナが無線でそう伝えた瞬間、俺達を追いかけている2台のハイエースバンのタイヤが狙撃されスピンを起こす。そして次々に玉突き事故を起こし追いかけてくるバンは止まった。

 

「レキ、ナイス」

「ノブツナ、レキも来ているのか?」

 

 ノブツナはバイクを止めて向こうを指をさす。はるか向こうに警察の装甲車が2,3台横にして止まっておりの車の陰から顔を覗かせドラグノフで狙いを定めていた

 

『ノブツナさん、サポートをしますので対戦車擲弾の方をお願いします。』

「あいよ!」

 

 ノブツナはそう言ってバイクから降りた。LARグリズリーを引き抜き、リロードをする。腰にはノブツナの愛刀『八房』が提げてある

 

「キンジ、なにしてんだ。早く行け」

「え?…まさかあれをレキと二人で止めるのか!?」

 

 ハイエースバンから軍服、特殊部隊のような武装をした連中が出てきている。後方のバンから次々に降りてくる連中を合わせてざっと50人…無茶だ

 

「気にすんなって。そんなことより‥‥お前がアリアの所に行かねえとこの事件、終わんないぞ?」

「しかし…」

「キンジ、武偵何条だっけ?仲間を信じろって。お前がこの事件に決着をつけるって信じてる、だから俺を信じろ」

「‥‥」

「自分の信じた道を突き進め。…そんでアリアを助けに行ってこい」

「ノブツナ…死ぬんじゃねえぞ?」

「バーロー、俺を誰だと思ってやがる」

 

 俺とノブツナは笑いあって拳を合わせる。拳が離れた途端、ノブツナは敵陣に駆け込み、俺はバイクを走らせた。…ノブツナ、レキ、すまない。ありがとう

 

 

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