私 鳳鈴音は第3アリーナに居る
其処では銃声や甲高い金属音が途絶える事なく響いている、此処はISを使用しての訓練等が出来る場所だから、今観ている様な戦闘等は良くある事だが…だけど。
(少し過剰ね)
織斑春彦・その取り巻き篠ノ之箒対ラウラ・ボーデヴィッヒ
この2対1と言う圧倒的不利な状況な模擬戦をしているにも関わらず……優勢なのは織斑春彦ペアでは無く、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。
(やっぱり…千冬さんが言っていた通りね)
つい先程千冬さんが言っていた通り、彼女 ラウラ・ボーデヴィッヒは非常に強い
(流石、千冬さんに鍛えられた特殊部隊の隊長ね…)
上手く二人を誘導し、同士討ちを狙い…固まった場所を接近戦に持ち込み、腕からレーザー手刀を出して攻撃していた。
だが…ラウラ・ボーデヴィッヒの戦い方は恐ろしい迄軍人らしく徹底されており、装甲や武器を滅茶苦茶迄に破壊し…装甲の無い顔や胴体を集中的に攻撃していた。
そして、白式のシールドエネルギーが切れ行動不能になった織斑春彦の直ぐ隣でラウラ・ボーデヴィッヒが篠ノ之箒をいたぶる。
(……戦意どころか心も破壊する気なの)
織斑春彦や篠ノ之箒の悲鳴も無視して攻撃を続けるその姿に私以外にも観ていた生徒は顔を背ける。
(まぁ……ざまぁないわね)
私の好きな一夏を虐め陵辱した屑を殺す理由はあっても、助ける理由はない
「なっ何ですの此れは⁉︎」
背後から声が聞こえ振り向く、其処にはセシリア・オルコットが驚愕の表情を浮かべながら立っていた。
「りっ鈴さん……此れは一体⁉︎」
「名前で呼ばれる程アンタとは仲良くはない筈よ……其れに見れば分かるでしょう1対2の模擬戦よ」
「模擬戦って……こんなの模擬戦では有りませんわ!鈴さん!止めに行きましょう‼︎」
そう言い腕を掴みアリーナ内に行こうとするセシリア・オルコットの手を振りほどく。
「嫌よ、止めに行くならアンタ一人で行きなさいよ。」
「なっ⁉︎何故ですの⁉︎」
「何でって…助けに行く理由がないのよ」
「そんな……鈴さんは春彦さんと幼馴染みの筈じゃ…」
「あんな屑とはそんな仲じゃないわよ、助けに行くなら早く行きなさいよ……如何やら必要ないらしいわよ」
如何やらアリーナ内に性別を間違えられたままIS学園に入学して来た、シャルル・デュノア……シャルロット・デュノアが自身の専用機 ラファール・リヴァイヴのカスタム機を纏いラウラ・ボーデヴィッヒと戦闘をしていた。
「良かったわね、無力なアンタに変わって彼奴らを助けに来てくれて」
「ッ…」
「フン…フランスの変態娘が何しに来た」
「僕だって好きで男の人の格好してた訳じゃないんだけどね!………流石に此れはやり過ぎじゃないかな?ラウラ・ボーデヴィッヒさん」
そう言いながらシャルロット・デュノアはアサルトカノン『ガルム』を向ける
「成る程…力付くで私を止める気か」
ニヤリとラウラは口元を緩ませるがシャルロットは首を横に降る
「いい加減助けに来たら如何です?」
ガルムをラウラに向けたまま、ある方向に顔を向ける…其処には何時の間にか居たのだろう、太刀を持った織斑一夏が立っていた。
「其れは申し訳ありません……さてラウラ・ボーデヴィッヒさん、幾ら模擬戦と言っても学園のISを此処まで傷付けたのは流石に容認出来ません…なのでラウラ・ボーデヴィッヒさんには反省文50枚、そして此れから私闘などは一切禁止します。良いですね二人共?」
「あぁ…文句はない」
「僕も異論は無いです」
「お疲れ様一夏」
仲裁を終え、帰る途中にそう笑顔を此方に向ける鈴ちゃんが居た。
「鈴ちゃん…」
「ゴメンね一夏の手を煩わせて」
「いえ問題ないですよ、其れに此れが私の仕事ですから」
「でも…あの屑を助ける事をさせて」
そう言い鈴ちゃんが悲しそうな表情を浮かべる
そんな鈴ちゃんをギュッと抱き寄せ抱き締める
「一夏⁉︎」
「心配掛けさせて申し訳ありません…私は大丈夫ですから」
「……心配位させなさいよ…馬鹿」
そうか弱い声を出しながら強く抱き締めてくる鈴ちゃん、むぅ…女の子と言うのは複雑です
結局の所、鈴ちゃんが中々離れなかったので私の部屋まで連れて行く事になりました。