上がっていないようでしたらこれ削除します
「ところで今日はお店お休みなんですよね?じゃあそこの食材の山は?」
美鈴のハグから解放された鈴が店を見渡すと調理場には大量の仕込み中の食材があった
実家の中華料理店を手伝っていた鈴はある程度なら料理のことは分かっているつもりである
「明美ちゃんたちの歓迎会用の料理を作っていたのよ。腕によりをかけて作るから楽しみにしててね!」
「それでも四人で食べるには多すぎではないですか?」
調理場にある材料は軽く見積もっても二十人前以上はある
四人で食べるには多すぎる量である
「大丈夫、風助は凄い食べるからこれくらい用意しないとみんなの分無くなっちゃうのよ」
風助、それが美鈴の息子の名前だろうか
(そんなに食べるならかなり太った子なのね)
まだ見ぬ風助の容姿を想像する鈴
「で、その息子の風助くんはまだ学校から帰ってこないの?」
時間的にはもう学校は終了しており家にいてもおかしくない
「まだ新聞配達のバイトをしているんだと思うわ」
「へぇ、風助くんバイトしているのね……」
明美は少し関心していた
この食堂は、贅沢は出来ないがそこそこ繁盛しており経済状況は悪くない
それにも関わらず自ら働いていることに偉いと思ったのだ
それは鈴も同意していた
と風助のことを話しているとガラっていう音とともに戸が開いた
「母ちゃん、ただいま!すぐ店手伝うぞ」
少年の声がし振り返って見るとそこには小柄なカエルの様な顔をした少年がいた
「ん?誰だ、おめえら?」
美鈴は呆れたように肩をお落とし風助にいう
「昨日言ったでしょ。母さんの昔の友達とこっちに来るって。それで今日はお店はお休みになるって」
風助は数刻うなり
「全然覚えてねえぞ」
美鈴ははぁっとため息をついた
「二人共紹介するわね、この子が息子の風助」
彼は二人を見つめ
「俺、風助。よろしくな」
と軽い自己紹介をした
(これは、確かに面白い感じにかならないわね)
風助の容姿を見て先ほどの美鈴の言葉に同意した
彼にかわいい感じの服を着せても面白可笑しい雑貨にしか見えない
そして彼がそんなに食べるような体格にも思えなかった
「二人はゆっくりしてて。移動で疲れてるでしょうし」
美鈴は鈴達を強引に椅子に座らせて料理を再開し風助はその手伝いをなにも言われずとも始めた
「聞き分けが良い子って話はどうやら本当みたいね」
風助の行動を見て明鈴は友の言っていたことに偽りがないことを確信した
だが鈴は彼の姿を見て考え込む
(似てるわね。時々見るあの夢の中の奴に)