お気に入りも400超え、評価バーも赤マックスバー。正直自分のSSか疑ってしましますw皆さんのあかげでここまでこれました。本当にありがとうございます!
そして、ついに字数をUAに抜かれたら書き出す作戦が使えなくなってしまいました…。
嬉しいことなんですけどね!!
だからって投稿を止めるわけではないので安心してください!
折本も電話の相手とは・・・
次回からのキーパーソンの登場です!
「もしもし~小町ちゃん?」
『その声は…かおりさん。…どうして私の番号を知ってるんですか。』
「比企谷のスマホから拝借した!」
私が電話をかけたのは比企谷小町、比企谷の妹。
訳あって小町ちゃんとは中学の時の知り合い。決して仲がいいわけではないんだけどね。
『はぁ…どうせお兄ちゃんのことだからスマホを手渡して「登録してくれ。」とか言ったんですね。』
「そのとおり!さすが小町ちゃん。」
さすがブラコン妹。兄のことならほとんど把握してるのだろう。ここまで好きあってる兄弟ってちょっと怖いよね。
小町ちゃんが私の恋のキューピットになってくれるなら嬉しいんだけどな~…。
『今は、どんな√でお兄ちゃんに出会ったかは置いておいてあげます。
それで、わざわざ受験生に何の用事ですか?勉強に忙しいんですけど。」
すごい不機嫌。
そりゃ受験勉強忙しいのにさらに私の電話だもんw不機嫌にもなるよね。
「もー怒んないでよ。」
『受験生のストレスをバカにしないでくさださーい。』
「そんなストレスが溜まった小町ちゃんにひとつ面白いことを教えてあげよう!
私、告白しちゃった!」
ガタッっと電話の向こうでものが落ちたような音がする。小町ちゃんが何か落としたようだ。
『告白って…まさかお兄ちゃんにですか?』
「惚れちゃった勢いでそのままねー。…まぁフラれたけど。」
『当たり前です。なんで今のお兄ちゃんに告白を・・・そもそも、かおりさんにそんな権利はないでーす。はやくお兄ちゃんから手を引いてください♪』
権利がないことくらい私だって分かってる。
日中のデートでは変に意識しないように努力した。
けど彼を見ていたら…気になってしまって、どうしていいか分からなくなった。
そのくらい彼は魅力的な人に変わっていた
・・・変わってしまっていた。
「私も分かってたんだけどね…好きになっちゃったんだから仕方ないでしょ。」
『はぁ…。それが分かった上で告白したんならいいです。かおりさんがお兄ちゃんに何をしたのか、覚えてくれてさえいれば。』
「手厳しいな…二年前より口悪くなってるよ小町ちゃん。」
『小町が口が悪くなるのはお兄ちゃんとかおりさんの前だけです。反面教師的な意味で二人のことは見てますから。』
「あははwそれはごもっとも。でも、今の比企谷ってホントおもしろいよね。すごい好みなんだ~
…そして、自分の罪の重さに押しつぶされそうになるよ。」
時々今日も覗かせていた彼の悲しそうな顔が脳裏を過ぎる。
『小町としてはそのまま押しつぶされておにいちゃんの目の前から消えてほしいんですけどね。』
「ひっどーい。将来のお姉さんになんてこと言うの!」
『かおりさんがお姉ちゃんなんて小町は嫌でーす。』
相変わらず小町ちゃんは可愛いなぁ。もうちょっと私に優しくしてくれれてもいいのに。
「ま、そこらへんはまたゆっくり話そうよ。お茶でもしながらさ。今日の電話の用件は比企谷の相談についてなんだー。」
『お兄ちゃんの相談…?まさかお兄ちゃんがかおりさんに相談したってことですか!?』
ありえない!と驚いている小町ちゃんの顔が、声をきいてるだけで想像できてしまう。
「そのま・さ・か♪ごめんね~ポジション奪うような真似して。」
『…ありえないです。お兄ちゃんが…かおりさんに頼るなんて。』
「なんで頼ってくれたか私にも分かんない。でも比企谷は私を頼ってくれた。なら全力で答えてあげないとでしょ?
小町ちゃんは私のこと嫌いかもしれないけど、大好きなお兄ちゃんのためなら動いてくれるよね?」
ぐぬぬと唸る小町ちゃん。
『…仕方ないです。かおりさんを助けるためじゃないんですからね!』
「わかってるわかってるwそれで、聞きたいことは二つ。由比ヶ浜ちゃんと雪ノ下さんについて。」
『うわ…いきなりその二人についてですか…。思念とか入ってないですよね…?』
「半分くらいは思念だよ!」
『えーめちゃくちゃ教えたくなくなってきたんですけど…。』
「そこをなんとか!」
『まぁ…お兄ちゃんのためなら仕方ないですね。雪乃さんはとても美人で私の将来のお姉ちゃんにふさわしい人です。もちろん結衣さんも雪乃さんに負けないくらいお姉ちゃんにしたい人です!』
小町ちゃんすでにロックオンしているんだねw。いろんな策使って、二人を比企谷とくっ付けようとしてるんだろうな。
でも今日聞きたいのはそこではない。
「そこじゃなくて、私が聞きたいのは
『小町ちゃんから見た彼女たちの欠点』
だよ。」
私はまだ二人のことをよく知らない。だからこそ欠点だけを重点に二人を見ていきたい。魅力は欠点を隠すためにあるのだから、先に知るべきは本心である欠点である。
『…あいかわらず人が悪いですね。どうしてお兄ちゃんはこんな人を…。仕方ないですね・・・あくまで小町から見た欠点ですから参考程度にしてください』
「うんうん!」
『まず、雪乃さんは短所と長所が一緒なところが短所です。小町からみても子供にしか見えないですね。純粋で無垢。自分を固定して物事を主観的に捕らえてしまう人です。
逆に結衣さんは客観的に物事をとらえ過ぎてます。周りを気にして自分は前にあまりでてこないタイプですね。二人はまったく対照的といっていいと思います。
かおりさんならこの情報だけで充分でしょ?』
さすが小町ちゃん!わかりやすい説明ありがとう。
比企谷が彼女達と一緒にいる理由もなんとなく分かってきた。
「うん!ありがとね小町ちゃん。お礼に今度お茶は私のおごりね!」
『かおりさんとお茶なんて嫌です。できれば速攻電話帳から私の名前を消してもらえるとありがたいなーなんて。』
「あははーwじゃ今度の日曜日にね。また電話するから!」
『人の話を聞いてください!!』
私たちはそのあと他愛のない会話を数分続けてきた。
『あ、お兄ちゃんが帰ってきました。すいません、切りますよー。』
「うん。今日はありがとね~」
『・・・かおりさんお兄ちゃんをよろしくお願いします。』
「うん…まかせて。」
プツリと電話が切れる音がした。また小町ちゃんと話せる時が来るなんて嬉しいな。
「う~ん!」
背筋を伸ばしすと今日一日分の疲れが飛んだように気持ちいい。
今日一日で、何年分もの出来事を凝縮したような事がたくさんあった。
良いことも悪いこともあった。それでも今日という日は、私にとって大切な日になるだろう。
ふと見上げた空は星が綺麗で思わず笑顔になってしまう。
手を伸ばし、星を掴むように握りこぶしを作る。
「待ってて、比企谷。今度は私の番だよ。」
明日の選択肢はまだ分からない。でも私が間違いを選ぶはずがない。
私が選んだ道は彼から貰ったもの。
それが間違いであっていいはずがない。
『だから私は選択肢を間違えない』
いかがでしたでしょうか!!
次回から過去編が始まります。タイトル伏線回収したから最終回かと思った読者さんいるんじゃないでしょうか!残念!まだまだ続きます。
いったんここではじめから読んでいただけるといいかもしれないです。どこが過去の伏線になってるか探すものおもしろいんじゃないかな~と。
私も一緒に探します!(←え
調子に乗ってツイッターはじめました。現在フォロワー0です。
こんな私ですが会話してくれる方募集してます!
「@u_nya_7225」 又は 「卯猫」で検索かければ出ると思います。
今回感想が多くなるんじゃないかな~と期待しちゃったりしてます。
無理にはしなくていいので一言でも感想いただけると嬉しいです。
評価バーもみなさんの支援の結果です。今後もがんばって期待に応えていきたいと思います!
最後に誤字報告をくれる方々!本当に感謝です。みなさまの報告のおかげでSSが完成いていると思っています。今後もSSを一緒に作ってるという感覚で報告いただけるととてもうれしいです。
それではみなさんまた次回過去編でお逢いしましょう!