ぶっちゃけ、今週まで風助の専用機ぼんやりとした設定しかなかったです
「よう、久しぶりだな」
「おはよう、風助くん」
「……」
停学明けの風助に対する反応は半々であった
友好的なものもいれば敵対的な反応を示すものもいた
先日の暴力事件の影響がまだ残っていた
「……」
風助もその事に気付いているが普段通りの態度で過ごし自分を受け入れているクラスメイトに話をかけた
「なんか盛り上がってたけど今日の昼飯うめぇもんでも出るんか?」
「違う違う、今日から本格的な実戦訓練が始まるからISスーツで盛り上がってたの」
乾いた笑顔で風助の問いに答えると風助はさらなる謎が出来たように表情を変える
「ISスーツ?なんだそれ?」
「え?」
「ん?」
「風助くんISスーツ知らないの?」
「おう、知らねえな。何だ、変な調味料か?」
「違うよ、なんでスーツって言葉から調味料って思うかな。まぁいいや。ISスーツってのはISを操縦する時に着るパイロットスーツみたいな物で普通の服だと私達の電気信号を送るのに微妙に妨害しちゃうけどISスーツならそれがないからISの操縦に最も向いてる服の一つなんだよ」
「そうなんか」
小学生にIS知識がないのは仕方がないがここまで酷いのもどうかと思いながら世間話をしていると始業のチャイムが鳴り各々自分の席に着き教師の到着を待っていると隣のクラスから大声が響き、ちょっとした騒ぎが起起こっている事が分かる
それに続く様に担任の結花が教室へと来る
「あぁ、一組に転入生が来て騒ぎになっているけど気にしないでね。今日から本格的な実戦訓練が始まるけど浮かれず気を引き締めていく様に」
それを聞いたクラスメイト達の表情は引き締まりそれに満足した様に続ける
「本日は一時限目から一組と合同訓練を行うので第一グラウンドに集合する様に」
クラスメイトが席を立ち出発しようとすると風助は結花に呼び止められる
「風助くんは私と一緒に行きましょうか」
「ん?なんでだ?」
「あなたが迷うからよ」
きっぱり言いクラスメイトは全員がうなずく
専用機持ちとして訓練を怠る事が無い鈴は他のクラスメイトよりも早くグランドにたどり着き、あたりを見渡す
そこに見慣れた顔がおり時間つぶしにはちょうどいいだろうと声をかける
「やっほー、あんたらのクラス今朝騒がしかったけど何かあったの?」
「む、鈴か。あぁ、転入生が二人とも異色でな」
「この時期に来る転入生なんて普通じゃないでしょ」
「まぁ、そうですわね。貴方達も含め」
鈴、箒、セシリアが話し込んでいると他の生徒もグランドに着き各々盛り上がっていると一瞬静まり返る
原因は風助であった
三人もそうだったように風助の異様に鍛えこまれた肉体は誰もを黙らせる何かがあった
だが今の風助の恰好はどう反応すべきか理解に苦しむ
風助のISスーツはサイズ的な問題もあり出来てないのであろう、水着を着ているのだがカエルの絵が無数にプリントされたもので違和感しかないものであった
「よう!陽気にパエリア」
「箒だ!」
「セシリアですわ」
「あり?そうだったか」
「しかし、まぁそんな妙な水着よく買ったわね」
「これ、さっき渡されたやつだぞ」
(先生、風助の顔見て買ったでしょこれ)
なんとも言えず一同黙り込むと悲鳴がとんできた
「なんで君、そんな恰好なの!」
「ん?誰だおめぇ?」
「今日転入してきたシャルだよ。俺らと同じ男子操縦者なんだぜ」
やってきたのは一夏と金髪の生徒だった
「へぇ、普通じゃないってそういうことだったのね。じゃあもう一人のほうも男なわけ」
「いや、あそこにいる奴だけど千冬姉の元教え子だって話だ」
一夏が指さしたのは銀髪の小柄な少女であった
「元教え子?」
「あぁ、千冬姉はドイツ軍で教官やっていてそこで千冬姉に扱かれてたって話だ」
その話を聞いた風助の表情が強張った
「どうした風助?」
「そういえばあんた、軍とか戦争とか嫌いだったわね」
「そうなんですの?」
「あぁ、俺戦争は嫌いだ。戦争のせいで食いもんも食えねぇし心も身体もズタズタになって永遠に消えねえ傷跡が残るんだ。本当に良い奴らが真っ先に死んじまう戦争が大嫌いだ」
風助の言葉は子供のものとは思えない重さがあった
どういうことか問おうとしたがタイミング悪く授業開始の鐘が鳴り各自自分のクラスの列に並んで行った
やっと藍眺と橙次ポジションが登場しました
ネタバレになるけど臨海学校までに干支忍が登場します