『デュノア社壊滅‼︎社長室に『因果応報 天罰覿面』の血文字が日本の仕業か⁉︎』
「随分と派手にやったわね」
朝…用意された部屋の中でお茶を啜りながらそんな内容の新聞を見ていたら、楯無の声が聞こえ前を見る。
「おはようございます楯無、そもそも此れは貴女方に殺れと言われたからやっただけですが…何か不満でも?」
「いいえ……逆に上出来よ、此れでフランス政府も馬鹿な事はしなくなると思うわ。」
「そうですか……其れでシャルル・デュノアは?」
「シャルル・デュノア…いえ本名はシャルロット・デュノアね、彼女については本来ならフランス本国に強制送還されて刑務所行きだけど、デュノア社無き今ISを造れなくなったと言っても良いフランス政府は少しでも質の良いIS操縦者を求めているわ、まぁ性別を間違えたと言う事にしてIS学園に再編入させるらしいわ。」
「成る程…」
つまり彼女 シャルロット・デュノアはまだ使えるから生かされているという事だ…だが逆に言えば使えないと判断された場合即座にフランスに強制送還されるという訳です。
「つまり其れだけシャルロット・デュノアは手強いと」
「えぇ、彼女は専用機持ちなだけに中々強いわよあの子のビデオを見たけど堅実的な戦い方をしていて戦場を選ばないタイプの子よ…少なくとも一年の中では三番目位に強いわよ。」
「そうですか…」
全生徒最強のIS操縦者である彼女が言うのだから信用は出来る、そして堅実的な戦い方そして戦場を選ばないと言うのは中々に厄介だ、堅実的とは其れ即ち守りや攻めが安定しているという事だ、安定しているという事は其れらを打ち破るのが非常に難しいのだ、そして戦場を選ばないのも中々厄介だ。
「中々良い人物ですね…」
「欲しいの?」
「いえ、元スパイなんか要らないです寝首掻かれそうですし」
「貴女が寝首を掻かれる所なんて想像出来ないけど…其れが妥当ね」
「えぇ………其れで楯無」
一旦言葉を区切り、今迄の凛とした凛々しい声では無くしおらしい少女の様な声だった。
楯無は一夏の少女の様な声にギョッとする、其れは仕方ない…今の今迄彼女は一夏の殺戮武人ならぬ殺戮武者の一面しか見れていなかったのだ、故に仕方ないのだが…やはりこの様な一面を見た楯無の衝撃は大きくさながら『電磁抜刀』を受けた感じだ。
「どっどうかしたの一夏ちゃん?」
電磁抜刀を喰らった楯無は真っ二つになりながら戦った正宗の如く立ち上がり、一夏にどもりながら言葉を投げかける。
「いえ……そっその、お姉ちゃんとどう接すれば良いのかと」
「ガフ……」
一夏が放った言葉が楯無の心に深く突き刺さる、彼女自身も妹との仲はギクシャクしていて中々仲直りが出来ていない…其れ以前に妹が楯無を見た途端に一目散に逃げ出してしまうのだ。
「………そうね」
少しばかり楯無は考える、一夏と姉の千冬の仲は悪くは無く逆に良いと言える…逆に弟 織斑春彦との仲は悪くなっている。
ただ一夏と千冬は唯単純に話す機会がないから勘違いをしてしまったのだ
「私に良い考えがあるわ」
困っている一夏に楯無は一夏には初めて見せる笑顔で言った
亡国企業本部
その内部は慌ただしく人間が動いている、何故か
この亡国企業内で最悪の事が起こったのだ
亡国企業最高戦力 Kの裏切り
此れだけならまだ良いと言えるがKと言う人物がこの程度の被害に抑えるわけがない。
大英連邦BT最終機三世代型IS ロイヤルガード、そしてその操縦者 アリス・エヴァンの裏切り、このロイヤルガードとアリス・エヴァンは最近Kにより人間共々拉致された人間でKと言う人物に惚れ其れ以来ずっと彼女はKの従者として付き添っているのだ。
更にこの二人の深夜に行われた奇襲により、寝ていた量産型ISの操縦者が全員殺され、亡国企業本部の電力系統も滅茶苦茶に破壊されたのだ。
最後にKを除けば最高戦力のMの負傷と専用機 サイレント・ゼフィルスの中破
「……Kいえ、『大鳥香奈枝』貴女は何をするつもりなの……」
大鳥香奈枝とその従者による奇襲による被害の対処に追われるなか、スコールが1人呟く。