魔物と契約した男   作:恐怖のライダー

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早め更新とはなんだったのか…
今回ちょっと短めです。
宍戸さんメインです。
本編どうぞ


第十二話 能力その2

~魔導兵器開発局~

「ここか」

コンコン、と扉をノックする。

「…入って」

少し間が空いたが中から入室を許可する声がした。その声を聞き俺は部屋に入る。

中に入ると眼鏡をかけた白衣の少女が座っていた。恐らくこいつが宍戸だろう。部屋を見渡すと何に使うのかよくわからん機械だとか器具だとかが部屋中に置かれている。

「ところで、水無月からどの程度聞いてる?それによって話すことが増えたり減ったりするんだが」

「今朝あなたが水無月さんに話したことはすべて水無月さんから聞いたわ」

「ならなんで呼んだ?」

何故だ?俺は今朝ほとんどの事を奴に話したはずだ。それこそドラゴと出会った時のこととかその他もろもろの迂闊に喋れねぇようなこと以外はすべて。

「あなたを呼んだのは、それを調べるため」

「調べる?」

「そう、あなたの魔法、モンスター、そして、あなたの体質。ありとあらゆるものを」

なるほど、百聞は一見にしかずってことか。それなら

「分かった。そんで俺は何をすればいい?」

さしずめ、魔法を撃ったり魔力量を測ったりドラゴと融合した後の身体の状態を見たりだとかそんなもんだろう。

「そうね、今日はもう夕方だし、細かいことは明日から。取り合えず今日はあなたの魔力量を測るわ」

魔力量を測る、確かキルリアンフィルターだっけか?覚醒した時に測った時はかなり多かったはずだがいまいち覚えてない。改めて自分の魔力量を知るちょうどいい機会かもな。

「さ、これに手を入れて」

と彼女が持ってきたのは箱のようなもの。以前使ったレントゲン写真を撮るような大がかりなものではないようだな。

「これでも充分魔力量は測定できるわ」

そう言われ、箱の中に右手を入れる。ブウウウウウン…という音が1、2分程続き、測定が終わったのか音がやんだ。

「これで終わりなのか?」

「ええ、後は写真ができるまで待ってて」

 

 

~数分後~

「はい、これがあなたの魔力量をキルリアンフィルターで撮影したものよ」

そう言われ手渡された右手の写真は結構白くぼやけていた。

「見たところかなりの魔力量ね。平均的な魔法使いの2、3倍くらいよ」

「そんなにあるのか?その割には減りが早い気がするが…」

「それは恐らく魔法を撃つときに無駄な魔力を注ぎ込んでるから、もしくは一度に大量の魔力を消費する魔法を連続して発動してるから、これのどちらかよ」

言われてみれば納得である。あの防御魔法は確かに複雑な命令式を組んで発動するし、持続にも魔力を使う。おまけに強化魔法をかける際に必要以上の魔力を注ぎ込んでいる。いくら魔力奪取と融合があるとはいえこれは改善しなくては…なんのために魔法使いになったのかが分からなくなってしまう。

「でも、あなたはそこまで魔力量を気にする必要は無いと思うわ。融合…それに魔力奪取だったかしら?後者は魔物を相手にするときには使えないでしょうけど、前者は魔物相手に非常に有効だと思うわ」

「確かに、俺は魔法なんか使わなくても充分魔物と戦えるし、覚醒する前はそうしてきた。でもな、こうして魔法使いとして覚醒したんなら魔法を使わないわけにもいかないだろ?【使えるもんは使う】それが俺のやり方だ」

「そう…今日はもう帰っていいわよ。そして明日私とクエストに出てもらうわ」

帰っていいと言われそのまま寮へ帰ろうとしたが【クエスト】という単語に引っ掛かった。

「おいおいおい、俺の聞き間違いじゃないならお前今クエストに行くって言ったのか?」

「ええ、間違いなく言ったわ」

なんてこった。勘弁してくれ…これじゃ軍にいた時と同じくらい戦ってばっかだよ…

 

                続く

 




そういう訳で次回、宍戸さんとのクエストの話になります。ほんと零士は休む暇がないですね。初期の転校生君に近い生活してるんじゃないかな?
次回、「その目に焼き付けておけ」
お楽しみに
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