「魔理沙さん!メリーが居ない!」
「・・・は?」
今起きたのであろう魔理沙さんは、眠そうな細い目でこちらを見る
昨日見た包帯は、身体中にも巻かれていた
現在時刻は星が出ていないのでわからないが、割と早い時間だろう
「そりゃあマジか?」
「朝起きたら、ポックリと姿を消してたんだよ!」
「・・・まさかルーミアが・・・?」
なにやら考え事をしている様だが、私は昨日の化け物のことを思い出していた
メリーがあんな化け物に遭遇したらーー
「早く探さないと!」
私が外に出ようとするとーー
「馬鹿野郎!外に出るな!」
「え・・・?」
魔理沙さんが本気で怒鳴る
「あ・・・すまん。・・・外は危険だから、お前は外に出るな。お前まで行方不明になったらどうする」
「それは・・・」
「心配なのは分かるが、今は耐えろ。蓮子」
私は、魔理沙さんに言われて不安でいっぱいだった頭を冷やす
「直ぐに紫が来る。アイツはお前達が入って来た事には気付いているだろうからな。アイツならなにか知ってるかもしれない」
「分かった・・・」
それから少し経った頃
「・・・来たな」
魔理沙さんが縁側から外を見る
私もつられて外を見ると
いきなり空間が捻じ曲がり、何も無い所にに不気味な『穴』が開く
「ここ数日で事件が多いわねぇ」
その中から人が現れた
その人は紫色を基準にした服を来た、スラリとした金髪の美しい女性だ
「遅いぜ、紫」
この人が紫さん・・・
じゃあさっきのような不気味な穴が境界という事か
・・・メリーはよくあんな所に入れたなぁ
すると紫さんは私の方に来て
「事情は大方把握しているわ。私は八雲紫、よろしくね蓮子ちゃん」
「あ、はい・・・」
なんだかこの人は何でも知ってそうな感じがする
名乗ってないのに私の名前も知ってるし
「あんまり時間が無いみたいね」
「ああ、その事だが何か知らないか?紫」
「居場所までは分からないわね。ただ・・・」
「ただ?」
「ルーミアの動きが目立ってきたわ。もしかしたらと言う可能性もある」
ルーミアと言ったら、昨夜ここに来た人だろう
「ああ、それなら私も思っていた。昨夜もここに来たしな」
あまり話が見えて来ないが
「じゃあそのルーミアって人がメリーを・・・?」
「奴はなにを考えているか分からねぇ。有り得るな」
でも、それじゃあどうしたら・・・
「その事についてなんだけど」
紫さんが言う
「ルーミアの居場所が分かったわ。それで、数人の協力者に襲撃を依頼した。今日の午後2時頃の日が出ているうちに攻撃を仕掛ける予定よ」
協力者って・・・
そんなにルーミアって人は強いのか
そんな人にメリーが・・・
「私もその襲撃に参加する、2時に何処に行けばいい?」
「魔理沙さん大丈夫なの?その包帯・・・」
今は寝巻きでは無いが、さっきの魔理沙さんは普通に動ける様な姿では無かった
「ああこれか・・・この前ルーミアにタイマン貼った時にコテンパンされてな。だが大丈夫だ、心配要らない」
「場所は伝えておくけど、無理は禁物よ。」
紫さんが魔理沙さんに集合場所を伝える
「襲撃しなきゃならないほど強いの・・・?」
昨日魔理沙さんに聞いた話では、幻想郷では摩訶不思議な力を持っているのがゴロゴロいるらしい
「控えめに言って、最強だな」
・・・それは控え目なのだろうか?
「蓮子は先に紫に家に帰してもらえ、メリーの事は私達が責任もってーー
「その事なんだけど、魔理沙」
紫さんは私と魔理沙さんを交互に見ながら抜が悪そうに言う
「蓮子ちゃんは何故か境界を通れないわ」
「「えっ」」
つまり?
帰れないと?
「試してはいないけど、何故か蓮子ちゃんは幻想郷に固定されてるわ」
何故!?
それじゃあメリーが居ても帰れないと申すか!
「まあ落ち着けよ蓮子、帰る方法なら後で考えればいい。今はメリーの事だ」
「うん・・・」
メリーがルーミアと言う人に捕まっているならかなり危ない状況なのは確実だ
「・・・なぁ、紫・・・どういう事だよ・・・?」
魔理沙さんが小声で紫さんになにやら聞いている
私はよく聞こえないが
「・・・魔理沙、その話は後よ・・・目の前の事に集中しなさい」
「・・・」
何の話だろうか
「蓮子、私が出ている間、絶対に外に出るなよ。あと、誰か来ても姿を出さないように」
「う、うん。分かった」
なんでそんなに外に出さないよう言うんだろう・・・
確かに外は危険だけど・・・
その後は、朝ご飯とお昼ご飯をご馳走になった後、集合時間近くになり魔理沙さんは私を神社に残し出ていったーー
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箒にまたがり、私は空を飛ぶ
今の私の姿を見れば蓮子は驚くだろうが、幻想郷では空を飛ぶのなんて当たり前だ
そしてしばらく飛び、集合場所が見えてくる
既に数人集まっているようだが、大体は見知った顔である
ちなみに現在、紫は居ない
アイツが居れば心強いのだが、あれで結構多忙らしい
そして集合時間になり、十数人が集まる
そして私達は、紫に教えてもらったルーミアの居場所へと向かうのだったーー