比企谷八幡とその周辺   作:無題

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この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
2016年11月17日発売決定!!

※今回は2話に別れてます。


第三話 サーシャのお願い

001

 

今日も平和な奉仕部。

 

メンバー3人が三年生になったためか平塚先生からの依頼も減り、最近は生徒のお悩み相談が増えてきた。

そして今日は我が天使の小町が奉仕部に訪れている。

Oh,my angel!

そうです。あのコが僕の畏敬する天使様なのです。

…あ、あかん!人見先生の電波を受信していた。危ない。危ない。狂ってしまう所だった。

小町も俺と同じ総武高校に合格し、川崎の所の大志も一緒にやって来た。くそ、お前は要らないんだよ。

二人は雪ノ下に今後の学習方法についての相談をしている。確かに勉強のことに関しては雪ノ下が一番適切だろう。俺は文系以外は壊滅的だし、由比ヶ浜はアホだしな。

そう思いながら俺は手元にあるアルトゥール・シュニッツラー作の『夢小説』を読む。

これは一昨日の夜、BSでスタンリー・キューブリック監督作品の『アイズ ワイド シャット』が放送されていたんだが意味が良くわからなかったので原作を昨日買いに行ったんだ。しかしこれが結構、難解で大変なのだ。ってか映画と内容違うし。くそ、キューブリックめ!いつも原作改変しやがって。

そうして俺は文庫本に悪戦苦闘していたのだがふと、扉の向こう側の2つの人影に気が付く。そして気が付くと同時に扉が開かれた。

そこにはいつもの白衣姿の平塚先生と前回に続き、今回はメイド服を着たサーシャさんが立っていた。

衣遠さんについでサーシャさんってなんでだよ!

 

雪ノ下が前回の衣遠さんの時と同じようにサーシャさんに紅茶を入れる。

サーシャさんは久し振りに再会した小町との話に花を咲かせていた。小町は俺達、家族がベルギーに居たときに良くサーシャさんや八千代さんに遊んで貰っており仲が良かったのだ。

その横で大志と由比ヶ浜の二人がまたまた個性的なキャラクターに固まっていた。

大丈夫だ二人とも。俺もなんで来たのかわからないままだからな。

そこで俺は小町達を微笑ましそうに見ている平塚先生に今日はどうしたのか聞いてみた。すると平塚先生は白衣のポケットに入ったセブンスターを取りだし、一本に火を点ける。

『あぁ、電子タバコやめたんだなー』と思っていると先生は一服したのち俺にこう言った。

 

「比企谷、お前は来週の一週間、奉仕部の一環として使用人をやってもらうぞ。」

 

はい?どういう事ですか?

 

 

 

002

 

「ちょっと待ってください。意味がわからないんですけど一体どういう意味ですか?」

「なに、比企谷お前はもう進学先決まっただろ。だから残りの学校生活は人生経験も兼ねて人のために尽くして貰おうかと思ってな。」

「だからって学校休んで使用人ですか。ちょっと話が飛びすぎて良くわからないんですが。」

「そこからは私が説明するわ。私が依頼するんだし。」

 

そうしてサーシャさんが話に参加してきた。

「私、来週から実家の方で用事ができて急遽、帰らなければならなくなったの。それで一週間日本を離れる訳なのだけれどもその間、主人の付き人がいないのよ。」

「そこで白羽の矢がたったのが八幡、あなたよ!!」

「主人はフィリア女学院に通っているのだけれどもフィリア女学院では付き人がパターンなどのお手伝いをするの。主人はデザイナー志望でパターンとかはまだまだだからね。」

「なので私の代わりになるぐらいの実力者で使用人としての家事スキルが備わっている人は八幡、あなたしかいないのよ。」

「なので私はあなたに依頼したわけよ。」

 

つまり俺はサーシャさんの代わりに一週間、サーシャさんの主人に従うって事か。

いや、無理だろ。一週間ずっとってつまり学校を一週間、休めってことじゃないか。

さすがに平塚先生が許可しないだろうと思い先生の方に顔を向けると

「学校の方は一週間ぐらいだったら休んでも大丈夫だ。もう進学先も決まっているからな。」

「いいじゃないか比企谷。お前さんの将来の夢の専業夫婦に近い職業が一週間体験できるんだぞ。滅多にないチャンスじゃないか。」

 

普通は止めるはずの先生までノリノリとは。くそ、どうすればいいんだよ!

すると雪ノ下がサーシャさんに質問する。

「質問なんですが比企谷くんは使用人としてのマナーなどわかっているのでしょうか?このまま使用人ができるとは思えませんが。」

 

よし良く言った!流石だ雪ノ下。いいこと言うぜ。

するとサーシャさんは

「もちろんその辺は今週一週間でパーフェクトにしてもらうわ。八幡には『美シックス・センス』も磨いてもらわないといけないしね。」

 

なんだよ『美シックス・センス』って。寒気しかしないぞ。すると雪ノ下は

「それならばサーシャさんがいない時にはうちの使用人にも教鞭をとってもらいましょう。私も協力するわ。」

「おぅ,ご協力ありがとうございます。助かります。」

 

何てこった!雪ノ下まで賛成するとなんて。こうなると最後の砦は小町だけだ。

「小町。お兄ちゃんがいなかったら寂しいよな!行って欲しくないよな!」

 

俺は迫真の心意気で訴える。すると小町は

「小町はサーシャさんの為に頑張るお兄ちゃんが見てみたいな♪」

 

俺は一週間、サーシャさんの代わりに使用人になる事に了承した。

その時は考えてもいなかったんだ。俺がまさかあんな事に成るなんて…。

 

 




サーシャ、桜屋敷、瑞穂、あっ…(察し)

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