AnotherStory ~入れ替わりし原典候補者~ 作:カリン
プロローグ
──此処は箱庭では無い世界。
曰わく、外界。
曰わく、異世界。
其処で意識を取り戻し者──名を…カルキと呼ぶ。
彼こそアヴァターラ最後の化身であり最新最強の英傑。
故に此処に居るべき存在では無い。
故に異世界及び外界──居るべき意味は不明。
「此処は外界だな…これまた唐突突然な出来事だな」
短く溜め息を零すカルキ。
彼は自分の事より仲間──自分の居場所を心配する。
“アヴァターラ”──不死の存在、または究極に至上な存在の『化身』『権現』叉は『低下、転落、降下』ヴィシュヌの特に偉大な10の化身である。
アヴァターラ第一化身──マツヤ
アヴァターラ第二化身──クールマ
アヴァターラ第三化身──ヴァラーハ
アヴァターラ第四化身──ナラシンハ
アヴァターラ第五化身──ヴァーナマ
アヴァターラ第六化身──パラシュラーマ
アヴァターラ第七化身──ラーマ
アヴァターラ第八化身──クリシュナ
アヴァターラ第九化身──ブッダ(バララーマ)
アヴァターラ第十化身──カルキ
彼はアヴァターラ最後の化身──英雄カルキ
『永遠』『時間』『汚物の破壊者』【カリ・ユガ】の最後に現れては全ての悪を滅ぼし後に新たな世界を築くとされし者。
未だ覚醒をも無いが覚醒すれば釈○をも凌ぐ実力者──故に将来…全権領域に達する者として挙げられる。
更に南の支配者──アヴァロンを打ちて功績を挙げ【原典候補者】までに登り上げた彼が今、外界に存在する理由は……
「ノーネームと接触に加えて事実の上書きと来たか…」
旧アルカディア=ノーネームには【人間の原典候補者】である『逆廻十六夜』が居る。
彼とカルキは互いに敵同士であり対極の存在。
逆廻十六夜が勝てば【人間の信仰により神が産まれる】とされ、カルキが勝てば【人間は神々の恩恵で進化する】とされる。
ならばノーネームとの接触が鍵と成ると踏んだ。
故に、手紙は届いて居たが聞くにノーネーム側の召還と言う。
もし、今が先程の箱庭より過去箱庭ならばノーネームとの接触は避けられないはずだ…つまり意図的である。
それは、言うならば自分が起こした事実を自分で上書きしろと来た。
だが、其れでは狂うはずだ。
考えられる事は──『逆廻十六夜』と『カルキ』の入れ替えしか有り得ない。
「逆廻十六夜も既に気づいてるだろうな」
『逆廻十六夜』が先程までの記憶が有るならば、既にこの解答か…もしくは先の解答まで辿り着いて居るだろう。
「さて…新たに俺を必要とする場所へ行くか」
カルキは覚悟を決め手紙を開ける。
新たな居場所を探しに箱庭へ
光に包まれたカルキが目を開けると…高さにしておよそ4000メートルもあろうかという場所に、放り出されていた。
開けた視界一杯に映るのは懐かしいの光景。自然から建造物に到る一つ一つが先程の外界とは違う物。
そう。此処は────完璧なまでの異世界である。
*
──此処は外界では無い世界。
曰わく、異世界
曰わく、箱庭作りの世界
時に光へと飲み込まれ今意識を取り戻す。
彼こそ人類最後の秘宝を宿した最先最強の英傑。
【人間の原典候補者】彼の名は──逆廻十六夜。
後に、世界を救う事を約束された【約束されし英雄】
【第三永久機関】を身に宿し、強力な【擬似創星図】を扱うが覚醒前の為、本来の一端とされる。
今現在地は──不明。
ただ、日光を感じさせない感覚により建物内と推測。
「殿下が目を覚ましたよ!」
見た目を言うならば…
ノースリーブを着込み、腰まで伸びる艶やかな黒髪の美少女──名を『リン』と呼んだ。
十六夜は何度もリンを見た事──否、敵同士だ。
だが、今は十六夜を『殿下』と呼んだ事に疑問を覚える。
「御機嫌如何かな?我等が殿下」
その場に数人立ち会って居た。
全員敵同士であり…推測道理ならば今や同士だろう。
十六夜は『元殿下』と場所が変わった事も両者記憶が有る事もそして、此から何をすべきかを全て分かっている。
「機嫌が良いは気分は上々。おはようさん…我が同士達よ」
故に、新たな世界での第一声は新たな出会いを祝福として……
カルキと十六夜のW主人公です。
次回から~sideと入れる事にします。
カルキ編は難しいそうです。
この作品は一人では成り立ちません。
なので改善点やアドバイス貰えたら嬉しいです。