魔物と契約した男   作:恐怖のライダー

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今回を読むにいたってまず謝罪を...
今回の話は完全に予告詐欺です。クエストの話は次回になります。これからはしっかりと計画を立てて書いていきます。では本編をどうぞ


第四話 遭遇

~夜・学園生寮周辺~

「ふぃ~まさか初日から訓練に付き合わされるとは...疲れるったらありゃしない。さっさと寮に帰って...ん?」

「なんだオラァ!!言いがかりつけてんじゃねぇぞてめぇ!!」

寮の裏からなにやら罵声が聞こえる。やっぱいるのか不良みてぇなのが...俺は様子が気になり隠れながら状況を確認した。そこには、

「だって僕は見たんですよ!あなたたちがタバコを吸ってるところを!」

「証拠でもあんのか!?」

同じクラスの男子が不良に絡まれてる、そんな状況だった。人数は三対一、サンフラワーが一人リリィが二人か...余裕だな。

「大体てめぇ風紀委員でもねぇのにうぜぇんだよ!!」

ついに、痺れを切らした不良の一人が注意した奴の胸ぐらを掴み殴ろうとした。だが...

「よしな、さっきから聞いてたがこいつは悪くねぇだろ?」

その拳は乱入者である零士の手によって止められた。

「な、何だお前は!?」

「き、君は!?」

突然の乱入者に驚いた不良と絡まれてた奴がそう聞いてくる。

「俺か?今日転校してきた新しい転校生さ。そいつと同じクラスのな」

「転校生だぁ?調子のんじゃねぇぞ!」

邪魔をされた事に激昂した一人が被害者の生徒から手を放す。

上手いこと気をそらせたのか、他の二人も俺に対して戦闘体制をとっている。ついに、俺に拳を掴まれていた奴がもう片方の手で殴りかかってきた。

俺はその拳を...

ゴスッ

避けずにそのまま頬に受け少し後ずさる。それを見たリリィの奴が、

「なんだこいつ?思ったより大したことねぇじゃねぇか!口だけか?」

と、そんなことを言っているのでこう言ってやった。

「なんだ、この程度か?これだったら魔物にやられた時のほうがよっぽど痛かったぜ?口だけなのはお前らの方なんじゃねぇのか?」

この言葉はやつらにとって明らかに挑発であり、激昂させるには十分だった。

「転校初日だがなんだか知らねぇがひでぇ目にあわされてぇようだな!!」

「俺らに喧嘩売ったこと後悔させてやる!!」

「転校早々可哀想だな!!」

三人が一斉に俺に対して罵声を飛ばす。やれやれ、本当に可哀想なのはどっちか今から教えてやるか。

「くたばれやぁ!!」

リーダーらしきサンフラワーの一人が突っ込んでくる。そいつは次々と俺に対して殴り掛かってくるが、

「な、なんだこいつ!?さっきから一発も当たらねぇ!」

俺はそれを全て最小限の動きで避けている。当然だ、こんな大振りなの簡単に避けれる。なにせ軍にいた頃に嫌と言うほどCQCを仕込まれたからな。さて、避け続けて消耗させるのもありだが、後二人残ってる。早めに終わらすか。

「いい加減にしやがれ!」

そう言ってリーダー格が放った右ストレートを俺は難なくかわし、

「まずは、一人」

「え?」

俺を捉えることができず空を切った右手を掴み、

「どりゃああああ!!!」

背負い投げの要領で地面に叩き付けた。

「がはっ!」と短く悲鳴をあげたそいつにさらに追い討ちをかけるように

ドガッ

鳩尾を殴った。そいつは悲鳴をあげる間もなく気絶した。

それを見ていた不良どもと被害者のクラスメイトは驚きを隠せないでいた。そして俺は口を空けて見ている残りの不良共に言い放った

「あと二人か、まとめて掛かってこいよ」

「てめぇ!やりやがったなああああ!!」

「無事で帰れると思うなよ!!」

仲間をやられ激昂した残りの二人が同時に突っ込んでくる。このとき俺は気付いた。相手が魔法を使おうとしていることに。本来なら学園内での授業等以外の魔法の使用は暴力行為以上の御法度である。

「喰らいやがれ!」

不良の一人が雷の魔法を放ってくる。それなりの速さはあるが一直線に飛んでくるだけで避けるのは容易い。俺はそれを上半身を右に少し傾けて回避する。すると二人目の方も魔法を放ってくる。こちらは炎の魔法でやや広範囲だが速さがない。

「くそっ!さっきからちょこまかと!」

「こんなん俺じゃなくてもある程度経験を積んだ奴だったら簡単に避けれる」

そんな中挑発を続けながら攻撃を避けていると、

「いててててて!!放せ!この野郎!」

「放す訳にはいきませんよ、これ以上騒ぎを大きくさせないためにもね!」

俺との戦闘に気を取られていた不良の一人が被害者の生徒に取り押さえられていた。

ほう、中々やるなぁ。あの押さえ方親父さんが警官か何かなのか?まあいい一人やる手間が省けた。

「よし、そこのお前!そのままそいつ押さえてろ!後の一人を片付ける!」

そう言い俺は残りの一人に向かって走り出す。向こうも

「てめぇええええええ!!!」

と叫びながら向かってくる。

「夜だってのにさっきからぎゃーぎゃーうるせぇんだよ、さっさと...」

俺はその言葉の途中で向かってくる奴の頭を飛び越え、

「黙れ」

そいつの首筋に横薙ぎの手刀を思いっきり叩き込んだ。そいつは声を発することなく地面に倒れた。

すると、こちらに二人の女子生徒が走ってくる。恐らく騒ぎを聞き付けた風紀委員だろう。

「やけに寮の近くが騒がしいと思ってきてみたがこれは一体どういう状況なんだ?」

「喧嘩をした、ということは確かです。ですが転校生さん側から仕掛けたということは考えづらいです。とにかく詳しい話を聞くのでそちらのあなたも同行願います」

そういっているのは、二人とも同じクラスの生徒で、一人は長い黒髪の生徒。もう一人は青いサイドーテールの生徒である。まったく初日から風紀委員に捕まるとは運がねぇぜ・・・

〜風紀委員室〜

「そんで、アンタさんが仲裁に入ったところ、向こうから仕掛てきたから応戦したと、そーゆーことですね?」

風紀委員室に来た俺達は風紀委員長である【水無月風子】にさっきの状況を説明している。

「ああ、先に向こうが殴ってきたからな、本当だったら骨の一本や二本ぐらい折ってもよかったんだがな。それに向こうは魔法も使ってきたしな」

「なるほど、転校生さん間違いはありませんか?」

青髪サイドテールこと【氷川沙紀】が俺の隣に立っている被害者の生徒、通称【転校生】に問いかける。

「うん、黒塚さんの言ってることは本当だよ。証拠らしい証拠はないけどね」

氷川の問いに転校生はそう答えた。

「どうしますか委員長?」

「そーですねーまあそこの三人組は懲罰房につっこんどいてくだせーそれで転校生さん達は学園で暴力行為に及んだとはいえ、状況が状況でしたからね。とりあえず明日の朝からウチと一緒に校門前で取り締まりを手伝ってくだせー」

「了解した」

「わかりました」

 

 

 

~寮までの帰り道~

風紀委員長からのご指摘が終わり寮に帰っている途中、転校生が話しかけてきた。

「ごめんね、転校初日なのにあんなことになっちゃって」

「別に気にしちゃいねーよ。それに俺嫌いなんだよ、あーやって何人もの奴がよってたかって一人をいじめてるのがさ。ま、過ぎたことはいいとして、まさかお前があの有名な【転校生】だったとはな」

つい先程氷川がそういうまでまったく気付かなかった。人類の希望だとか何とか言われてる奴にしちゃ少しぱっとしない印象だ。

「黒塚さんは国軍から来たんだっけ?それなら知ってて当然か」

「まあな、エレンやメアリーからもお前のことはよく聞いていたからな。でも名前だけでどんな見た目かは分かんなかったんだ」

それを聞いた転校生は少し驚いたように、

「えっ、黒塚さんとエレンさん達って学園に来る前から知り合いだったの?」

と聞いてきた。

「なんだ、エレンから聞いてねぇのか?」

「うん、てっきりエレンさんの知り合いはメアリーさんだけだと思ってたから」

おいおい、エレンの奴学園にいったら俺のこと紹介しといてくれよって頼んどいたのに!

 

 

 

そんなことを話しているうちに寮に着いていた。

~学園生寮4階~

「それじゃ僕は隣の部屋だからこれからよろしくね」

「ああ、悪いなこんな時間だってのに手伝ってもらって」

「大丈夫だよ、それに今日は僕のせいで迷惑掛けたようなものだから、これぐらいのことはしてあげないと」

寮に着いた俺は転校生に手伝って貰いながら色々と忙しかったため、出来ていなかった部屋の準備をし、先程終了したところだ。

「じゃあね黒塚さん、今日は疲れただろうし、明日は早いから今日はもう寝た方がいいよ」

「ああ、そうさせてもらう。おやすみ、転校生」

「おやすみ」

こうして波乱の転校初日の幕が閉じた。

                  

                  続く




それでは、次回こそ本当にクエストに行きます。
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