アナゴ9時30分枠に出張する。   作:寅好き

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すみません。まだワンピースのキャラは出ません。次か次々回に出る予定です。


アナゴ決心する。

姿は虫人間のアナゴが浜辺で体育座りをしている。その背中には哀愁がそこはかとなく漂っている。

能力を得た時にはハイテンションになっていたのに、なぜ今はこうなってしまったのか?それは一日前のことになる。

――――

能力を得てから既に二時間ほどたち、アナゴにとって待ちわびたことが起こった。延々と海だけが続くと思われていたが、それが終わりを告げていた。大陸が見え、しかも町があるのが見えたのだ。

「やっと現状が把握できるぞぉ。はっはっ。」

喜び勇み、アナゴは進行方向の逆を向き、正拳付きを繰り返す。シュッシュッという空気を切る音と共に衝撃波が起こり、舟が町にかなりの速さで近づき上陸することができた。

「ああ、そこの御嬢さん、ここはなんという名のところですか?」

「キャー、化け物よ、虫の化け物よー。助けてー。」

アナゴが話しかけた女性はアナゴの姿を見て、悲鳴をあげて逃げていった。

「この姿ではさぁすがにまずかったな。」

と反省し姿を元に戻し、再度町に向かう。

「おお、そこの少年よぉ。ここの名前を教えてくれないかい。」

「うわー!!唇の化け物だー。助けてー。」

アナゴが呆然としているうちに、尋ねた少年は町に逃げていってしまった。

しばらくアナゴはショックで動けないでいた。すると町の方から多くの人が来るのが見える。その人々は各々手に銃や剣、斧や鍬といった武器を持っている。

「本当に化け物がいるぞ。町に近づけるな―。退治しろー。」「ま、待ってくれぇ、僕は人間だぁ―。」

「嘘つけ、お前のような人間いてたまるか。」アナゴは全力で逃げるが、追ってはすぐ後ろまできていた。

「こうなったら。」

アナゴはセル化する。すると飛躍的に伸びた身体能力により追ってを引き離すことができた。後ろから銃を撃たれた気もしたが、少し痛い程度だったので気にしないことにした。

追っ手を撒いて、乗ってきた舟で海に再び出る。またもや海かと気分は憂鬱であったが、畏怖の目で見られ、襲われるよりはましであった。

「はぁ、なんとか逃げ切れたぞぉ。」

安心して、一息ついていたアナゴであったが、アナゴの不幸はこれで終わることはなかった。ドン、ドン。

アナゴの舟の周りに何かが降り水飛沫をあげる。

アナゴが後ろを見ると、大きな軍船が大砲を撃っている。

「なんだぁ、なんなんだぁ?」「撃て、撃て。化け物だ手加減するな。」

「海軍!?」

アナゴが訪れた町の住人が海軍に連絡し、海軍が出張ってきたらしい。

「舟では逃げきれん。こうなったら、ぼくは子供の頃泳ぎの天才と呼ばれていたのだぁ。泳ぐ姿はアナゴのようだと。」

アナゴは決心して海に飛び込む。

「がぼ、がぶ、ぶべぇ、なで、泳げないんだぁ。」

アナゴは海の藻屑となった。と思われた。しかし運命のイタズラかアナゴは生きていた。無人島に流れ着いていた。

――――

ということがあり、今に至る。姿がセルなのは、無人島でどんな猛獣がいてもおかしくない状態であったからだ。

(どうしてこうなったんだ。私のどこが化け物だっていうんだ。町の人の中には私より化け物のような顔や姿をした者がいたではないか。)

頭の中で何回も何回も考えたが、答えのない疑問を解決することはできない。

アナゴはすっと立ち上がる。

「チックショー、チックショー、なんで私がこんな目にあわなくてはならないんだー。ふざけんじゃねぇー。」

激しい怒りと、悲しみからアナゴは無意識に涙を流し、叫んでいた。

その時であった、アナゴの体から黄金の炎のようなものが立ち上る。

「な、なんだ、これは?」

今まで怒りや悲しみにとらわれていたはずが、この状態になってからは感情が高ぶっていた。

(そういえば、昔このような状態のキャラが出ている漫画があったな。)

アナゴはそう考えると、足を肩幅まで広げ、腕を90度あげ、顔を腕を上げた先に向ける。

「死んでろ、べ〇ータ。なんちゃっ…」

アナゴの手のひらから目映い光弾が飛び足す。ポーピー、という聞きなれない音がし、一キロ先の島に着弾する。そのとたん凄まじい爆音と、衝撃波が巻き起こり、砂煙が立ち上っている。煙が収まる頃には、島があった場所は海と化し、島はなくなっていた。

アナゴは呆然としていたが、我に変えるとパニックなる。

「冗談のはずだったんだ。私はこんなことしようとは思わなかったんだ。しかし、これでは、器物損壊か、テロ行為で逮捕されてしまう。どうしよう。」

自分に弁解したり後悔したりで一時間程それを繰り返す。最終的に島の件は見た者がいないことからそのままにとし、自分の変化のことについて考える。

「この状態は恐ろしいから、ならないようにしよう。」

アナゴは元来臆病者であるから、黄金の炎をあげる状態になることを封印することにした(ただし、どのような状況でなるかはまだわかってはいない)それと同時にこの類いまれなる力で逮捕されない程度にここの者達、自分を迫害しようとした者達に復讐を誓ったのであった。




ということで臆病者のアナゴは超化はしません。そして前科がつかないように復讐しようとしますが…。あとは化け物ということで…。
まあここまでにしときます。
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