fgoじゃなくて内定もらってごたついてました
「では、本日の授業を開始する」
1組、2組合同授業であるが指揮するのは1組担任の織斑千冬だ
理由はいろいろあるが、主たる理由として実践訓練で浮かれきっている生徒を引き締める事だろうか
超越的な強さも然ることながら厳しく指導する手腕も学園内に知れ渡っているそれ故の人選だ
「ではオルコットと凰、前に出ろ。まずは実戦演習を行いISを使うと言うのはどういう事なのか知ってもらう」
「あまり気が進まないのですが」
「同感、見世物にされるってのが嫌」
千冬の要請に乗り気ではない二人だが、千冬は想定内と言った表情だった
「二人ともこっちに来い」
困惑した表情で千冬の元に行くと二人の顔を寄せてある呪文を呟く
『あの鈍感共に良い所魅せられるチャンスだぞ。特に桐山はISの戦闘を見たことがないそうだ』
呪文の効果は覿面で二人の表情はやる気に満ちたものへと変化した
「さぁ!やるわよ!準備しなさい」
「そちらこそ、準備に時間をかけ過ぎではなくて?」
あっという間にISを展開し臨戦態勢になったが千冬が二人の間に割り込む
「闘志が溢れるのは結構だが、お前たちの相手は彼女だ」
千冬がそういうと彼方から声が聞こえてくる
「どいて下さいぃぃぃ!!!!」
着陸態勢というよりも堕落している1組副担任山田真耶
「ちょっと!なんでこっちに来るんですか?」
彼女は真っ直ぐ一夏の方へと落下していた
人間、気が動転すると動きが止まってしまうものである
一夏は目を瞑り衝撃に備えるがいつまでたっても衝撃が来ず、恐る恐る目を開くとそこには宙に浮かぶ風助と風助に引っ張られる真耶がいた
グランドにいた全員が驚愕した
「ねぇ、一夏。桐山君ってIS持って無いんだよね?」
「あぁ……」
「じゃあ、あれは素の身体能力って事?」
まだ来たばかりのシャルルは信じられないものを見たという表情だった
「先生、見た目よりも随分重てぇな」
風助は左手で真耶の右手を引っ張りながら呟く
だが真耶は風助の呟きに反論した
「違います!私の体重が重いじゃなくて、ISが重いんです!桐山君、言っても無駄かもしれませんが女性に体重の事を言うのは駄目ですよ」
その際、感情的になり右手を動かした為風助の体勢が僅かにずれてしまった
他のものならば問題にはならなかっただろう
「あ!」
その呟きに彼女は聞き覚えがあった
風助がミスをした時の呟きに酷似していた
「わりぃ……」
それは的中していた
おおよそ自然ではあり得ない現象がおこった
風が上から下へと落下したのだ
グランドを見下すと全員が倒れ込んでいた
「こ、これは」
「風の龍さんの腹触っちまったから周囲のものを叩き落とす空落風が発動しちまった」
真耶はこの光景に乾いた笑を浮かべるしかなかった