窓から朝日が差し込み、私は目を覚ます
朝の支度をして、私は友人の所へ向かう
友人の家は人里の人間も寄り付かない貧乏神社だ
その神社に着いた私は
「おーい!霊夢ー!」
友人、博麗霊夢の名を呼ぶ
「いるわよ。てか、分かってるんでしょう?」
霊夢は奥から顔を出してきた
「まあな」
「それにしても、あんたも暇ねぇ・・・。今、お茶入れて来るわね」
と言ってまた奥へ行く霊夢
少ししたら、お盆に湯のみを2つ乗せて戻ってくる
「いやー、今日も暇だなー」
私は縁側に座りながら呟く
「私はやる事あるんだけど?」
意外とコイツは忙しい時もあるようだ
霊夢も私の隣に座った
「手伝ってやろうか?」
「要らない、あんたがやるとむしろ仕事が増えそうだし」
「言ってくれるじゃあねぇか」
結構ひどいこと言うなぁ
「じゃあ聞くけど、あんた境内の掃除とかしてられる?」
そりゃあもちろん
「無理」
「ほら見なさい」
んだよもー
「て言うか今日は私、夕方から用があるからそれまでにはアンタ帰りなさいよ?」
「用って?」
私は何の用事か気になったのだが
「ちょっとした用事よ、アンタは気にしないでいいの」
「そうかい」
まぁ、コイツのことたがら心配は要らないだろう
ーー今考えれば、この時何の仕事だか聞いておけばよかったのだ
何故ならば、この日以降霊夢は行方不明になったからーー
ーーーーーーーーーーーーーー
「・・・一体どこに行っちまったんだ・・・?」
私は博麗神社に来たのだが、霊夢が居なかったので勝手に縁側に座って暇していた
まぁ、あいつの事だし2、3日仕事でいない時くらいあるが・・・
と、あれこれ考えていると
「魔理沙・・・やっぱりここにいたのね」
「おう、紫か」
紫が現れた
「魔理沙、貴方のことを探してたのよ」
「どうしたんだ?」
おそらく霊夢の事だろうが、なにやら歯切れが悪いようだ
・・・何か不安になってきた
「単刀直入に言うから、よく聞いてちょうだい」
「お、おう」
そして紫は、意を決したように言った
「霊夢が消された、幻想郷にもあの世にも居ない」
「・・・は?」
なんだよそれ・・・
「消されたって・・・一体誰に・・・」
「犯人は分かっているわ、貴方も知ってる人物よ」
「一体どこのどいつが!?」
霊夢を消したんだ・・・!
そして紫は告げる
「犯人はルーミアよ」
は・・・?
「ルーミアだと・・・?」
ルーミアと言ったらよく飛び回ってるガキの妖怪か?
「どういう事だよ紫?ルーミアはガキじゃねぇか」
「ええ、確かに貴方が知ってるのは封印されているルーミアね」
封印?
「どういう事だ?」
「ルーミアは元々、原初の大妖怪よ」
「原初の大妖怪?」
なんだそれ
「まぁ、その名の通り最初期からいる強い力を持った妖怪よ」
「・・・いやいやいや・・・あのがきんちょがそんな・・・」
「私にもルーミアの事はあまり分からないけど、長らく力が封印されていたのよ」
「・・・封印が解けたと?」
「そういう事よ」
ちょっと待て・・・
なんか訳分からなくなってきた
「なんでそのルーミアが霊夢を・・・。それに消されたって言うのは・・・?」
死んだのとは違うのか?
「死んだのなら普通は地獄や天界みたいな『あの世』に行くはずなのに、あの世に霊夢が言った痕跡が全くなかったし、誰も霊夢の事を見ていないそうよ」
そしたらもう
「外の世界って事か・・・?」
「可能性はある。けど、ルーミアは私のように自分だけの空間、『ポケットディメンション』を持っているわ。そこに霊夢がいる可能性もあるし、そもそも完全に霊夢の存在が消されたっていう可能性だってある」
「まじかよ・・・」
じゃあ直接ルーミアに聞くしかないってのかよ
「そう言えば昨日、霊夢が夕方から仕事があるって言ってたんだが何か知らないか?」
「・・・知らないわね。その仕事って言うのが何か関係があるのかもしれないわね・・・」
「お前から託された仕事じゃなかったのか」
「ええ」
霊夢・・・
何があったんだよ・・・?
「ルーミアの居場所がどこだか分かるか?」
「・・・ルーミアと戦う気なんだったらやめた方がいいわ。貴方じゃ勝てない」
「やってみなきゃ分かんないだろ?」
「・・・」
勝てないからと言って諦めるわけにはいかない
「私にとって霊夢は親友なんだ。例え勝てなくても、私は行く」
「・・・そう・・・分かったわ。でも、頼みたいことがあるから絶対に帰ってきなさい」
「分かった」
その後、ルーミアの居場所を聞いた私はその場所へ向かったーー
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「お前・・・ルーミアか・・・?」
ルーミアの姿を見た私は絶句した
いつも森の中を漂っているガキの姿では無く、身長は私よりも高く、髪も腰の当たりまで伸ばしている
そして目を引くはその手に持っている十字架を捻じ曲げたような2m近くある大剣
言い寄らぬ大きな威圧感とオーラがある
「お前は確か、魔理沙と言ったか」
口調も変わっている
「お前が、霊夢を消したのか?」
そしてルーミアは一泊開け
「ああ、霊夢は私が消した」
・・・何だよそれ
「消したってどういう事だよ?なんで霊夢が・・・?」
「お前は何も知らなくていい」
何だと・・・?
「ふざけんなよ・・・」
ああ、ダメだ・・・
私の頭の中が真っ白になり、自分自身が自分自身を止められなくなる
「ふざけんじゃねえええぇぇぇぇ!!!」
私は八卦炉を構え本気の一撃を放つーー
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「あれ・・・?ここは・・・」
「魔理沙、目が覚めたのね」
気付けば私は神社で寝ていた
「紫?この包帯はお前が?」
私の体には包帯がそこかしこに巻いてあった
「ええ。これで分かったでしょう?1人じゃルーミアには勝てない」
畜生・・・やっぱり私は負けたのか・・・
「どうしたらいい・・・霊夢は・・・」
「霊夢の事は私に任せてちょうだい」
私では霊夢を探すことが出来ない
・・・私じゃあ無力だ
紫に任せるしかないのかよ・・・?
「・・・頼んだ」
「ありがとう。霊夢が帰ってくるまで、貴方には頼みたい事があるわ」
「なんだ?」
紫は真っ直ぐに告げる
「巫女の代理をやってもらいたい」