ヤンデレ戦争   作:ミリンだ嬢

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本当にごめんなさい!これまでになく謝罪を申し上げます。



※このお話は第3話の後の別視点の話になりますので、その後にどうぞお読みください。


第2話:なん・・だと!?

・・・これは、エリザベートが待っているときのお話。

 

 

彼が部屋から出て行ったあと、エリザベートは意気揚々とステップを踏みながら、

彼の帰りを待っていた。

 

 

「んふふ♪・・・ついに、ついに!子イヌと恋人同士になったのね!・・・でも、恋人同士って何すればいいのかしら?」

 

 

恋人(仮)なって舞い上がるエリザベート・・・、しかし、その背後に二人の黒い影が迫る。

 

 

 

「!・・・誰!?」

背後からの気配に即座に振り返ると、そこには、

 

 

「あら?たしかここにマスターがいたはずよね?私(エウリュアレ)?」

「えぇ(ステンノ)。その代わり何でトカゲ娘がいるのかしら?」

 

 

この部屋にマスターを監禁した張本人であるゴルゴン三姉妹の双子の姉、ステンノとエウリュアレだった。

ステンノとエウリュアレはエリザベートに対し挑発的な発言をし煽り始めた。

 

「誰がトカゲですって!?」

「あら、トカゲじゃなければ何だったかしら。」

「ドラゴンよ!ド・ラ・ゴ・ン!」

「うふふ、飛べもしないドラゴンなんてトカゲに変わりないわ。」

「飛べるわよ!」

「あぁもううるさいわね!ギャーギャー叫ばないで耳に悪いわ。」

「そうだったわ、(エウリュアレ)、この子アイドルでもあったわね。

あまりの音痴で売れないけれどね。」

「うふふ。」

「うふふ。」

「このぉ・・・!言わせておけば・・・!」

 

 

とそこに、

 

 

「姉さま方、どうかされましたか?」

 

現れたのは、物々しいアタッシュケースを持ったメデューサだった。

「遅いわよメデューサ!何やってたのよ!」

 

パンッッッ!!

「痛い!」

 

メデューサの臀部にエウリュアレの強烈な会心の一撃!

 

 

「下姉さまやめてください、、、せっかくのお使いの品が壊れてしまいます。」

「そしたらもう一回取りに行くのよ。」

「えぇ!?」

「当たり前でしょ?あなたはお使いを頼まれてそれをここまで持ってくるのが仕事なんだから。割ったらもう一度頭を地に擦り付けて誤り倒してでも取り行くのよ。」

(エウリュアレ)それくらいにしたら、メデューサも頑張って持ってきてくれたのだし。」

「上姉さま・・・。」

「まぁ、割ったらあとできつ~いお仕置きが、待っているけれどね・・・。」

「上姉さま、そ、それだけはご勘弁を・・・。」

 

 

(こ、こいつら私を無視して・・・!)

 

 

「ちょっと!いいかんげにしなさいよ!姉妹喧嘩なんて他所でやって頂戴!

私は今、子イヌを待つのに忙しいの!」

 

そう叫ぶエリザベートに対して、

 

「相変わらずうるさいわね・・・!そうだわ、ねぇ(ステンノ)この子で、()()試してみない?」

「そうね、あの子でやるよりまずは、ちゃんと使えるかどうかを試さないと、ね?」

 

「な、何の話をしているの!?」

 

「ふふ、そう怯えないで、リラックスするのよ。」

 

そう言い放ったステンノの顔は黒い笑顔を浮かべていた。

 

「メデューサ、()()を出しなさい。」

「いいのですか?あれは、マスター用にと・・・。」

「まだまだあるんだから、いいじゃない。」

「そうですけど・・・、」

「いいから、出すのよっ!」

「っい!下姉さま、お尻を叩かないでください・・・。」

「じゃあ、さっさとするっ!」

 

エウリュアレはそう言い、メデューサの臀部を叩きながら急かす。

 

 

「ちょ、ちょっとあんた達!わ、私に何するつもりなのよ!」

「あなたにはちょっとお薬の実験台になってもらうのよ。」

「薬!?実験台!?」

「はぁ、本当はあのバカマスターにやってもらって()()()はずだったけど、

いないからちょうどあなたの様になった子で試す事にしたというわけ。実に名誉あることだと思わない?」

「全然思わないわよ!!」

 

(何やられるか分かったもんじゃないわ!早く逃げなくちゃ!)

 

しかし、そこでエリザベートは思い出す。

 

(は!そうだわ!子イヌとの約束があるじゃない。

だったら何とかしてこいつらを蹴散らせば・・・!)

 

 

と、思うより先に。

 

(っ!か、体が、う、動か、ない!?)

 

 

「あら?今更気づいたの?」

 

よく見るとメデューサの目が魔眼(キュベレイ)を発動していた。

 

「早めにメデューサの魔眼をやっといて正解だったわね。」

「そうですね、さすが姉さま方!」

(やったのは私ですけどね・・・。)

 

「メデューサ、今変なこと考えたでしょ。」

「い、いえ!上姉さま!そんな滅相もございません!そ、それよりも早くこの薬を彼女に飲ませてあげましょ。」

 

そういい、メデューサはアタッシュケースから小さな小瓶を取り出した。それをステンノに渡した。

小瓶の中身は煌々してそれはとても薬とも呼べず、ましてや、人に飲ませる類のものでもない。

 

「まぁいいわ、さぁ、お口をお開け。」

(ステンノ)が飲ませてあげるんだから感謝することね。」

 

(はわわわ!!?このドS女神、とんでもない物を飲ませようしているわ!)

(こんな物飲まされた次の日には、頭痛於きまくりの日々を送ってしまうわ~!?)

 

そんなことを考えている間に小瓶の中身はすでにエリザベートの中に注ぎ終えていた。

 

「さぁ、終わったわ。これであなたも大丈夫・・・、で、いいのよね?」

「えぇ、上姉さま。これで彼女も正気に戻るでしょう。」

「何か白目向いて気絶してるけど大丈夫なの、これ?」

「・・・」

 

「まぁいいわ、そのままにしておけばそのうち目を覚ますでしょう?

今はマスターを探しましょう、()()()達も探しているはずでしょうし、ね?」

「そうね、ほっときましょ、さぁマスターはどこに言ったのかしらね?いくわよ、愚妹!」

「・・・はい。」

 

 

と、メデューサは使いっぱしりにされながらゴルゴン三姉妹その部屋を後にした。

 

 

 

 

 

「・・・は!ここは!?」

「うっ、体がなんか痺れてるし、なんでこんなとこで寝てたのかしら私?」

 

 

 

「ていうか、()()()()()()()()、私?」

 

 


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