生徒会の雑務   作:炎の妖精

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今までやってたオンラインゲームを見捨てて、時間ができたので続きを書けてしまったので投稿。次の投稿も未定。気が向いたら投稿するかも。
なんか、マイナー作品のSS書きたい衝動がやばいので、そのうち別作品を投稿……しないんだろうなぁ。
こんな作者でごめんなさい。


しなくてもいいのにラジオ放送しちゃう生徒会1

今日も今日とて、生徒会室にやってきたのは良いものの特にすることはなかったので、適当に買い漁った本でも読もうとしたが、深夏にぶん取られた。「返して欲しければ、あたしを倒してみるんだな!」とモロ悪役の台詞を吐き、野球盤を持参し勝負を挑んできたので、相手をしていたら……

 

「他人との触れ合いやぶつかり合いがあってこそ、人は成長していくのよ!」

 

会長先輩が例のごとく、どっかの本の受け売りを語り出していた。

誰もが会長先輩の言葉がどういうことか、わからなかったようで皆固まる。深夏も会長先輩の方を見ていたので、俺はその隙に投球をする。はい、見逃し三振と。

 

「なんですか。それ?」

 

みんなの代表として、杉崎が会長先輩に聞き返していた。会長先輩はまってましたと言わんばかりに、不敵に笑みを浮かべ、背後のホワイトボードに文字を書き込んでバシッと叩く。

取り敢えず、これで俺の勝利なので深夏から本を取り返す。

 

「っておい!何勝手に続きを始めてやがんだ!」

 

「勝負の最中によそ見してるほうが悪い」

 

「真剣勝負だってのになんて卑怯な…!」

 

「人質……いや、本質か?を取っておいて、よくもまぁ、そんなことが言えんな」

 

「はい、そこの幼馴染2人!話を聞きなさい!!」

 

会長先輩に睨まれ、「ユウのせいで会長さんに目を付けられたじゃねーか…」と俺に非難の目を向け、野球盤を片付ける深夏。そもそもあなたが俺の本をぶん取らなきゃ良かった話だと思うんだが。

 

「ラジオ放送?」

 

ホワイトボードを見てみると、可愛らしい小さい字でそう書かれていた。他のメンツは不思議そうな顔をしていたが……俺にはなんとなくわかってしまった。

嫌な予感がビンビンと感じてしまっているが、会長先輩は胸を張ったまま続ける。

 

「そう!これから生徒会でラジオをやろうと思うの!」

 

「ら、ラジオって……」

 

やっぱりな。会長先輩の発言内容は考えてることをそのまま言うことがほとんどだしな。

こういったことが苦手である真冬は恐る恐ると会長先輩に尋ねる。

 

「あの……ラジオですか?音楽かけたり、喋ったりする」

 

他に何があるのだというのか。そんなことも聞いてしまうほど、動揺しまくってるのがわかる。

 

 

「そうよ。あの伸ばしたくなるアンテナがついてる、あのラジオよ」

 

「あ、それは真冬もわかります。無意味に触りたく……じゃないです!それってなんで生徒会がするんですか?そういうのは放送部とかの仕事だと真冬は思っていたのですが……」

 

あぁ、真冬のやつ左右に揺らしまくって遊んでたりしてたんだっけ。それで、ポキッと折ったことがあって両親に怒られたんだっけな……当時、壊した真冬が俺と深夏に泣きついてきて3人で椎名父に謝ったっけな……親父さんは正直に言ったってことで笑って許してくれたっけな……

同じことを考えていたのか、深夏と目が合うとお互い苦笑いを浮かべた。

 

「何言っているの!生徒会って、生徒をまとめる立場にある組織よ!政見放送みたいなものもたまにはしないといけないわ!」

 

「いや、会長。普通の学校はそんなことしませんよ?」

 

「ここは私の学園!私がルール!私が白って言ったら白なのよ!!」

 

「なんつー自分勝手な生徒会長なんだ!」

 

「そもそも、会長さんが通ってる学園であって、会長さんのじゃないだろ……」

 

暴走しつつある会長先輩に副会長組がツッコミを入れるが、会長さんの勢いは依然として変わらない。

 

「それにしても、政見放送なんて言葉よく知ってたわね。アカちゃん、よしよし、いい子いい子」

 

先輩が会長先輩の頭を撫でていた。子供をあやすようなその光景はとても同学年だとは思えなかった。

普通に目を細めてて気持ちよさそうにしていたが、我を取り戻した会長先輩は「うがー!」と声を上げ、先輩の手を払いのけていた。

 

「政見放送ぐらい知ってるわよ!子供扱いしないで」

 

「撫でられて、気持ちよさそうにしてた人がそれを言いますか……」

 

「べ、別に気持ちよくなんてなかったし!少し、眠たくなっちゃっただけだし!」

 

「会長。自爆していますよ」

 

「アカちゃんも成長してるのね……嬉しいわ。……あ、そういえば昨日、高視聴クイズ番組で政見放送をテーマに問題が出てたりしてたけど……いえ、なんでもないわ」

 

「………………と、とにかく政見放送よ!」

 

あぁ、あの番組か。俺は見てなかったが、母さんが見ていたっけな。

で、案の定ラジオ放送は思い付き&番組の影響を受けたらしい。小学生の男子とかが、アニメとかなんかの必殺技を見て、真似するやつと同じだ。

 

「まぁ、文句言ってもどうせやるんだろうけどよ……でも、なんでラジオなんだ?映像のほうがいいんじゃねーの?」

 

この状況をほぼ受け入れつつある深夏が嘆息混じりに発言した。たしかに、どう足掻いてもラジオを放送する流れは覆らないだろう。

 

「それも考えたけど、放送部に押しかけたら、「今渡せる機材はこれしか……」と泣かれたからラジオなの」

 

そう言いながら、準備を始める会長先輩。設備やら配線関係もそれなりにしっかりしてるし、昨日の今日でこれほどの準備をさせたのか……律儀に提供する放送部も放送部だが、人を動かす力を持つ会長先輩も会長先輩だろう。

もうちょっと考えて行動してください。

 

「か、完全に準備されちゃってます……」

 

あからさまに元気をなくしていた真冬。どうにかできないかとこちらを縋るように見てきていた。

真冬だけじゃない、深夏も先輩も杉崎もなんとかできねーかと目線が訴えてきていた。

……お前ら、雑務だからって会長先輩の子守をやる義務なんてないんだからな……

 

「会長先輩。いくら生徒会でも、学園側の許可無く放送するのはまずいかと」

 

そんなことを思いつつも、結局は動いてしまう俺。皆が期待の視線を送ってくる中、俺はなんとか会長先輩が考えなおすよう会話を繰り広げていく。

 

「だいじょーぶよ四季!そこんとこも放送部がやってくれるって!」

 

「なんでもかんでも言うこと聞きすぎだろ放送部……素人が放送なんてしてもグダグダになるだけだと思いますよ?」

 

「ふふーん、心配はいらないわ!私達って一応人気投票で選ばれたび、美少女……でしょ?」

 

「……恥ずかしいなら自分で言わなくてもいいんですよ?」

 

「う、うるさい!美少女に分類される私達がてきとーに集まって喋れば、みんな大満足のはずよ」

 

「そんな関係者やパーソナリティに喧嘩売る発言を……だいたい、いくら適当って言っても無計画でやるもんじゃ……」

 

「抜かりはないわ!この私が昨日三日三晩、寝る間も惜しんで計画を立てたわ!」

 

「昨日作ったのに、三日三晩とは……どれどれ?」

 

得意気にA4サイズの紙を付き出してくる会長先輩。嘆息しつつ、会長先輩の方まで行きスケジュール表?っぽいのを受け取って確認する。

 

「…………意外と、しっかり組み立てられていますね」

 

なんか、ツッコミ入れたくなる項目がいくつかあったが今は気にしないことにする。用紙を返却すると会長先輩はふふーんと満足気に頷く。

 

「でしょ!後は可愛い声でキャピキャピ喋りあってれば、男性リスナーなんてコロリと騙されるはずよ」

 

「杉崎以外の全男子に謝ってください」

 

「おい!なんで俺は省かれてるんだ!たしかに、美少女が甘ったるい声で話し合ってれば、興奮して夜も眠れなくなるけどな!」

 

「そのままお前は妄想を抱いて溺死しろ」

 

「だが断る!俺は生の美少女に囲まれて、たくさんの子供達と美少女に看取られて老衰で死ぬんだ!」

 

「……で、会長先輩?放送は決定事項なんですよね?」

 

「もちろんやるよ!ラジオっていっても、いつも通りに喋ればいいんだから。あ、でも杉崎はあんまり喋らないでね。杉崎は存在自体が放送コードに引っかかっているから」

 

「ひでぇ!?」

 

「鍵。あんな発言してる人間が、ラジオでまともなこと喋ると思わんだろ……」

 

結局、俺の説得は失敗してしまいましたとさ。皆に力及ばずすまんとアイコンタクト送ると…先輩はユー君はよくやったわとさほど気にしてないようで、真冬は失敗したらフォローお願い……と残念そうにしながらも、まだ頼りにしていてくれてるようだ。

深夏はどうせやるなら頑張ろうぜ!と不敵な笑みを浮かべていた。

杉崎は絶対発言しまくってやる!と目が燃えていた。

 

「逆に四季は発言していきなさいよ?ラジオの途中で本を読んだりするなんて言語道断なんだから!」

 

「……前向きに検討します」

 

「お兄ちゃん……その言葉ほど信じられない発言はないよ?」

 

考えてはやる。だが実行するとは言ってない。そういうことだからな。

 

 

 

 

改めて、他のメンツを見渡すとなんやかんやでこの状況を受け入れているみたいだった。

杉崎はこれが生放送ではなく、録音放送であったことに心底安堵し、やるからにはやってやるかと意気込んでいるみたいだ。

先輩もやると決めたらやるタイプなので、咳払いをし喉の調子を確かめていた。

深夏に至っては腕を組んで堂々とイスにふんぞり返ってるし……まぁ、昔から本番強いというか、緊張にはめっぽう強いからな。人前で話すことに慣れてるあいつならラジオ放送くらいなんてことないだろう。

唯一このメンツで消極的なのが真冬だけか。肩を落とし、憂鬱そうな表情を浮かべ、マイクをつついている。

なんだかんだで、本当に嫌なことはやんわりと断ったりするので、真冬も本気で嫌というわけではないのだろう。

正直、真冬よりもラジオ放送なんてやりたくもないんだが、俺一人が駄々こねてもしゃーないし……はぁ、覚悟決めるか。

 

「さぁ!始めるわよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★ ON AIR ★★★

 

ここからは原作同様台本形式で進行させていただきます。

 

会長「桜野くりむの!オールナイト全時空!」

 

杉崎「放送範囲でけぇ!!」

 

四季「IYAHOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

 

杉崎「!?ちょ、急にどうした!?」

 

四季「いや、こういうのははじめが肝心って言うじゃん?テンション高めでいこうかと思いまして……」

 

杉崎「テンション高いっていうか別人かと思ったぞ!どっからさっきの声を出したんだよ!?」

 

四季「あ、スーパーハイテンションモードもう終わったからあとよろしく」

 

会長「テンションの下がりはやっ!こらっ!本読もうとするな!私達のラジオ放送はまだ始まったばっかりよ!」

 

杉崎「打ち切りフラグ……!」

 

 

 

♪OP曲『Treasure』♪

 

 

 

会長「さぁ、始まりました。桜野くりむのオールナイト全時空!」

 

知弦「夜じゃないけどね」

 

会長「細かいことは気にしないでいいの!この番組は富士見書房と小説投稿サイトハーメルンの提供でお送りします」

 

深夏「どうしたんだ富士見書房にハーメルン…無駄な投資も甚だしいな、おい」

 

杉崎「こんな二次創作の一つにハーメルンがスポンサーになるわけないだろ……」

 

会長「まぁ、ギャラも0円だし、機材も放送枠にもお金かかってないから、スポンサーにしてもらうことは何もないんだけどね」

 

真冬「じゃぁなんで提供を読んだんですか……」

 

会長「それっぽいじゃない。うん、今のところとてもラジオっぽいわ」

 

四季「その一言がなければとてもそれっぽかった」

 

真冬「ラジオってこんなグダグダな感じでいいのかな……とても流していいものじゃないと思います……」

 

会長「こら!真冬ちゃん!そんなテンションじゃだめよ!リスナーはもっとこう、元気に――――」

 

四季「イェ゛アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

会長「ちょっと!?さっきからどうしたの!?急に杉崎みたいに奇声上げないでよ!!」

 

杉崎「待ってください!会長それどういう意味ですか!?」

 

知弦「そうね、キー君はもっと良い悲鳴を上げるものね」

 

杉崎「上げませんから!!少なくとも、突拍子もなく叫ぶことはありませんって!」

 

真冬「それって、叫べる状況なら叫ぶってことですか……」

 

四季「いえ、元気にしろってことみたいなので、ちょっと真冬にお手本をですね」

 

会長「アンタのは元気じゃなくて、ただ叫んでるだけ!次から叫ぶの禁止!次変な奇声上げたら、永久追放だからね!」

 

四季「あ、なんか無性に叫びたくなってきた」

 

深夏「おい、ユウ。会長が涙目で睨んでるからやめたほうがいいぞ」

 

会長「な、泣いてないもん!とにかく!!パーソナリティは女の子の元気な会話を望んでいるのよ!」

 

真冬「は、はぁ……そうでしょうか」

 

会長「うん。男子リスナーなんてそんなもんだよ」

 

杉崎「こらこらこら!なんでリスナーを見下げた発言すんの!?生徒に喧嘩売ってんの?!」

 

会長「パーソナリティあってのリスナーじゃない」

 

杉崎「リスナーあってのパーソナリティだ!」

 

深夏「おお、鍵が物凄く真っ当な発言してる!すげぇ!ラジオ効果すげぇ!」

 

会長「……そうね、私が間違ってたわ杉崎」

 

杉崎「分かればいいんですよ、分かれば……」

 

会長「そうよね。やっぱり、ある程度は媚びておいたほうがいいよね。そうすれば、男子リスナーなんてコロっと騙されちゃうし」

 

杉崎「アンタはなんもわかっちゃいねぇ!!そういう発言を堂々としちゃダメだって――――」

 

会長「お便りのコーナー!」

 

杉崎「無視!?ラジオなのに、言葉のキャッチボール拒否!?」

 

四季「だって会長先輩だし」

 

知弦「そうね。アカちゃんだものね。……ふふふっ、あのアカちゃんの初めての事でも精一杯頑張る姿……いいわ」

 

四季「それ今言う必要あります?」

 

知弦「ないわ」

 

四季「ですよね」

 

杉崎「なんでアンタらは普通に二人で話してんの!?知弦さんも写メなんて取ってないでもっと舵取りしてくださいよ!優も最初のテンション時みたくもっと積極的にだな――――」

 

四季&知弦「…………」

 

杉崎「ラジオで無言はやめましょうよ!」

 

会長「さーて、それでは一通目のお便り!」

 

深夏「これってたしか、突発的に放送してるんだよな……それなのにお便りがあんのか」

 

会長「全時空だからねっ!えーっと、『生徒会の皆さん、こんばっぱー!』はい、こんばっぱー!」

 

杉崎「誰一人俺の話聞いてねぇ!!進行重視か!それになにその挨拶!恒例なの!?」

 

女性陣『こんばっぱー!』

 

杉崎「俺たち以外の共通認識!?」

 

四季「こんばっぱー……?こんばんはをラジオ風に。おっはーみたく気軽に言えるようにアレンジしたもんなのか……?」

 

杉崎「お前は何冷静に考察してんだ!そんな深読みする必要ねーから!」

 

会長「『オールナイト全時空、いつも楽しく聞いております』ありがとー!」

 

杉崎「嘘だ!第一回放送のはずだこれは!」

 

四季「こんな学生がお送りするラジオ放送に楽しみを得ているのか……この投稿者はどれだけ人生に楽しみを感じていないんだろうか」

 

会長「はい、そこうっさい!これは全時空放送なのよ?時系列なんて些細な問題!」

 

杉崎「さすが全時空!!」

 

会長「あと、言い忘れたけど、一応コレ生でも放送されてるから。聞いてる人は少ないだろうから、また昼休みに構内で流すけど」

 

杉崎「そういうことは早く言ってくださいよ!!てかそれなら、もっと発言に気をつけてください!」

 

四季「マジか……どうりでさっきからメールが来まくるわけだ。……えーっと、取り敢えず『俺は悪くねぇ!悪いのは変態の方の副会長が悪いんです』……はい、一括送信っと」

 

真冬「そんな適当な返信でいいの…?」

 

杉崎「おい、深夏。止めなくていいのか?」

 

深夏「いや、どう考えてもお前のことだろ。変態副会長って」

 

会長「はいはい。続き読むわねー。『ところで皆さんに質問なのですが、皆さんはどんな告白をされたら嬉しいでしょう?僕は今、恋をしているのですがどう告白すればわからず迷っています。くりねえ!是非アドバイスお願いしまっす!!』」

 

杉崎「くりねぇって呼ばれてるんだ!こんなにロリのくせに!」

 

四季「恋愛相談か……投稿者さんよ。相談相手間違ってないか?もっと恋愛に慣れて……いや、この言い方は良くないな。年上の頼れる人に聞いてみたほうがいいだろ」

 

会長「なら私の出番ね!年上の!頼れる!!この偉大な恋愛経験豊富な私に任せなさい!!」

 

杉崎「男と手を繋いだことさえないくせに…」

 

真冬「……何一つ当てはまってないような気がします」

 

深夏「一応年上ってのは当てはまってるけどな」

 

知弦「三人とも、もう少し声のボリュームを抑えなさない。アカちゃんに聞こえちゃうでしょ?」

 

会長「聞こえてるよっ!!!仮に私に聞こえなくても録音してるから後でわかるから!!」

 

四季「……で、恋愛経験(NOT)豊富で頼れる(のは会長先輩の親友の先輩)会長さんの意見はどうなんです?」

 

会長「……なんかすごい含みのある言い方な気がするけど……まぁ、いいわ。さっさと告白しなさい!以上!!」

 

杉崎「なんかテキトーなアドバイスしたーーーーーーーー!!!」

 

知弦「そうね……好きにすればいいんじゃないかしら?私には関係ないし」

 

杉崎「パーソナリティがリスナーに冷てぇーーーーーー!!!」

 

会長「真冬ちゃんはどう?」

 

真冬「え……そ、そうですね………………真冬は……わかりません」

 

杉崎「まさかのわかりません発言キターーーーー!!!」

 

会長「深夏は?」

 

深夏「当たって砕けろ!以上!!」

 

四季「砕けちゃダメだろ……これだけ人数がいるのにまともなアドバイスがないってどういうことなんですかねぇ……杉崎は?」

 

杉崎「お、俺?………………懸垂しながら告白とかいいんじゃないか!?」

 

四季「会長先輩、次行っていいですよ」

 

杉崎「せめて触れてくれよ!!スルーが一番辛いわ!!!」

 

会長「んー、四季はどうなの?」

 

四季「え、俺ですか?」

 

深夏「そうだな。あたしたちのアドバイスをまともじゃないと言うくらいなんだ。素晴らしいアドバイスをしてくれるに違いないよな?」

 

真冬「ま、真冬もお兄ちゃんのアドバイス……気になります」

 

四季「露骨にハードル上げて来やがるな……このリスナーの意中の相手がどんな人なのによってアドバイスなんざ変わってくると思うんだが……まぁ、いいや。そうだなぁ……俺だったら放課後の屋上とかに呼び出したりして告るかね。ラブレターとかメールとかでの告白も有りかもしれないけど、やっぱこういうのって直接、面と向かって言われるのが良いもんじゃないの?あ、告白するならちゃんとタイミングを間違えんなよ?雰囲気ってのは重要だからな。ちゃんとはっきりと、自分の気持ちを伝えることを忘れずに。リスナーの恋が成就するのをひっそりと祈っているぞ」

 

「「「「「…………」」」」」

 

四季「……?なんで皆黙りこくってんですか」

 

杉崎「い、いや……」

 

会長「まさかそんな真面目に回答するなんて思わなかったから……」

 

知弦「さすがユー君ね……恥ずかしがらずに言えるなんて」

 

深夏「……そうか、ユウは直接言われる方がいいのか……」

 

真冬「め、面と向かって……はぅ、そんなの真冬には難易度が高すぎ……」

 

四季「…………取り敢えず次の便りでも読みますか。……コレか?『妹は預かった。返して欲しければ指定の口座に――――』いや、俺に妹はいないし。ったく、間違いメールかよ」

 

杉崎「いやいやいや、お前宛じゃねーから!!」

 

会長「もうっ!進行者は私よ!そのメールは破棄しちゃっていいわよ」

 

杉崎「いいの!?今の内容そんな簡単にスルーしていいの?」

 

会長「それじゃ次!『生徒会の皆さんこんばっぱー』こんばっぱー!」

 

女性陣『こんばっぱー!』

 

杉崎「だから、なんでコレだけ皆ノるの!?いつ打ち合わせしたの!?」

 

四季「適応力が高いな皆」

 

会長「『くりねぇ。どうしよう。私、お金が早急に必要で……というのも、うちの妹が誘拐されちゃって、料金が金策に走り回っているんだけど、集まらなくて……どうしたらいいかなぁ』」

 

杉崎「ディープなお悩みキターーーーーー!!!」

 

四季「取り敢えず、こんなとこにメールする以前に警察にでも行けよ」

 

杉崎「ホントだよ!!つかこれ、間違いなくさっきのメールに関連してるよなコレ!」

 

会長「ううん……そうねぇ、分かった!ラジオネーム被害者の家族さんには杉崎のポケットマネーから、まとまったお金をプレゼント!待っててね!」

 

杉崎「えええええええ!?何勝手に俺が提供することにしちゃってるんですか!?プレゼントに現金用意しちゃっていいわけないでしょ!!」

 

会長「いいじゃない。杉崎がお金出すだけで人一人の命が助かるのよ?安いもんじゃない」

 

杉崎「なんか急にまともな事を言いだしたーーーーーーー!!!言ってることはまともだから反論しずれぇ!」

 

四季「いや、しろよ。お前が金出さずとも、警察に任せりゃいいことだろ」

 

会長「それじゃあ、ここで一曲!先日私が出したニューシングル。妹はもう帰ってこないを聴いていただきましょう」

 

杉崎「空気よめえええええええええええええええええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

♪妹は帰ってこないフル再生&一人熱唱中♪

 

四季「……歌いきった」

 

会長「良い歌声だったわよ四季。今聴いていただきましたのは絶賛発売中のシングル妹はもう帰ってこないでした。歌い手は我が生徒会の雑用係の四季優に努めていただきましたー」

 

杉崎「お前はなんでナチュラルに歌ってんだ……」

 

四季「会長先輩に言ってくれ。スケジュールの所に歌い手が俺になってたんだから」

 

知弦「なんか、普通に良い歌声でびっくりしたわ……ユー君歌うの得意なのね」

 

真冬「お、お兄ちゃん!今度はこのOPを歌って欲しいです!」

 

会長「はーい、真冬ちゃん?それはまた今度にしようねー。次は恒例のコーナー!椎名姉妹の、姉妹でユリユリ♪」

 

杉崎「……………………そ、それはちょっと聞きたいかも」

 

真冬「せ、先輩!?ちゃんとツッコンで下さいよそこは!」

 

深夏「そうだ!聞いてないぞそんなの!!」

 

四季「恒例なのかよ……幼馴染がどういう趣味持ってようと俺は気にしないが、身内の恥を晒すようなことはことはやめたほうがいいんじゃないのか……?」

 

深夏「おい!幼馴染のユウがそんなこと言ったらガチで捉われるだろ!!」

 

真冬「そ、そうだよ!ちゃんと否定してよ!!」

 

四季「いや、だって……普段のお前らを見ていても、完全に否定できないんだが……」

 

深夏「なんでだよ!アタシは鍵みたいな節操のない男が嫌いなだけであって、女が好きなんて一言も言ってねーだろ!!」

 

真冬「真冬だってノーマルです!たしかに真冬は杉崎先輩みたいな男の人はちょっと苦手だけど、だからといってガチユリではないです!!」

 

知弦「二人ともそこまでにしなさいな。とばっちりを受けたキー君が部屋の隅で、体育座りして泣いているわよ」

 

会長「ちなみにこのコーナーはリスナーから送られてきた恥ずかしい百合っぽい脚本を、椎名姉妹が演じるという、人気コーナーです」

 

四季「人気なのか……つまり、人気になるほどの演技に熱が入って……」

 

深夏「だからなんでユリの方に捉えるんだよ!!アタシも真冬もノーマルだっての!!」

 

知弦「付け加えていうと、このコーナーを楽しみにしているのは男子生徒だけじゃなく、一部の女子生徒も楽しみにしているみたいよ」

 

真冬「聞きたくなかったですよそんな情報!!」

 

杉崎「……ここの生徒たちは俺を変態扱いする資格はないはずだ」

 

会長「あ、復活したんだ。変態呼ばわりされたくなかったら、まず普段の行いを改めようねー。さ、こんなコーナーさっさと終わらせよ。はい、椎名姉妹よろしくー。これ、台本」

 

真冬「う、うぅ……ホントにやるんですか?」

 

深夏「うわ、なんだこれ!こ、こんなの読んでられっかよ!」

 

四季「リスナーたちには声しかお届けできないから、俺が二人の状況を解説するとしよう。会長先輩に台本を渡された椎名姉妹は渋々と受け取りながらも中身をしっかりと確認した。俺にはどんな内容が書かれているかわからないが、彼女たちが恥ずかしそうに頬を赤らめながらも、読み込む姿はさながら、思春期の女子が女性週刊誌のちょっと大人向けコーナーを読むようで――――」

 

深夏「なんで急に説明口調!?そういう誤解を招くようなことを言うなって言ってんだよ!!しかもなげぇ上に生々しいんだよ!!」

 

杉崎「ナイスだ!優!!お前のお陰で、今の深夏と真冬ちゃんが色っぽく見えて……ゴクッ」

 

真冬「ひうっ!……杉崎先輩の見る目が怖いです……」

 

深夏「ええい!こんなのやってられるかってんだ!!」

 

会長「こら深夏!やらないで逃げるなんてダメよ!あなた副会長でしょう!」

 

知弦「副会長は嫌な事も投げ出さないで責務を果たすべき……そう言いたいのよね?」

 

会長「………………そ、そうよ!これを乗り越えてこそ真の副会長に進化を遂げるのよ!!」

 

四季「今絶対先輩の言ったことなんて頭になかったですよね?」

 

杉崎「副会長関係ないでしょそれ……」

 

深夏「……やるしかねーようだな」

 

杉崎「なんで納得してんの!?」

 

四季「え……やるの?」

 

真冬「真冬も覚悟を決めました!」

 

杉崎「なにキッカケで!?」

 

四季「(……そういう軽率な行動がユリ疑惑に拍車を掛けていると思うんだが……今の二人に何言っても無駄だし放っておこ)」

 

知弦「ふ……それでこそ椎名姉妹よ」

 

杉崎「貴方はどうして変なとこだけ、思い出したように発言すんですか!!」

 

会長「それじゃ元気にいってみよー」

 

 

 

 

 

 

♪耽美なBGM(某鍵作品えくすたすぃ~)♪

 

『真冬……』

 

『んんっ……ダ、ダメだよお姉ちゃん。真冬たちは姉妹で…』

 

『かわいいな真冬は……ほら、口ではそう言っても体は……』

 

『あ……お姉ちゃん、そこは……っ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杉崎「待て待て待て待てーーーーー!!!個人的にはドキドキワクワクだけど、これ以上やったらこのSS削除されちゃうでしょ!!」

 

会長「う、うん……そうね。こ、これはなんか、やりすぎたわ」

 

真冬「ええええええ!?これだけやらせておいて!」

 

深夏「ひでぇ!そういう反応されると、アタシたち本格的にいたたまれねーじゃねーか!」

 

知弦「……椎名姉妹の絡みは放送コードに引っかかるわね……そういうディープなのはプライベートだけで留めてくれるかしら」

 

深夏「勘違いされるようなこと言うなよ!プライベートはこんなんじゃーねっての!ユウからもなんか言ってくれよ!!」

 

真冬「そ、そうです!リスナーの皆さん信じないでくださいっ!お、お兄ちゃんは信じてくれてるよね!?」

 

四季「……そうですね。えぇ、椎名さんたちのことは信じていますよ(ユリだと言うことを)」

 

深夏「名字呼び!?こんなに近くにいるのにユウとの距離が遠く感じる!!」

 

真冬「絶対信じてないよね!?その目は真冬たちを疑ってかかってる目だよね!?」

 

知弦「大丈夫よ、ユー君。椎名姉妹は私達の手の届かない所にまで行ってしまったけれど……彼女たちはきっと幸せを掴んで、また戻ってくるわ」

 

四季「そうですね……信じていれば、いつかきっと……ユリマスターになって帰ってきますよね……」

 

椎名姉妹『もうやめてえええええええぇぇぇぇ!!』

 

会長「え、えーっと……それでは一旦CMはいりまーす!」

 

杉崎「CMまであるんですか……」

 

 

 




誤字確認完璧にしてないけど、投稿しちゃったよ。電車乗ってるとき、暇な時間見つけて読み直して修正するから許してくんさい。
…………許してください。なんでもしまs
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