パチパチパチ………(拍手)
テスト週間なのにせっせと小説書いてる………
そんな自分がいた。
刀狩令を発令した翌年、俺に子供が生まれた。
母親は淀殿。
あのお市の方の長女である。
長浜にいた時も一人子供が生まれたがその子は幼くして死んでしまった。
その子が死んでからもう跡継ぎはできぬものとばかり思っていて、天下を取ったらその天下を誰に継がせるか悩んでいたところであった。
これで天下を取るのに遠慮はなくなった(まあ遠慮はしてなかったけどね)。
天下統一戦最後の標的は関東の覇者、北条氏の四代目、北条氏政とその子氏直である。
北条氏政にはあいさつに来い、と言ったことはあるが案の定断られてしまった。
そこで北条氏政が真田昌幸の領地、名胡桃城を占領したのを機に二十万の大軍で北条氏の本拠小田原城に攻め上がった。
小田原城はあの武田信玄も上杉謙信もおとせなかった名城だ。
それだけに小田原城はなかなかおとせなかった。
「これは持久戦になるな。」
そう思った俺は小田原城の手前の石垣山というところに城を築き、そこを拠点に攻めることにした。
この石垣山城の建築は北条にバレないよう木で見えないようにして、完成とともに周りの木を伐った。
こうすることによって小田原城からは石垣山に突然城が現れたように見せ、北条の士気を下げた。
この石垣山城に淀殿や各大名の妻を呼び寄せ、毎日宴会を開いた。
北条に我々の資金力を見せつけたのだ。
俺はある時、東北の大名に小田原攻めに参加するよう呼びかけた。
それからしばらくして………
「秀吉殿。」
「どうした、利家殿。」
彼は前田利家。俺が織田家家臣だった頃からの親友で賤ヶ岳の時は敵対したが利家殿は俺に寝返り、勝利を呼んでくれた。
それ以来、利家殿は豊臣家筆頭家老として働いている。
「東北に伊達政宗という若大名がいるのだが………」
「それがどうした。」
「小田原城に来るはずが途中で引き返したらしい。」
「何⁉︎それはどういうことだ⁉︎」
「どういうことって言われても私にも分からん。」
「あの若僧……何を血迷ったのか………。」
「伊達政宗と北条氏政は同盟を結んでいるという話もあるが………」
「………小田原城の次は奥州に兵を出さねばならんか………」
そう思っていた矢先、伊達政宗が小田原にやってきた。
「何⁉︎あの青二才がやっと来たか!!」
「お、おう。」
「とりあえず箱根にでも閉じ込めておけ。」
しばらくして俺は伊達政宗と会うことになった。
「伊達政宗、ただいま参上致しました!」
「うむ、入れ!!」
伊達政宗が部屋に入った瞬間、その場の空気が一変した。
し〜ん………
という音も聞こえないくらい、皆唖然とした。
なんと伊達政宗はまげを落とし、白装束(切腹する時に着る服)を身にまとい、現れたのだ。
「この伊達政宗、此度は関白殿下に大変な無礼をはたらきました。このとおり死ぬ覚悟はできています。どのような処罰も甘んじて受けまする。
まことに申し訳ありません。」
「ぬぬぬ………そうか、ならばおぬしの首を………」
「あ、お待ちください。」
「なんだ政宗、此の期に及んで命乞いか?」
「そうではありません。今関白殿下の茶頭をつとめていらっしゃる千利休殿に茶を学びたいのです。せめて冥土の土産にと思いまして………」
「何⁉︎利休に茶を⁇」
何と………死ぬ覚悟はあるといいながら茶を学びたいとは………
「関白殿下、いかがなさいますか?」
その場にいた家来が聞いてきた。
「………」
ふぅ〜
負けた。
「政宗。」
「は、」
「もう少し遅かったら、この首、なかったぞ。」
俺は伊達政宗の首を杖でつついた。
そして黙って俺は部屋を出た。
〜小田原城内〜
「伝令!」
「どうした⁉︎」
「伊達政宗殿が………豊臣側につきました!!」
「何⁉︎伊達殿は北条と同盟を結んでいるはず!」
「しかし………現に伊達殿はあちらに………」
「さ、最後の希望が………」
〜石垣山城〜
「官兵衛!」
「は、」
「おぬし、城へいって北条を説き伏せろ。成功したら俺の天下は完成する。」
「責任重大ですな。」
「だからこそおぬしを選んだのじゃ。」
「身にあまる光栄。必ず北条を説き伏せてみせまする!」
「うむ、頼んだぞ!」
官兵衛は武器ひとつ持たずたった一人で小田原城に赴き、説得。
籠城開始から三カ月。関東の覇者、北条氏は降伏。
北条氏政、氏照兄弟は切腹。氏政の子、氏直は高野山に追放。
その後俺は東北に行き、領地裁定をし、東北を平定。
ここに、関白豊臣秀吉の天下統一が完成した。
「小一郎。」
「何でしょう関白殿下。」
小一郎はわざとうやうやしく俺のことを関白と呼んだ。
「俺はついにやったぞ。」
「やりましたな!」
「ついに………ついにやったぞ!!!!」
「はははははは………」
「はは………」
「どうした、関白殿下。」
「いや………涙が………」
「関白殿下………」
「信長様、ついにやりましたぞ………信長様の夢、この猿めが果たしました。」
「………」
「なあ小一郎。」
「何でしょう。」
「今まで天下を取った人間は皆名家出身だ。」
「はい。」
「帝は天照大御神の子孫、源頼朝や平清盛は源氏平家と立派な家柄、足利家ももとは源氏、織田家も尾張の守護代の家柄………」
「………」
「だが俺は尾張の百姓の子。家柄もへったくれもない。今までそんな奴が天下を取ったことがあるか?」
「いえ。」
「いざそうなってみると実感がわかん。」
「………関白殿下………いや兄者は''日本史上最も優れた天下人''だと俺は思う!」
「からかうなよ。」
「いや、俺は本気だ。」
「………ま、なんにせよ、平和な世になった。亡き父のように戦で死ぬ者もいなくなる。」
「そうだなあ兄者。」
「だがこれからはこの平和を守らねばならん。」
「この小一郎秀長、より一層努力致しまする!」
「頼りにしておるぞ!」
その夜は二人で酒を飲み、語り合った。
今までの苦労話、これからのこと、こないだ生まれた子供のこと……
何もかもがうまくいっていた。何もかもが。
これから秀吉を人生最大の挫折が襲うことなどまだ知る由もなかった。
伊達政宗が遅れたのはなんと実の母に毒殺されそうになったからだそうでございます。
いや〜伊達政宗も大変だ。(その責任負わされて政宗の弟が殺されている。こっちもかわいそう)
ちなみにまだ最終回じゃありません。
今後ともよろしくお願いします(>v<)!!