「行ってこい唇。お前の強さを見せてやれ。ホロホロホロホロ。」
「時間外労働かぁ…行きますってぇ。にらまないでくださいよぉペローナ様ぁ。」
ペローナに問答無用で言いつけられ、すでに絶対服従のアナゴは海賊船へ向かっていった。
――――
「おう、アナゴお前も海賊退治に行くのか。」
「えっ。」
アナゴが声をかけられた振り向くとライオンの顎を持ったガタイのいい男アブサロムがいた。「……。」
「どうしたアナゴ。泣きそうな顔して。」
「ここに来て初めて名前で呼んでもらえたんで…。」
「お前もペローナのところで苦労しているんだな。うんうん。」
「ええまあ。アブサロム様はなんでここぇ?私と一緒で海賊を退治に?」
「ま、まあそんなところだな。」
「…」
少しいいよどんだアブサロムを見て少し怪しく思ったが、アブサロムは悪いやつではないと思っているので、気にせず向かうことにした。
クマシーとは違いアブサロムは意外と気さくであり、会話が弾んでいるうちに海賊船が見えてきた。アナゴはとっさに茂みの中に入り姿を隠す。見たところ約20人程の数で、ほぼモブキャラというか、強さを感じる者はいなかった。
「じゃあだんだん戦意が湧いてきたんでぇ、いっちょ行ってきますよぉ。あれ?」
アブサロムに行くと言ったが、すでにアブサロムの姿はそこにはなかった。
「流石はぁ4怪人。身のこなしが早い。」
アブサロムの動きに感心しながらもアナゴも心を決めて姿を出した。
「ん、なんだ。ば、化け物だ。虫男だー!!」
「またもやこの反応か。貴様ら許さんぞぉ。」
アナゴは化け物と言われたことから、以前のことを思いだし、怒りを増幅させ海賊に向かっていく。
まあ、傍目に見れば化け物であるので、そのような反応をされてもしょうがないのだが。
「突っ込んでくるぞ。撃て撃て。」
「ふん、蚊がとまったようだ。ぶるぁぁぁ!」
アナゴが腕を振ると銃を撃っていた海賊約5人が吹き飛び海に落ちていく。
「ふん、あと15人かぁ。死ねぇ。」
殺してはいけないんだが、このワンピースの世界では、余程のことをしない限り、死ぬことはないということを教えてもらっていたので、安心して力を振るっていた。
「ぶるぁぁぁ!つまらん、つまらんぞぉ。誰か強いやつはいないのか。」
剣を降ろうが、槍をつき出そうがお構いなしに前から向かっていき、叩き潰す、それはまさしく蹂躙であった。
「ヤベエ、あの化け物は強すぎる。先生お願いします。」
「おっ、もう俺の出番か。」
船の中から男の声が聞こえた。出てくる男はロン毛で、顔はいい部類に入り、背中にサーベルを携えている。
「ふん。俺の力を見せてやるかってえ~~。なんでここにセルがいるんだ!!」
男はアナゴを見ると青ざめ、茫然自失となり、金魚のように口をパクパクしている。
「先生、先生。どうしたんですか?」
「ああ、この世界で無双していい思いしようと思ったのに…なんで俺はこんなについていないんだ。しかもパーフェクトセルフだし。俺死んだな。」
男はなにかブツブツと呟いている。
「何者なんだぁ?私を知っているのか?」
「あれ?あいつ俺を忘れているのかよ。眼中になしってか。さすがに腹がたってきたぜ。一発はいれてやる。」
男は気合いを入れて構えをとり、アナゴに突っ込む。シュンッという音と共に男の姿がアナゴの視界から消えた。
「ど、どこに消えたんだぁ。」
「後ろだ。」
男の声が後ろあら聞こえた瞬間に比類ない程の痛みが背中に走る。男の拳が背中にめり込み、軋む音がアナゴ自身の耳にも届いた。
「まだまだだ。狼牙〇〇拳!!」
男がなにか技名のようなことを言うと、先程受けた以上の威力をほこる拳が、数十、数百と叩きこまれた。
「はい、はい、おー!!」
「わ、私がこんな技で…。」
前のめりになり倒れ込むアナゴ。
「こ、この俺がセルを圧倒している。この世界じゃあ。俺が神だ。ふん、ぶっ殺されたくなかったら消えろ。なんて、俺カッコイイ。」
なにか男は悦に入っている。
「しかし気があまりにも弱いと思ったが、俺が強くなりすぎたんだなあ。プー〇ルにも俺の雄姿見せてやりたかったぜ。」
男が勝ち誇ったドヤ顔でアナゴを見下ろしている。
(何故私はこんなところで地面に伏せているんだ。チクショー、チクショーチクショーチクショーー。)
「チックショー!!」
アナゴは内から沸き上がる怒りを抑えきれなくなった。突如以前の如く、金色のオーラが身を纏った。
「スーパーサ〇ヤ人だと。卑怯だぞ。だが今の俺なら勝てる気がする。それに俺には取って置きの新技もあるしな。やってやるぜ。」
「フハハハハ。この力で地に伏せさせてやるぞぉ。封印なんてくそ食らえだぁ。行くぞぉ。」
超化アナゴ対謎の男 空前絶後の戦いが始まる。
皆さんはもう誰だかは分かっているとは思いますが、ドラゴンボールキャラを投入します。やつも山賊でしたしね。山から海へです。