ハイスクールD×D~目覚めし運命の奴隷~   作:半生

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OP Diggy-MO-爆走夢歌


act.4 悪魔と風紀委員

*********side     木場**********

 

僕の名前は木場祐斗。

この駒王学園の二年生さ。

僕の所属している、“オカルト研究部”―――実は、部長のリアス・グレモリー部長が率いる悪魔の集団なんだ。そんな僕も当然悪魔。

“オカルト研究部”には部長と合わせて「二大お姉さま」と呼ばれている姫島朱乃さん、一年のマスコットキャラ的存在の塔城小猫ちゃんも在籍している。

 

さて、そんな僕はある生徒に用があってその生徒が在籍しているクラスに歩いている。

 

その生徒の名前は、兵藤一誠。

この学校の中でもかなりの有名人で、“一年の時に生徒会長に直談判して風紀委員を作った人間”という伝説を持っている。

 

そんな彼を、昨日公園で起こったおかしな戦闘の跡。その戦闘に、彼が絡んでいると部長が睨んでいるんだ。で、その彼と同級生の僕に白羽の矢が立ち彼に話を聞きに行こうとしているところだ。

 

さて、昼休みに入ってからすぐに彼のクラスまで歩いて来たのでまだ生徒がたくさんいる。

少し聞いてみよう。

 

「ちょっと良いかな?」

 

僕は、教室内にいた女の子に声をかけた。

すると、教室内にいた興奮した様子で一斉に大声をあげた。

 

「きッ!!木場きゅんだぁぁーーーーッ!!!」

「どっ、どうしたんですかァッ!!」

「なんでこのクラスにッ!!」

「えっ、も、もしかして告白ッ!!?」

 

う、うーん、急に質問しにくい感じになっちゃったなぁ。

僕はそう思いながら、兵藤一誠君のことについて聞くことにした。

 

「ああ、ええっと……兵藤一誠君って今いる?」

 

「風紀委員長の?あの兵藤君ですか?」

 

「えーと、昼休みはどっかに行っちゃってるんですよ」

 

えーとっ……。

 

「ほ、本当に?」

 

「そうですね、もしかしたらあいつらだったら知ってるかもしれないけども……」

 

「木場君が穢れちゃうかも知れないし……」

 

誰か知ってる人がいるみたいだ。

でも、穢れちゃうってどういう意味なんだろうか?

 

「えーと、その“あいつら”って言うのは?」

 

「学園の悪い意味での有名人ですよ。変態二人組の」

 

ああ、彼らの事か。確かに有名人だ。

学園内で、二大お姉さまの二人や兵藤君位有名な二人組――悪い意味での有名だが――である。何でも、ある日風紀委員に嘆願書が100枚単位で届いたらしい。そして、その次の日掲示板に「あの馬鹿二人に関しては嘆願書を書かんでも何とかする」と風紀委員長の兵藤君からお知らせが来たこともあるくらいらしい。

僕はよく知らないけども……まあ、酷いということはよく分かる。

 

「えーと、でその二人は…?」

 

「ええーと……ちょうどあそこに」

 

そう言って、嫌々指さす女の子の指先には二人の男子が立っていた。

僕は、女の子たちから離れてそちらに向かう。

 

「えーと、少しいいかな?」

 

「ゲッ、木場祐斗……」

 

「なんでこんなイケメンが俺たちに話しかけてくるんだよ……」

 

な、何か嫌われてるような気がするんだけど……。

まあ、それは置いておいて自分のやるべきことを先にやろう。

 

「聞きたいことがあるんだけど……兵藤一誠君って今どこにいる?」

 

「放課後大体いる場所はわかるけども」

 

「昼休みは本ッッッッ当に分からねぇ!!あいつの周りにいれば女の子見放題っだていうのに!!」

 

「あ、あはははははは……」

 

僕はそんな乾いた笑い声を出した。

でも、放課後は居場所が分かるのか……。それを知っていれば、話を聞けるかもしれない。

 

「そ、それじゃぁ、放課後はどこに?」

 

「決まってるだろ」

 

「放課後、あいつのいるところなんてたった一つだよ」

 

「それは?」

 

「「風紀委員室」」

 

部長、放課後に動いたほうが早かったかもしれません。

すこし、そう思いながらその教室を出ることにする。

 

「それじゃ、ありがとうね」

 

「いっ、いえ!」

 

「木場君の笑顔がすぐ傍にににッ!!」

 

「我が一生に一片の悔い無し、ガフッ!!」

 

「まだ悔いがあるでしょう!!せっかくの夏コミのネタができたのよ!!」

 

「兵藤君×木場きゅん……これはグレートなことになりそうね」

 

な、何か立ったまま気を失ってる人とかいるけど大丈夫かな?

それに最後の言葉を聞いた時寒気を感じたけど……気のせいかな?

 

 

 

僕は、放課後だったら簡単に接触できることを部長に報告した。

 

「そう……風紀委員室……すっかり失念してたわね。ご苦労様、祐斗」

「はい」

 

部長は、ため息――失念していたことに対するものだろう――をつき紅茶を飲んだ。

 

「………戻りました」

 

すると、小猫ちゃんが部室に入ってきた。

 

「小猫ちゃん、いったいどこに行ってたの?」

 

「学校の外のカフェにケーキを食べに行ってました。これ、お土産です」

 

そう言いながら、小猫ちゃんは綺麗な様相の箱を机の上においた。

 

「へぇ、カフェ“クリムゾンキングキャッスル”ねぇ……朱乃知ってたかしら?」

 

「いえ、まったく存じませんでしたわ。小猫ちゃん、お味はどんな感じなのかしら?」

 

「味は絶対に保証できますよ」

 

小猫ちゃんがそう言うと、部長はよしと声を出し。

 

「それじゃあ、放課後になったらみんなで“風紀委員室”に行ってみましょう。それまでは……このケーキを食べながら休憩しましょうか」

 

部長は少し微笑みながらそう言った。

 

 

 

放課後になって僕らは風紀委員室の前にいた。

風紀委員室の中からは、紙の束をめくる音と筆記音が聞こえてきていた。

 

部長が風紀委員室のドアを軽くたたき

 

「オカルト研究部、部長リアス・グレモリーです」

 

と言う。

 

「……どうぞ、入ってくれ」

 

すると、一拍おいてから部屋の中から声が聞こえてきた。

 

「……失礼します」

 

そう言いながら部長はドアを開いた。

 

ドアを開いた先には、資料がきちんと整理されて入れられた本棚。会議をし易いように、軽く整えられた長机。そして、その部屋の中で一人机の上の分厚い資料と共に座る兵藤一誠君の姿があった。

 

 

*********side   イッセー**********

 

来たか……俺はそう思った。

あの現場で、俺の生徒手帳を拾えば絶対に俺に接触してくると踏んでいた。

……ただ、一つ計算違いがあった。

 

俺は、リアス先輩が一人で来る……そう思っていた。だが、まさか―――

 

(オカルト研究部総出で来るとは……はぁ、これは非常に面倒だな)

 

俺はこの“風紀委員室”入ってきた面々を見て思う。

 

駒王学園の“二大お姉さま”のリアス・グレモリーと姫島朱乃、一年のマスコット塔城小猫、で二年の“さわやか王子”木場祐斗。なんだこの、部屋の状態は……。

 

「とりあえず、開いてる席に座ってくれ」

 

俺は、オカルト研究部のメンバーにそう言ってポットからお湯を出し茶を作る。

 

「えーと……ほかに風紀委員は?」

 

「いない、俺だけだな」

 

「そ、それで風紀委員が成り立っているの?」

 

「まあな」

 

そう言いながら、俺は急須にお湯を入れていく。

っと、そうだ。

 

「木場祐斗、すまんな。昼休みに俺を探しに来たんだってな。あの馬鹿二人から聞いた」

 

「あ、うん」

 

昼休みは基本的に予定があるからな。

そう思いながら、塔城さんのほうを見る。塔城さんは軽く会釈し、口パクで何か言っていた。

あー……読唇は苦手なんだがな……汗で相手の感情読み取るのは得意なんだが……。

えーと……

 

『“バイト”のことは黙ってあります。なので、ケーキ一個また無料でください』

 

……あれ、俺のバイト料から天引きされてるんだが……まあ仕方ない。これは、取引だ。そう考えて思考を放棄しよう。

 

「粗茶だが……」

 

「……ありがとう」

 

「あらあら、これはご丁寧に」

 

「すまないね」

 

「ありがとうございます……」

 

俺は各々の席に茶を出し、自分の席に座る。

リアス先輩は、お茶を飲み真剣な眼差しでこちらを見た。

 

「さて……私たちはあなたに聞きたい事があってやってきたの」

 

……やはり、来たか。

 

「まず、聞きたいのだけれど……あなた昨日の夜“どこで何をしてた”?」

 

「………俺は、面倒くさいのが嫌いでな」

 

俺は、遠回しに聞こうとしたリアス先輩に言う。

 

「それは、どういう……」

 

「もっと、単刀直入に聞いてきなってことだ。例えば、“昨日、堕天使と何があったか”……とかな?」

 

「「「「ッ!?」」」」

 

俺がそう言うと、オカルト研究部の面々が驚いたような顔をした。

 

「さて、質問されたのは俺だからな……返させて貰おう。俺は昨日、とある“手紙”を貰ってなあそこの公園に言っていた。そこで……黒い翼の生えた野郎に襲われてな。その手紙をくれた人物と、何とか逃げたってわけだ」

 

俺は、一拍入れるため自分のお茶を飲む。

 

「そんで……隠れていた時に、リアス先輩……アンタがあの場に現れたんだ。魔法陣からな」

 

「ちょ、ちょっと待ってッ!!あなた、見ていたというのッ!!?」

 

リアス先輩が身を乗り出して俺に聞いて来た。

 

「ああ……自慢じゃないが、ちょっとだけ不思議な“能力”ってやつを持っていてな。それで、俺の生徒手帳を持って行ったあんたを見たってわけだ」

 

スタンドのことはそう簡単に明けられないため、少し含みを持たせるように言う。

 

「それで?あんたたちは何なんだ?魔法陣から出てくるなんて、オカルトすぎて何も言えないぜ?」

 

「「「「……えっ?」」」」

 

ん?なんだ、その反応は?

 

「ちょッ……ちょっと、待って?!あ、あなた堕天使は知ってるのでしょう?」

 

「いや、確かに堕天使は知ってるが……昨日手紙をくれた人から聞いただけで、どうゆうものなのかというのは正直はっきりと分かっていないぞ?」

 

俺がそう言うと、オカルト研究部のメンバー全員が「えー……」という顔をした。

ちょっと待て、俺が悪いのかこの状況。

 

「はぁ……ええっとね、私たちは“悪魔”なの」

 

………また、オカルトな者が現れたな……。いや、もはや魔法陣なんて使って急に現れてる時点でオカルトか。そもそも、スタンドだって言ってしまえばオカルトだしな。

 

「……証拠は?」

 

疑っているわけではないが、一応聞くことにする。

 

「そうね……」

 

リアス先輩は、そう言うと背中から何かを生やした。蝙蝠の羽のようなエナメル質の翼。

 

「これは証拠になる?」

 

「……十分証拠になるさ。ベネ、信じよう」

 

……十分どころか完璧にだがな。

 

「それで……なんで、堕天使に襲われたか。兵藤君、分かる?」

 

「…そこの所なんだが……一つは理由が分かっている」

 

「それは?」

 

「手紙の書いた人物だ……彼女は、堕天使らしくてな」

 

悪魔と堕天使がどのような関係にあるかはわからないが……彼女と彼女の友人を救う為だ……。

俺がそう言うと、朱乃先輩が少し険しいする。

 

「……それで?」

 

「……彼女の部下がだ……昨日戦った人物に操られてしまってるらしい。俺はそれを救いたい。俺は、『覚悟』したんだッ!彼女と彼女の部下たちを救うとッ!!」

 

「……私達悪魔と天使…そして、堕天使は……三竦みのような状態なの……そんな、私たちに、“堕天使を救う為に協力してくれ”……そう頼もうというの?」

 

「……そうだ。その為ならば……どんなことでもしよう、泥をなめることだって何だってしよう」

 

リアス先輩は……何かを考える素振りをし、ポケットの中から一つチェスの駒のような物を取り出した。

 

「これは……“悪魔の駒(イーヴィル・ピース)”と呼ばれるものよ。これは、人を“悪魔”に転生させるものだわ。………一つ、取引よ。私の眷属になりなさい。そうすれば、その堕天使達を助けることに……協力しても構わない」

 

「……取引か……悪魔らしいな」

 

「それで、どうするの?悪魔になるの?ならないの?」

 

………俺の心は、もうすでに決まっていた。

 

「……さっき言っただろ?俺はもう、どんなことでもする『覚悟』をしていた。……それで、彼女たちを救えるんだったらだ。

 

 

――――――喜んで悪魔になるぜ、リアス先輩」

 

「……そう、本当にいいのね?」

 

「ああ、構わない」

 

俺がそう言うと、リアス先輩はさらに幾つかの悪魔の駒を手に取り、

 

「我リアス・グレモリーの名に於いて命ずる。兵藤一誠よ、その身を捧げ悪魔として我と共に生きよ」

 

そう唱える。すると、体に悪魔の駒が入ってゆく。

入り切った瞬間、俺の背中から悪魔の翼が生えてきた。

それを見て、周りの人たちも一斉に翼を出す。

 

「それじゃあ、自己紹介させてもらうわ。私の名前は……まあ、知ってるかもしれないけどリアス・グレモリー。駒は“(キング)”よ」

 

「私は姫島朱乃。駒は、“女王(クイーン)”ですわ。よろしくお願いしますね、イッセー君」

 

「……知っていると思いますが、私は塔城小猫。駒は“戦車(ルーク)”です。……よろしくお願いします」

 

「ハハッ……大変なことになっちゃったかな?僕の名前は、木場祐斗。駒は“騎士(ナイト)”だよ。よろしくね」

 

……また俺は……奇妙な人生に足を踏み入れてしまったのか。

ジョルノ……お前の気持ちが今わかる。何も知らない状態で、初めて何処かの集団に入る気持ちってやつがな。

俺はそう思いながら口を開く。

 

「俺の名前は、兵藤一誠。風紀委員長だ。よろしく頼む」

                                   to be continued→

 




ED YES-Roundabout

いかがだったでしょうか、第四話。
こんにちわ、「半重力の状態で生卵を割る」略して半生です。
さて、今回の話はシリアスっぽい感じになりましたがやっぱりブチャラティはカッコいいです。スタチューレジェンドのブチャラティを私の家のご神体にしたいくらいかっこいいです。

さて、今回リアスは彼女にとってとんでもなく大切なことを忘れています。
それはいったい何でしょう。正解者には、「杜王グランドホテル」のスイートルーム優待券が贈呈されます。考えてみよう

それでは、次回もお楽しみに
しーゆーあげいん、BYEBYE!!

感想、批判、誤字修正、ベネ!!―――お待ちしております。
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