「待て~。虫人間~。フランキーそっちいったぞー。」
「任せとけ、こっちのコーラはあーまいぞ、さあこい。」
「なんなんだあ~コイツらは~。」
鬱蒼と茂る広大な森の中で、セル化しているアナゴを、虫人間と呼び網を持って追いかけるルフィとコーラで釣ろうとフランキーが追いかけていた。確かにコーラを使った罠でカブトムシを捕まえることはあるらしいが……。
ゾロとサンジは呆れて見ており、ロビンは楽しそうに笑みを浮かべ見ている。ロビンの傍らには捕まったケルベロスが温かい目で追われるアナゴを見ていた。
アナゴが終われるようになった理由は、ピッコロの魔の手?から放心状態のヤムチャと、気絶したアブサロムを連れて瞬間移動をして逃げきり、アブサロムの拠点に二人を置いてきた。そこまでは問題なかった。次の瞬間待ち構えたようにそこにいたクマシーに追われ、急場凌ぎに近くにあった気に瞬間移動したのが運の尽きであった。
急に現れたアナゴに興味をもったルフィとフランキーに追われることになったのだ。
「な~か~ま~にな~れ~。」
『あほか!』
いつも通りの通常運転のルフィはアナゴを捕まえて仲間にするつもりらしい。それが分かったゾロとサンジがつっこみが入るがルフィは収まるはずがない。
「ペローナ様~。ごめんなさい~。た~す~け~て~く~だ~さ~い~。」
「ホロホロホロホロ、唇も反省しているみたいだしな助けてやるか。行けネガティブホロウ。」
アナゴが自分の主に対し泣きながら謝罪をすると、どこからかペローナの声がしたかと思うと、ペローナが作り出したネガティブホロウがどこからともなく現れ、ルフィとフランキーを貫く。
二人は膝を付きなにかを謝りだしている。
アナゴはなにがあったのか分からずに二人の変わりようを眺めていると、またもや聴こえてきたペローナの声。
「唇、そこにいる二人をここへ連れてこい。そうすれば仕事をサボったことは水に流してやる、ホロホロホロホロ。」
「ほんとうですかあペローナ様~。」
ペローナのお仕置きを恐れており暗くなっていたアナゴは喜び勇んで二人に近づく。
しかし、簡単にはいかなかった。
「そうはさせるか、七十二煩悩鳳」
聴こえてきた声と共に斬激が木々を切り裂きながら向かってきた。
「ペローナ様に許してもらえるんだあ。邪魔をすぅるなあ~。」
アナゴは飛んでくる斬激を片手で難なく弾く。
「太陽拳。」
そしてお得意の目眩ましであった。
もともと周辺が暗いスリラーバークのために太陽拳はいつにもまして、攻撃的な光を撒き散らし、その場のアナゴ以外の目を眩ました。
「なんなんだこの光は。」
「くそ、前が見えない。」
「くっ。」
しばらくたち光がやみ、視力が戻った三人の前にはアナゴだけではなく、ルフィもフランキーもいなくなっていた。
――――
「ナミ、どこへ行くつもりだ?ルフィの元へと俺はいったはずだが…」
「あんな目にあったのに泣き寝入りなんて出来ないでしょ。それにピッコロさんがいれば何も恐くないし。」二人の会話からも分かるようにピッコロ、ナミ、ウソップ、チョッパーはルフィの元ではなく、スリラーバークの宝物庫を目指して歩き回っていた。
「ピッコロ諦めたほうがいい。あの目をしたナミは止められん。」
ウソップがピッコロに同情するように言うので、ピッコロがナミを見てみると、ナミの目は$となっているので、ウソップの言うように諦めた。
「ヨホホホホ、皆さんは何処へ行くつもりですか。」
後ろからナミ達に声がかけられる。
ナミ達が振り返るとそこには、着流しを着て、刀を腰に挿したゾンビが立っていた。
「お嬢さん、パンツを見せてくれませんか。」
「見せるかー。あれ?」
皆がデジャブを見ているような気がする。
「おい、今のやり取りブルックの時と同じじゃないか。」
「ああ、それにやつからおかしなことにブルックの気が感じられる。半分だがな。それに奴は強いな。」
ピッコロの言葉に三人は戦慄する。ピッコロが強いと言うならば間違いなくピッコロ以外の三人は歯が立たないからだ。
「ヨホホホホ、鼻唄三丁矢は「遅い。」―!!」
何が起こっているのかは二人にしか分かっていなかった。
侍ゾンビが飛び出した、そこまでしか三人には分からなかった。
しかし今目の前では抜き身の黒い刀身を晒した刀をピッコロが素手で掴んでいた。
侍ゾンビは目が無いため表情からは分からないが、声からは焦りの色が感じられる。
「まさか途中で止められるとは。」
「すまんな。あまりにノンビリしていたんで咄嗟に掴んじまった。ナミ、ウソップ、チョッパー、先に行っていろ、戦いに巻き込まれて怪我でもされたらルフィに合わせる顔がないからな。まあそんなことにはならんとは思うが念のためにな。」
「え、でも…「分かった。行くぞナミ、チョッパー。」
ナミは行きたくなさそうであったがウソップはピッコロの思いを汲みナミとチョッパーを連れ長い廊下を走っていく。
「なあウソップ、ピッコロは大丈夫かな?」
「当たり前だろ。アイツの強さは俺たちが一番知っているだろ。」
「そうだな。」チョッパーはウソップの自信に溢れた言葉に表情が明るくなる。
だが長い廊下を抜け広場に出ると三人の表情が絶望に染まるのは次の話である。