真ハイスクールZERO ~魔神伝説~   作:名無しの零

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ついに公開されましたね!スパロボVのPV!!
そしてZERO参戦おめでとう!!




まーた地球滅びんのか


episode 1 「介入」

私立駒王学園。女子高から共学になって間もないため、男女比は圧倒的に女子のほうが高い。そんなとある教室の窓際の席で大あくびをする一誠。

 

 

「ふあ~………ねみぃ…」

 

 

「よう!心の友よ!!」

 

 

大あくびをする一誠に角刈りの髪型が特徴の男子が一誠に抱き着いた

 

 

「お、おぉ。松田おはy」

 

 

「こないだ貸したAVどうだったよ!」

 

 

周りは女子ばかりだというのに爆弾発言をする松田。一誠は「ブッ」と噴き出し、松田の頭にゲンコツをかます

 

 

「バカ!お前いちいち声がでけぇんだよ!!」

 

 

「いてて…なにも殴ることねぇだろ?」

 

 

「やあ君たち、今朝は風が強かったな…」

 

 

「おう、元浜…」

 

 

そんな二人に話しかけるメガネの男子、元浜はさらに爆弾発言をする

 

 

「おかげで朝から女子高生のパンチラが拝めたぜ…」

 

 

「カッコつけて言ってんじゃねぇ!?エロメガネ!そのスカウター割るぞ!?」

 

 

ツッコミをかます一誠はある事に気付いた。今一誠のクラスは男子が4人しかいない。松田、元浜。一誠。そして兜甲児という人物である。

 

彼は一誠とは幼馴染であり、唯一四人男子の中ではまともな性格をしている。

それ故、いつもいつも一誠たちが覗きやらをしてる時、彼らに成敗をかますのが日常。だが今はその甲児の姿がいないのだ

 

 

「あれ?松田。甲児は?」

 

 

「あぁ。なんせあいつのじいちゃんのお葬式に出なきゃいけねぇみてぇでよ」

 

 

「甲児のおじいちゃんが死んだ…?」

 

 

一誠も甲児の祖父「兜十蔵」とよく顔を見たことはある。かなり悪い顔が特徴的だがその性格は顔とは裏腹に気さくでファンキーな性格で「この老人が死ぬ」ってことがないくらい元気である。

 

まさかその十蔵が急に死んだと聞いた一誠は戸惑いを隠せないようだった

 

すると一誠の周りの女子が歓喜に包まれた声をあげて教室の窓へ顔を覗かせる

 

一誠たちもなんだなんだと思って窓へ視線を移すとそこには紅の髪の美少女が歩いていた

 

 

「お、リアス先輩だ。すっげー美人だよな」

 

 

松田はそう言いながらどこからか一眼レンズのカメラを取り出し、リアスを撮り始めた

 

 

「………」

 

 

ふと、リアスの視線が一誠へと向けられた瞬間、彼はドクンと。蛇に睨まれた蛙のように静止してしまう

 

 

「ん?イッセーどした?」

 

 

「あ?いや…なんでもない…」

 

 

 

 

 

 

「じゃあまた明日なー」

 

 

「おう、いい夢見ろよ」

 

 

学校の帰り、途中松田の家でDVD鑑賞(という名のAV鑑賞)をし、あっという間に夜になってしまい、一誠は元浜に別れを告げて帰路についていた

 

 

すると一誠は己の掌を見る。

 

 

「(いい夜だな…力がみなぎってくる…)」

 

 

すると彼はおぞましい気配を感じ取り、バっと後ろを振り返る。

 

 

 

「これは数奇なものだ…こんな場所で貴様のような存在に出会うのだからな…」

 

 

そこには黒いコートに帽子を被った男性がいた。

 

 

 

「(な…何を言ってるんだ…!?こいつは…?)」

 

 

「逃げ腰か?答えろ。主は誰だ?」

 

 

そういいながら男性は足音を立てながら一誠に近づく

 

 

「(こうゆうときは…全力で逃げるに限る!!)」

 

 

一誠は危機的なものを感じ取り、その男性にそっぽを向けて全速力で走り出した

 

 

 

 

 

「…………」

 

 

その様子を静かに見ていた人物がいた。きらりと「Z」という文字が煌くペンダントを携えて

 

 

 

 

 

 

 

一誠がたどり着いた場所は誰も人気がない公園。そして逃げ切った事を確認した一誠は立ち止まって息を切らす

 

 

「こ…ここまで来れば…!」

 

 

「逃がすと思うか?」

 

 

「!?」

 

 

ふわっと一誠の背後に忍び寄る人影。それは先ほどのコートを着た人物だった

 

 

「お前の属してる主の名を言え、それともお前は「はぐれ」か?」

 

 

そう言いながら彼は黒い翼をバサリと広げた

 

 

「(羽…?これは…夕麻ちゃんと同じだ…)」

 

 

「主の気配もない…やはり「はぐれ」か。ならば…殺しても問題あるまい」

 

 

羽を羽ばたかせ、宙に浮いた男性。そして手をかざすと光が集まっていき、槍の形へと象っていく

 

 

「(おいおいおい!この展開…まさか…!!)」

 

 

「死ね」

 

 

男性がヒュッと槍を投げ、一誠は反射神経で目を閉じる

 

 

 

 

 

――殺される…。

 

 

 

 

 

 

 

「ロケット…パンチ…!」

 

 

 

 

 

 

鋭い声が聞こえたかと思うと次に轟音が響き、黒い何かが飛来し、光の槍を相殺してしまう

 

 

「何…?」

 

 

男性は目を見開き、一誠は恐る恐る目を開ける

 

 

「これは…?」

 

 

その黒い何かは腕である、ジェット噴射で空を飛び回る。そして二人の間を突っ切った後、公園の入り口のほうへ飛んでいく。そして公園の入り口には一人の人物がいた

 

 

いや。正確には人ではなかった

 

 

黒い四肢、黄色く光る双眼、まるで牙を並べたような口をしたスリット、無機質ながらどこか力強さを感じさせる何かがそこに立っていた。そして先ほど飛んだ腕はガシンと音を立てて右腕へと装着される

 

 

「ロボット…?」

 

 

一誠から見ればまるでロボットである。だが男性は

 

 

「魔神…だと?バカな…完全に破壊したはずでは…」

 

 

するとロボットは一歩、一歩とガシン、ガシンと音を立てながら歩んでいく

 

 

「だがここでヤツを倒せば…!」

 

 

男性は一誠を無視し、ロボットへと光の槍を再び投擲した。

 

 

 

 

爆音

 

 

 

もくもくと煙が上がり、いくつかの地面が抉れている

 

 

「ふっ…さすがに魔神といえども…」

 

 

男性が勝ち誇ったように笑うが煙が晴れるとそこには無傷のロボットが煙を払い、仁王立ちをしていた

 

 

「なに!?だが……!せめてこいつだけでも…!」

 

 

男性は一誠に視線を向け、再び槍を突き刺そうとした瞬間、彼の身に爆炎が上がる

 

 

 

 

「この子に触れないでちょうだい」

 

 

 

「ぐっ…その深紅の髪、見覚えがあるな…グレモリー家の者か」

 

 

 

「(リアス先輩…!?)」

 

 

リアスはふふっと微笑み

 

 

「リアス・グレモリーよ。ごきげんよう。堕ちた天使さん」

 

 

すると男性もにやりと笑うと

 

 

「これはこれは…その言葉から察するにその者はそちらの眷属か…」

 

 

「この町は私の管轄なの。私の邪魔をしたらその時は容赦なくやらせてもらうわよ?」

 

 

リアスが腕を組むとオーラのようなものが滲み出、髪もオーラによって逆立ち始めている。すると男性は羽を再び広げて飛び立つ

 

 

「ふその言葉、そっくり返そう。グレモリー家の次期当主よ……我が名はドーナシーク。再びまみえないことを願う…そして魔神よ。またまみえることを願うぞ」

 

 

そういい、ドーナシークと名乗った男性は空へと飛び去ってしまう。そしてリアスは飛び去ったことを確認するとふぅと息を吐き、逆立っていた髪も元に戻っていく

 

 

「ふぅ…大丈夫?」

 

 

リアスはちらっと一誠に視線を移す

 

 

「あっ。俺は大丈夫です…」

 

 

「そう…よかった…」

 

 

すると今度は先ほどのロボットへと視線を移した

 

 

「さて、見たところロボットのようだけど…正体を見せなさい」

 

 

『やれやれ…バレちまったか』

 

 

「しゃべった!?」

 

 

驚く一誠を尻目にロボットはやれやれといった仕草をする。そして光に包まれ、おさまるとそこには……

 

 

「こ…甲児!?」

 

 

ロボットではなく、一誠の幼馴染、兜甲児の姿があった

 

 

 




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