織斑一夏は武者である。 序章   作:抹殺完了

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第4話 殺すなら殺される覚悟も必要

木刀 日本の剣術で形稽古に使用するために作られ、剣道や合気道においても素振り、形稽古で使用される。螺鈿、彫刻など装飾された観賞用のものも市販されている。樫などの硬い木で作られているため、鈍器として実戦に用いられることもある、現にかの剣豪こと宮本武蔵もこの木刀を実戦に使用したことがある。

 

そしてこの木刀は古武道の剣術では主に木刀を使って稽古をしているが然し、頭部を打てば生命に関わるなど非常に危険なため、江戸時代に試合稽古用として竹刀が登場したが、形稽古は専ら木刀が用いられた。現代の剣道においても日本剣道形の稽古は木刀を使用する。

 

詰まる所先の篠ノ之箒が行った自身が持つ力を全力で使用した木刀による攻撃は生命の危機に関わる非常に危険な行為なのだ。

 

それ以前に篠ノ之箒は自分が何をしたのか分かっていない、仮にも剣を振るう紛いなりにも一人の剣士ならば、無抵抗の人間に対し攻撃するという行為は余りにも愚か過ぎる。

 

彼女 篠ノ之箒は仮にも剣道をやっている、それ即ち剣道の理念そして心構えを分かって居る筈。

 

剣道の理念、心構えとは

 

剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である

 

剣道を正しく真剣に学び

心身を錬磨して旺盛なる気力を養い

剣道の特性を通じて礼節をとうとび

信義を重んじ誠を尽して

常に自己の修養に努め

以って国家社会を愛して

広く人類の平和繁栄に

寄与せんとするものである

 

という物だ。

 

今篠ノ之箒がやった事とはまるで正反対

 

其れもそうだろう篠ノ之箒は単に剣道と言う『暴力』しか見ていないからだ。

 

そんな暴力しか見ていない彼女に幾ら理念や心構えを問うてもまるで聞かないだろう。

 

だから弱い

 

「………篠ノ之箒さん貴女は私を殺す気で木刀を振ったのに何で途中で手を抜いたのですか?」

 

頭部から血を流したままポツリと呟く織斑一夏、彼女の表情は俯いたままで分からないがその声は篠ノ之箒を見下している様な声だ、唖然としている四人を他所に一人声を紡ぐ。

 

「其処のGHQの人は私を本当に殺したいからISを展開したのに……だと云うのに貴女のそのザマは何ですか?憎いならそんな物じゃなくて真剣を持ってきたら良いのに…だから貴女は何時まで経っても半人前なんですよ」

 

「黙れ‼︎お前がそんな口を聞くな‼︎」

 

又もや篠ノ之箒は木刀を振り上げ織斑一夏目掛け振り下ろした

 

「ズサン」

 

漸く顔を上げ篠ノ之箒の振り方を観察しズサンと判断する

 

余りにもお粗末な振り方だ

 

先ず腰に力が入っていない、アレでは十分な破壊力が得られない、そして木刀の先がブレている。

 

「先の兄共々何をやっていたのですか……藤四郎」

 

自分に生命の危機が迫っているにも関わらず一夏は溜息を吐き自分の劔冑の名を呼ぶ

 

ピシッ…

 

一夏と篠ノ之箒の間の天井にヒビが出来、其れはどんどんと広がり遂には破片となり二人に降り注ぐ。

 

その破片の中でも一際大きな物体が地面に着地

 

「うわ⁉︎」

 

唐突に瓦礫が降り注いだ事に驚きその場から離れる

 

瓦礫が降り注いだ事により埃などが舞い二人…四人の視界が悪くなる

 

「視界が!」

 

そう毒づく篠ノ之箒の耳に一夏の声が聞こえる

 

「骨を斬り幾多

骨を斬り苦痛

斬り真似さえ骨を断ち切る

苦痛苦痛の骨斬り此処に推参」

 

そんな声が聞こえたと同時に篠ノ之箒は斬られた、その後方に居たセシリア・オルコットに迫る

 

未だにセシリア・オルコットはISを展開していてISの機能、ハイパーセンサーで一夏の接近を知る。

 

即座にセシリア・オルコットはIS ブルーティアーズのライフルを構える放とうとするが

 

「いやァァ⁉︎」

 

引き金を引く前に両手が斬り落とされていたのだ

 

両手が斬り落とされ狼狽するセシリア・オルコットに対して侮蔑の視線を送りながら、斬り下げた刀を水平にしセシリア・オルコットの腰から肩にかけ斬り上げる。

 

 

 

「殺しに来たのですから当然反撃位想定しておくべきですよ」

 

二人を無力化した後ポツリと吐き捨てる様に言う一夏

 

「貴女…私の……実の家族の前で人を殺すだなんて正気なの⁉︎」

 

「…殺した様に見えますか」

 

「当たり前じゃない‼︎」

 

「……いや楯無、一夏は二人を殺していない」

 

一夏に対し怒鳴る楯無だがそんな彼女をいつの間にか復活した織斑千冬が制止する。

 

流石に驚き楯無は二人を良く見る

 

「……傷が浅い」

 

「運がいいですねこの二人は千冬お姉ちゃんが居なかったら殺してましたよ」

 

くるりと楯無の方を見ながらそんな事を平然と言う彼女に楯無は恐怖した、躊躇いもなく人を斬れる事、そして殺害に躊躇いのなさ、そしてたった数年で躊躇いも無く人を殺せる様にした武者の世界の環境にだ。

 

「取り敢えず私は貴女が言った校長先生の指示が来る迄此処に居ます。」

 

「そう…多分貴女の腕を見込んで此処の防衛を頼むかも」

 

「別に構いませんよ寝床と食事さえ提供してくれれば」

 

「そう、じゃあ…明日迄此処に居てね」

 

そう言い楯無と織斑千冬は篠ノ之箒とセシリア・オルコットを引きずりながらこの場を去っていった。

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