近すぎて見えない   作:青野

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最近、この小説のタイトルがイマイチだと思い始めたので、次回あたりに違うのにしようかと思っています。

千早「次回?いつになるの?」

作者「で、出来るだけ早く・・・さっ、張り切って十三話いきましょう!}

椎名・千早「あ、逃げた」



第十二話 オフ会

 

 

 地獄の期末テスト期間の最終日。千早は封印していたパソコンをついに解禁して久しぶりのネトゲ生活へと突入していた。

 ログインして初め、メールを確認した。

 

『第一回ギルド猫猫野郎のオフ会開催のお知らせ』

 

 ガタンっと彼はその場に立ち上がって画面を見る。

 

「な、オフ会・・・だと!?」

 

 千早はネトゲの世界で猫猫野郎という八人ぐらいのギルドに所属していた。今回のお知らせはそのギルドでのオフ会のお知らせであった。

 

「いや、別にいいんだけど・・・ん?」

 

 画面を見るとギルドチャで千早のキャラである肉まんに話しかけてくるキャラがいる。

 

ペンドラゴン『あっ、久しぶりの肉まんさん。メールはもう見られましたか?』

 

 聖騎士を象ったようなイケメンの男性が話しかけてくる。彼はギルド内でもかなり強く、よく千早と一緒にパーティーを組んで深部まで潜り込んでくれる人である。

 

肉まん『はい、開催場所も近場なので是非参加しようと思います』

 

ペンドラゴン『それは良かったです。当日が楽しみですね』

 

肉まん『そうですね。あっ、リアルじゃ根暗な野郎なんでww』

 

ペンドラゴン『ここじゃ、誰もがそうですよ。なんて』

 

 そうギルチャで遊んでいると他のメンバーも絡んできてやれ俺もだとか、それはお前たちだけだとか盛り上がった。

 

 そして、当日。時刻は午後六時に楓駅に集合とのことで午後五時五十分程度に千早は準備を済ませてやって来ていた。

 服装はジーパンにTシャツというまぁ、普通の格好である。あまり気合を入れてもなぁと千早は考えた結果がこれである。

 

 そうこうしていると何人か集まってくる。

 

「もしかして、猫猫野郎のメンバーですか?」

 

「え、はい。そうです」

 

 千早に話しかけてきたのはチノパンにボーダーのシャツ、その上に半袖を着ている男であった。千早よりも少し大人に見え、彼は次にこう言う。

 

「えっと、猫猫野郎のギルドマスター、猫男です」

 

「あっ、猫男さんでしたか。はじめまして、肉まんです」

 

「肉まんさんでしたか。どうも、あなたのあの素早い攻撃には驚くばかりですよ」

 

「いえいえ、猫男さんのタンク精神も凄いと思いますよ?」

 

「あははは、そう言われると嬉しいものです」

 

 そうこう話しているとお互いに「あれ?この人たちオフ会の人じゃね?」みたいな雰囲気を先ほどから出していた人たちがワラワラと二人の前に集まってきて集合という形になった。

 千早が意外にも驚いたのが可愛い女性がいたことであろうか。男女比こそ半分程度なのであるが、千早曰くネカマが基本のネトゲということもあり、女性の存在とは思ってもいなかった。

 しかも、そこそこ可愛い娘がである。

 

「あの、猫男さん。今日は何処かお店予約してるんですか?」

 

「ああ、しているぞ。一応、未成年もいるのは分かってたら三時間焼肉食べ放題、飲み放題のお店」

 

「え?そういうところって高くないですか?」

 

「あー、別に大丈夫。俺のツテで安くしてくれるってさ。だから、財布の心配は問題ない」

 

「なら良かったです」

 

「まぁまぁ、肉まんさんも確か高校生だろ?別にお試し程度にお酒飲んだらいいんじゃねーの?」

 

「いやいや、せめて大学入ってからぐらいならいいんですけど」

 

「だよねー、無理に飲ませる奴がいたら俺を頼ってね」

 

「はは、お願いしますね」

 

 楓駅からそのまま飲食店に入り、安くて旨いが売りの焼肉屋に入る。猫男は中にいた店員やら店長と色々と話をして奥の宴会席へと通す。テーブルを挟んで男女混合の四名四名。

 

(うん、何故か合コンみたいなノリになってるけどそれはよしておこう)

 

 行ったことすらない合コンの雰囲気はこんなものだろうと千早は勝手に納得すると、正面に座っている猫男さんに急かされてウーロン茶を頼む。

 飲み物とお肉がザッとテーブルに置かれて猫猫野郎のオフ会が始まった。

 

「えーっと、猫猫野郎のギルドマスター猫男です。今日はメンバー全員が参加ということで良かったです。取り敢えず、かんぱーい!」

 

(流石はギルドマスターというだけあって全体のまとめ方うまい)

 

 千早はそう関心しながらウーロン茶が入ったグラスを上げた。

 乾杯をして直ぐに猫男がこれから自己紹介をしないかと提案してきた。まぁ、別に当たり前と言えば当たり前のことであって、別段おかしなことではない。

 千早もゲーム内では特別変わり者?でもないし、ボケることもあればツッこむこともある。

 

 そこから無難にそれぞれの自己紹介が始まった。そして、千早の番。

 

「えっと、パーティーじゃ奇襲役の肉まんです。よ、よろしくお願いします」

 

「おー、肉まんさんでありましたか!」「肉まんさんの奇襲攻撃って結構助かるんだよね」

 

(お、好感触じゃないのか?)

 

 予想外にもメンバーに好感触だったので少し千早は照れながら挨拶をする。全員の自己紹介で、が終了してそれぞれ肉を焼きながらゲームの話について花を咲かしていた。

 ただ、千早として意外だったのが隣に座った女子大生が千早と一緒によくパーティーを組むペンドラゴンというプレイヤーであったことである。

 

「で、肉まんさんはあの奇襲スタイルに参考にしたやつとかあるんですか?」

 

 彼の隣に座るのはペンドラゴン・・・とは、まったく異なる容姿をした美女。近くの大学に住まう学生で、綺麗で長い黒髪をハーフアップにセットして赤いリボンで括っている。

 

(うん、普通に可愛い・・・)

 

「あー・・・シロメが斬るの主人公の戦い方を参考にはしたんですよね」

 

 千早がそう言うと、何かキラキラっとした目になった彼女はグイッと顔を出してきて食いついてきた。

 

「シロメが斬る見てるんですか!?おもしろいですよね!特に主人公の生き様がなんというか、燃えるというか・・・」

 

「あ、ああー・・・・まぁ、そうですね。主人公の闘志に燃えるというか」

 

「ですよね!あのアニメ好きだったんですよ私」

 

 そう言いながらペンドラゴンはグビッと頼んだカルアミルクを飲む。千早から見ればただのミルクのように見えてもこのカクテルは飲みやすい割には回るのが速い。

 気が付けば三杯目になっており、彼女の目は少しずつトロンとし始めて次第に頼むアルコールは度数の高いものへとなっていく。

 

「あの、ペンドラゴンさん大丈夫ですか?」

 

「ふぇ?らいほーるらいほーる」

 

「あ・・・・oh」

 

 そろそろ終了時刻なのであるが、べろんべろんになってしまった千早はめんどくさそうな顔になる。つい最近もこのように酔っ払いを目の前にしたからである。

 他のメンバーもいい感じにほろ酔いになってしまっており、彼女を任せるのも如何なものかと少し考える。

 

「あの、猫男さん、ペンドラゴンさんどうしましょうか?」

 

「あ・・・・こりゃ、難しそうだわ。取り敢えず、二次会ってことで俺の家来る?なんか、ペンドラゴンさん明日何もないって言ってたから別にいいし、それに起きるまで肉まんさんが見るか、相手してくれるだろ?」

 

「は、はぁ・・・まぁ、いいですけど。ちょっと、連絡だけさせてください」

 

 千早が連絡したのが午後九時ぐらいで、九時半ぐらいには猫男のマンションにたどり着いた。他についてきたのはショートカットの黒髪ショートカットのOLとメガネをかけたTHEオタク人であった。

 

 意外にも猫男のマンションは3LDKと、一人暮らしにしては広い部屋であった。

 

「ひろっ!」

 

「猫男さんって何やってるんですか?!」

 

「まー、秘密?」

 

 テーブルにコンビニで買ってきた飲み物と猫男が持っていたお酒も用意された。そして、この日二度目の乾杯をする。

 ちなみにペンドラゴンは一つ隣にある部屋のソファーに寝かせてある。

 

 四人はそのまま酒やらちょっとしたつまみを食べながら色々な話をする。ゲームやらアニメ、他趣味の話でゲラゲラと笑いが起きていく。

 そうして夜が更け、四人はグデーと寝始めていた。千早もそれに乗じて死ぬように寝ていると、妙な重みを感じて目を覚ましてしまう。

 

「え・・・・・?」

 

 そこには寝ている千早のお腹に跨っているペンドラゴン、もといJDの姿があった。そして、彼女はゆっくりとその口を開いて、

 

「ねぇ、エッチしよっか」

 

 そう言った。

 

 

 

 

 

 

 




突然のエロ展開!

次回は一人で読んでね!!!
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